2020年1月結の栗橋における、黒瀬あんじゅさん(TS所属)の公演模様を、演目「ありのままんじー」を題材に、「寒いはずだ・・」という題名で語りたい。
まず2020年1月頭のシアター上野公演に1/9に新年の挨拶に伺う。あんじゅさんに新年の挨拶をしないと一年が始まらない。昨年もたくさんお世話になったので今年もよろしくとお願いしないといけない。
その週の香盤は次の通り。①黒瀬あんじゅ(TS)、②松本なな(東洋)、③箱館エリィ(TS)、④水咲カレン(TS)、⑤望月きらら(晃生) 〔敬称略〕。
そして今回、2020年1月結の栗橋公演に1/27に顔を出す。
その週の香盤は次の通り。①アキラ(道劇)、②蟹江りん(栗橋)、③JUN(西川口)、④黒瀬あんじゅ(TS)、⑤倖田李梨(ロック) 〔敬称略〕。
その日は夕方から関東に初雪が降る。そのせいもあって客入りは少ない。場内も当然のごとく寒いはずであるが、一回目ステージに、JUNさんの「雪女」と黒瀬あんじゅさんの「雪の女王」が続いて演じられたから、そりゃ寒くもなるわな~(笑)
黒瀬あんじゅさんの新作「ありのままんじー」を初めて拝見したのは1/9のシアター上野だった。1/6に初披露したようなので、すぐに観ることができたわけだ。
なんと、こんなに早く、アナ雪2を作品に仕立ててきたかー☆
ちょうど映画「アナと雪の女王2 (略称「アナ雪2」)」が大ヒット上映中。![]()
アナ雪2は、2013年公開されて世界中で社会現象を巻き起こし、日本でも歴代3位となる興行収入255億円を記録した大ヒットディズニーアニメ『アナと雪の女王』の続編。2019年11月22日に日米同時公開されている。日本におけるキャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか―。」
早くも、このアナ雪2をモチーフにした作品を出してきたことに驚嘆と敬意を表したい。
前作アナ雪は、アナを主人公にしていたが、今回はエルサが主人公となる。あんじゅさんの作品「ありのままんじー」もタイトルからも、またエルサの恰好でスタートしていることからも、エルサを演じていることに間違いない。
最初、こりゃ映画アナ雪2を観ていない段階で、観劇レポートなんか書けないかなと不安が襲う。ところが、アナ雪2を観ていなくてもこの作品は理解できる。あんじゅさんから次のコメントをもらう。「このごろ映画を観ることが趣味になりつつあるあんじーは『アナと雪の女王2』のエルサの美しさに惹かれ2020年のお正月演目として出しました。ミュージカル曲で踊ったり、ストーリーが元からついているものを演目にするのが初めてだったので創るのがとっても楽しかったです。曲も雪や冬をイメージした曲を詰め込みました。」
この映画「アナ雪2」を観ずに観劇レポートが書けるか不安だったが、あんじゅさんの作品「ありのままんじー」は映画の内容よりも、本作品を創るきっかけであり、タイトル名からして「アナ雪2」よりも「アナ雪」の方に力点が置かれている。ラスト曲に松たか子の歌う「Let It Go~ありのままで~」を持ってきているのがその証拠である。ある意味、ホッとして観劇レポートを書き始めた。
映画「アナ雪」は従来の王子様を待つお姫様ストーリーではなく、女性の自立をテーマとしていた。その象徴がエルサの存在であった。本作「ありのままんじー」のテーマは、踊り子となった黒瀬あんじゅの心意気を示すもの。エルサの美しさに感動したというあんじゅさんの気持ちがよく伝わってくる。
作品のステージ模様を紹介しよう。
最初に、パープル系の衣装を着た女王エルサの恰好で登場。頭には王冠。
一曲目は、バレエ音楽「グラズノフ四季の『冬』」。
さすがバレエの素養のあるあんじゅさんの選曲と振付である。
二曲目は、「アナ雪2」の主題歌で、日本語吹き替え版でエルサ役を務める松たか子が歌う日本語バージョン「Into the unknow(イントゥ・ジ・アンノウン)~心のままに」。
ここで、王冠を取る。ブルーのドレス姿になる。
三曲目、ヴィヴァルディ四季「冬」。
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678年3月4日 - 1741年7月28日)は、ヴェネツィア出身のバロック後期の作曲家で、ヴァイオリニスト。カトリック教会の司祭。とくに多数の協奏曲の作曲家として知られる。
黒い上着とパープルの透け透けなスカート。銀のハイヒールを履いて踊る。
スカートを取ると、黒いレオタード姿に。
ここで一旦、暗転。青いライトアップ。
雪BGM(フリー音源)が流れる。
青いドレス姿で登場。胸元のピンクの花がワンポイント。銀のハイヒールを履いて踊る。
次の音楽は、映画「天気の子」の主題歌よりRADWIMPSの「グランドエスケープ feat. 三浦透子」。作詞作曲:野田洋次郎。
(歌い出し)♪「空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か 夏は秋の背中を見 ...」
ラスト曲は、松たか子さんの『Let It Go~ありのままで~』。作詞:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/日本語詞:高橋知伽江、作曲:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez。
(歌い出し)♪「降り始めた雪は 足跡消して 真っ白な世界に ひとりのわたし…」
圧巻の作品である。
2020年1月 ライブシアター栗橋にて
R2.2
『北の劇場での恐怖体験 ―ちんぽ三兄弟ver―』
~黒瀬あんじゅさんの「ありのままんじー」を記念して~
ちんぽ三兄弟は劇場仲間を誘って、慰安旅行と銘打って北の温泉場に出掛けることになった。
今年は暖冬だったが、旅行の当日、夕方から雪が降るという天気予報だった。寒くなるが、温泉につかるには最高の気分を味わえそうだ。
一行は、温泉旅館に到着後、すぐにひと風呂浴びて、その後、郷土料理を味わう。お酒も入っていい気分。
「この近くに、たしかサビれたストリップ小屋があったはずだ」
一行はスト仲間ばかりなので、当然のごとくストリップに向かう。旅館の番頭に場所を聞いたら、すぐそこだと言う。一行は旅館の浴衣の上にコートを羽織って出掛けた。向かう途中でちらちらと雪が舞ってきた。なんともいい雰囲気。一行は酒酔いの勢いもあって意気揚々。
ストリップ小屋は夜20時が開演時間となっているが、お客が少なすぎると待ちとなり、お客が三人以上集まったところで漸くスタートとなる。
踊り子は二人だけ。四回公演で深夜24時前には終わる予定。
場内はずいぶん寒かった。雪が降ってきたこともあり、すきま風が通り抜けと、ちんぽ三兄弟一行は寒さにブルッとした。
一人目の踊り子が現れた。それはそれは綺麗な日本女性だった。憂いを帯びた流し目にゾクッとした。さすが北国の女性は色白で美人だなと一同感心する。
彼女は賄いの女将のような恰好をしている。そして、かぶりに座っているちんぽ三兄弟の長男に対して、一杯の冷やし蕎麦を差し出した。どうするのかと訝る長男に対して、彼女は「食べなさい!」と目で合図する。
さすが温泉場のストリップは小粋だなぁと感心する。長男は冷やし蕎麦に手を付けた。踊り子は一瞬ニヤリとした。冷やし蕎麦はガチガチに凍っていた。てんつゆの表面にもうっすらと氷がはっていた。その冷たさは、場内の寒気と相まって、長男の身体を心底ひやしてくれた。食べ終わった彼の唇は紫色に変わっていた。
食べ終わった彼の目の前で、踊り子はそっと請求書をきって彼に渡した。
請求書には「食事代20万円なり」と記載されていた。
それを見た長男は背筋に悪寒が走り、後ろにひっくり返った。
一瞬ぼったくりかと思い気や、ストリップでそんなことがあるはずがない。踊り子はくすくすと笑った。余興と分かって、一同ホッと安心するも、酔いは一気に醒めてしまった。
すぐさま踊り子は観客席に冷たい視線を流した。観客は一同ゾクッとした。
雪女の怖い音楽が流れた・・・♪
「彼女は雪女なんだ!」 ちんぽ三兄弟はハッと気づいた。一瞬、逃げようかと考える。
しかし、彼女が踊り出すと身体が凍り付いたように動かなくなった。
彼女が着物の裾を掴んでめくる。綺麗な素足が見える。そうなると「雪女のあそこはどうなっているのかな」と気になる。寒気が吹き飛び、目が血走る
透き通るほどの色白の素肌の間に、黒い陰毛が見えた。なんか寒い中にも一瞬のほのかな温かみを感じる三兄弟だった。
男ってバカだよねぇ~♪
もう一人の踊り子が舞台に現れる。舞台の上に、雪が舞っていた。たまらなく寒い。
彼女はキラキラと輝く王冠をした「雪の女王」の恰好をしていた。寒いはずである。
ちなみに、彼女の髪の毛は金髪だった。でも顔立ちは日本人なのできっとウイッグ(かつら)をかぶっているのだろう。
彼女はかぶり席に座っていたちんぽ三兄弟の顔に息を吹きかけた。めっちゃ冷たい。とても人間の吐く息とは思えない。
「彼女は本物の雪の女王だ!」
ちんぽ三兄弟はそう気づいたものの、逃げられない。身体が凍り付いて動かなかったのだ。
しかし、その美しさは格別だった。Cool Beautyというのはまさに彼女のことを言う。美しさを感ずるためには寒さなんて甘んじて受け止めなければならないのだと思わせた。
音楽は映画「アナと雪の女王」のテーマソングである。いいメロディだ♪
しかし、ちんぽ三兄弟は音楽よりも、「彼女のヘアは金髪だろうか? 雪の女王のアナはどうなっているのだろうか?」と真剣な眼差しとなる。あそこも金髪にしているのかな? もしかしたら雪の結晶になっているかもしれないかなと真剣に思う。
男って本当にバカですよねぇ~♪
あっという間の一時間であった。
最後に、二人の踊り子が並んで見送りをしてくれた。一行はどこか後ろ髪を引かれる気分で外に出た。雪がしんしんと降り、辺り一面真っ白な雪化粧になっていた。
ちんぽ三兄弟は身体が芯まで冷え切っていたが、なぜか心はポカポカと暖かくなっていた。
おしまい

