H24年早々の宿題「今年は必ず早瀬みなさんのレポートを書かせて頂きます」というお約束を早速かなえさせて頂きます。
「ストリップの楽しさに魅せられて」という題名で、早瀬みなレポートを報告します。
今のストリップ業界で、私がストリップ通いを始めた13年前に、すでにデビューしていた方はずいぶん少なくなった。その中で、私が13年前から変わらず応援しているのは、ロックの瀬能優さんと、TSの早瀬みなさんだけ。
私は仙台に四年間単身赴任し仙台ロックに毎日通っていたこともあり、ロックの踊り子さんとは応援日数100回を超えている方が何人かいる。ロック以外で、100回を超えているのは、東洋の篠崎ひめさんとTSの早瀬みなさんの二人だけ。みなさんとは、それだけ長いお付き合いとなる。
早瀬みなさんは、H7年7月1日にTSデビュー。もう17年目の大ベテラン。
昨年、16周年のとき、「16アニバーサリー 37」と銘打っていたので、私は、みなさんは37歳なんだ~それにしても、よく自分の年齢を入れたもんだと思った。そうしたら「みなの37だよー!! 年齢じゃないよぉー。ま、今年12月で、たしかにその年齢になっちゃうんだけどさ。」語呂合わせだったのかぁ。それにしても、客がたくさん聞いている中で正直に話してくれたことに私の方が苦笑い。みなさんの魅力はこうした衒う事のないサバっとした性格にある。
先日、引退する徳永心さんのレポートをみなさんに読んでもらったときに、私の認識する心ワールドが‘かっこいいストリップを目指す’だったので「かっこいいー!! いいね。」と言いながら、「早瀬は楽しいを目指して作ってみてますよ。みんながウキウキワクワクして下さるよーに・・とね」と書いてくれた。
私はこの言葉に、みなワールドの神髄があると受け取った。
今回のお正月興行の新作を拝見した瞬間、まずは鮮やかな衣装でパッとステージが明るくなった。ストレートに華やかさが伝わる。みなさんが楽しく踊る。
次の衣装は、ピンク系で、パッとセクシーさが伝わる。
彼女のステージは、良さがパッと伝わる。何度も観て内容が分かってくるステージとは違う。一目瞭然の分かりやすさ、最初のインパクトの強さがみなさんのステージの特徴になっている。彼女の演目はダンスものが多いが、人魚姫や白雪姫などのストーリーものも思い出す。昨年のちんどん屋もインパクトが強かったなぁ。
みなさんのステージは、自分がステージを楽しむこと、そしてお客さんに楽しんでもらおうという意思がストレートに伝わってくる。お客を楽しませるためには、まずは自分が楽しまないといけない。いい笑顔を出すためには自分が楽しんでいないと出せない。みなさんはそのことを熟知している。
楽しむということは奥が深い。たとえば、一生懸命に仕事する人は多いが、どんなに一生懸命に仕事しても、楽しんで仕事する人には叶わない。仕事を楽しむ人は無限の発想が浮かび、どんどん深く入り込める。しかも寝食を忘れて取り組めるから、誰もかなわない。
私は仕事では、楽しむ領域まで取り組むつもりはもうなくなったが、ことストリップに関しては、誰にも負けないくらい朝早くから並び、ラストまで観劇し、全国どこへでも遠征する。しかも夜行バスで移動する。たしかに肉体的には疲れるが精神的な楽しみの方が勝る。私のことを‘ストリップの猛者’と言う踊り子さんがいるほど(笑)。
私はただ観るだけでなく、こうしてルポやエッセイを書くことで自己表現する。ストリップの楽しみに、書くという趣味を重ね合わせることで最強の楽しみを享受している。私は手紙によるコミュニケーションを得て、こうして好きな踊り子さんにレポートや童話をプレゼントすることで仲良くしてもらえる。おそらく誰もまねのできない領域の楽しみ方ができている。
踊り子さんが表現するワールドと私の表現する太郎ワールドが、ともに楽しみを共有化できる。だからこそ、みなさんが求めるストリップの楽しみに激しく共感される。
みなさんがいつまで踊り子を続けてくれるか分からないが、続けてくれる限り、ともにストリップを楽しませて頂きます。
平成24年1月 TSミュージックにて