今回は、‘ストリップにおける古女房’という話をしたい。
瀬能優さんとは10年来の付き合いになる。優さんは1996年9月16日デビュー。私がストリップに通い始めた10年前から現在も活躍されている方はごく僅かになったが、その中で私がずーっと応援しているのは優さんだけ。まさに一番長く愛し続けている踊り子さんが優さんということになる。
2009年最後という週、優さんに年末の挨拶を兼ねて浜劇に会いに行った。私が仙台から戻ったことも報告しておかないといけない。
その週の出し物は日本舞踊。着物姿で華麗に踊っていた。
私は久しぶりに見た優さんを‘自分の古女房’みたいだと感じた。そのことを手紙に書いて渡した。「オレの女房、こんなに綺麗だったかなぁ~」と付け加えた。この言葉はお世辞ではなく、実際すごく綺麗だと思った。久し振りにあったせいもあろうが、間違いなく優さんは年齢とともに磨かれた女の美しさを醸していた。たまたま、デビューから優さんを知っているファンの方が「優さん、いい女になったなぁ。昔は小麦色に日焼けしたギャルだったけど、今はしっとりと着物が似合い、色気をぷんぷん感じさせる大人の女性になったなぁ。」とラウンジで感慨深げに話しているのを耳にした。ファンは皆、同じように感じているようだ。
その週、優さんとの手紙のやり取りがとても楽しかった。
「何ぃー!! 古女房ー!? プンプン!! ウソです(笑) それだけ昔から私を愛してるってことですね(笑)」
優さんが11月に仙台ロックに行ったら、私がいないことを知って随分さびしい思いをさせてしまった。「先月、仙台に行った時に『あれ? 旦那がいない?_?』なぜ~??? で、聞いたら、東京に戻ってしまったと。ガ~ン。。。 仙台、毎日、やっぱり まったり。。。」
まさに旦那と古女房のやり取りとなった。昔話に花が咲く。
私のストリップ日記を見ると、優さんに初めて手紙を渡してから今日で101日目になっていた。「101回目のプロポーズ」というわけにはいかないけど、当日ラブレターを書いて渡した。
初めて優さんに手紙を渡した思い出を書いた。記録を見ると、H15年10月5日になっている。そのとき私は「優さんの魅力は地味なところ」と発言してしまった。当時の踊り子さんは派手な方が多いという印象が強く、私は優さんの普通っぽいところが気に入っていた。ということで、派手に対する言葉が地味になってしまった。ボキャブラリー不足で恥ずかしいが、ホントまだ踊り子さんを褒める術を知らなかった頃の話ですね(笑)。
「私、ちゃんと一番最初のお手紙の‘地味’(笑)覚えてますよ。でもそれを読んで、私は『太郎さんてイヤだな~』ってならなかったです。逆に素直で笑っちゃいました(笑)。むしろ、地味と思った私にお手紙くれて嬉しかったですよ!」
あの手紙から101日目なんですねぇ~。しみじみ。。。手紙はその倍以上お渡ししている。
なお、101日目という数字はあくまで記録を始めたH15年頃からの話で、私のストリップ歴10年からすれば半分のこと。私は踊り子さんに手紙を書くようになったH15年頃からストリップ日記を付けるようになった。というのも、踊り子さんにどのネタを話したかを記録しておかないと分からなくなるのがそもそもの理由。先に話したネタと踊り子さんの反応から次のネタを考えるということを繰り返している。
10年前からカウントすればもっと大きな数字になり、優さんがストリップにおける私の古女房であることはゆるぎません。変な話ですが、自分の女房のヌードをじろじろ見ることはありませんので、私がこの世で一番多くヌードを拝見しているのが優さんである事実・・・これはこれで凄いこと。優さんは私の女房以上の存在かも(笑)。
私は踊り子さんを順位付けはしていません。みんな一番みたいな感じです(笑)。でも、優さんは私の中で特別席に座っていることは確かだ。
思えば、ストリップというのは踊り子さんの入れ替わりが激しい世界で、かわいい娘がデビューして夢中になり、さあ応援するぞ!と思ったらすぐに消えていく、ということの繰り返し。なかなか定着しないので、業界関係者も苦労していると思う。2008年もあれだけ新人をデビューさせたが、ロックで今も残っているのは矢島愛美さんと松嶋れいなさんの二人だけ。また2009年はALL新人大会を始め例年以上に沢山の新人がデビューした年で、今のところ頑張っている新人が多い新人豊作の年。私は多くの方をチェックしているが、実際にどれだけの子が来年もステージにのってくれるのか分からない。気に入った娘がいても続けてくれる保証はない。応援している子が辞めても、新しい子がどんどんデビューしてくるのだから、その中からまた応援する子を探せばいいじゃないか、とよく言われる。劇場側は浮気がちな男性心理を煽りつつ、客を飽きさせず、客を逃さないように、新人をどんどん投入していく。ストリップというのは‘太く短く’という世界なのかなぁ。
昔サントリー・ウイスキーのCMで故・大原麗子さんが「少し愛して、長~く愛して!」という名台詞で一世を風靡しましたね。私も結婚して20数年経ちましたが、最近女房がますます愛おしく感じます。四年間の単身赴任から戻ってきた要因もあるとは思いますが、長い年月は人をより懐かしい存在にしてくれます。しがない自分と一緒にいてくれる感謝の気持ちが年々増していくようです。歳をとったせいか‘細く長く’という愛し方はとても大切なことのように感じます。
優さんはストリップにおける私の古女房・・・
出会いと別れが繰り返されるストリップの世界で、いつも変わらずに仲良くしてくれる優さんの存在が年を重ねる毎に大きく感じます。
しかも、新人好きで浮気がちな私のことをよく理解してくれて「若い女房と古女房 両方楽しんでね」と言ってくれるなんて最高の女房だと感謝せずにおれません(笑)。「男はね、浮気者なので。あとは新鮮味も大事な事なのでどんどん浮気してね(笑)。そして、たま~に古女房に戻って来てね!!! ほら、若い女房ばっかりでパワー使い果たした後にゆっくりとしたいでしょ? 私も太郎さんにずっと愛し続けてもらえるように女を磨きます。」男の身勝手な考えですが、若い女性と接するからこそ、古女房の有難味がわかるのかもしれませんね。
「今年ラストにお会いできてよかったです♪」「太郎さん、今年も本当にお世話になりました! また来年も宜しくお願いします。よいお年を!!」
また来年もいいお付き合いをしたい。そして一年一年一緒に歳を重ねていきたい。そう思わせてくれる踊り子さんに巡り合えた幸運を噛みしめたい。
平成21年12月 浜劇にて