H24年9月頭の、篠崎ひめさんのTSラスト公演をメモリアルしておく。

 

H24年9月頭のTS公演は、大変な週だった。連日超満員。かくいう私も皆勤した。

その原因は、平成の偉大なストリッパー篠崎ひめさんのTSラストのため。

ひめさんの引退公演は既に続いていて、先週は大和ミュージックが大変だったと小耳にはさんだ。いつもならPM22時半に終演するところだが、沢山のひめ隊が押し駆けポラが長引き、連日深夜24時を超えたようだ。同じ現象が狭いTSで続くのかと戦々恐々としていたが、案の定の混雑だった。ひめさんの引退公演は9月中のDX歌舞伎、9月結の大阪東洋、そして10月頭の川崎ロックと長丁場が続くので、今回のTSはまだかわいい混みようだったのかもしれない。

 

それにしても、今週の香盤はあまりにもメンバーが良かった。メンバーが良過ぎて、なかなか食事タイムがとれないほど。気の多い私であるが、今週は四回の土日休日を含め、ハシゴもせず、どっぷりとTSに骨を埋めた。

香盤は次の通り。①KAERA(TS)、②多岐川美帆(渋谷道劇)、③吉田蓮(晃生)、④七海セーラ(晃生)、⑤伊吹千夏(東洋)、⑥早瀬みな(TS)、⑦篠崎ひめ(東洋)〔敬称略〕。

 

トップのKAERAさんは今週がバースディ週だった。人気者なのでお祝いをたくさん贈られていた。

今回の出し物は「和アラビアン」。アラビアンをベースにしているが、最初に和傘を使うなど、斬新な出し物。いつもながら華やかな衣装に目を見張る。

 

二番手の多岐川美帆さん。今回は新作のサンバ。一風変わった衣装でのサンバである。

今回、本人から手紙で教えてもらって分かったのだが、ベッドでの立ち上がり曲は美帆さん自身の曲。もちろん歌手の曲と思って聴いていたので驚いた。歌詞は生前かわいがってくれた亡おじいさんのことを切々と書いた思い出ソング。美帆さんは完全なおじいちゃんっ子だったんだね。サンバ⇒産婆でおばあさんではなく、おじいさんでした(つまらない親父ギャグですみません)。

 

三番手、四番手は、晃生の新人、七海セーラさんと吉田蓮さんが初来演。彼女たちのことは別のレポート「晃生パラダイス」シリーズにまとめさせてもらった。

 

 五番手の、東洋の伊吹千夏さんもTS初来演。TSのリクエスト掲示板に彼女の名前を書いていたので、ようやく夢が叶った。

 一昨年暮れに東洋デビューしたが、二度ほど東洋にのった後すぐに消え、一年半の長い休養を経て、今年に入って7月頭に東洋にて再デビュー。このときに私は初顔合わせ。だから私にとって千夏さんは新人さんみたいなもの。新人好きの私の目にとまり、東洋に六回足を運び、早くTSに来てほしいと何度も手紙に書いて渡した。TSにのる前に、私の以前のホームであった仙台ロックにのる。他劇出演は今回で二度目、初関東上陸である。

 初日から私に会えて喜んでくれた。五番目なので会社帰りにどうにか三回目ステージに間に合い、たくさん手紙交換させて頂いた。毎日手紙持参でデートに出かける気分。楽日に頂いた手紙には感激。「初めての関東、太郎さんのお蔭で楽しく良い思い出になっていきそうです。嫌なことなんて何もなく過ごせました。東洋の時よりもずっと仲良くなったね。というか距離が近くなれたと思います。太郎さんもこの10日間同じ気持ちでいてくれてたらちいは幸せです。」また応援したい新しい恋人ができました。

 

 出会いがあれば別れもある。

 今回のTSが13年間仲良くして頂いた篠崎ひめさんとの別れになる。前にも話したが、ひめさんは私にとってストリップの母。今私がどういうストリップの楽しみをしているか、どんな踊り子さんに夢中になっているかなど、正直になんでも話せる。今回も、私の手紙を通じて、私がストリップではしゃいでいる姿が目に浮かぶと、喜んで言ってくれた。

 改めて、彼女のステージの凄さを見せつけられた。今回は四個出し。①プレゼント、②サード・エンジェル、③クルクルピコピコ星人、④ラブ・トレインと続く。おそらくお気に入りの作品を集大成しているのだろう。サード・エンジェルのときのポラ・タイム、私に「太郎さんの『お空のペンキ屋さん』だね」と話しかけてくる。私が童話にした演目であることをしっかり覚えてくれている。

 たくさんのひめファンが取り囲んでいたが、中には、久しぶりにひめさんに会いに来ていて、今回のTSが最後という方がいる。そういうファンには、抱きつくほど再会を喜び、かつこれが最後の別れと思い涙ぐんでいた。10日の間にこういうシーンが何回もあった。きっと川崎ロックのラストは彼女もたくさんのファンも、そして応援に駆け付けたお姐さんたち皆が号泣するんじゃないかな。そういう感動的なシーンが目に浮かぶ。

 

 今回、ラス前に、TSの早瀬みなさんが出演。彼女がひめさんと大の仲良しなのがよく分かった。今回のTSでは二人でダブル・ステージをたくさんこなした。二人で本当に楽しそうにはしゃいでいた。みなさんは「ひめちゃんは年齢的には私の後輩だけど、踊り子としては尊敬するお姐さん」と言っていたけど、みなさんの気持ちがよく理解できる。

 今回の公演の後、ショッキングなことが起こった。年末の香盤情報にみなさんの引退が載った。この七月に17周年を迎え、まだまだ頑張ると言っていたみなさんだったが、13年目のひめさんの引退が彼女に強く影響した気がする。

 ひめさんは踊り子さん達、特にベテランのお姐さんにとって心の支え的な存在だったんだと改めて思い知らされた。前に、東洋通の方から、東洋の一番のお姐さん格が篠崎ひめさんと国府田ひとみさんなのが、今の東洋の雰囲気をすごく良くしているという話を聞いたことがある。ひめさんやひとみさんは優しいので、下の若手が伸び伸びとやれるというのは理解できる。そんな中、昨年早々に国府田さんもいなくなり、ひめさんが東洋を支えていたところも大きいと感じる。その支えがなくなったわけだから、お姐さん方への衝撃というのは甚大なのだろう。

 今回のTSで、ひめさんと手紙でやり取りさせてもらった中で、東洋にはたくさんの頼もしい新人さんが輩出してきて嬉しいと言っていたなぁ。今いる人たちでこれからの東洋、そしてストリップ界を盛り上げていかなくてはならない。我々ストリップファンもこれからも惜しみなく応援させて頂く。

 

 

平成24年9月                             TSにて