H17年のストリップ界を私なりに振り返ってみました。

 

H17年12月頭のTSミュージック、(自分の中で)センセーショナルなステージがありました。

本公演は、TS所属の芹沢直美さんのカムバック興行。しばらくAV出演のため休業していたので1年半ぶりの復帰になる。

芹沢さんは元道劇1期生。丘乃愛唯さん、藤繭ゑさんと道劇三人娘として人気を博した道劇のスーパースターで、当時は「岬ゆうな」という芸名でした。道劇の看板だった彼女が、なぜかTSに移籍。その辺の事情は私の知るところではありません。

そのTSミュージックの香盤の中に道劇の夢野ひなたさんがいました。

渋谷道劇では5年前の再スタート時にストリップ・ミュージカルをやっていましたので、夢野さんと岬さんはよくパートナーとして共演していました。二人とも常に主役格でした。

今回のTS興行では、お二人が別々のソロステージでしたが、TSの場合時間が押すとダブルショーやトリプルショーをよく演るので、私が観ていたその日も、なんと芹沢さんと夢野さんのダブルショーとなりました。なんという粋な計らいなんでしょう。二人とも昔を思い出すように楽しくステージで踊っていました。ファンの声援は殊更大きかった。

芹沢さんは今回が復帰になりましたが、一方の夢野さんは引退を間近に控えています。H18年3月に渋谷道劇で引退興行が予定されています。まだ若いし人気があるのに、なぜ辞めるのか、その辺の事情は私の知るところではありません。

とにかく、元同僚で別々の所属になった二人が、方や復帰、方や引退、そして同じステージの上で共演するコントラスト。時の移ろいというのでしょうか、因果めいた不思議な感覚をおぼえました。

と同時に、ファンの思いではどうすることもできない、それを運命というのか、そういう大いなる流れを感ぜずにいられませんでした。

 

H17年もたくさんの新人がデビューしましたが、一方で引退された方もいます。とくに毎年年末に引退される方が多い。全ての世界で新旧交代は避けようのない現実です。

年末が近づくと、踊り子さんの引退の噂が聞こえてきます。

早朝に劇場前で順番待ちしていると、ストリップ仲間の間でこの話題が出てきます。

道劇の夢野ひなたさん、純川セレナさん。また初期メンバーだった丘乃愛唯さんも既に引退してしまったようです。

東洋の朝香美穂さんの関東ラストステージがこの12月初旬に新宿ニューアートでありました。長期休暇に入るようですがこのまま戻ってこないかもと本人はほのめかしていました。

東洋の小森まみさんにも引退の話があります。12月中の渋谷道劇は祝11周年でかつ休業前関東ラスト興行と銘打ってます。が、(彼女は何度かカムバックしましたが)今回は本当に引退すると本人が話してくれました。

 

ただH17年の引退劇は静かな感じがします。というよりも先にあげた方以外で引退された方は華々しい引退興行がないまま辞めていった方が多い。知らない間に去っていかれた印象です。

 

H17年のストリップ界のもうひとつの特徴としては、カムバックされた踊り子さんが多かったこと。

思いつくままにあげただけで、ロック系では風間ゆずさん、本条さやさん、吉野サリーさん、浜野蘭さん、仙葉由季さん、稲本ちえみさん(他劇場からロックで再デビュー)、東洋の国府田ひとみさん、本宮莉織さん(他劇場から東洋で再デビュー)、TSミュージックでは芹沢直美さん、ミミさん、影山舞さん、九条の姫月涼さん、DX歌舞伎のひなぎくさん、渋谷道劇のELNAさん、などなど・・

 

お気に入りの踊り子さんが引退するというのは、心にぽっかり穴が開いたように淋しいものです。

ただ、どの世界でも、去る者がいれば来る者もいる。H17年も新しい踊り子さんがたくさんデビューしました。また今や劇場間の移動も流動的になりました。最初に話した芹沢さんと夢野さんも印象的な出来事だと思います。

ともあれ、常に変化を続けているということは不滅ということです。

長嶋さんではないですが、「ストリップは永遠に不滅だ」と声を大にして云いたいですね。

 

 

平成17年12月                                TSにて