つい最近、親しいストリップ仲間から「太郎さんは渋谷カイダンゾクになったんですね」と言われた。一瞬なんのことか分からず、今年の夏は暑かったので怖い「渋谷怪談」の話かなと思ってしまった(笑)。よく聞いたら、渋谷道頓堀劇場の常連さんのことを「渋谷階段族」というらしい。なるほど渋谷道劇ではいつも階段のところにリボンさん達が屯(たむろ)している。

「わたしは階段のところに屯していないよ」と言ったら、「階段の下の長椅子に座り、せっせと手紙を書いているじゃないですか。立派に渋谷階段族ですよ」と言われる。なるほど、渋谷道劇の常連さんと認識されているのは間違いないようです。

 

 ここ渋谷道劇が10年程前に再開した当時、私が一番多く通っていた劇場だった。当時はポラもないストリップ・ミュージカル中心の構成でしたが、若くて可愛い踊り子さんが多く、お気に入りでした。ところが次第に足が遠のきました。(この辺の事情はまた別のレターで話しますね)

 昨年末、単身赴任の仙台から戻ってきて、また渋谷道劇に来る頻度が増えた。

 お目当ては、デビューから応援している多岐川美帆さん、と今年デビューした新人さん、白鳥美羽さん、桐生綾さん、香坂玲依寧さんが仲良くしてくれるから。

 

 最初に私のストリップ日記を辿り、美帆さんとのメモリアルを披露させてもらいます。

 美帆さんは平成20年8月21日、ここ渋谷道劇でデビュー。私はその一カ月後の9月22日に仙台から遠征してきて初顔会わせ。

 なんて綺麗な娘だろう!涼しげな眼差しが印象的な、まさにcool beautyなタイプ。

 私はいつものように手紙で彼女の心のドアをノックしてみた。しかし、反応がない。私の手紙には関心がないのかな。往往にして綺麗すぎる方は冷たい感じも受ける。残念ながら私の求めるcool beauty with hot heartではないのかなというのが印象に残った。

 翌月10月14日に若松劇場で再会しポラを買ったときも、その思いが強まった。私は手紙を通じて踊り子さんとのコミュニケーションを楽しみたいのだが、手紙を読んでくれたかどうかわからない。残念だけど、私の応援するリストから外そうと思った。私は多くの失恋体験から強い美人コンプレックスを持ってるので諦めが早い(笑)。

 ところが、ストリップの神様が美帆さんとの縁をつないでくれた。

 その翌週10月25日のこと。当時、私は矢島愛美さんの追っかけをしていて、京都のDX東寺に遠征した。そのときに、美帆さんも一緒に出演していて、愛美さんのブログで仲良くしているのを知った。私のことが二人の共通の話題にのぼり、愛美さんから是非美帆さんを応援してあげてね!とのメッセージを受けた。私は慌てた。私は応援する踊り子さんには事前に手紙を用意している。しかし、美帆さんのポラを買う予定でなかったので手紙を準備していなかった。愛美さんに頼まれたからには美帆さんのポラを買ってあげなくてはと思い返した。ただ、相変わらず手紙に反応がなかったら、その後は応援はできないと思っていた。

 そして急いで手書きで手紙を書いた。ポラ時に再会したとき、美帆さんがにこっと微笑んで「またお手紙いただけるんですか」と喜んでくれた。私はそのとき初めて彼女が私の手紙を読んでくれていたことを確信した。

 私は正直に「美帆さんは私の手紙に興味がないのかなと思ってました」と手書きの手紙に書いた。だから今回は手紙(ストリップ・エッセイ)を持参しませんでした、と話した。

 それに対して、美帆さんから丁寧な返事が返ってきた。

「今日はお手紙がなくて、ちょっぴり残念です。いつも楽しみにしているんですよ。」「毎回、太郎さんのお手紙を楽しみにしているということだけは覚えておいて下さいね。また、ゆっくりとお手紙書きますね。」「3回目は何だかあっという間に終わってしまいました。 愛美姐さんのブログですが、載せるから写メ撮ろうという話になり、太郎さんが見てくれているというのを聞き、それならとOKして撮った写メなんですよ。本当に愛美姐さんのブログを見てくれていたんですね。嬉しいです。できる限りこうやってお返事をしたいと思っております。もしよければ、今後も応援よろしくお願いします。」

 その日、結局四回すべて、ポラを通して美帆さんと文通できた。私は美帆さんの対応に天に昇るほど感激していた。もともと美帆さんのように綺麗な娘が嫌いなはずもなく、そんな娘と仲良くなれそうだと思えば信じられない喜びが走った。

京都で見つけた恋♪ ・・・はるばる京都まで、ひとつの恋を追いかけて、そして、もうひとつの新しい恋を見つけた。

 その次の週11月3日、美帆さんに会いたくて池袋ミカドに足を運んだ。私の顔を見つけて、美帆さんが喜んでくれたのが懐かしい。それ以降、仙台から遠征にくるたびに美帆さんに会えるのを楽しみにしていた。

 いま仙台から戻ってきて、一番会いたくて通っているのが美帆さんです!

 

さて、次に私が感じている多岐川美帆さんの魅力について心技体の面から述べてみたい。

 ひとつ目の体の面。美帆さんの魅力のひとつは、容姿の美しさ。

 切れ長の瞳、涼しげな眼差し。たいていの男性はこれだけで参るだろう。ただ、ステージではあまりに美しすぎて、近づき難い冷たい印象もある。その分、ポラ時に優しい笑顔で接してくれるから、冷から暖への効果で、我々はメロメロになる♪(SMの女王様が厳しい責め苦の後で優しいご褒美をくれるのに似ている!? 美帆さんは女王様タイプかな!?) だから、彼女のファンになるには取っつくまで少し時間がかかる。私は美帆さんのファンになるのを諦めないで本当に良かったと思っている。今更ながら美帆さんと仲良くなれた縁を愛美さんやストリップの神様に感謝している。

 ルックスの美しさだけでなく、プロポーションが抜群。160㎝の身長と均整のとれた体型

(B:86 W:58 H:89)、色白のヌードが我々男性客を魅了する。

 今回の二周年作の中で、一糸まとわぬヌードになり、ベッドに入っていく姿に、私は‘神々しい美しさ’を感じた。

ストリップの醍醐味のひとつは、踊り子さんの美しさに言葉を失うこと。観客がステージに釘付けになり場内がしぃ~んと静まり返る。「美しさが人を黙らせる」、そういうレベルの美しさは神秘的なもの。私はいつも美帆さんの‘神々しい美しさ’にひれ伏したい気持ちになる。

 オープンでは、その美しいヌードをサービス精神たっぷりに魅せてくれる。200%満足。たまらないほどコーフンの坩堝(るつぼ)にはまります! 今の業界で間違いなく一番コーフンさせてくれる踊り子さんです♪

 

 ふたつ目は技の面。ダンス・センスが最高。日舞をやっていたというから、踊りに対する資質が出来ている。

そして、なによりもステージに対する取り組み姿勢に感心させられる。前に私が渡した手紙の中で‘踊り子は踊れてなんぼの世界’という言葉に激しく共鳴していた。人によってはきつい言葉だなぁと感じるところだが、美帆さんは逆に共感していた。「‘踊り子は踊れてナンボ!’本当にそうですよね。でもプロ意識の低い人も多くて残念です。私は、オフの週には必ず振り付けの先生に基礎レッスンをやってもらってます。下手ですが、下手なりに努力していかないとと思っています。これからも努力し続けますよ」私はこのコメントに非常に感銘を受けた。

 美帆さんは本物だ!応援するに値する素晴らしい踊り子だ!と改めて確信した。

 今回の周年作もダンスの切れがとてもいい。ダンスがいいとステージ全体がとても締まったものになり、ステージを何度見ても飽きない。

 ステージに対する熱い思い入れが神々しいオーラを放っています。

 

 最後に、心の面。

 長く応援し続けるためのポイントは、踊り子さんとファンの間に、心の触れ合いがあることだと思う。そのためにはコミュニケーションが必要不可欠だが、人によりコミュニケーションの仕方はさまざま。目で挨拶するだけで十分な方もいれば、ポラタイムでの片言の会話、中には踊り子さんに贈り物をして喜んでもらえることで満足する人もいるだろう。私の場合は、手紙でコミュニケーションを求める。

 私の手紙に対する美帆さんの反応/コメントに私は大満足している。

「神々しい美しさ」と云えば、ストリップという性格上それは外見的な美しさが一般的ですが、美帆さんには内面の美しさも感じます。美帆さんのポラ・コメントを拝見させていただくと、字の美しさを始め、知性・教養が滲み出ています。天が二物を与えたということなのでしょう。

 

以上、心技体の伴った完成度の高さから、美帆さんこそが「神々しい美しさ」という表現にぴったりの方なんだと思わずにいられません。

 そういう踊り子さんと縁があってファンになれ、こうして仲良くして頂き、私はストリップ・ファンとして本当の幸せ者なんだと感じています。

 

平成22年9月