中条彩乃さん(ロック所属)について、2020年11月結の大阪東洋ショー劇場での公演模様を、三周年作「ターニングポイント」を題材に、「音楽に揺れる」という題名で語りたい。
2020年11月21日から四日間、大阪東洋ショーに顔を出す。
その週の香盤は次の通り。①上野綾(東洋)、②榎本らん(東洋)、③mico(ロック)、④中条彩乃(ロック)、⑤早乙女らぶ(ロック)〔敬称略〕。今週は、早乙女らぶさんの東洋初乗りであり、ラストのダブルOPショーでは二人で息の合った盛り上がりを見せていたね。
「今週は『私と今』『ターニングポイント』『れもんさわー』の三つをもってきて、さらに綾姐さんのリクエストで『さんぽ』もやることに! いろんな私を楽しんでもらえますように!」
まずは、三周年作「ターニングポイント」の作品内容をおさらいする。
最初に、OLが電車に乗っている場面からスタート。
上半身は白いブラウスで袖をめくる。下半身は、黒いタイトスカートに、黒いハイヒールを履く。おもむろに、黒いバックから緑のファイルを取り出す。まさしくOLとして営業回りしている感じ。
黒い椅子に座り、黒い帽子をかぶる。彼女はなにを思っているのだろうか。
一曲目は、カーリー・レイ・ジェプセンの「Tonight I'm Getting Over You」。揺れる女心を歌っている。
カーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen、1985年11月21日 – 現在35歳)は、カナダのブリティッシュコロンビア州ミッション出身のシンガーソングライターである。2012年に発表したセカンド・アルバムの中の「コール・ミー・メイビー」が世界的に大ヒットした。
二曲目は、TOCCHIの「Swing Remix」。日本語のラップ曲。
TOCCHI(トッチ)は北海道・札幌市を拠点に活動しているラッパー兼シンガーソングライター。誕生日は1991年3月27日(現在29歳)。ソフトな歌声と独特なフロウ、共感性の高い歌詞に注目。
ターニングポイントという題名を考えた場合、この曲がひとつのポイントになりそうだね。この気だるい曲調と意味深な歌詞。外回り営業をしている自分と重ねつつ、「これでいいのかな」と悩む、そんな彩乃さんの姿が浮かんでくる。
この曲をネットで検索したとき、冒頭に「どうやって生きるかなんてことは、誰も他人に教えられないよ。それは、自分自身で見つけるものだ。」というボブ・マーリーの言葉が出てきた。今、ラテンアメリカンの音楽とダンスに興味をもって調べている私にとって、ジャマイカのレゲエミュージシャンであるボブ・マーリーはまさに時の人でもある。そのため、この言葉は自分に向けられたものと強く意識させられた。
袖で、OLの衣装を脱いで着替える。
一転、黒いレオタードの上に、黒いタキシードを羽織って登場。首には黒い首輪。
三曲目はBart & Bakerの「Big Band」。なるほど、ネットで観たシンガーの衣装そのものなんだね。
なんか古い懐かしい曲かと思ったら、新しい曲なんだね。米ニュージャージー州モントクレアのシンガー、ニコ・ロシェとバリのクラブ・ジャズ・ユニット、バー&ベイカーの2013年シングル曲なんだ。MVでのレトロな風味スウィングいいねっ!
次の四曲目も同じ感じで黒人女性が歌う。Alice Francisアリス・フランシスの『St. James Ballroom』。
オランダ出身のカロ・エメラルドの成功を受けて、ブームが広がりつつある ヨーロッパ産のモダン・ヴィンテージサウンド! 1920年代のジャズ・エイジに魅せられた、エレガントな魅力溢れるアリス・フランシスがデビュー! ポーランド生まれのアリスのデビュー・アルバム『St. James Ballroom』。
大胆にヴィンテージ・サウンドを歌い上げる、エレクトロ・スウィング界のエレガント・ディーヴァ(成功した女性歌手)、アリス・フランシスが新作を引っ提げてカムバック!アリスが待望のセカンド・アルバム「ELECTRIC SHOCK」を発表。ヨーロッパで大人気を博す新ジャンル、エレクトロ・スウィングによりゴージャスなフレイヴァーを加えたデビュー・アルバム「St. James Ballroom」がロングセラーを記録し、その後、3年にわたるワールド・ツアー(ヨーロッパ全土、カナダ、ロシア)を経験したアリス。ロシアではエリカ・バドゥやアリシア・キーズといったトップスターらとの共演も果たし、さらにパワーアップして新作「ELECTRIC SHOCK」の制作に挑んだ。スウィング・ジャズにR&Bそしてヒップホップのエッセンスも加わったダンサブルなアリス・ワールドは前作以上にバラエティに富んだ内容に!全曲のマスタリングを手掛けるのは、シャーデーやアデル、宇多田ヒカルなども手掛けるトム・コイン(Sterling NY)。よりアグレッシヴなサウンドに生まれ変わったアリス・フランシスがあなたをワンダーランドへと誘います。
また袖で着替える。
曲に合わせた感じで、今度は、赤いフリンジがたくさん垂れる白いブラとパンティというセクシーな出で立ち。黒いハイヒールを履く。椅子に座ったり立ったりと踊る。赤い羽扇子を使い、まさに煽情的に踊る。
次の曲は、Caravan Palaceの「Jolie Coquire」。
キャラバン・パレス(Caravan Palace)は、パリのフレンチ・エレクトロ・スウィングバンド。ジャンゴ・ラインハルト、Vitalic、Lionel Hampton、Daft Punkから影響を受けている。2008年10月にアルバム「Caravan Palace」でデビューし、アルバムはスイス、ベルギー、フランスのチャートにランクインし、最高で11位を記録した。
最後に、赤いドレスを着る。金の飾りがジャラジャラとついている。赤い羽扇子をもって盆に移動。
ベッド曲は、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)の「Walk Away」。しっとり聴かせる。「Walk Away」は「立ち去る」の意。ここでは、過去の私から立ち去るターニングポイントを暗示しているのかな。
クリスティーナ・マリア・アギレラ(Christina Maria Aguilera、1980年12月18日 – 現在40歳)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター。身長156cm。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第58位。
エクアドル出身のアメリカ陸軍軍曹の父ファウスト・ハビエル・アギレラと、ドイツ人、オランダ人、ウェールズ人の血を引くアイルランド系アメリカ人でスペイン語教師である母シェリーとの間に、ニューヨーク市のスタテンアイランドで生を受ける。日本を含む世界各地の米軍基地で育つが、7歳の頃に父親の虐待が原因で両親が離婚、妹のレイチェルと共に母に連れられ、祖母の住むペンシルベニア州ウェックスフォードに移り住む。母親の再婚後は継父と3人の異父弟妹と共に暮らしていた。本人によると、3歳から6歳まで日本に住んでいた。
1999年、デビューアルバム『クリスティーナ・アギレラ (Christina Aguilera)』をリリース。アルバムの収録曲「ジニー・イン・ア・ボトル (Genie in a Bottle)」、「ホワット・ア・ガール・ウォンツ (What A Girl Wants)」、「カム・オン・オーヴァー・ベイビー (Come On Over Baby)」は全米で1位を獲得。その年のグラミーの最優秀新人賞を、ブリトニー・スピアーズなどの強敵を抑え受賞した。 その後、リッキー・マーティンとのデュエット曲 「ひとりにしないで (Nobody Wants To Be Lonely)」がリリース。
ミッシー・エリオットによるプロデュースで映画「ムーラン・ルージュ」の主題歌、「レディー・マーマレード」でLil' KimやP!nk、Mýaと競演。全米1位を記録し、グラミー賞も獲得。
2002年、セカンドアルバム『ストリップト (Stripped)』を発表。ラッパーのリル・キムをフィーチャーするなどし、パワフルなR&Bやポップ、彼女の歌唱力が映えるバラード等、様々な楽曲を収録。このアルバムタイトル同様、彼女の歌詞は赤裸々なものになった。
メイクや服装もデビュー当時の清純なイメージから露出度の高い派手なものにかわったが、これはブリトニー同様しばしば批判されることもある。反面、父親による暴力におびえた幼年時代の告白、社会的弱者への共感を歌った「ビューティフル (Beautiful)」などが高く評価され、ブリトニーとは異なる土壌にあることを強く表明した。また、ゲイフレンドリーとしても有名で、「ビューティフル (Beautiful)」を歌ったことでゲイからも多く支持されている。
最後に、盆から舞台に移動。
ラスト曲は、PE'Z(ペズ)のインスト曲「Bix Beiderbecke」で盛り上がる。
PE'Z(ペズ)は、1999年に結成された5人組ジャズインストゥルメンタルバンド。ジャズをベースにしながらもラテンやロックなど多様な音楽を貪欲に取り入れたサウンドと緊張感と躍動感を兼ね備えた圧倒的なライブパフォーマンスで「侍ジャズバンド」と評される。
東京渋谷でのストリート・ライブでは時に1000人以上の観客を集めてデビュー前から話題となり瞬く間にインディーズ・チャートを席巻、「インストはメジャー・シーンでは売れない」という常識を覆してメジャー・デビューを果たす。全国各地の野外フェス等への出演を経て全国区の知名度を獲得し、テレビ、ラジオからPE’Zの曲が流れない日はないと言われる地位を不動 のものとする。日本に留まらず世界に向けて音楽を発信し、ヨーロッパ、韓国、台湾などでもCDをリリースしている。ラストステージは「EN-MUSUBI2015」で、16年の歴史に幕を閉じる。
たくさんの内容がぎゅうぎゅうに詰め込まれた、めちゃくちゃ中身の濃い作品である。
ターニングポイントが主題なので、彩乃さんの思いが詰め込まれていると思うが、楽曲は洋物が多く、みおり舞さんあたりの選曲が多いのかなと思えた。どうなのかな?
主題は「揺れる」かな。そこから、ジャズのスイングを当てはめていった感じ。
私としては今回、エレクトロスイングという音楽ジャンルを知れて凄く嬉しかった。エレクトロスイングはスイングとエレクトロニックなリズムをあわせてできたものを表す。もともとスイングは1930年代にアメリカで生まれたジャズ風のダンス音楽。それが、30年代~50年代ぐらいにすごく流行っていました。それを今風にロックのようにビートを効かせたダンサブルな音楽になった。90年代ぐらいからあるしい。アーテストによって、ロック、ポップ、ジャズ、ハウス、ヒップポップなどなどの効かせ具合が違う。
とにかく、お腹いっぱいに満足できた作品です。素晴らしいステージをありがとう。
2020年11月 大阪東洋ショー劇場にて