早瀬みなさんへのお別れのレポート「みなさんを失いたくない」を記念にまとめました。

 

 

 早瀬みなさんのH24年末の引退まで残り二ケ月となり、いよいよカウントダウンに入ってきた感じ。

 私としても、改めて、みなさんのことを振り返ることが多くなった。

 先日、池袋ミカド劇場で、早瀬みなさんの11月頭の「ラストステージin ミカド」のポスターを眺めながら、「みなさん、本当に美人さんだな。この年齢でこれだけの美貌を保っている人はなかなかいない。」と今更ながら感じられた。ストリップ業界には、本当に歳をとらない方が多い。先日引退した篠崎ひめさんもそうだったが、もっと年配でも御幸奈々さんとか、ゆのさん、虹歩さんなど。早瀬みなさんもその代表格である。

 

 今回のH24年10月結の渋谷道劇は、個人的にみなさんとの思い出深い公演になった。

  久しぶりに拝見した出し物「囚人」がとても心に響くものがありましたよ。テーマが斬新だし、激しいリズミカルな動き、そしてエロっぽい仕草、すごく印象に残る作品です。「久々の囚人でました。ハードな演目でした!! 息上がっちゃってるよぉ。」「Sexy囚人だっ♡ 太郎さんのことももーっとドキドキさせちゃうよ。」

 以前、日経新聞朝刊の小説で渡辺淳一の『愛の流刑地』が連載(2004年11月1日~2006年1月31日)され、毎朝楽しみに読んでいた。その数年前に同じ日経新聞で連載された『失楽園』は映画にもなり超話題になったが、私にはむしろ『愛の流刑地』の方が印象に残った。みなさんの「囚人」を観劇しながら、この小説を思い出していた。この小説は、かつては売れていた小説家と人妻との愛を描いている。人妻は愛する男性とのSEXによるエクスタシーの最中に自分の首を絞めさせ、結果的に殺人の罪で彼を刑務所に送る。彼女は自分の命を犠牲にして、彼を自分だけのものにした。愛する男性を自分だけの囚われの身にした究極の女の情念を描いていた。

踊り子さんの前では我々ファンも囚われの身。それぐらいにならないと夢中で応援できないのも確か。ステージを通して発するオーラだけでこれだけ純粋にはまれるというのは、ストリップというのは本当に不思議な世界だと思い知らされる。

 今回の渋谷道劇は客入りは少なかったものの、みなさんファンはしっかり応援に来ていた。トリ前のみなさんで、お客がたくさん帰ってしまうので、トリのお姐さんのステージが淋しく感じてしまうほどだった。

 

 さて、今回の渋谷道劇での、早瀬みなさんとの手紙のやり取りは、私との14年間のお付き合いのクライマックスになった。

 この前の9月頭のTSでも10日間皆勤したが、今回の渋谷でも初日から連続10日間通った。(皆勤を期待させたのに楽日11日目に行けず誠に申し訳ありませんでした。) この10日間、ほぼ毎日2ステージ拝見したので手紙を20通ほど渡したことになる。最近の私のストリップ・エッセイから選りすぐったものを渡した。最新作の童話も。そして、なによりTSメンバーのレポートには話が弾んだ。

 みなさんのお返事が私の心にいっぱい響いた。あまりにも感激したので、私はポラ・タイムに思わず「僕はみなさんを失いたくない・・・」とささやいた。

 みなさん、私がぽろりとこぼした言葉にすぐに反応しましたね。「早瀬を失いたくないっ!? きゃあ♡ どーしましょっ ドキドキドキ・・・」

 

 みなさんとは、私がストリップにはまった14年前からのお付き合いです。

 私は8年ほど前から踊り子さんに手紙を書きはじめ、誰にどんな内容の手紙を書いたかを記録しておくためにストリップ日記をつけ始めました。現在活躍している踊り子さんの殆どはデビューから私のストリップ日記に登場しますが、それ以前にデビューされた方は少なくなっています。またベテラン層で私が現在も応援を続けている方はかなり絞られ、その代表が早瀬みなさんや篠崎ひめさんでした。この二人の引退が一気にやってきたことは私にとってかなりショッキングなことです。

 また、私には、私の手紙(ストリップ・エッセイや童話など)を手放しで喜んでくれる踊り子さんが何人かいます。新人さんにも私の手紙ファンはたくさんいますが、私は新人さんには他の踊り子さんの話はあまりしないようにしてます。他の子の話をして嫌われたくないのかもね。しかし、私のストリップ・エッセイの醍醐味は最近の他の踊り子さんの話を読むことで味わえます。私のストリップを楽しむ姿をそのまま受け入れてくれるストリップの母なる存在の方がいます。長く私とお付き合いして頂いて、私の気ごころを知っているベテランの方が多い。そして、その代表格が早瀬みなさんであり、篠崎ひめさんでした。

 だから、心にぽっかり穴が開いた気分になってます。

「僕はみなさんを失いたくない・・・」これが正直な今の気持ちです。

 

 みなさんとの手紙のやり取りで、みなさんがTSの後輩たちのことをよく理解して愛しているのがすごく分かりました。そして、これからのTSメンバーのことをとても心配されている気持ちも伝わりました。「TSは今、1~4年位の子がいい感じですよね♡ 太郎さん、これからも、これからの彼女たちのこと、よろしくですよ」「太郎さん、TS娘たちのこと、これからも見守っていって下さいねー」

 みなさんの心を引継ぎ、これからもホームTSを心から応援させて頂きます。

 

平成24年10月                            渋谷道劇にて  

 

 

 

 

 

 

 

 

『囚人ダンスを踊る』 ~早瀬みなさんに捧げる~

 

ここは刑務所の中。

私は囚人ダンスを踊る。

 

なぜ私は刑務所の中にいるのか。

逮捕状には「たくさんの踊り子の心を泥棒した罪」とある。

私は踊り子さんの身体に指一本触れていない。

でも、私の優しい笑顔と励ましの言葉が、

たくさんの踊り子の心を奪ってしまったらしい。

 

ストリップ劇場は踊り子に恋する場。

私はたくさんの踊り子を愛してしまう。

ある踊り子のステージを観ている時は、いつもその人が最高になる。

他の人と比べたりなんかしない。

その人の良さを見つけて褒めてあげることが私の大切な仕事。

だから、一人の踊り子だけを愛しなさいと言われてもできない。

たくさんの踊り子を愛することが罪なら、私は喜んでその罪を認める。

そして私は囚人ダンスを踊る。

 

踊り子の美しさはそれだけで罪。

私はあなたの囚われ人。

私は喜んでその罪を背負いたい。

 

私を刑務所に入れることで、あなたは私のことを独り占めにした。

しかし私は刑務所の中で、たくさんの踊り子のことを想い、

囚人ダンスを踊る!

 

刑務所はあなたの心の中。

でも、あなたは私を縛れない。

私は新しい恋を求め、自由の翼を付けて刑務所から羽ばたく。

 

                                    おしまい