徳永しおりさん(ロック所属)の、大阪東洋ショー劇場のH31(2019)年3月頭における公演模様を、新作one more time」と演目「わたしだけの秘密」を題材に語りたい。

 

 

H31年3月頭の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①榎本らん(東洋)、②西園寺瞳(ロック)、③中条彩乃(ロック)、④鈴香音色(ロック)、⑤徳永しほり(ロック) 〔敬称略〕。

 

  徳永しおりさんが、昨年H30年9月中から実に約半年ぶりの東洋になる。これだけ長くしおりさんに会えなかったのは今回が初めてだ。首を長~くして待っていたよ。東洋常連としては、もっと頻繁にしおりさんに会いたいところです。

 

 さて、今週のしおりさんの出し物は、1,3回目は新作「one more time」で、2,4回目が演目「わたしだけの秘密」。

 

 新作「one more time」の内容は次の通り。

 最初に、舞台で椅子の上に座ってスタート。薄いグリーンのロングドレス姿。ノースリーブの上着、胸元が開いていて下に白いシャツが見える。白い布を腰に巻きリボン結び。音楽に合わせて、裸足で舞い踊る。銀のマニキュアがキラキラ光る。

 一曲目は、山崎まさよしの「One more time, One more chance」。とても懐かしい曲だ。

山崎まさよし通算4枚目のシングル。1997年1月22日発売。

楽曲そのものは山崎が山口県から上京した直後の1993年頃に作られたもので、山崎が当時居を構えた「桜木町」(横浜ロックのすぐ近くだね)の地名が歌詞に登場する。また「急行待ちの踏切」などの言葉も登場することから、歌の舞台が東急東横線沿線であることを窺わせる。デビューするために上京したもののなかなかデビューが決まらない日々、悶悶とした自分の気持ちを綴った曲である。まさに彼にとっての青春の一ページのような曲だと思う。

山崎の初主演映画である『月とキャベツ』(篠原哲雄監督、1996年)の主題歌に採用され、ロングヒットを記録した、初期の代表曲のひとつとなる。映画公開に併せ発売され、累計売り上げ30万枚を越えるヒット作となった。同年発売のアルバム『HOME』にも収録されている。

一曲目が終わり、一旦暗転。

音楽が変わり、椅子に掛けていたドレスを取り、それに着替える。

白いドレスで、上半身はノースリーブ、スカート部はふわふわ。音楽に合わせ、裸足で踊る。

二曲目は、宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」(フレイバー オブ ライフ)。この曲は、2007年2月28日にリリースされた宇多田ヒカルの18thシングル。これも当時ヒットしてよく耳にした曲だ。

TBS系列ドラマ『花より男子2(リターンズ)』のイメージソング及び挿入歌であり、宇多田ヒカルがこのドラマの為に書き下ろした曲であるが、ドラマで使用されていたのはCDの2曲目に収録されている「Flavor Of Life -Ballad Version-」のみ。PVもこのバージョンのみ制作された。ドラマへ楽曲提供したのは5年ぶりである。 宇多田自身が原作漫画のファンだった事から、楽曲提供を引き受けた。歌詞などは、特にドラマの視聴者層を意識して比較的分かりやすくしたという。

また暗転して、音楽が変わり、着替える。

フード付きの緑のドレスを羽織って登場。透明な大きなシャボン玉のようなものを抱えている。白や赤にちかちか光る。

音楽に合わせて踊る。緑のドレスを脱ぐと、上半身は白い首飾りだけで乳房が露出し、ウエスト部には白いコルセットを巻き、下半身は白いスカートが流れる。

三曲目は、アンジェラ・アキの「This Love」。これまた懐かしい名曲。2006年5月31日に発売された、アンジェラ・アキの4枚目のシングル。楽曲は壮大なラブ・バラードでキャッチコピーは『あなたは、愛のちからを信じますか?』。

 そのままベッドショーへ。ベッド曲は男性ボーカルの洋楽。

 

本演目を1,3回目ステージで二度拝見し、帰ってからネットで曲を確認しながら本作を思い返してみた。なんかセンチメンタルな気分にさせられた。

ちなみにタイトル名は「one more time」でいいのかな? このタイトルは、第一曲目の、山崎まさよしの「One more time, One more chance」から取っているが、英訳すれば「もう一度」。しおりさんにとって、何が「もう一度」なのかなと想い及んでみたくなる。

 選曲を眺めてみると、私にとっても、ラストの洋楽以外は、どの曲も懐かしいものばかり。きっと、しおりさんにとっては青春期のリアルタイムで聴いたものなのだろう。だからこそ、今回の演目には、若き日にやり残したもの、満たされなかった恋、そんな青春の残像みたいなものが詰め込まれているように感じた。

 

 

 次は、演目「わたしだけの秘密」。華やかな作品だ。

 照明が点くと、いきなり盆の上からスタート。

 盆の上に、等身大の大きなピンクのバラが一輪立っているのにびっくり☆

 横には、たくさんの花を飾ったドレス姿のしおりさんがいる。頭にも、胸にも、スカート部にも、ピンクや赤の花が鮮やかに付いている。上半身は茶系統で、下半身はふわふわの白いスカート。背中まである髪を後ろにひとつ結びしている。

 音楽に合わせ、金のステッキを持って華麗に踊る。

一曲目は、EGO-WRAPPINの「Crazy Fruits」。大人のソウルフルなリズムのジャズナンバーだ。よくこんな曲を知っているなぁ。EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)は、1996年、大阪で結成された男女二人の音楽ユニットで、メンバーはともに大阪府出身の中納良恵(Vo、作詞作曲)と森雅樹(G、作曲)。

 音楽が変わり、着替える。

 ベージュの洋傘をもって、ピンク

 

 

の衣装で登場。

 三曲目は、相対性理論の『LOVEずっきゅん』。作詞/作曲/編曲:やくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助

 そのままベッドショーへ。

 ベッド曲は、BONNIE PINKが歌っているアニメソング「It's gonna rain!」

BONNIE PINK(ボニー・ピンク、1973年4月16日 - 現在45歳)は、日本の女性シンガーソングライター。本名は浅田 香織(あさだ かおり)。京都市上京区の西陣地区出身。

 白いストッキング。手足のマニキュアがきらきら。純金のイヤリングがきらり。

 ピンクのパンティを、盆に立っているバラの茎に結ぶ。

 立ち上がり曲は、大塚愛の『黒毛和牛上塩タン焼680円』。この曲いいね。2005年2月発売。♪歌詞「だぁいすきよ あなたと1つになれるのなら こんな幸せはないわ… お味はいかが?」という感じで、ミディアムテンポのロック調ポップス。大塚愛さん自身が大好物という牛タンと男女の恋をかけ合わせた、彼女ならではの個性的な作品。

 

 タイトル名と、ステージ冒頭の部分から、有名なフランシス・ホジソン・バーネットによる小説『秘密の花園』(The Secret Garden、1911年に初版)を彷彿させられる。

 徳永しおりさんとバラの花の美しさのコントラスト、それにユニークな選曲がからんだ、おもわず「綺麗なお姐さんは大好きです♪」と言いたくなる作品。しおりさんの美しさはしおりさんだけの秘密にはしておけないと思っちゃう、ストファン涎垂の作品に仕上がっている。

 

 

平成31年3月                         大阪東洋ショーにて