今回は、道劇の踊り子・星乃結子さんのH30年2月結の大阪晃生ショー劇場初乗りの公演模様を、演目「シンデレラ」を材料に語りたい。
H30年2月結の大阪晃生ショー劇場に24日(金曜日)に顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①多岐川美帆(道劇)、②ゆきみ愛(小倉A級)、③竹宮あん(まさご座)、④北原杏里(晃生)、⑤星乃結子(道劇)〔敬称略〕。
今週は、道劇の踊り子・星乃結子さんが晃生初乗り。初乗りの新人をトリにもっていき、その前に晃生の新人・北原杏里さんを持っていく当たり、今週は二人一緒にフレッシュなメンバーで客入りを狙っている。
実際、土日に行った客から、星乃結子さんのポラがよく売れていて、一回のポラで4~6枚もまとめ買いするお客さんがたくさんいたと聞いた。結子さんのチャーミングなルックス、エロチックなボディに晃生のお客さんが一目で参っていた様子。これだけのポラ枚数を売り上げたら、これからも頻繁に晃生に呼んでもらえるのは間違いないね。
合わせて、関東からも遠征客が来ている。私もその一人。「夜行バスでの遠征、とっても嬉しいです。ありがとうございます。」喜んでくれて私も嬉しい。
なんと関東のスト仲間M氏とばったり会う。私のメールに連絡してあったらしいが、私が見落としていて驚く始末(失礼!)。彼は、デビューの渋谷道劇の後、蕨ミニのSM大会にも何度も結子さんを追いかけて行ったほど只今結子さんに夢中になっている。スナックふくろうにも誘って楽しんでいた。彼の気持ちがよく分かる。それほどに結子さんの魅力が我々ストファンに与えているインパクトは大きい。最近の新人さんの人気ではひとつ頭が抜けている。結子さんのデビューは、私としても嬉しい限りである。お陰で当日は彼と一緒に盛り上がって楽しかった。
さて、今週はデビュー週と同じく二個出し。1,3回目ステージで「シンデレラ」、2,4回目ステージの「デビュー作」。
前回の渋谷道劇のデビュー週で「デビュー作」の観劇レポートを渡しているので、今回は演目「シンデレラ」について紹介する。
最初に、シンデレラのサントラ盤から定番ソング「A Dream is a Wish Your Heart Makes」がかかる。
召使いとして働いているシンデレラの格好で登場。花柄のベージュの半袖ワンピースに、肩から吊り下げた大きな白いエプロンをしている。裸足で踊る。花を拾って長い黒髪に付ける。白とピンクと黄色の花々。ライトに当たり花にまぶした銀粉がきらきら輝く。質素な中にもシンデレラの可愛さが漂う。
途中から、鳥の声が聞こえ、音楽がシンデレラの挿入歌「ビビディ・バビディ・ブー」に変わる。ビビディ・バビディ・ブー(英語:Bibbidi-Bobbidi-Boo)とは、ディズニー映画「シンデレラ」で使われた魔法の歌として有名なノベルティソングである。1948年、作曲アル・ホフマン、マック・デビッド、作詞ジェリー・リビングストンによって製作され、1950年に作中でフェアリー・ゴッドマザー役ヴェルナ・フェルトンによって唄われた。数々の歌手やイベントで歌われてきたが、2015年に再びディズニーで製作された「2015年版シンデレラ」で使用されることとなった。
一旦暗転して、Alli Simpsonのヒット曲「Notice Me」に変わる。Alli Simpson(アライ·シンプソン、1998年4月24日生まれ 現在19歳)はオーストラリアの女優、モデル、歌手である。彼女は、オーストラリアのポップ歌手コーディー·シンプソンの妹。ゴールドコーストクイーンズランド州、オーストラリアで生まれ育ち。彼女はアンジーとブラッド·シンプソンの娘です。
魔法でドレス姿に変身。肩出し。水色と白の斑模様の上着は、胸元に飾った宝石たちがきらきら輝く。裾広がりのスカートは内側に黄色い生地で上に透明なビニール生地を重ねる。裾の方は緑の花のような渦巻き模様。髪にキラキラした金のヘアバンド。足元はキラキラした金銀のハイヒール。
ノリノリの音楽に合わせて楽しく踊る。
深夜24時を告げる鐘の音。音楽が浜崎あゆみの「LOVE ~Destiny~」に変わる。「LOVE 〜Destiny〜」(ラヴ・デスティニー)は、浜崎あゆみの7thシングル。つんく作曲。1999年4月14日発売。B面の「LOVE〜since 1999〜」では、つんくとデュエットしている。この頃の浜崎あゆみは神がかっていたよなぁ。
ピンクのネグリジェ姿に着替える。肩にリボン結びし、胸から下を吊り下げる型。ふわふわ透け透けの生地でパンティが見える。前面に花びらが縫い付けられ、前が割れている。そのままベッドショーへ。左手首にパンティを巻き付ける。
結子さんのヌードは白く透き通った柔肌で、少しぽっちゃりしているところが肉感的でたまらない。パイパンが眩しい。アクセサリーを見ると、左手首にキラキラした銀のブレスレット、手足のマニキュアがピンクに輝く。
ベッドの途中で暗転し、ガラスの靴が赤く輝く。
立上り曲は、懐かしいWinkの「アマリリス」(2ndシングル、1988.9.7リリース)。
以上が、ステージ模様である。
結子さんは関東でデビューして、二週目を関西(大阪晃生)で迎えた。(SM大会を除いてね)
ただ、まだ二週だけなのでまだまだ知名度は低い。ひとつこぼれ話をしよう。大阪のスト仲間から「星乃結子さんって18年目のベテランだよね?」というメールが入った。私は彼が何を言っているか全く分からなかった。よく聞いてみると、蓬莱かすみさんと勘違いしているのが分かった(笑)。SM好きな仲間から、蓬莱かすみさんは名古屋でSMクラブを経営されている女王様で、すごく綺麗な方とは窺っていた。結子さんとペアでSMショーをやっているので情報がごちゃごちゃになっていたんだね。メールの彼には「まずは晃生に来て確かめてみなよ。結子さんは若くて可愛いアイドル系の子だよ。」と説明した。実際、彼は晃生に来て、一目で結子さんの魅力に嵌ったようだ。
私の目から見ても、結子さんは本年度№ワンの新人。人気がブレイクするのは間違いない。私も是非ファンとして応援させて頂きたい。
次週の池袋ミカドも、スト仲間たちと一緒に通わせて頂きますので、ヨロシクです♪
平成30年2月 大阪晃生ショーにて
H30.2晃生にて
『踊り子になったシンデレラ』
~星乃結子さん(道劇所属)の演目「シンデレラ」を記念して~
あの夜のお城の晩餐会の後、シンデレラは王子様がきっと自分のことを迎えに来てくれるものと期待していました。というのは、王子はダンスの最中にシンデレラの耳元で「一目であなたの美しさに魅了されました。今度、お城にご招待してもよろしいでしょうか?」と優しく囁いてくれました。
ところが待てども待てども王子様は現れません。「王子様は社交辞令であんなことを言ったのかしら?」
その間も、シンデレラは継母とその娘たちにいじわるな仕打ちをされ続けました。
気の優しいシンデレラも、とうとう我慢ができなくなり家を出ました。
シンデレラは秋風が吹き抜ける街の中を彷徨いながら、「踊り子、募集! 踊りに興味がある方、容姿に自信のある方は是非!」という張り紙にふと目が留りました。シンデレラは決心して劇場の扉を叩きました。
そこは、晩餐会とはまた違った華やかな世界が広がっていました。「ここで輝けるのなら本望だわ」
シンデレラは、容姿端麗なうえに愛嬌たっぷりな仕草を振りまき、一躍、劇場の人気者になりました。
シンデレラは観客を見ながら、あることに気づきました。シンデレラのダンスやヌードにはしゃぐ客が多い中に、静かにしかも真剣にステージを見つめる客がたくさんいました。シンデレラと目が合うと赤くなって俯いてしまう純情な青年もいます。中には、シンデレラが話しかけても何も答えず、黙って手紙を置いていく人もいました。心が淋しかったり、心が病んでいる人たちがたくさんいることを、ストリップを通じて気づいたのです。でも、彼らは単に暗いというのではなく、心はとてもピュアでした。手紙の内容を見てもそう感じましたし、なんと楽日にはいつも涙で字が滲んでいました。単にこれまで女性に縁がなかった人たちなのです。シンデレラはこういう人たちのために自分が少しでも役立っていることに幸せを感じました。そして、彼らのために一生懸命にステージを努めようと決意しました。
ある日、驚くべき人が劇場に現れました。ふつうの庶民の恰好をしていましたが、それは紛れもなく、あのお城の王子様です。
シンデレラの評判は、評判が評判を呼び、その噂はお城の王子様の耳に入ったのでした。シンデレラのステージを一目観て、王子様は完全にシンデレラの虜になりました。王子様は夜毎お城を抜け出し、お忍びで劇場に通いました。もちろん毎回たくさんの高価なプレゼントを持参しました。
しばらくして、王子様はシンデレラに対して、自分が王子であることを告白し、是非ともお城に入って自分の側に仕えてほしいと懇願しました。
しかし、シンデレラは首を縦に振りませんでした。
「私は、あなたが王子様であることは最初に来られたときから知っていました。あの晩餐会の夜以降、お迎えに来てくれないかと期待もしましたが、期待は見事に裏切られました。いや、それを期待した私がバカでした。あなたとの縁はそれで断ち切れたのです。もう、あなたのシンデレラにはなれません。
いまの私は、みんなのシンデレラになりました。私にとって一人一人のお客様が王子様なのです。私のことを慕って応援してくれるファンのためにこれからも踊り続けるつもりです。」
王子様はそれ以降劇場には現れなくなりました。
シンデレラはたくさんのファンに囲まれて、ステージの上で、いつまでも華やかに輝き続けました。
おしまい
【おまけ】
私は童話好きなので、「シンデレラ」の童話について少し調べてみました。ネットで調べたので披露しますね。よくある「本当は怖いシリーズ」です。
検証1: シンデレラ原作(グリム/ペロー)のルーツはどこに?
ヨーロッパに古くから伝わるこの「シンデレラ」のお話、
『ペロー童話』(1695)でも『グリム童話』(1812年初版~1857年第七版)でも語られているわけですが、ディズニー映画や日本の絵本の多くは、だいたい『ペロー』の方に近いお話になっています。つまりカボチャが仙女(魔女)の魔法で馬車にされて……というやつですね。
『グリム』では実はそれがなくて、2羽の白い鳩の導きで木を揺するとドレスや馬車が
現れるんですが、その木というのはシンデレラの死んだ実母の遺言にしたがって植えたものなんです。(『ペロー』にはこの経緯なし)
実はこのお話、『ペロー』以前にもイタリアの『ペンタメローネ』というに本に出ているそうですが、「あらすじ」はだいたい同じ。
なお主人公の名は「灰かぶり」。「シンデレラ」はもともとそういう意味で、これがフランス語では「サンドリヨン」。
『ペロー』と『グリム』を読み合わせると『グリム』の方がずいぶん怖いというか、悪い継母やお姉さんへの懲罰が厳しいことがわかるんですが、それがいちばん強烈なのが王子のもってきた「ガラスの靴」を姉たちが頑張って穿こうとする場面。
上記「ちくま文庫」(1857年第五版から)池内紀訳で読んでみましょう。
母は娘にナイフをわたした。「足の指がなんだね。切っておしまい。お妃になれば、歩かずにすむ」
娘は、つま先を切りおとし、むりやり足をおしこんで、いたみをこらえながら王子の前に出た。
王子はこの娘を馬に乗せて城へ向かうのですが、途中で例の2羽の白い鳩が現れて叫びます。
ごらん 大足の女の靴は血まみれ ほんとうの花嫁は家にいる
王子は家へ引き返し、もうひとりの娘に靴を試させます。
母はこんどは「かかと」を切れといい、娘は言われるとおりにして、その後の展開はまったく同じ。(これが昔話の”リズム”ですね)
そして、その後の成り行きはみなさんご承知のとおり、シンデレラと王子のハッピーエンドというわけです。
初版はそれで終わりなんですが、その後の版ではさらに後日談として、結婚式の場面が書き加えられます。そこで彼女らはさらに苛酷な運命に見舞われるのです。
例の2羽の鳩が現れて彼女らの両眼をつつきだしてしまい、第七版の最終行はこのとおり。
「いじわると、いつわりのばちがあたって、二人は生涯、目がみえない。」
いやー、きびしい。もともと道徳的なグリム兄弟、時代とともにさらに厳格になる……。
検証2: なぜ、シンデレラの靴だけ魔法から解けなかったのか?
普通、シンデレラというと、ディズニーのものが浮かび、もとはグリムという人が多いと思います。でもグリムに話を提供した人たちはフランスの人もいたようですし、フランスのお話というより、まとめ方の上手なグリムの話になってしまったのかもしれません。
グリムの普通の題名は灰かぶり、フランスの昔話では、サンドリヨン、灰だらけのおしり(キュ・サンドロン)というようです。サンドリヨンが英語読みになってシンデレラなのかもしれません。フランスのお話ということで書きこみます。
サンドリヨンが舞踏会に行きたいと知った名付け親の妖精が、ご存じのようにカボチャやネズミを使って馬車や馬や御者に変えます。これは魔法で変えますので、約束通りの時間になると魔法が解けて元の姿に戻ります。きれいなドレスもそうですね。
靴が何故、変わらなかったかと言えば、これは名付け親のプレゼントで、魔法で変えたものではないからです。
フランスのお話とすれば、一般に日本人の私たちより背も高く、大きな足じゃないかと思います。本の中には、グリムもサンドリヨンも靴のサイズは出てきませんので分かりませんが・・。
追記:
グリムでは、階段に落として行った靴は、ガラスではなく「すっかり金でできていました」と書かれています。また、服や靴は、亡くなったお母さんのお墓に植えたハシバミの木に願い事をし、白い鳥が落としてくれるという形です。また、カボチャの馬車もネズミの馬も出てきません。多くの人が知っているディズニーのようなストーリーは、最初に書きましたようにサンドリヨンのお話の方だと思います。
検証3: なぜ、シンデレラの靴は小さかったのか、その理由
女性器説、つまり小さい靴に小さい女性器をイメージし、シンデレラに処女性を求めた男性願望という説があります。そういえば、結子さんのパイパンもキレイなスジマンなので、ストリップ好きの答えとしてはこれで相応しいかもね(笑)。
シンデレラはいいとこのお嬢さんで処女なので女性器が拡張していない(締まりが良い=穴が小さい)。一方、姉連中は合コンで男食いまくりだったため、女性器がガバガバ(ユルユルで締まりが良くない=穴がデカイ)となる。原典では、先ほど述べたように、義姉たちは、どうしてもガラスの靴を履きたいが為に長女はつま先を、次女は踵をナイフでそぎ落とすという描写が出てくる。
これが女性器であれば、今風なら黒くなったビラビラを切り取ってピンクにする女性器整形手術という事になるが、当時はそんな手術は無い。
また、靴が女性器を表すという事は、しかもそれが王子の手元にあるということは、舞踏会の影で王子と一発やっていた事を暗示し、王子はその夜のことが忘れられなくて、町中の女とヤリまくるという展開になり、これもまた今流行の「本当は○○の~」式の大人向けの本みたいになる。ちょっと無理な説ですね。
中国説というのもある。唐代(9世紀)の異聞雑記集『酉陽雑俎』に載っている「葉限(イェ・シエン)」という美少女と小さな金の履(くつ)の物語がシルクロード経由でヨーロッパに伝わったのが『シンデレラ』になったのではないかという説です。
こんなお話です。
葉限は呉という男の第一夫人の子だったが、母と父にあいついで死なれてから、意地悪な継母とその娘と暮らしている。
継母は葉限に辛い労働を強い、可愛がっていた魚も食べて、その骨も隠してしまう。そこへ蓬髪で粗衣を纏った人が天より降りてきて彼女を慰める。「魚を殺したのは継母で、骨は堆肥の下に隠してある。持ち帰って部屋に隠し、欲しいものがあったら、その骨に祈るといい」 葉限が言われた通りにすると、金も宝も衣装も望みのまま。
節句の祭で、継母と妹が葉限に留守番を言いつけて出かけた後、葉限も、翡翠の羽衣と金の履で着飾って出かける。 が、祭りで妹に見とがめられた葉限は慌てて引き返し、その際金の履を片方落としてしまう。
葉限の落とした履は隣国の陀汗国で売られて国主の手に。これを人にはかせると、足の
小さい者でもそれより一寸だけ小さくなり、国中のどの女性の足にも合わない。
やがて葉限が見いだされて御前に進み出ると、国主は天女のようなその美貌に惚れ、葉限と魚の骨を国へ連れ帰り、継母と妹は石打の刑に処す。以上
中国では、美人の条件である纏足(幼少時から足を小さい木靴に入れて足が小さいままになるようにした風習)があるので、これがもとになった話です。中国説の信憑性は明白ではありません。
なお、この「葉限」の物語、明治~昭和の大博物学者 南方熊楠が西洋に報告することで知られるようになったものですが、その後の学者たちの調査で、実はよく似た話がほとんど世界中に分布していることがわかってきた。ともかく、靴に足がぴったりはまるかでお嫁さんさがしをするという物語が、これだけ世界中に広まっているところを見ると、女性の「小足」への男の憧れは普遍的(だった)ということになるんでしょうかね。
ヨーロッパでの一般の通説では、継母はやはり下々の出でシンデレラの父親をたらし込んだ(=娼婦系)なので、その娘も労働者階級の種であり、当然踏ん張って働くために足がデカイ遺伝子が引き継がれて足がでかかった。つまり姉たちは下層の労働者階級の血統なので、足がデカい(態度も、悪徳もデカイ)、という解釈です。ヨーロッパの感覚では、上流階級はスマートな上品な靴を履き、大衆はドタ靴をはくというイメージが在るからです。
シンデレラの姉たちの「大足」があざけられることには、かなり深い意味を読むこともできて、彼女らの母親がもともと下層出身で、さらにいえば娼婦であったことへの当てこすり……なのかもしれない。グリムの懲罰が苛酷さを増していったのも、あるいはそういう部分にかかわるのかもしれません。
以上