ロックの踊り子、雪見ほのかさんの八周年を記念して「演じているけど演じていないステージ」と題したレポートを報告する。

 

 

H25年8月24日(土)、仙台ロックに遠征した。

 今週のメンバーを紹介する。①木城レナ(東洋)、②初芽里奈、③小宮山せりな、④雪見ほのか、⑤桃瀬れな(木城レナさん以外は全てロック)〔敬称略〕。

 二回目と四回目ステージでは、雪見ほのかさんと桃瀬れなさんのチーム・ショー「完全ロリータ宣言」があり、四回目には新作の第三弾が披露された。着物からアダムとイブのエデンの園に移っていく場面は見応えがある。

 今回のメンバーは全体的にロリコン大会みたい。前三人が新人ロリコン、後二人は旧人ロリコンってところか(失礼!?)

 以下、愛称‘ほのたん’と呼ばせて頂く。

 

  ほのたんのソロステージ一回目ポラ時、八周年記念グッズ(クリアファイル)を渡され、初めて先週8月中がデビュー週であったのを思い出した。2005年8月11日に新宿ニューアートでデビュー、私は翌日二日目に初顔合わせしている。周年を忘れていて申し訳ない。

 ちなみに、ほのたんは喉にポリープができ、かなり悪い症状で、手術するか、安静にして治療するしかないと診断されているようだ。手術はしたくないので、これからは声を出さないように気を付けるという。そうはいっても仕事柄、特に、ポラはほのたん節がセールス・ポイントなので全く喋らないわけにはいかない。案の定、ほのたん節は健在で今回も我々を笑わせてくれた。ほのたんの漫談はストリップ界の宝だと思う。やはり喋らないほのたんはイメージできない。高い声は出さないように気を付けているようだが、、、なかなか安静はできないのが痛し痒しだね。

 

 一回目ソロステージに8周年作「うぉーたりんぐ ほのたん」を披露。すごく真面目に作り上げた壮大な作品だと感じた。ほのたんからのコメントによると「水の精・・・大きく包み込んでくれる大きな海のような愛を表現したい」とある。ところが本作品は一度観た限りでは内容がよく分からないというか、残念ながら印象に残らなかった。

 ほのたんの作風には大きく分けて二つのパターンがある。ひとつは、シリアスな重い作品であり、もうひとつはコミカルな軽い作品である。それぞれに味があり、二つあることに意味もある。8周年作は典型的な前者と云える。

 私が今回特筆したいと考えているのは、三回目ソロステージで披露された演目「茶摘み娘」である。これは、二つのパターンで云えばコミカルな軽い作品の方に分類されそうではあるが、単純に言い切れないところがある。これについては追々述べていく。

 ところで、この作品は予定外に早く披露されたものらしい。もともと「茶摘み娘」は来年の初夏に予定していたものらしいが、周年週の前の「2013.8.1 小倉で初出しだよ。小倉で浴衣の作品と限定されたので。ほんとは茶摘み体験ツアーに参加してからやりたかったのに~」ずいぶん早まったんだね。

 内容は、お茶をテーマにしている。茶摘みの衣装を着てダンス。そして浴衣に着替えて、しっとりとお茶を入れる。盆の上でガラス製ティーカップに冷茶を二つ入れて、一つを客に渡し、二人は見つめ合って飲む。あのお喋りのほのたんが、なんと表情だけで演じ切っている。

 

 予想外に、私はこの作品に釘づけになった。すーっと心に入ってきて、私の視線を離さない不思議な魅力を持っていた。

 なにがそうさせるのか?

 この作品があまりにもほのたんに似合っているのだ。

一般的に、演目は演じられて、徐々に自分のものになっていく。必ず‘演じる’という行為が伴う。ところが、この作品は演じる必要がないほどに、ほのたんそのものなのだ。演じるという余計なものが存在しないのだ。

ということは、ほのたんはこの作品を演じるのに最適であることを意味する、それは、歳相応、実力相応、そしてほのたんが本来持っている地・素の部分にまさしくフィットしているのである。

ほのたんが茶摘み娘の姿で登場したとき、あまりにも愛らしく似合っているのに驚いた。このまま茶摘み娘として嫁入りできそうだよ。ほんとに。

また、ほのたんは浴衣がよく似合う。黒髪で、丸顔で、色白で、さらに体型がぽっちゃりしているのが最適。着物などは人によってはウエストに布を巻くこともあるがほのたんの場合はその必要がないらしい。そうした諸条件が完全にフィットしている。浴衣の似合う日本女性は、それだけで日本男性を魅了してやまない。

 

しかも、お茶という極めて日本的な‘わび・さび’文化が心をしっとりと落ち着かせる。ほのたんはお茶の渋さが似合う年頃になってきたんだと思う。誰かが‘ミスどくだみ茶’なんて失礼なことをポラ時に言っていたな(笑)。そう言わせるほど、誰もがこの作品の凄さを実感しているのだと思う。

もう完全ロリータ宣言ではなく、むしろ脱ロリータ宣言しなければならないんじゃないかな(笑)。ほのたん自身も、「茶摘み娘」の評判を受け、そろそろ完全熟女宣言しなければならないということかな、そろそろロリータの正味期限が切れかかっているかもー!!!、と言って客を笑わせていたね。

ともかく、この作品はお茶のもつ魅力をうまくステージに表している。この点が、単なるコミカルな軽い作品とは分類しずらい。

 

私が以上の感想を書いて、ほのたんに渡したら、次のコメントが返ってきた。

最近は、着物の演目にはまっていると話す。「踊り子は裸になるし、お客さんは『女』を求めてくるんだから、もっと母性とか、日本の女性の上品な自然ないやらしさとか、裸になることで良さが増す『女らしさ』をもっとみんな追求した方がいいと思う。裸になったことで何も深みが増さないなら、ダンサーやショーパブをやればいいと思うんだ。ほのはストリッパーになりたいから、日本の女性の色気を出せる大人を目指してるよ。」

ほのたんが新しい領域に入ってきたことを、私はこの演目及びこのコメントで実感した。

 

デビューから八年、ほのたんは、いろんな演目に挑戦し、ユニークな漫談で楽しませてくれ、独自のほのたんワールドで我々ストリップ・ファンを魅了してきた。

個人的にも、ほのたんは私がH17年10月に仙台に単身赴任する三ヵ月前にデビューし、私がここ仙台ロックの主と云われるようになる中で、ほのたんが自称ここ仙台ロックの専属タレントとなり、すごく仲良くさせて頂いた。

ほのたんは大切なストリップ界の宝物だと思っている。まだまだ進化できる。これからも頑張ってほしいし、ずっと応援させて頂きたいと心から思う。

 

 

平成25年8月                          仙台ロックにて