桜が咲く頃に東京から仙台に向かうと、新幹線の窓から桜前線の北上が楽しめる。

四月早々、東京に出張したらもう桜が咲いていた。外はぽかぽか陽気で花見ごろ。

三月末、仙台ではちょうど先週の前半に雪が降ったほどで、仙台はまだまだ寒い。関東あたりから仙台ロックに来演する踊り子さんは仙台の寒さに驚いている。だから、仙台ロックに出演予定の踊り子さんに関東の劇場で会ったときには事前に春コートが必要だよと話しておく。東京と仙台の気温差はかなりある。お陰で、今回の出張で東京の花見を楽しみ、時間差をおいてまた仙台で花見を楽しめるという二重のおいしさを味わえる。

 

さて、今回の東京出張で、千葉の自宅に帰る途中、若松劇場に寄った。お気に入りの踊り子さんが4人も出演、・・華野るるさん(東洋)、森口美希さん(林企画)、浅見みくさん(池袋ミカド)、桜井ななみさん(TS)。しかも、今年に入ってまだ挨拶もしていない方が多い。

3回目の二番手、るるさんのベッドの最後に滑り込む。盆周りしか客はいない。金曜日のせいか、劇場の客入りは少ない。るるさんのポラを買ったのは私一人だけだった。

三番手で美希さんが登場。私は盆周りサイド二列目に座っていた。最初のダンスで盆に近づいた美希さんが私を見つけた瞬間、パッと笑顔になった。それはまるで桜がパッと開花するかのよう、まさに私にとって本当の「お華見」の瞬間だった。

その笑顔を見たとき、「あぁ~今日は来て良かったなぁ~」と思えた。久しぶりの美希さんのステージを見ていてトロけるような気分になった。もちろんステージも素晴らしいが、私の心の中が満足ではちきれそうになっていた。ストリップの最大の喜びは、ファンが会いに来てくれた喜びを踊り子さんが素直に表情に出してくれた瞬間なのだ。お気に入りの踊り子さんが掛け値なしに自分の存在を喜んでくれるのだから、ファンとしてこんなに嬉しいことはない。この一瞬を楽しむために遠征してでも会いに行きたくなるのである。

浅見みくさんとは今年すでにミカドで会っている。出張のついでに寄ってくれて本当に嬉しいと話してくれた。

ラストの桜井ななみさんとは昨年11月のミカド以来。最近ななみさんはお母さんの看病のため殆どステージに上がっていない。今回は久しぶりのステージ。実家と病院での看病で大変だったようだ。ポラ時、本人から「少し太ったでしょ?!」と言われて、そう思ったものの「はい」ともいえずにいたら、ポラのコメントに看病漬けで運動していなかったので5~6kgも太っちゃったと記されてあった。私としては元気なななみさんが見れただけで十分。

改めて、踊り子さんも人生を背負って頑張っているんだなとしみじみ感じるものがあった。先の森口美希さんも昨年渋谷道劇のとき、お父さんが危篤なのに行けず、泣きながらステージを努めていたのを思い出した。踊り子も客もいろんな人生や生活を抱えながら、たまたま縁あって出逢い、こうやってひとときを共に楽しんでいる。かけがえのない時空がそこにある。

ななみさんの当日最初(3回目)のポラの時、前回のミカドの預かりポラを渡された。えっ!と思ったら、太郎さんが来ていると他のお姐さんに聞いたのよ、と言われる。楽屋でも私の存在って大きいのかな!?

 

3回目と4回目の二ステージを拝見。その日は客入りが少ないこともあって、3回目に渡した手紙に対するコメントをみなさん丁寧に書いてくれた。私としてはすごく嬉しかった。そのうえ、4回目のポラ時に、みなさんから「今週はもう来てくれないの?」と尋ねられた。踊り子さんの気持ちが伝わってきて「自分は本当に幸せ者だ」とじわーっと感激してしまった。

 

今回の若松観劇・・・私がストリップに求めている「踊り子さんとの心のふれあい」がそこにあった。客が少なく進行が早かったので、ラスト10時半で終演。

桜のニオイを全身に感じつつ、私は最高の「お華見」という満足感に浸りながら若松劇場を後にした。

 

 

平成21年4月