渋谷道劇の香坂玲来さんと六花ましろさんの人気チーム「ハモンセラーノ」の作品「オキナワ」について語ります。
H26(2014)年も早くも一か月が過ぎ去ろうとしている。
この一か月の間で、たくさんのお姐さん方に新年の挨拶に回った。渋谷道劇のメンバーにも、元旦の晃生で一宮紗頼さんを皮切りに、栗橋で有馬美里さん、渋谷で香坂玲来さん、北川れんさん、紫りょうさん、飯島しきさん、愛野いづみさん、池袋ミカドで近藤愛菜さん、DX歌舞伎で六花ましろさん、大和で美月春さんと続いている。応援している方は殆どご挨拶できたが、まだご挨拶できていないのは多岐川美帆さん(タッキー)だなぁ。今更ながら、今年力を入れて応援しようと思っていた新人の花形美由さんが飛んでしまったのが本当に惜しい。
さて、今回、1月中のDX歌舞伎で香坂玲来さんと六花ましろさんのチーム「ハモンセラーノ」のチームショー「オキナワ」を拝見しながら、この演目は今の渋谷道劇の象徴なんだなと改めて感じるものがあった。
お正月の栗橋公演で三日間有馬美里さんとご一緒して、たくさんポラ文通できたが、その中で、私がチームショー「オキナワ」に触れたら美里さんがとても反応してきた。美里さんが玲来さんと仲良しなのは知っていたが、昨年五月に三人で沖縄旅行したことを嬉しそうに語ってくれた。この旅行がもとで作品「オキナワ」ができたわけだ。
渋谷というのは専属の踊り子さんにとって独特な使われ方をするため、生き残るのがけっこう大変。いい踊り子さんが出てくるのだがなかなか続かない。その中で四年目の香坂玲来さんと三年目の六花ましろさんは若手のエース格に定着してきた。その二人がチームを組んで渋谷道劇を盛り上げている。
私としても、昨年H25の応援回数で、香坂玲来さんと六花ましろさんは二人ともベスト5に入っている。それだけ二人ともあちこちの劇場に引っ張りだこの人気者なのである。その二人がチームを組んだのだから凄いことである。
「オキナワ」は昨年H25の9月中に渋谷道劇で初披露された。チーム「ハモンセラーノ」としては二作目になる。
一作目は、コミック的な色合い。ロン毛の黒髪(かつら)でブリブリのかわいいメイド姿で登場し、最後に、ましろさんが男役を、玲来さんが女役を演じるという内容。
それに対し、今回の「オキナワ」は真面目に(失礼!)取り組んだ、素晴らしい作品に昇華している。衣装、選曲、踊り等、まさに沖縄旅行の成果が随所に織り込まれている。
改めて内容をご紹介しよう。
二人は沖縄独特の衣装で登場。白地に赤と紫で花柄がプリント、裾は赤、紫の帯を締める。赤・白・紫の髪飾り。まぶしいほどの華やかさ。
最初に、ましろさんは傘を持ち、玲来さんが沖縄三味線(正式には沖縄三線(サンシン)、蛇味線(ジャミセン)とも云う)を鳴らす。ラストにも玲来さんが沖縄三味線を弾くが、この音色がこの作品全体を際立たせている。
二人は、華やかな衣装に身を包み、藍よりも青い海♪が目に浮かぶように踊る。
次に、ましろさんが軽装で現れ、ソロで、沖縄に行きませんか♪と踊る。ショッキングイエロー色彩の着物で、緑の帯を締める。黄色い髪飾り。右足を紐でクロス状に縛る。
次に、玲来さんが傘をもってしっとりと現れる。赤をベースにした衣装で、襟元と帯が紫色。左足を赤い紐でクロス状に縛る。
そして、玲来さんは、金のラメが入った紫のショールに着替えて、ベッドショーに。
入れ替わりで、次にましろさんが登場。襦袢風の白地の衣装。紫の帯を締める。
沖縄衣装というのは、全体として派手な色彩を組み合わせるがポイントは紫にありそう。色彩だけでもとても楽しめる構成になっている。
冬に沖縄ということで、今回の「オキナワ」を冬バージョンにしているようだが、私には夏バージョンとの違いが分からなかった(笑)。まさしく「オキナワ」は夏に限定する必要はない。お正月に「オキナワ」もおめでたい感じがする。
最後に、二人のソロ・ステージの模様についてもコメントしておく。
ましろさんが、お正月らしく着物で登場したので、おやっ!新作かな?と一瞬思いつつ拝見していた。曲が何度も聴いた覚えがあり、昨年の周年作と分かった。あやうく新作と勘違いするところだったよぉ~(笑)。
ちなみに、ましろさんは年始を広島の劇場初乗り。私は年末に広島にいたので年始に広島で挨拶したいところだったが1/31が休館だったので広島を離れた。そこで今回は意識して広島のレポートをたくさん渡し広島の話題で盛り上げた。ましろさんも広島を気に入ったみたいで、また広島にのりたいと言っていた。
玲来さんは新作を披露。
大きなぬいぐるみが登場。一瞬、牛に見えた。すぐに、2014年は馬年なので、馬かな~と思いなおす。玲来さんに聞いたら「違うわよ。ユニコーンよ。」との回答。なるほど角がある。(笑)
玲来さん自身が途中ユニコーンに変身。最後に、ユニコーンと戯れながらベッドへ。
楽しい興行だった。
2014年もこの二人から目が離せない。
平成26年1月 DX歌舞伎にて