黒井ひとみさん(栗橋所属)について、H30年5月中の大阪晃生ショー劇場での公演模様を、演目「さゆりメドレー」を題材にして語りたい。
H30年5月中の大阪晃生ショー劇場に顔を出す。
その週の香盤は次の通り。①雪乃舞(小倉A級)、②黒井ひとみ(栗橋)、③KAERA(TS)、④桃歌(道劇)、⑤浜崎るり (晃生)〔敬称略〕。今週は桃歌さん晃生初乗り。今週前半5/15まで浜崎るりさん、後半5/16から蘭あきらさん。
今週は三個出し。1,4回目は「さゆりメドレー」、2回目は「エレベーターガール」、3回目は「TOKYO」。
最後の演目「TOKYO」は着物が光る演目で、初めて観たような気がした。そうしたら「‘TOKYO’は東京の夜空をイメージした、年末に作った演目です。」ひとみさんから「どこかで観ているはずよ」と言われてしまった。実際に観ているのかもしれないなぁ。私の場合はレポートしようと思った時とそうでない時の集中力が全く違うので(笑)。
そう云えば、復帰以来、演目「マッチ売りの少女」「エレベーターガール」「上海バンスキング」の観劇レポートを書いてきたが、どれもストーリーもの。ストーリーというのは人を感動させられる、と改めて感じた。
今回レポートを書こうと思った「さゆりメドレー」であるが、たまたま偶然であるが、ストーリーに感動した話をさせてもらう。NHKの番組「ブラタモリ」が好きでよく見る。今週たまたま伊豆の天城峠を二回に分けて特集していた。天城峠というと石川さゆりの名曲「天城越え」(1986年7月21日リリース、作詞:吉岡治/作曲:弦哲也/編曲:桜庭伸幸、第28回日本レコード大賞金賞受賞)を思い出す。司会役のタモリが最初に、友だちにこの曲を聴くたびに泣く奴がいると笑いながら話していた。それほどに、この曲は人の心を惹きつけるものがある。
番組はこの曲に沿って話を進めていた。観たばかりなので、内容について軽く触れる。伊豆半島は元々日本列島から離れた南洋の海底火山が2000万年前から大陸移動してきて日本列島にくっついたもの。元々の海底火山が隆起した上に天城山が重なったので高くなり険しい天城峠ができあがる。そんな険しい峠をなぜ昔から人々は超えたがったのかというと、わさびがたくさん採れたから。伊豆半島は海底火山からの湧き水のお陰でわさびが生育する土壌になっている。
特に、天城トンネルの話が感動的だった。このトンネルは、天城峠の下で、静岡県伊豆市と、同県賀茂郡河津町を結ぶ。川端康成の小説『伊豆の踊子』や、松本清張の小説『天城越え』で有名なこのトンネルは、正式名称を天城山隧道(あまぎさんずいどう)と称し、1905年(明治38年)に完成。全長445.5メートル。アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであり、日本に現存する最長の石造道路トンネルでもある。南伊豆の人々にとって、このトンネルがどれほど熱望されたものだったかを上手にストーリー立てて解説していた。私は「天城越え」のストーリーに感動した。この唄は単なる恋愛の唄でない。南伊豆の人々の情念がこもったものだった。最後に、南伊豆の河津町にある「河津七滝ループ橋」が紹介される。このループ橋が出来る以前は、「天城越え」の唄にもあるように、山肌を行ったり着たりのつづら折りの道となっていたが、人間の英知がそれを克服したわけだ。名曲「天城越え」に沿った話の展開がじわじわ感動を呼んだ。
話がだいぶ脱線してしまったが、石川さゆりの歌にたまらない魅力を感じていたところに演目「さゆりメドレー」が来たわけだから、観劇レポートしたいと心の虫が疼いた。
この演目「さゆりメドレー」は石川さゆりの曲が四曲登場する。「酒供養」「ちゃんと言わなきゃ愛さない」「ほめられた」「ほんとうのこと」
私はどの歌も知らなかった。初めて聴いた。石川さゆりの声は独特なこぶしがあるので演歌調の「酒供養」は彼女の声であるのがすぐ分かった。何度か聴いているうちに「ちゃんと言わなきゃ愛さない」も彼女の声じゃないかなと感じた。しかし、「ほめられた」「ほんとうのこと」は最後まで石川さゆりと気づかずにいた。全曲が石川さゆりと知って、いやぁ~驚いた。こんな唄まで歌っていたのかと改めて感激した次第。
今回、観劇レポートをどうしても書きたいと思ったのはラスト曲「ほんとうのこと」が頭から離れなかったからだ。それほど、この歌詞には人を惹き付けるものがある。ひとみさんも「ベッドの曲が私がみなさんに伝えたいメッセージって感じです。」と話してくれた。
さて、作品「さゆりメドレー」の内容を紹介しよう。
最初の曲は「酒供養」。2004年アルバム『さゆりⅡ~十曲十色~』収録。作詞:吉岡治、作曲:杉本眞人。アップテンポの楽しい曲で、酔い気分で歌いたくなりそうな感じ。
すごく斬新な着物姿。右半分は赤い。それを左からかぶせるように花柄の衣装を羽織る。何という花柄か気になったのでひとみさんに尋ねてみた。「最初の着物、柄の名前分からない・・・ごめんね・・・ただ結構珍しい感じみたいで、前バーレスクダンサーさんに褒めてもらった柄だよー! 」裏地が金色。また金の帯をしている。裸足で舞う。
二曲目は「ちゃんと言わなきゃ愛さない」。この曲は、アニメ「新TVシリーズ ルパン三世」エンディングテーマで、ヴォーカル 石川さゆり × 作曲 / プロデュース 大野雄二というコンビ。作詞:つんく / 作曲・編曲:大野雄二。2015年10月21日(水)発売。大野 雄二(1941年5月30日 – 現在76歳)は、日本のジャズピアニスト、作曲家、編曲家。『ルパン三世』などのテレビアニメ・映画のテーマ音楽を数多く手がけている。2015年だから最近の曲だがほんと若々しい。さゆりさんは歳をとらないなぁ~と感心しちゃう♪
ステージで徐々に帯を解いていく。金の後は、紫→ピンク→白と続く。
内掛けを取ると、ピンクの襦袢姿になる。青い帯をしている。
三曲目は「ほめられた」。2017年7月19日発売『X -Cross III-』収録アルバム。作詞:矢野顕子 作曲:矢野顕子。えーっ! 石川さゆり X 矢野顕子の組み合わせにまたまたビックリ。
矢野 顕子(1955年2月13日 – 現在63歳)は、日本のシンガーソングライター。アメリカ合衆国ニューヨーク州在住。言わずと知れた元夫は坂本龍一。「矢野」の姓はデビュー当時に矢野誠と婚姻関係にあったため、当時の本名を芸名に使い、それが世に知れ渡ったために離婚後も使っている。2人の子供の母親。前夫とのあいだにできた長男は客室乗務員。歌手の坂本美雨は再婚相手の坂本龍一との間に生まれた長女。2015年7月に、娘の美雨が長女を出産した際、前年秋に長男に第1子が誕生していたことを公表した(なお、美雨の長女は元夫の坂本にとっては初孫である)。
そのままベッドへ。近くでアクセサリーを追う。純金のネックレス。左手首にガラスのブレスレットがきらきら光る。
立上り曲が「ほんとうのこと」。作詞作曲は里花。2017年7月19日発売『X -Cross III-』収録アルバム。初めてステージで聴いたとき、なんという素敵な歌詞、曲だと感じた。感動して涙があふれる。どうしてもこの歌を記念にメモしておきたくて、この観劇レポートを書いた次第。
すぐに、この曲を作った里花さんのことをネットで調べた。里花さんはMISIAさんなどに楽曲提供をされるシンガーソングライターで、知る人ぞ知る存在。サン=テグジュペリ『星の王子様』の中に「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」という有名な言葉があるが、「ほんとうのこと」は、まさにそんな大切なことを問いかける素敵な曲。本レポート外で、調べたことを詳細にメモしておいた。
最後に、石川さゆりさんについて触れておきたい。
ネットでは「石川 さゆり(1958年1月30日 - 現在60歳)は、日本の演歌歌手。本名・石川 絹代(きぬよ)。熊本県飽託郡飽田村(現・熊本市南区)出身。堀越高等学校卒業。」と出てくる。もう60歳になったんだぁー。
さゆりさんは私の一学年上で、私の青春時代とぴったし重なる。さゆりさんが1973年「かくれんぼ」でアイドル歌手としてデビューしたのを覚えている。しかし、歌手デビューから暫くは「花の中三トリオ」(森昌子・山口百恵・桜田淳子)の影に隠れた事も有ってか、大きな人気を得るには至らなかった。その後1977年に「津軽海峡・冬景色」で大ブレイクを成し遂げ、今や演歌の第一人者としてNHK紅白歌合戦のトリを何度も務めていることは、日本人なら誰もが知っている。
最近では演歌だけでなく、新しいアーティスト達とのコラボに挑戦。シリーズの最新作『X-CrossⅢ-』(クロス スリー)が2017年7月19日に発売。過去には、椎名林檎、奥田民生、宮沢和史、岸田繁など、意欲的な作品を数多く発表してきた同シリーズ。その第三弾となる今作『X-CrossⅢ-』に作品提供したのは、矢野顕子、大江千里、小渕健太郎(コブクロ)、細野晴臣、森友嵐士、レキシ、里花だ。しかもボーカリスト石川さゆりと作品提供アーティストとが素晴らしい化学反応をしている。今回取り上げた里花の曲「ほんとうのこと」もそのひとつである。
このレポートを書く前日、西城秀樹さん死亡のニュースが飛び込んできた。・・・「傷だらけのローラ」「YOUNG MAN」などのヒットで知られる歌手の西城秀樹(本名・木本龍雄=きもと・たつお)さんが16日午後11時53分、急性心不全のため横浜市内の病院で亡くなったことが17日に分かった。63歳だった。広島市出身。2003年と11年に脳梗塞を発症、右半身麻痺の後遺症が残っていた。4月25日に入院し、そのまま帰らぬ人となった。・・とのニュースに唖然とした。
西城秀樹さんは、いうまでもなく郷ひろみ、野口五郎とともに「新御三家」と呼ばれるトップアイドルで、先ほどの「花の中三トリオ」と一緒で、私の青春そのもの。彼らの歌は私のカラオケ十八番。西城秀樹のコンサートを観に行き、生歌に感動したことを思い出す。
だからこそ、自分の青春時代を重ねられる方々の中で、石川さゆりさんのように若々しく、現役で活躍されている姿を拝見することは、同世代を生きる者にとって、本当に強い励みになる。
最近、つくづく感じるのだが、踊り子というのはステージを通して客に対して歌や歌手との橋渡しの役割を果たしている。新しい歌や新しい歌手との出会いを演出してくれる。
演目「さゆりメドレー」を通して、こんな最高の気分にさせてくれた黒井ひとみさんに心から感謝する。
御礼として、この観劇レポートをプレゼントさせて下さい。
平成30年5月中 大阪晃生にて