私のストリップ日記から、「椎名りく」さん(H20引退)のデビュー初日の模様を細かく記載したものがあるのでご披露します。
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新人のデビュー初日にはさまざまなドラマがある。
残暑が続く9月16日(日)、AV女優の椎名りくさんが新宿ニュー・アートでデビューを迎えた。彼女目当てで開場前にたくさんの客が列を作った。私も早朝7時前に並んだがそれでも四番目だった。一番乗りは早朝6時頃から並んでいたようだ。11時の開場前には20人以上が並び列が大通りにはみ出すほど、久々の大入りだった。
劇場前に並んでいる時、11時少し前か、りくさんが私服姿で劇場入り口に入っていくのを見かけた。お客に軽く会釈していく姿がかわいかった。東洋の綾瀬夏樹さんに少し似ているかなと思ったら、他のストリップ仲間がむしろ若松の牧瀬茜さんを小柄にした感じじゃないかと言い、なるほどと納得。。。ロックの黒崎優さんにも少し似てるかな。小粒で逆三角形タイプの顔立ちと云えるか。
さて、待ちに待った初ステージ。全般に押していたので午後3時くらいから始まった。
キュートな姿でステージに現れた瞬間に、客の割れんばかりの拍手喝采。
客の反応に気をよくしながら、乗りのいいダンスが始まった。踊りのセンスはいい。ただ、さすがに初ステージからの緊張からか振りがずいぶん飛んでいた。間違えないでほしいなと私の方もハラハラ・ドキドキしながら見守っていた。それでもダンスの動きが止まることはなく、なんとかダンスは乗り切った。
次のベッド・ショー。盆回りで観ていて身体が震えているのが分かった。彼女の極度の緊張感が手にとるように伝わってきた。私自身、胸が苦しくなるような気持ちで見つめていた。彼女の視線は宙を漂っていた。とても、お客の顔を見る余裕なんてない。恥ずかしさを忘れるためか、ベッドの曲を口ずさんでステージに集中していた。
りくさんのポラ・コメントには「一回目、テンパっちゃった」とあったが、最初のステージとしては十分な出来だと思った。
問題はポラ・タイムだった。最初にポラ撮影に並んだのは、りくさんのAVファンたち。10人近くいたんじゃないかな。撮影会で顔見知りのせいか、りくさんの陽気にはしゃぐ姿が印象的。ツーショットでは、りくさんの方が抱きつくポーズをするほど。彼女の人気の魅力は、人懐っこい明朗さにあることがよく分かった。
衣装ポラは何事もなく過ぎていったが、その後のエロ・ポラでは全く足が開けない。エロ・ポラ常連たちが、ストリップでは見せるのが当たり前なんだよと説得するも、事務所の方からあまり見せないように言われてるのと彼女の弁。事前に誰も彼女に説明していなかったようだ。思うに、ストリップ・デビューする時には事前に見学させて、どういうことをするかを納得させなければならない。その上でM、L、V、バックなど基本的なポーズは教えておかなければならない。最近は劇場側も、常連客に指導してもらおうという思って手を抜いているのじゃないかなと思うことがある。大物新人でも全然できてないなぁと思うことがしばしばある。やはり最低限のことを教えた上でデビューさせるべきだと思う。さもなければ、お客とトラブルにつながりかねない。
今回も、エロ・ポラ常連客が1000円も出しても肝心な部分を隠したポラしか撮れず、従業員に苦情を言っていた。従業員からは、どこまで見せるかはあくまで踊り子さんの自主性に任せているので強制はできない、という返事が返ってくるのみ。それでもお客は納得しない感じ。そのためか、衣装ポラはたくさん売れたのにエロ・ポラは殆ど売れなかった。それでもポラ・タイムは1時間を越えたかな。がっかりして帰っていった客も多いだろう。
2回目のステージ。
1回目で緊張がほぐれたのか、すごく伸び伸びと身体が動いていた。振りが飛ぶこともなかった。ベッドでもずいぶん落ち着いた雰囲気になって、その変化は目を見張るほど。目線も自然で、曲を口ずさみながらベッドに集中していた。この子はストリップに向いているな。
一番の変化はポラ・タイムに表れた。「りく、頑張る!」と気合が入っていた。お客さんからの、もうちょっと足を開いて見せてくれないかという要望に「えぇ~い!」と声を出しながら思い切って足を開いた。ついにMポーズができた。お客さんから拍手が上がった。できたっ!という感激の表情をりくさんがした。それからは、Lポーズ、Vポーズ、バックポーズ、そしてカエル・ポーズまでこなしていった。椅子ポーズまで客の要望通りできた。お客は感激の嵐。エロポラ・タイムが長い長い。約一時間半ほど続いた。エロポラ・ファンの中には1回目で帰らなくてよかったと溜息の声まで聞こえた。驚くことは、そうしたエロ・ポーズを「出来た! 出来た! やっと覚えられたわ」と言って喜んでいるりくさんの表情。ひとつの華が咲いた。この子は絶対にいい踊り子になると確信した。
3回目のステージは更によくなってきた。日を追う毎にどんどん良くなっていくだろう。
2日後にまた来ようと思っているので楽しみだ。
こうした彼女の一挙手一投足を目の当たりにしてストリッパーとして成長していく姿に私は感動を覚えた。今日はすごく幸せな気分になった。
この15日間が終わったら、踊り子を続けるかどうか分からないと言っているが、りくさんには是非ストリップを続けてほしいと思う。性格が明るいのでファンがたくさん付くだろうし、ストリッパーとしての素養を十分備えている。その点は長くストリップを観ている私が保証する。彼女の魅力でストリップの新しいニュー・ウェーブを作って欲しいなと願う。
りくさんは少なくともこの15日間は頑張ってくれると思う。(2週目は10月後半の川崎ロックになった。これからも頑張ってほしい。)
ちょうど先週の9月頭の新宿ニューアートに新人の香織奈々さんがデビューした。私は2日目の9月2日にたまたま観に行った。「応援するから頑張ってね」「頑張るわ」と話したのだが、なんと次の3日目から降盤していたのには驚いた。辞めるような雰囲気は微塵もなかったのに。
以前も、川崎ロックで新人がデビューした初日にたまたま観劇した時、彼女もベッドまではしっかり出来たのにポラだけは足が開けなかった。投光さんから「足を開けないとポラが売れないじゃないか。ちゃんと開きなさい」と言われていたが結局できなかった。その子も1日で飛んでしまった。彼女に預けていたポラを後日受付でもらったが、「せっかく応援してくれたのに、こんな格好で辞めることになってしまってごめんなさいね。事務所と劇場の言い分が食い違っていたの。」 おそらくポラでそんなポーズを撮るなんて言われてなかったので納得しなかったのだろう。たかだかポラ・ポーズのことで素敵な踊り子さんがステージを去っていくのは誠に悲しいことである。先に話したように、事前に見学させたり十分説明したりして意思疎通をしっかりとってほしいものだと思う。それが踊り子にも劇場にも、そしてお客にもハッピーなことであるのだから。
平成19年9月 SNAにて
