今回は、渋谷道劇所属の踊り子・ささきさちさんについて、三作目「海」を題材に、ささきさちさんの魅力を「ささきさちの見た目の爽やかさとステージの奥深さ」という題名で語ります。

 

 

2020年6月頭の渋谷道頓堀劇場に楽日前日と楽日の二日間顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①翔田真央、②柳るい、③ささきさち、④石原さゆみ、⑤宇佐美なつ、⑥六花ましろ 〔敬称略〕。ALL道劇大会だ。

コロナ明けで、元気を与えたいという道劇の最高のメンバーを揃えた。

 

私は遅ればせながら、その週ようやく、二作目の「ホーム」の観劇レポートを渡したところだったが、既にその週には新作の三作目「海」が披露されていた。

これまた大変遅れてしまったが、今回、三作目「海」の観劇レポートを提出させて頂きます。

 

もちろん初の夏演目になる。前回の作品「ホーム」も好評だったが、今回の作品もさちさんらしい爽やかな作品である。この二作により、さちさんの爽やかなイメージが出来上がったといっても過言でない。二作とも自分で選曲し作り上げており、非常にいい出来栄えになっている。さちさんの資質の良さとマッチして、さちさんを人気アイドルへと一気にブレイクさせることとなった。

 

さっそく三作目「海」のステージ内容をご紹介します。

最初に、セーラーマンの恰好で登場。この衣装が本作品を爽やかに象徴する。一気に、夏と海に引き込んでくれる。

頭には白と青の帽子をかぶる。

上下セパレートの衣装。白地に青い太い線が入った半袖の上着。赤いスカーフを首に巻く。

下半身は、白い半ズボンの上に薄地の白いパンタロンを履く。足元は白いブーツ。

ノリノリの音楽にのって、カッコよく爽やかに踊る。

一曲目は、YUKIの「ワンダーライン」。作詞:YUKI/作曲:野間康介。YUKI通算16枚目のシングルで、『FOMA N905i』のCMソングのために書き下ろした極上エレクトロ・ポップ。YUKI自らが歌詞を手掛けており、テーマは「人と人を繋ぐ見えない線」、雨上がりに前に進んでゆく女の子達をイメージしている。

(歌い出し)♪「ばらまいて 空色の天井に トゥナイト 瞬いて 雨つぶの ビート ゴーズ オン 「さようなら」さっきから ゆううつに 恋してるのも つらい 太陽を 味方にするさ すぐに プリーズ プリーズ プリーズ ワンダーライン 渡しあって ただ走る 空 ワンダー ...」

この曲のMVをネットで観ていたら、子供の水兵さんが出てきた。あっ! 衣装のイメージはこれだ!!と思ったよ♪

前作でもYUKIの曲を使っていたね。さちさんの中ではYUKIの存在が大きいのが察せられる。

ここで一旦、暗転。

音楽が変わって、ひまわりをイメージした衣装に着替える。

頭には、黄色いひまわりが付いた白い帽子をかぶる。上着は、肩出しで、キラキラした黄色いドレスを肩紐で吊るす。白いショートパンツを履いている。足元は白いブーツ。

ひまわりが肩紐と手首に付いている。

二曲目は、アイドルマスターが歌う「夏色」。もともと、この曲はゆずの1998年メジャーデビュー曲。作詞・作曲: 北川悠仁。今回の歌は城ヶ崎美嘉、城ヶ崎莉嘉。

アイドルマスター(THE IDOLM@STER、略称:アイマス)は、バンダイナムコエンターテインメント(旧ナムコ)から発売されている育成シミュレーションゲーム、およびメディアミックスのシリーズ。

明るい曲が二曲続く。これで一気に夏の雰囲気を味わえる。

音楽が変わり、衣装を脱いで着替える。

今度は、刺繍入りの白いドレス姿。裸足で踊り、盆に移動する。

ブルーのパンティを脱いで、左手首に巻く。パイパンが眩しい。そしてオナベがとても刺激的♡

アクセサリーとしては、Y字のネックレス。右手首にブレスレット。青いマニキュア。

ベッド曲は、小島麻由美の『恋はサイケデリック』。作詞・作曲:小島麻由美。

(歌い出し)♪「あぁ 気持ちいい風 世界は綺麗ちっとも酔っちゃない笑い止まらないね おかしいよ愛しあう ふたりは息ぴたりあなたと逢えたから 地球は廻る よかった振り向いて ...」

なんか懐かしい、そう1950年代のオールディーズを彷彿させるメロディライン。サイケデリックというのは、LSDなどの幻覚剤によってもたらされる心理的感覚や様々な幻覚、極彩色のぐるぐる渦巻くイメージ(またはペイズリー模様)によって特徴づけられる視覚・聴覚の感覚の形容表現である。1966年ごろにヒッピーを中心としてアメリカ西海岸に始まり、1967年にムーブメントのピークを迎えた。音楽ジャンルにおいては、独特の浮遊感と超現実的な音作りを基調としたサイケデリック・ロックがあり、中期のビートルズも『リボルバー』『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』『マジカル・ミステリー・ツアー』『イエロー・サブマリン』にその影響が色濃く反映している。

すてきな音楽だ。つい私はなんで今まで小島真由美さんのことを知らなかったのかなとふと思っちゃう。

小島 麻由美(こじま まゆみ、1972年9月30日 - 現在47歳)は日本のシンガーソングライター。東京都出身。1950年代のオールディーズをルーツに、「ジャズ」「フレンチ・ポップ」「ラテン音楽」「昭和歌謡」「ブルース」「ロックステディ」「童謡」などのジャンルを融合させ、そこにかわいらしくも毒の効いた歌詞と声を乗せるという独自の音楽スタイルを築く。

 ここまでは夏らしい明るい曲調が続く。

 最後の立ち上がり曲は、スピッツの「魚」。作詞作曲はもちろん草野正宗。スペシャルアルバム『色色衣』に収録されている曲。BS-iで放送されたテレビドラマ「恋する日曜日」の主題歌だったらしい。

(歌い出し)♪「飾らずに 君のすべてと 混ざり合えそうさ 今さらね 恋人と 呼べる時間を 星砂ひとつに閉じこめた 言葉じゃなく リズムは続く 二人がまだ 出会う前からの くり返す波の声 冷たい陽とさまようふるえる肩を抱いて どこにも戻らない ...」

 私は昔からスピッツが好きでカラオケでもよく歌う。なのに、この曲は知らない。

イントロからして瑞々しい曲で、ボーカルも演奏も透き通っていて、すーっとハートに沁み込んでくる。…たしかにスピッツらしい曲だ。

歌詞を見ると、惜しげもなく繰り出される美しいフレーズが並ぶ。そしていつものようになんとなーく分かるようで……分からない!

最初に出てくる「星砂」というものは、一般的な砂と異なり、これは生物の死骸であるというのは有名な話。それに2人の時間を閉じ込めようとする。やけに深いね。

人間=魚、コンクリートでできた町=海と表現している。運命とか愛のようなものを、言葉を持たない時代からしみついている生き物のリズムに例えているようだ。そんな当たり前のことに今更気づいたんだっていう歌詞がスピッツっぽい。

さちさんはよくこんな曲を知っているよね。感心させられた。

 

 前作「ホーム」でも、ノリのいい曲を前後にサンドイッチして全体の爽やかなイメージを作っているが、中身は主題であるホームをしっかりと聴かせる作品であった。今回の作品「海」も、最初から明るくノリのいいサウンドで爽やかなイメージを作っておいて、その実、しっかりと海の深い意味を持たせている。そんな気分にさせられた。

 ささきさちさんは見た目の若さと可愛さにどうしても目が行ってしまうが、実は中身がしっかり詰まった女の子ではないのかな。そんなアンバランスな不思議な魅力を感ずる。

しかも、テーマを押し付けるのではなく、あくまで爽やかなモードでさらりと表現してくる。その表現センスがとてもいい。もしかしたら、ささきさちさんは若いけど、すごいアーティスト(表現者)なんじゃないかなと思えてくる。もっともっと、いろんな作品を味わってみたくなる。

 

 

2020年6月                              渋谷道頓堀劇場にて