渋谷道劇の踊り子・新條希さんについて、H29年11月頭の池袋ミカド劇場での模様を、新作「高田馬場ジョージ」を題材に、「コスプレ真骨頂」と題して語ります。

 

 

のぞみんが穴埋め出演すると聞いて、H29年11月頭の池袋ミカド劇場に行く。

今週の香盤は次の通り。①榎本らん(東洋)、②RUI(栗橋)、③鏡乃有栖(TS)、④悠木美雪(TS)、⑤新條希(道劇)、⑥羽音芽美(晃生)〔敬称略〕。

のぞみんは久しぶりに仲良しのRUIさんと一緒になれて嬉しい様子。私としても今週はいいメンバーが揃って嬉しい♪

 

のぞみんの穴埋めは1~3,5日の四日間のみ。それに合わせて最初の三日間に顔を出す。

先週の上野で初出しした新作「高田馬場ジョージ」一個出し。じっくり拝見した。

内容は次の通り。

高田馬場ジョージに扮して、のぞみんが登場。ブルーのウイッグ、カラーコンタクト。

衣装が独特。トランプのスートとジョーカーをモチーフにしている。頭にも銀と黒のフードをかぶる。まさにアニメ『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(以下キンプラと言う)のキャラクターである高田馬場ジョージのコスプレである。

楽曲のアニメで歌う高田馬場ジョージGS(cv小林竜之)の「LOVE MIX」に合わせ、ノリノリで踊る。同じくアニメに登場するグループTHEシャッフルの「恋のロイヤルストレートフラッシュ」に変わる。

のぞみんが上着を脱ぎ、ブルーのネクタイと黒いベスト、黒いズボンという軽装になる。ブルーのウイッグと笑顔がますます映える。

三曲目が、D-selectionsの「LAYon-theLINE」。この曲はTVアニメ「賭ケグルイ」エンディングテーマとしてH29年8月23日発売。なんとD-selectionsのメンバーの中に高田馬場ジョージの小林竜之がいる。

このままベッドショーに。上着は着たままで、ズボンと靴を脱ぐ。前をはだけ、青いネクタイで目隠しをして激しいオナニーが始まる。ヘアを生やし始めたのでそのエロさに思わず生唾ごっくん♪

ベッド曲は流星のキラ(cv杉田智和)の「birdcage」。流星のキラとは、アニメ『セイント・ビースト』のキャラクターで、声優の杉田智和は「賭ケグルイ」にも登場している。

 

 この演目を楽しむためには、劇場版アニメ『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』を知らないといけない。ところが、インターネットで検索して文字だけ追っても、このアニメの面白さがよく分からない。やはり実際に映画館で観ないと内容が理解できないというのが実感だね。(笑)

 このアニメは『KING OF PRISMシリーズ』の2作目なる。1作目の『KING OF PRISM by PrettyRhythm』 (2016公開)。前作はキンプリと称される。これはテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」に登場するボーイズユニット Over The Rainbow をメインにしたスピンオフ。4年に1度開かれる「プリズムキングカップ」に向けて、最も女の子の心をきらめかせた男子であるプリズムキングに選出されるべく練習を積む様子を描く。

内容は次の通り。・・・Over The Rainbow の速水ヒロ、神浜コウジ、仁科カヅキは華々しくデビューし、プリズムスタァの養成学校であるエーデルローズには彼らに憧れる新入生が続々と入学。しかし、シュワルツローズというライバルが出現し、エーデルローズは厳しい状況を迎える。さらには、コウジの作詞作曲の才能が認められ、アメリカから映画音楽制作の巨額オファーが飛び込んでくる。4年に1度のプリズムキングカップを翌年に控え、ヒロ、コウジ、カヅキは……。

ストリップでは栗鳥巣さん、京はるなさん、渚あおいさんが扮するBLで大人気を博したのが記憶に新しい。そういえば、渚あおいさんのブルーのウイッグも印象的だった。今回ののぞみんを見て、美少女が青いウイッグをするとホントよく似合うんだなぁと思ったよ♡

高田馬場ジョージは、シュワルツローズ主宰の法月仁が仇敵視している氷室聖率いるエーデルローズに引導を渡すべく、OverTheRainbowの活動休止後に空いた隙間へねじ込む形でデビューさせた5人組のプリズムスタァ「The シャッフル」のリーダーである。

前作で登場した御徒町ツルギ、五反田ココロ、鶯谷モンド、神田ミツバとともに、山手線をモチーフにした「YMT29」の人気投票による選抜メンバーである、トランプをモチーフにした「The シャッフル」を結成した。いやぁ~山手線の駅名を使うとは面白い♪

 

これ以上の詳細は分からないが、ステージの上で、高田馬場ジョージのコスプレで楽しく踊っているのぞみんを観ていると幸せな気分になる。コスプレをしているのぞみんは本当に生き生きしている。前作「恋」のときに、おじさんウケする選曲を褒めたばかりだが、来年2月に休業宣言しているのぞみんにとって残り時間が少ないので、自分でやりたい演目を精一杯演じてほしいと思う。のぞみんが楽しければ我々ファンも楽しい。残りの時間をのぞみんと一緒に完全燃焼したいと思うのみ。

最後に大きな声で叫びたい!「のぞみん、最高だぜ♪」

 

 

平成29年11月頭                             池袋ミカドにて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蒼いうさぎ ―青い少年(?)― 』 

~新條希さんの「高田馬場ジョージ」を記念して~

 

 

 

どんよりとした朧月夜。ブルーな気分がますますブルーになるような夜だった。

私は呑兵衛横丁にある一軒の酒場で一人手酌で酒を飲んでいた。

五十を越えた中年男が一人淋しく物思いに耽って酒を呑んでいるのだから、誰も寄ってはこないはず・・・そう思っていたら、変な男の子が声を掛けて来た。

髪の毛が真っ青なのだ。染めているのかと思ったら、眉毛も青い。瞳も青い。肌が真っ白なので余計に青いのが目立つ。

私がじろじろ見るため、彼は「おじさん、ぼくは先天性の染色体異常なんだ。だから身体の毛や眼球が青いんだ。とくに病気じゃないから安心して。」と説明した。

彼は高校生みたいに若い。しかも、かわいい顔立ちをしている。男にしておくのがもったいないほどの美少年だった。ある意味、青い髪が似合っていて、よその星から来た宇宙人みたくも思えた。

「よかったら奢ってくれないかな。おじさんと話がしてみたい。」そう言って絡んできた。どうせ一人で呑んでいたから話し相手をしてもらおうか、そう思った。

 

 私は50歳を越えて事業に失敗してしまった。信頼していた部下に裏切られて、先祖代々受け継いできた家業を手放すことになった。そのため家族も崩壊した。大学に入ったばかりの娘も中退を余儀なくされ、妻は酒浸りになった私に愛想をつかして、高校生の息子を連れて家から出て行った。「俺はどうしようもないダメな男だ。もう死にたい。」と自暴自棄な気分で酒を吞んでいた。

 そんなところに、ひょっこり変な髪の男の子が現れ、酒の相手をしてくれたわけだ。ついつい愚痴をこぼしながら深酒をしてしまった。

 

 ふと、意識が戻ったら、そこはホテルの部屋だった。男の子が私をホテルに連れて来たのだ。

私には男色の趣味はない。「そうか、彼はそういう趣味なのか。まぁ~死ぬ前に、一度そういうのも味わってみるか。」ふと、そんなふうに頭を過ぎった。

 すると男の子が私に抱きついてきた。なんか若い女の子の匂いがした。今どきの男の子はオシャレだからそうなんだと思った。

唇を合わせてきた。そして私のズボンの中に手を入れ、私のものをまさぐりフェラを始めた。絶妙なテクニックに私は身をのけぞった。私は条件反射的に彼の下半身に手を伸ばした。

「えっ!? ない?」あるべきものが無かった。私の頭は混乱した。

ところが、私の思考回路を無視して、別の神経回路に快感が走り抜けた。

ぐったりした私の側に横たわって、彼は、いや彼女は話し出した。

「私はもともと女の子なの。小さい頃から、青い髪だったので‘蒼いうさぎ’と呼ばれて虐められたの。」うさぎとは可愛い象徴であるが、本来うさぎは赤い目をしているので‘蒼いうさぎ’とは差別用語なのだった。女の子ではあまりに辛すぎたので、途中から男の子になろうと決心したようだ。

「私ね、不思議な能力を持っているの。髪の毛がブルーのせいか、ブルーな気持ちの人の心が読めるの。おじさんは自殺したいと思っていたでしょ。だからビーンと感じたのよ。それで声をかけたの。

 おじさんはとってもいい人だわ。元気にしてあげたいと思ったの。」

 

私たちはホテルから出て別れた。

私は、青い少年のお陰で、ブルーな気持ちが吹っ切れた。「明日から、もう一度ゼロからスタートだ!」そう思えた。

空を見上げたら、満月になった月の中で蒼いうさぎが餅つきをしているように見えた。先ほどまで居た少年は月から降臨してきたのかな、とふと感じた。

 

                                   おしまい