渋谷道劇の新人、石原さゆみさんの新作感想を、「My Sweet Spot」シリーズ(その12)としてレポートします。
6月結の渋谷道劇は、デビュー作と新作の二個出し。新作が初披露となる。
最初に、デビュー作について触れてみる。
デビュー作は四週間みっちり拝見している。私ほどたくさん観ている客はいないだろう。そのため、新作の合間にデビュー作を観ていると、不思議な懐かしさが込み上げる。デビュー作にはさゆみちゃんとの思い出がぎゅうぎゅうに詰まっている。出会い、そして仲良くなれた過程は全てデビュー作と共にある。デビュー作を観ていると、さゆみワールドに浸るというか、既にデビュー作と一体になっている感覚を覚える。だから、特にラストソングを聴くとさゆみさんのことを想い胸がキュンとして涙するほどになる。
いずれ新しい作品がどんどん発表されるとデビュー作をやることは無くなるもの。だからこそ、デビュー作をやるときは初心に返って丁寧に演じてほしいと願う。
今回、最初は1,3番目が新作で、2,4番目がデビュー作だった。私は会社帰りに来ると四回目ステージしか観れないので、どうしても新作を観たくて、四回目に新作をやってほしいと三日目にお願いした。そうしたら、東洋に向けて練習したいので!と言って、翌日から快く対応してくれた。ありがとうね♪
私は新作を一目見て気に入った。
おそらく、お客さんみんなが気に入っている。すごく評判がいい。
お客さんが「さゆみちゃん、見違えるように良くなったね。とても可愛くなったよ。」と口々に言う。さゆみさん自身は多少髪型は変わっても、もちろん外見の可愛さは以前と変わらない。ところが表情が劇的に変化した。デビュー週は踊り子を続ける気持ちが固まっていなかったが、今のさゆみちゃんはステージを楽しむ気持ちに満ち満ちている。笑顔の花が咲き、最高に輝いている。
と同時に、今回の作品は、今のさゆみちゃんが持っている魅力を最大限に発揮しているところがポイント。
新作「夏の日の2015」の内容を私なりに紹介しよう。
最初に、麦藁帽子をかぶり、夏っぽいかわいい服装で登場。赤と白のチェック柄のワンピースで、腹部を赤い大きなリボンを付けたベルトで締める。上着は半袖で胸元をボタンで閉める。襟元と袖口に銀の線が入りキラキラ輝く。また腹部のリボンにも銀のポチが付いている。スカート部は白いふわふわの布を上に重ねる。赤・青・黄・白・ピンクの小さなリボンがスカートに縫い付けてある。足元はリボン付きのゴールドのサンダル。松浦あやの♪「yooh! めっちゃホリディ」に合わせ、明るく元気よく踊る。
次に、AKB48の♪「ポニーテールとシュシュ」と続く。二曲とも、振付がとてもユニークでかわいい。今のさゆみちゃんのイメージにピッタリだ。すごく楽しく踊っているのがよく伝わるよ。
二曲目の途中から、衣装を脱ぎ出し、ビキニの水着が現れる。麦藁帽子をかぶったまま踊る。この水着姿が今回の作品の大ヒット。今の時節柄に合っているのと、なによりもさゆみちゃんの若々しい健康美が最高に輝く。ビキニというのは水爆を実験したビキニ諸島から命名されたが、まさに水爆並の威力がある。
さゆみちゃんの色白の肌に、爽やかなビキニが映える。白地にブルーの海や赤いハイビスカスの花が描かれている。さゆみちゃんの水着姿には、男を夢中にさせる‘むちむち感’がある。これこそが、さゆみちゃんの若さと健康美。整った細いスタイルより、ずっとずっと男心をくすぐる。おじさんにはたまりません♡
頭に色とりどりの花輪をかぶり、水着の上に赤いハイビスカスの花が描かれた大きな布を腰に巻いて、ベッドショーへ。
スイカのビーチボールを持っている。自分で戯れた後に、お客にも投げる。「ボール投げるから受け止めてね。」「水着とか、小道具とかで魅せる工夫をしてみたよ。」
松田聖子の「青い珊瑚礁」そして、RIPSLYMEの「熱帯夜」とノリノリに続く。最後に、サザンの「波乗りジョニー」でベッドショーは最高潮に盛り上がる。
近くで見ていて、アクセサリーが目に入る。純金の小さなネックレス。右手薬指に銀の指輪。指先の白いマニュキュアがキラキラとコーディネイトされていて素敵。アクセサリーがさゆみちゃんの可愛さを引き立てる。
今回の黒いショートヘアもとても素敵。頬紅もいい感じ。かわいさをいっぱい感ずる。
隣に座っていた若いイケメン客が感嘆の溜息をついていたよ。彼はどこかNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉健作を演じている高良健吾に似ていたな(褒めすぎかも!?)。彼が「石原さゆみさんはAKB48さえもぶっ飛ぶほど可愛いですよね」と私に同調を求めてきた。ははは、もちろんである!
私は一発で本作品を気に入った。
「新作やっててすごく楽しい~! お客さんとも遊べるし。こういうのが向いてるのかな。」今のさゆみちゃんに完璧にマッチングしている。大成功である。
「新作、太郎さんに好きになってもらえてよかった。今週で完成させて毎年夏に出したいな。」
東洋もこれで勝負だ! 東洋も二個出しで1,3,4番目に新作で、2番目にデビュー作をもっていったらどうだろう。
東洋に、さゆみちゃんのかわいさ旋風が吹きまくるのが目に浮かぶ。「東洋ちょっと不安になってきたよ~笑。みんなダンス上手なんだね・・・でもとにかく楽しもう。」全然、心配することはない。東洋ファンは必ずさゆみちゃんをアイドルに祭り上げる。今のさゆみちゃんはそれだけのものをもっているよ。自信をもって!
今回、さゆみちゃんのベッドショーが異常な妖気に包まれていくのを感じた。客の熱い目線と手拍子に包み込まれながら、さゆみちゃんの身体からエロスの妖気が漂っているのが分かる。客の応援エネルギーに呼応して、さゆみちゃんが気持ちよくエロスエネルギーとして発散させ燃え上がっている。踊り子と客が完全に一体化している。これだけ客を夢中にさせる踊り子はなかなかいない。私としてもこれは久しぶりの感覚だ。どんなベテランの踊り子さんにも負けないよ。それだけ今のさゆみちゃんは魅力に満ち満ちている♪
これが、さゆみちゃんがもつ男を蕩けさせる「メロメロリン♪の魔法」なんだ。
今回は時間がなかったけど、いつかこの「メロメロリン♪の魔法」を童話化したいと思っている。
平成27年6月 渋谷道劇にて