今回は、桜井ななみさんのレポート「TS中興の祖」を書かせて頂きました。
H24新年早々にTSメンバー四人のレポートを立て続けに書いたのを機に、今年の最初の目標はTSメンバー全員のレポートを書き上げることにした。今では私のホームとしてお世話になっているTSのお気に入りメンバーを、私なりのタッチで表現してみたくなった。
順番的に後になってしまったが、まず書かなければならないのは桜井ななみさん。
H24年1月結にTS出演するので初日に会いに行く。今年の私の目標として、桜井ななみレポートを書かせて頂くと彼女に宣言した。そのため、初日から彼女のステージを真剣に観察してみた。レポートを書く上での、ななみさんの魅力のポイント、キーワードは何かを考えながら。
当日の出し物はお正月らしく和物。貴品にあふれ、清楚な中にも華やかさがある着物姿にうっとりさせられた。まさにTSの顔である。TSの看板としての自信と自覚が伝わってくる。
ななみさんはTS所属で初めて大阪東洋ショー劇場のステージにのっている。しかも三回も。そうした大舞台の経験も裏打ちされて、貫禄では今のTSで群を抜く。宮坂レイアさんやあいかわ優衣さんなどDUO出身者が台頭してきているがTSの看板はまだ譲れないといったところか。いい意味で今のTSは活性化している。
改めて、ななみさんのTSにおける存在感の大きさに気づく。
今のTS所属の踊り子構成は他劇場に比べて、すごくバランスがいい。ななみさんや水咲カレンさん、KAERAさん、昨年末に引退した徳永心さんなど、五年前後の中堅どころが揃っている上、AV出身の宮坂レイアさんとあいかわ優衣さんを筆頭に、きよ葉さん、山口桃華さん、盃島楓さん、利奈さんなど二三年目の方がよく伸びている。さらに池袋ミカドを傘下に入れ関東三劇場体制としてキャパを広げたお蔭で、いい新人を続々デビューさせることができるようになった。また、早瀬みなさん、美月星美さん、雛形ひろ子さん等の面倒見のいい大ベテランがいる。これに対して、ストリップ界の横綱であるロック系はベテラン層が飽和状態で硬直化しているキライがある。
ストリップ界では、私流に表現させて頂くと、ロックには貴族の香りがあり、TSには庶民の匂いを感じる。どちらが肌に合うかは個々人により異なるが、一般的にAV出身者をたくさん抱えるロックは華やかなイメージがある。そこで、TSも負けじとAV出身者のデビューを図ってきた。その先駆者がH19年8月デビューの桜井ななみさん。当時は、ななみさんの一カ月前H19年7月の三浦亜沙妃さん、H20年正月の岸歩さんなど期待の大型AV出身者デビューが続いたが、結果的に残ったのは桜井ななみさんだけ。最初はAVとの二足のわらじを履いていたが、すぐに踊り子一本に専念。ななみさんはTSにおけるアイドル路線第一号と言える。彼女が頑張ったからこそ、その後DUOからの灘坂舞さん、恵けいさん、そして宮坂レイアさん、あいかわ優衣さんと続いたわけだ。
ななみさんがデビューした当時、TSには、千堂あやかさん、大信田ルイさんなど貫禄ある大ベテランが君臨。私が知っているこの10年内でも看板になるべきいい新人がたくさんデビューしていたがなぜか続かなかった。桃香さんとか素敵な踊り子さんがいたのになぁ。そういう中で、桜井ななみさんがデビューして立派に続けてくれた。ストレスがたまって倒れたこともあるくらいだから、おそらく人知れず相当苦労したのではないかと想像がつく。
今のTSは、ななみさんがいたから良い状態になったと私は感じている。ななみさんこそがTS中興の祖なのだと。
私が単身赴任の仙台から戻ってきて、TSをホームにしたのは、ななみさんの存在が極めて大きい。
今だから話すが、実は、私はデビューからななみさんを応援していたわけではない。
ななみさんがデビューしたH19(2007)年8月1日には、私は仙台に単身赴任しており、仙台から遠征してTSのステージを拝見。私のストリップ日記によると、H19年8月3日と5日、私はいつもの通りポラを買って手紙を渡しているが手紙には全く反応がなかった。ななみさんはかわいいルックスとT158B89W58H88のナイスボディでAVでも爆発的に人気があり、私ごときでは相手にされないのかなと感じ、ななみさんへの関心が薄れた。その後は随分期間が空いてH20年4月19日に会っているが、また反応は同じ。当時の私はロック中心で劇場を回っていたのもあり、手紙に反応してくれない踊り子さんをこれ以上応援するのは止めようと思った。そう思って、次のH20年7月12日に最後の手紙のつもりでポラを買った。そうしたら奇跡が起こる。ななみさんからしっかり手紙への返事があったのだ。しかも、その日渡した手紙三通すべてに。私は嬉しくて嬉しくて翌週も仙台から遠征してきたほど。まさにギリギリのタイミングで、私はななみさんのファンとして繋がった。
それから、ななみさんは私の大切な大切な大好きな踊り子さんになった。私は何度も仙台から遠征して会いに行く。ななみさんはアイドル級のかわいい美少女だから、私が舞い上がるのも当然。
ななみさんはプライベートでも母親の看病など大変な苦労を重ねている。でも持前の負けん気で困難を乗り越えてきた。他の踊り子さんや後輩たちがななみさんのことをすごく尊敬しているのを私は知っている。もちろん、たくさんのファンにいつも囲まれている。
TS中興の祖なんていう仰々しい表現を使ってしまったが、まさにTSの歴史に燦然と輝く踊り子に成長したことを誰も疑う余地はない。
平成24年1月 TSミュージックにて