今回は、ロックの踊り子・南まゆさんについて、H30年6月中の大阪東洋ショー劇場
の模様を語ります。
H30年6月中の大阪東洋ショー劇場に初日から顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①上野綾(東洋)、②中条彩乃(ロック)、③有沢りさ(ロック)、④小宮山せりな(ロック)、⑤南まゆ(ロック) 〔敬称略〕。
南まゆさんとは前回2月結の東洋から約四カ月ぶりになる。今回の出し物は、1,3回目は2周年作「ヒカリへ・・」、2,4回目は新作「あなたに舐めてほしいの」。どちらも東洋初出し。
特筆したいのは、前回2月結のときの演目「まゆとわ(まゆのとわねっと)」も東洋が初披露だったが、今回の新作「あなたに舐めてほしいの」も東洋が初披露になる。ふつうロック嬢はロック館で初出しするのだろうが、東洋ファンとしてはここ東洋で初出ししてくれるのは感激もの。東洋には熱心な南まゆファンがいる。私もそうかな。いかに南まゆさんがそういう東洋ファンを大事に思ってくれているのかが伝わってくる。また、東洋で初出しされれば関東の南まゆファンは必ず大阪東洋に遠征してくる。いろんな効果があるね。
最初に、2周年作「ヒカリへ・・」について観劇レポートする。
ロックの看板娘としての周年作に相応しい華麗な和物である。
最初にピンクをベースにした豪華絢爛な着物姿で登場。斬新なデザインである。上半身は赤い花と緑の葉が刺繍されたピンクの着物で、下半身はピンクのスカートの様。そして、金模様の入った豪華な帯を大きく前面に蝶結び。その上に、きらきらした銀の打掛けを羽織る。内掛けの襟元と長い袖の裾や足元の裾に白い羽毛が付いている。頭にはピンクの花の回りを白いふわふわの布がおおう髪飾り。
手元が黒く、白と赤の中に金が織り交ざる扇子をもって、華麗に舞い踊る。
一曲目は、中島美嘉の「SAKURA〜花霞〜」(サクラ はながすみ)。(中島美嘉の25枚目のシングル。2008年3月12日にリリースされた。表題曲は旅立ちの情景を描いた春の郷愁バラード。「桜色舞うころ」以来の桜ソング。「花霞」は、「花が満開の時に遠目からは霞がかったように見える」という意味。パナソニック「カード愛情サイズ おまかせキレイ篇」CMソングでもある。
二曲目は、いきものがかりの「恋詩」 (作詞作曲:山下穂尊) に変わる。
着物を脱ぐと、和洋折衷の軽装に変わる。ピンクのセパレートの衣装で、上着は袖なしで、下半身は縦に割れたスカート。襟元と前垂れは金の布で花柄模様になっている。銀のハイヒールを履いて舞い踊る。
曲の途中で、袖前で衣装を脱ぎ、いろんな傘がプリントされたピンクの襦袢姿に着替え、そのまま盆に移動し、ベッドショーへ。
ベッド曲はSuperflyの「あぁ」(作詞:越智志帆、作曲:多保孝一)に変わる。「あぁ」は、2011年6月29日に発売されたSuperflyの13作目のシングル。Superflyはヴォーカルの越智志帆とギターの多保孝一により2004年に結成された音楽ユニット。2007年にシングル「ハロー・ハロー」でメジャーデビューを果たすが、多保がコンポーザーおよびアレンジャーの仕事に専念するために表舞台から退いたことにともない、越智のソロプロジェクトへと移行。バンドサウンドを表現することにこだわっており、その後もSuperflyというバンド名を使い続けている。
立上りは、名曲「Somewhere Over The Rainbow / 虹の彼方へ」のカバー曲。「虹の彼方に」(原題: Over the Rainbow)は、1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌った劇中歌。エドガー・イップ・ハーバーグ(Yip Harburg)作詞、ハロルド・アーレン(Harold Arlen)作曲。1939年のアカデミー歌曲賞を受賞している。映画公開後のヒット以来、スタンダード・ナンバーとして世界的に広く親しまれ、数知れぬカバーの対象となってきた。2001年に全米レコード協会等の主催で投票により選定された「20世紀の名曲」(Songs of the Century)では第1位に選ばれた。
南まゆには光輝ける未来がある!そんな印象を残す作品である。
一方、次の新作「あなたに舐めてほしいの」はがらりと雰囲気を変えて、アイドルな演目である。
舞台中央に大きな大きなキャンディが置かれている。赤・青・黄色の三色キャンディで、両端がねじられた定番のラッピング。
そのキャンディが真っ二つに割れて、中からキャンディの妖精・南まゆさんが現れる。まるで大きな桃から桃太郎が登場したように。
ピンクのロングヘアのウイッグ。カールした長い髪をツインティールにして、それぞれの髪をキャンディ形のピンで三か所留めている。
ピンクのセパレート衣装。上半身は肩から羽織るベスト。そしてピンクのベルトをした膝上のミニスカート。頭には髪飾り。手かせ。いずれも、ピンクと白と青が入り混じった淡い模様。スカートの下から長い脚が見え、赤い紐でクロス巻き、そして白いロングブーツを履く。ブーツの紐も赤でクロス巻きと連動している。
音楽は、きゃりーぱみゅぱみゅの「CANDY CANDY」。きゃりーぱみゅぱみゅの2作目のシングル曲。2012年4月4日にワーナーミュージック・ジャパンから発売された。前作と同じく中田ヤスタカが手がけた表題曲は、レトロさを感じさせるイントロと歌い出しから始まり、トイピアノを思わせる柔らかくやや切なげな音色に乗せて年頃の微妙な乙女心をスイートに寄せた歌声で歌い、無機質でキャッチーなサビにつなげて、それまでのきゃりーの作品には無かったキュートな余韻を引き出している。
ノリノリで可愛くダンス。
次に、ゲームの曲に変わる。
お菓子の袋を開いたら、中からライバルのチョコレートやガムが登場。キャンディとしては許せない。激しく戦う。こうしてお菓子バトルが続く。最期はキャンディが勝利する。
音楽が、倖田來未の「今すぐ欲しい」に変わる。元々この曲は、1997年1月25日に発表されたSugar Soulの楽曲である。倖田來未は同曲をカバーし、2006年2月1日に自身27枚目のシングルとしてrhythm zoneから発売した。
Sugar Soul(シュガー・ソウル)は日本のR&Bユニットである。1997年に『FLAVA RECORDS』よりインディーズデビュー後、1998年に『ダブリューイーエー・ジャパン』(現在は『ワーナーミュージック・ジャパン』)よりメジャーデビュー。現在はAIKOのソロユニットとなっている。
舞台中央にある大きな割れたキャンディの裏で、ピンクのワンピース衣装に着替える。
肩紐で吊るしたキラキラした衣装で、胸はトップレスになっている。ピンクの髪リボン、ピンクの手かせ。スカートの裾は短く白いふわふわ布。長い脚には赤い紐がクロス巻き。曲に合わせ裸足で踊る。
そのままベッドショーへ。
青い大きなキャンディを持参し、クッションのように戯れる。赤い紐パンを左手首に巻く。アクセサリーとしては白い首輪のみ。
ベッド曲は、Tommy february6の「SUGAR ME」。(作詞: Tommy february6、作曲:奥田俊作。)
Tommy february6って、あのthe brilliant greenのボーカリスト川瀬智子なんだね。
川瀬 智子(かわせ ともこ、本名:奥田 智子(おくだ ともこ)、旧姓:川瀬、1975年2月6日 – 現在43歳)は、日本の歌手、ミュージシャン、作詞家。the brilliant greenのボーカリスト。Tommy february6(トミー・フェブラリー)およびTommy heavenly6(トミー・ヘヴンリー)名義でも活動。愛称は、Tommy(トミー)。2003年11月22日、the brilliant greenのベーシスト、奥田俊作と結婚。この曲は夫婦で作った曲なんだね。すてき♪
最後に、まゆさんが白いバスケットを持って客席を回り、キャンディを配る。私も頂いちゃった。
甘~い♡ かわいいまゆちゃんのこと、キャンディのように舐めたいよぉ~♡
まゆちゃんも素敵な王子様が現れて自分のことをキャンディのように舐めてほしくて、この演目「あなたに舐めてほしいの」を作ったのかなぁ。そう思ったら、いつものように私の中から童話がひとつ飛び出した。
童話「キャンディの願い」をプレゼントしたい。たっぷり味わってほしい。
平成30年6月 大阪東洋ショーにて
【南まゆさんからのコメント】
・早速レポートありがとうございます。童話ステキでした♡
・周年作「ヒカリへ・・」のイメージは、ざっくりですが、いろんな想いを抱えて虹の向こうへ進もう的な感じです。
・キャンディの戦いの解釈は合ってますよ。
・私の好きなキャラクターは・・きりみちゃん(性格が好き)、Ted、プーさん、グッフィーが好きです。基本くま(笑)
『キャンディの願い』
~南まゆさん(ロック所属) の新作「あなたに舐めてほしいの」を記念して~
私はキャンディ。どこにでもあるキャンディのひとつ。
でも私には夢がある。・・・私たちは人間に食べられて無くなるちっぽけな存在だけど、、、できれば素敵な王子様が現れて、私のことをお口の中で溶かしてほしい。私は王子様のお口の中で蕩(とろ)けたいの。
キャンディはお空の星を眺めながら願いました。
ある日のこと、キャンディの夢は実現しました。
キャンディは甘いもの好きの王子の目に留りました。「かわいいキャンディだなぁ~。どんな味がするんだろう?」と手に取って、包みをくるくる解いて、お口の中へ。
その瞬間、不思議なことが起こりました。 お空の星たちが一斉に地上に降ってきました。コンペイトウの形をしたキャンディでした。それらは吸い寄せられるように王子の足元に集まり、一人の女性を形作りました。キャンディは人間の女の子になったのでした。
甘いもの好きな王子は、一目でキャンディを気に入り、抱きしめました。
王子はキャンディのキラキラ輝く瞳にキスをしました。甘いチェリーの味がしました。
王子はキャンディのかわいい口にキスをしました。ファースト・キッスは甘いレモンの味がしました。
王子はキャンディの形のいいバストにキスをしました。甘いミルクの味がしました。
次に、王子はキャンディのセクシーなおしりにキスをしました。甘いピーチの味がしました。
そして最後に、王子はキャンディの秘密の花園を求めました。そこは甘いマンゴの匂いがします。王子は花園の中にかわいらしい真珠を見つけ優しくキスをしました。するとたくさんの蜜があふれ出しました。甘いもの好きな王子は大喜び。
王子とキャンディは甘い甘いひとときを過ごすうちに、いつの間にか二人とも完全に溶けて無くなってしまいました。
一人の踊り子が現れました。キャンディといいます。
彼女は全国の劇場を回って、王子を探していました。
「ぼくはここにいるよー」
「えっ!見えないわよ。どこにいるの?」キャンディは周りを見ながら言う。
「君の心の中さ」
「どうして私の目の前に現れてくれないの。ずっと探していたのよ。」
「あの夜、ぼくと君とは溶け合って一体になったのさ。この世で一番幸せなことは一体になることなんだよ。だから男と女はSEXによりその疑似体験を求めようとするんだ。
では、人間の一生の中で一番幸せな時期はいつだと思う? それは、生まれる前のお母さんのお腹に入っていた時期なんだ。大好きなお母さんと一体になっている至福のひととき。赤ちゃんが生まれるとオギャーと泣くのは大好きなお母さんと一体でなくなり淋しいからなんだよ。
ともあれ、こうやって一体になったぼくらは既に幸せなんだ。」
「いやっ!そばに居てほしいの。」キャンディは泣き顔になる。
「何かを得るためには何かが失われる。君が人間になる夢を叶えた時点で、ぼくは消える運命にあったようだ。ぼくは君を抱くことで禁断の果実を食べてしまったんだ。」
キャンディは神妙な顔で聞いていました。
「でも、ぼくに後悔はないよ。だって、すてきな君に出会い、最高のひとときを過ごすことができた。人生の価値は長短ではなく濃淡にあるんだ。大好きな君と一体になれたことで、ぼくは最高に幸せなんだよ。これからは、ぼくは君の中で生きていく。いつも一緒だ!だから、君も淋しくなんかないはずだ。
そう、君は踊り子になった。これからは、たくさんの男性に甘いひとときを与えてあげたらいい。」
キャンディはステージで一生懸命に踊りました。たくさんの笑顔と拍手に包まれながら。
おしまい