今回は、渋谷道劇の踊り子・飯島しきさんの、新作「おやゆび姫」について報告します。

 

 

12月23日(火、天皇誕生日)に、渋谷道劇に行く。今週は平日皆勤ペース。

今週の香盤は次の通り。①飯島しき(道劇)、②一宮紗頼(道劇)、③石原さゆみ(道劇)、④紫りょう(道劇) 、⑤美咲遥(DX歌舞伎)、 ⑥虹歩(札幌ニューカジノ)〔敬称略〕。

 

 飯島しきさんの新作「おやゆび姫」が素晴らしい。

 童話を素材とした演目としてはトップクラスの作品である。ストーリーに沿って、丁寧に、そして精緻に仕上げている。すーっと作品に吸い込まれていき、まるでディズニーランドのアトラクションにのったときのようなファンタジックなひとときを味わえた。

 小道具もかなり凝っている。睡蓮の葉が水に流される場面も良かったし、おやゆび姫がツバメにのって盆前に来たときはユニークで笑ってしまったよ。こういう発想は昨年の子供遊戯具のキックスケーターでもあったね。

昨年の二周年前に、映画“Life of Pi”をモチーフに演目「Life of OPPAI」を観たときに感激してレポートさせてもらったのを思い出す。このときにキックスケーターを使っていたね。

 そして、先月12月21日に三周年を迎え、しきさんが脂がのってきたなぁと改めて感ずる。渋谷道劇を代表する踊り子に成長してきた。

 

 しきさんには作品に対する真摯な創作姿勢を強く感ずる。

 今回の童話「おやゆび姫」の作品を観ながら、私は25年ほど前になるが、渋谷道劇の元社長である清水ひとみさんの「劇団かぐや姫」を思い出していた。清水さんはOLから転身してストリッパーになり「元祖オナニークイーン」として人気を博した。私は当時ストリップ通いをしていなかったが評判だった清水さんのステージは何度か拝見した。清水さんは1999年に渋谷道劇が復活したときは社長として経営を担った。そのころは「ストリップ・ミュージカル」という内容でポラはなかった。

 しきさんの「おやゆび姫」を観て、これは渋谷道劇の伝統だなとしみじみ感慨深い。

 

 しきさんの今後の活躍が楽しみである。

 

 

平成26年12月                           渋谷道劇にて