TSメンバーのレポートを書き始め、新人を除いたメインの方をほぼ書き上げ、残る主要メンバーとしては盃島楓さんを残すのみとなった。楓さんに関しては、これまでも個別のテーマや出し物で細切れにルポを書かせて頂いているが、今回は、盃島楓像としてのレポートをまとめてみたい。
楓さんのレポートなら、褒めることは幾らでもあるので、いつでも書こうと思えば書けるつもりでいた。2月中の新宿TS、2月結の池袋ミカドとステージを拝見しながら、楓さんの魅力を改めて考え、さて、どういう魅力のキーワード、まとめ方にしようか悩み始めた。楓さんの魅力はどれをとっても良いのだ。あれも良い、これも良い、全て良い。すごい!すごい!楓さんは本当にすごい!楓さんこそスーパー踊り子だ!と思う様になった。「TSの良さとは何か、一言で云うとすれば、それは盃島楓だ!」と言い切りたいほど。
さすがに、彼女の奥深い魅力をレポートにまとめ切ることは至難の業であることが段々実感として分かってきた。
さらりと書くつもりが、大きなターゲットを前にしてやたら身震いしている私です。(笑)
さて、情けない前置きになりましたが、私なりに以下のようなレポートに仕上げました。題名は「TSの優等生」です。
盃島楓さんはH21(2009)年2月1日シアター上野でデビュー。すごい美人さんがデビューした噂は聞いていたが、当時の私は仙台から遠征してきていたので、いずれ彼女がTSにのったら観に行こうと思っていた。ところが、なかなかのってくれず、漸く私が楓さんと初顔合わせしたのは、デビューから半年以上経った9月中のTSになった。「はじめまして、楓です。お手紙、どうもありがとうございます。私もやっとTSに来ることができてすごく嬉しいです。今日はどうぞ、ごゆっくりストリップを堪能して下さい。」
今回、H24年2月頭の栗橋で三周年を迎えた。ただ周年イベントは翌週のホームTSでH24年2月19日(日)の三回目ステージ後に開催。たくさんのファンに囲まれて盛り上がった。ファンとしてはTS常連が多いので私としても仲間意識が強い。ファン代表のNさんの挨拶がじーんと来た。楓さんは本当に根強いファンに囲まれている。
彼女がのる劇場はどこも客が集まると云う。いま最も客を呼べる、人気・実力ともにトップクラスになった。彼女は本物の踊り子に成長したと改めて感心させられた。
私なりに彼女の魅力を列記してみよう。
まずは容姿がいい。上品な美人顔、まさに清楚なお嬢さんタイプ。すらっとしたT163の長身とプロポーション。これだけでも十分客を魅き付ける。公称 B85 W60 H90とあるが実際はもっと細身か。もっとお肉を付けたらいいという客の声を聞くが、実際の彼女はけっこう食べるようなので太れない体質のようだ。エネルギーが全てステージで発散してしまい、お肉として残る余裕がないんだと思う(笑)。
そして、なんと言っても、ステージが素晴らしい。ダンスセンスがいいうえ、身体のキレがいい。まさしく鍛えられた細身と言える。また楓さんが出演していると、すごくお得な気分になる。彼女の最大の長所は、ベッドとオープンでのサービス精神の旺盛さ。彼女のベッドやオープンの位置は一定ではなく、どのお客さんが見たがっているかを瞬時に判断して変幻自在に位置を変えていく。これだけ綺麗なヌードをたっぷりと見せてくれるのだから、特にかぶりの客は涎垂もの。ステージを観終わった後でこれだけ満足感が残る方はいない。
最後に、彼女を語るうえで特に光るのは雰囲気の良さ。美人であるだけでなく、もっている雰囲気が男をたまらなく癒してくれる。おっとりしているようにも見えるが、これは落ち着きの良さと抜きん出た優しい性格による。つい先日もこんなことがあった。私は彼女に毎回手紙を渡すが、ついつい前に渡していたものをダブって渡すことがある。先日も同じ過ちをしてしまったが、彼女は初めて読んだように返事を書いてくれた。普通の人なら「この手紙、前にもらいましたよー」と言うところなのだが、私のことを気遣った優しい計らいである。後で気づいた私は改めて彼女の優しさに感服した。
楓さんの性格は、真面目で素直。そのため、とても知的な上品さをもつ。
最近の踊り子さんで、私の手紙を、そして私のストリップ哲学を最も理解してくれているのが楓さん。毎回必ず的確なお返事を書いてくれる。しかも、私の手紙をどれも楽しい!楽しい!と喜んでくれる。楓さんは他の踊り子さんのレポートも喜んで読んでくれ、私がこれだけ夢中になった踊り子さんに是非会ってみたいなと言ってくれる。彼女は自分のことだけしか関心がないというタイプではなく、私の手紙を通じて、ひとつでも何かを吸収しようという意欲を覚える。難しい内容も勉強になると喜ぶ。彼女はすごく賢い女性である。手紙を通じ、私のことを褒めてくれるので、これだけ励みになる方はいない。彼女は男を元気にする、まさに良妻賢母タイプ。
ところで、楓さんとは最初からこれだけ楽しい手紙のやり取りができたわけではない。最初の頃は全然反応してくれなかった。私には関心がないのかなと諦めかけるところだった。(笑) 私のストリップ日記によると、H21年9月中にTSで初めてお会いしてから、手紙に反応してくれるようになったのは、それから一年近く経ったH22年8月中の上野から。ただ、お会いしてからまだ7日目とお会いする日数そのものが少なかったけどね。最初の頃は、単身赴任の仙台から遠征して来て、せっせと手紙をくれる変な人と思っていたことだろうね。美人特有の防衛本能が働いたのかな。仙台の単身赴任から戻ってTSをホームにし出してからは、私の人となりを理解して安心してお付き合いしてくれるようになった。「太郎さんくらい能動的に『観る』ことを楽しんでもらえると、とってもやりがいがあります。」「踊り子さんと一定の距離を保つ、というのは太郎さんのストリップ・ポリシーの一つのようですね。観ることを最大限楽しむのに徹する姿勢、紳士で好きです。」
新人の小森ななさんが、ダブルポラの時に楓姐さんの客対応を見ていて参考になったと話してくれた。なるほど、楓さんほどいいお手本はいない。おそらくステージだけに限らず、楽屋生活も、すべて模範となるべき存在だと思う。女性から見ても、彼女の女性らしさは抜きんでた素晴らしいものだろう。先日お手紙で、今年の初夢は何かを聞いたら「今年の初夢は衣装を縫っている夢でした。夢の中でもお仕事(笑)」というくらいだから、踊り子=女性の鏡のように思える。
今のTSを考えた場合、三周年を迎えたばかりの楓さんが、新人さん達のいいお手本として存在する意味は大きい。
楓さんは相手に合せる卓越した感性を持っている。先ほど述べたように、オープンショーでのサービス精神も、私に対する手紙の反応も、お客の求めるところに上手に合わせてくる。それを無理なく自然にできるところが彼女の類まれな凄さである。そして、それを可能にしているのが彼女の真面目さ、まさに裏打ちされた努力こそが今の彼女を作り上げている。
楓さんこそ、TSの優等生である。TSは楓さんをメンバーに持ち本当に恵まれている。
平成24年2月 池袋ミカドにて