私のストリップ日記から、H19年2月に初めて池袋ミカド劇場に行ったときの観劇レポートを紹介します。

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 私が関東でテリトリーとしている劇場は、新宿ニューアート、川崎ロック、浜劇のロック系三劇場と、TSミュージック、DX歌舞伎、渋谷道頓堀劇場、若松劇場の七つ。あとはたまにシアター上野、といったところ。これだけでも毎日通ったら一週間で足りない状態なので、10日間の公演の間に香盤を見ながら絞っていく。以前は関東に住んでいたからまだしも、今や仙台に住んでいるので、せいぜい土日で廻れる二個程度に絞っている。そういう状態なので、もとからこれ以上テリトリーを広げるのを控えていた。 

 ところが、最近、池袋ミカドの踊り子さんで気に入った子が増えてきた。もとから引退した四季野愛さんや復帰した浅見みくさんがお気に入りだったが、最近デビューしたかすみ玲さんや岡崎りなさんと仲良くさせてもらっている。

 今回の香盤には、かすみ玲さんの他に、東洋の姫乃りおさんも出演していて、年末以来なので新年の挨拶も兼ねて無性に会いたくなった。

 

 初めての劇場なので、事前調査としてストリップ仲間のKさんに尋ねてみた。場所はJR池袋駅の東口を出たらすぐにビックカメラが見えるので、その裏小路にある。車がようやく一台通れるほどの狭い裏小路。しかし人通りも多いので、荷物を置いての場所取りは無理。開場は10時半だが、あまり早くから並んでいる人もおらず、せいぜい9時過ぎから並んでおけば一番乗り確実。中は、TSを横に広げた感じで、TSと同じくらいに狭く、作りもTSと同じように盆がなく、1.5mほどの小さい出っ張り(出べそ)がある。並んでいるお客はその出べその周りに座る。ステージと出べその角が一番見やすいとKさんは言っていた。ベットショーは出べそで行うが、ステージで踊るときに踊り子さんに一番近くていいと。

 劇場の場所は、私にもだいたいの土地勘はあった。池袋駅を出てすぐに見つけた。それにしても池袋駅は大きくて分かりずらいなぁ・・なんで東口に西武デパートで、西口が東武デパートなのかなぁと考えてしまう。

 その日も仙台から深夜バスで来たため、東京駅5時20分着、池袋駅6時に着いてしまった。もちろん誰も並んでいない。とりあえず、いつものように劇場扉前に新聞紙と飲みかけのジュースとコーヒーのボトルを2つ置いて場所取りをして、近くのインターネット喫茶に入って時間を潰した。9時に劇場前に行ったら、まだ誰も並んでいなかったのだが、なんと置いてあったコーヒーの缶ボトルが無くなっていた。別に惜しくはないが、こんなもの持っていくかなぁ~。

 そこで、また近くの蕎麦屋(富士そば)で朝食をとって9時半頃に戻ってみると劇場前に4人ほど並んでいた。ちょうど真向かいにパチンコ屋があり、10時の開店前でたくさんの人が並んでいた。女性客も並んでいて、少し恥ずかしい気分。ちなみに周辺にはパチンコ屋が多く、この時間帯にはたくさんのパチンコ・ファンが並んでいて、ストリップファンとしては圧倒されずにいられない。

 10時半に開場。従業員さんは皆さん気さくないい印象。

 入場料は早朝割引で3000円、しかもポラ代が全員500円と良心的。

 中に入って、さっそく席確保。出べその角の左右どちら側にするか少し迷った。Kさん曰く、前に行ったときはトイレが臭っていたのでトイレに遠い方がベターと。しかし、当日トイレを確認したら臭わずに綺麗だった。安心してトイレに近い方にした。今更ながらトイレの汚い劇場は経営の基本がなっていないなぁと思う。

 劇場は狭く、当日は立ち見の人もたくさんいた。かすみ玲さんに「玲さんのホームグランドはどんなところかなと思っていたけど、背の高い玲さんには狭い劇場に感じるね」と話したら、「横には狭いステージだけど、天井が高いおかげで背の高い私には問題ないわ」と返ってきた。

むしろ、小じんまりとしたこの狭さが私的には気に入った。座席は真ん中の出べそを挟んで左右にステージを向いて4列並んでいる。一列に3人座れるので、片側に3×4列=12名、だから左右24名分の座席しかない。立ち見が多いはず。出べそ前が花道のように空いており、ポラ時はそこにお客が並ぶ。ステージ前は通れないほど狭く、出べその角に座ると出入りが結構大変。トイレに行く時には出べその横をぎりぎり沿って花道に出て、ぐるりと廻らなければならない。出入りが大変ということは、その分、座席がステージに非常に近いということ。だから、私のようにかぶりつきファンには良い造りになっている。

問題は照明。天井のライトは弱い。ステージ向かいの正面二階に投光さんが居て、ベットもオープンもそのライトアップがポイントになっている。もうひとつ、ステージにライトが埋め込まれている。ステージの縁と出べその中央に横長のライトが光っている。そのため、投光さんのライトか埋め込みのライトに当たるとよく見えるが、それから外れるといくら近くでも影になってよく見えない。私から言わせるとこれが最も残念だった。踊り子さんがサービスいっぱいに、せっかく近くでオープンしてくれるのに、よく見えないのだから残念でしょうがない。一方、ライトがうまく当たったときは最高に嬉しい。喜んだりがっかりしたりしながらあっという間に時間が過ぎていく感じ。

出べその真正面に座席があったならば、投光からの照明で一番見やすいかなと思うが、花道なので仕方ない。出べその先端の左右はどうかな、今度座ってみようかな。

いまさらながら、ストリップというのは照明が大切だと思う。どうせ見せるなら何故お客が満足いくような照明装置ができないものか。ミカドの場合は、埋め込みライトをもう少し広範囲に増やす、天井のライトを増やしたり工夫する等。照明にこだわるストリップ・ファンのひとつの理想形が渋谷道頓堀劇場と言えよう。踊り子さんには暑くて大変だが。

さて、ミカドのパチンコ・フィナーレも楽しかった。5人の踊り子さんが所狭しとひっきりなしに廻ってくる。これも劇場が狭いためで、ステージ前の左右と出べその三箇所でオープンするので、5人の踊り子さんが出べそに一人、ステージ左右に二人ずつという位置取りが多く、私の場合ステージ前に座っていたのですごく恵まれていた。DX歌舞伎やTSなどでもパチンコ・フィナーレをやっているが時間も短くあまり満足しないことが多いが、ミカドのパチンコ・フィナーレには大満足した。

 

 いつも、観劇レポートを書くと、前置きばかり長くなる。

 最後に、今回の出演メンバーについて記しておく。

 今回の香盤は、①彩中さゆりさん(郡山ミュージック)、②奈々子さん(大和)、③かすみ玲さん(ミカド)、④月夜乃空さん(札幌ニューカジノ)、⑤姫乃りおさん(東洋)、⑥羽月澪さん(道頓堀劇場)の六人。

 この香盤は最高だ。トップバッターの彩中さゆりさんとは2月頭のTSぶりで今月二度目になる。それにしても今月は仙台ロックに姫野紗雪さん、桜希まいむさんが出演していたので郡山ミュージック三人娘と非常に縁があった月だった。二番目の奈々子さんとは1年3ヶ月ぶりに会ったが覚えてくれていた。オープンの時に私の手拍手ポーズを面白がって真似してくれてすごく嬉しかった。三番目のかすみ玲さんは風邪気味だったが相変わらず元気なステージで良かった。彼女に接しているとこちらも本当に元気になる。四番目の月夜乃空さんとは初顔合わせ。彼女は2002年1月11日デビューだから6年目のベテランさん。香盤情報ではよく名前を拝見していたにもかかわらず、これまでステージを拝見する縁がなかった。そのため今回は楽しみにしていた。期待通りステキな踊り子さんだった。彼女以外は顔馴染みの方ばかり。五番目の姫乃りおさんは今回一番会いたかった踊り子さん。10月の東洋デビューでたまたま拝見してから仙台ロックで仲良くなり、そして年末の浜劇以来なので新年の挨拶がしたかった。私の顔を見つけて喜んでくれるあの笑顔はたまらない。ラストの羽月澪さんとも年末の渋谷道劇以来でようやく新年の挨拶ができた。相変わらずの色気たっぷりのステージにうっとり。今回のメンバーは私が贔屓にしているロック系の方は1人もいなかったものの、これだけ揃ったら満足度200%。当日は食事のために途中外出する気にもならなかった。そう思ったのは私だけなく、何人か最初から最後まで粘っていた。

 客層がいつものロック系とは微妙に違う雰囲気を感じた。年齢層がロック系より若干高い。何人かは見たことのある顔がいたが、ほとんどは知らない人ばかり。客の私が感じるわけだから、初めてミカドにのったという彩中さゆりさんや姫乃りおさんも何か感じることだろうな。ミカドは天板をひとつの売りにしているので、5人の踊り子さんと天板のお姐さん1人の6香盤が多い。私は天板ショーを観たことがない。今度機会があったら観てみたいものだ。

 当日は香盤がいいこともありお客が混んでいて押しに押した。2回目、3回目はダブル・ポラ。入口には終演22時と表示されていたが、前日も24時過ぎになったと聞いており、結局その日も24時近くになってしまった。

 朝早くから夜遅くまで、心行くまで楽しめた1日だった。

 

 

平成19年2月                         池袋ミカドにて