H29年2月頭の蕨ミニ劇場について、「久しぶりの蕨ミニ」と題して話します。
今週の香盤は次の通り。①潤奈(天板)、②夕樹(天板)、③ゆきみ愛(A級小倉) 、④坂上友香(東洋) 、⑤石原さゆみ(道劇) 〔敬称略〕。なお、坂上友香さんはインフルエンザで2/3~7を休演し、2/3は四人香盤となり、2/4~7は水原メノさん(TS)が代演となった。坂上さんは前の週が大和だったが、このときのメンバー三人、伊吹千夏さん、坂上友香さん、浜崎るりさんと次々とインフルエンザに罹ったらしい。毎年この時期はインフルエンザが怖いね。
応援している石原さゆみさんが蕨ミニ初乗りとなり、久しぶりに蕨ミニにやってきた。
前に蕨ミニに来たのは、たしかH26年7月頭で、渚あおいさん(東洋)が出演したとき以来。ほぼ二年半ぶりか。私の財布の中に蕨ミニのポイントカード満券が入っており、いつか使う時が来るかと思っていたがとうとうその時が到来。やったね!!
場所は分かっているが、システムは忘れている。スト仲間のサユミスト達から「何時頃から並んだらかぶり席をGETできるのか?」等いろいろ観劇要領を聞かれてもうろ覚え状態。システムもいろいろ変化しているようだ。
入口のシャッターは朝10時半に開く。その時点で場内に入り場所取りをする。そして一旦場外に出て、再度12時開演までに入場する。早朝料金は3500円。
初日に、お得なチケット「初日ケット」がもらえる。それがあると、その週に再度来場するとポイントが一点追加。しかも18時以降に入場したら二点追加。火曜日はポイント二個dayなので三個もらえる。だから、まめに通うとポイントカードがすぐに満券になる。しかも、その満券は、以前は無料招待券になるという特権だけだったが、今はお気に入りの踊り子さんからプレミアムグッズをもらう特権もあり、どちらかを選ぶことができる。私のスト仲間たちは石原さゆみさんの記念三点セットと交換してもらっていた。ちなみに、このプレミアムグッズとはサイン入りTシャツや色紙等で、踊り子さんの手間がかかるために早めにお願いする必要がある。だから楽日はダメ。
さて、いいシステムだけではない。大変困ったシステムがある。それは、客入りが悪いと三回公演で終わること。ひどいときは二回公演になる。
踊り子のギャラは出来高払いなので、客入りが悪いと劇場としてはギャラを払わないことを選択するわけだ。それだけ、ここ蕨ミニ劇場の経営状態が悪いということだ。実際、すぐ近くにあった姉妹劇場の西川口テアトルミュージックがつい最近(H27年4月16日)閉館の憂き目にあったばかり。
困るのは、お目当ての踊り子さんを追いかけて、楽しみに来場したお客さんの方。せっかく来たのに閉まっていたということ日常茶飯事。私もJUNさんがデビューした当時、会社帰りに西川口に来て、今日は三回で終わるのでと言われ、すごすご帰ったことがある。こういうことがあると客足がどんどん減るわな。そのため、西川口や蕨ミニに会社帰りに来るときは何度も劇場に電話して確認するようにしている。
その基準も従業員の感覚に依る。例えば、二回目終了時点に10人以下で、以降に客足が望めない場合が多いようだ。たとえ一回目のスタート時点でお客が多くても平日はお年寄りが多く(彼らは天板を楽しみにしている方が多い)、彼らの殆どは二回目が終わると帰ってしまう。また二回目終了時点で彼らが残っていたとしても、彼らはポラをあまり買わないので収益的に弱い。やはり、お年寄り以外の客が多く、たくさんポラが売れる状態でなければならない。だから、二回目からの客入り、三回目からの会社帰りの客入りが大きなポイントになるようだ。
もちろん、ポラの売上状況も判断材料。あまり特定の子に偏ってもよくないようだ。実際に、今週は石原さゆみさんだけが馬鹿売れ状態。一緒に乗っていたトップの潤奈さんが「ほんと、さゆみちゃんのポラはよく売れるわね」と感心していた。
三回公演になるのは火曜日と木曜日が多いようだ。また、日曜日もよく三回公演になるらしい。翌日から仕事と思えば、みなさん早く帰るわね。特に木曜日が多く「魔の木曜日」と言われている。劇場側もいろいろ客対策は考えていて、火曜日はスタンプ二個day、月水金はTシャツとパンティのプレゼント、火木はチャンスカードの日と称し、踊り子さんとじゃんけんして勝つとポラ一枚無料になる。踊り子さんはみなさんグーだけ出してお客さんサービスしている。こうした涙ぐまして営業努力はしていても、メンバー次第で二回公演・三回公演当たり前というのが蕨ミニなのである。
そういう中で、非ロック系では最も集客力のある石原さゆみさんがどこまでやるか、注目された。
ストファンの間では、蕨ミニ劇場の1公演(10日間)でのステージ実施回数が話題になる。記録としては、ロックの木村彩さん、そして昨年H28年末に引退したロックの柏木由紀奈さんの38回/10日が記録になっているようだ。今回さゆみさんがその記録を超えるかどうか!?
二日目に「魔の木曜日」が来た。その日、二回目終了時10人くらいしか居なくて三回公演になった。さすがの、さゆみさんもフル四回は無理だったか・・
五日目は日曜日。最近の日曜日は殆ど三回公演らしいが、この日は四回公演。流石さゆみさん! 連日、サユミスト達が日替わりで応援に来ていた。皆勤している客も二人ほどいる。私も頑張って通う。連日、四回目ラストは沢山のサユミスト達が残って盛り上げた。この調子なら残りは全て四回公演になりそう。
その頃、日本全国に寒波が来ていた。二月が一番寒い季節。天気予報には日本海側は雪マークが並ぶ。西日本から東海、関東まで雪の予報が出ていた。私はマン喫に泊まっていたが、八日の朝は寒くて何度も目が覚めたほどだった。さゆみさんのポラコメに「雪が降ったら蕨はやらないか早く閉まる」ようなことが書いてある。
そして、悪い予想が的中。九日目(木)は雪が降って二回公演になってしまった。その反動を受けて、楽日十日目(金)は大入り。狭い蕨ミニがますます狭くなっていた。
こうして、残念ながら、37回にとどまり、新記録達成にはならなかった。ただ、雪による不可抗力なので実質39回の新記録と考えることもできそう。やはり、石原さゆみは凄い!という印象を残した。
ちなみに、いつも会社帰りに来ていた皆勤中の二人は雪の日には休みをとって朝から来ていた。しっかり皆勤賞はもらった。こうした熱心なファンに支えられて、蕨ミニに初出演した石原さゆみさんは記録にはならなかったがみんなの記憶に残った。
この週は、石原さゆみさんの引退騒ぎがあった。
これまで彼女の引退については正式な発表はなかったが、熱心なサユミストの間では既に情報は流れていた。いつ公表するのかとやきもきしていた。
そんな中、この週の初め2/1に、シアター上野の公式ホームページに「石原さゆみ上野ラストステージ」という掲示が出た。これにはファンが驚きネットで大騒ぎになる。どうも従業員のフライングだったらしく、翌日すぐに取り消された。しかし、ファンの間で彼女の引退は間違いがないという噂が流れだす。
そうしたら、この週の後半2/8にネットにある記事が流れる。10日発売になる『俺の旅』という風俗雑誌に、さゆみさんがインタビューを受けて引退の話を具体的にしているという情報が事前に流れた。そして、ファンはこぞって10日発売の『俺の旅』690円をローソンで買い求めた。五月頭の渋谷道頓堀劇場が引退になる。引退は確定した。
さゆみファンとして、残り少なくなった踊り子人生をしっかり見届けたいと考えている。
平成29年2月10日 蕨ミニにて