今回は、栗橋所属の踊り子・黒井ひとみさんについて、演目「エレベーターガール」を題材に語ります。
H29年10月結のシアター上野に顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①黒井ひとみ(栗橋)、②相田樹音(フリー)、③玉(TS)、④多岐川美帆(道劇)、⑤新條希(道劇) 〔敬称略〕。
黒井ひとみさんとは7月中の渋谷道劇以来3カ月ぶり。4月頭の栗橋で書いた童話「踊り子になったマッチ売りの少女」は私の中でエキセントリックなものとなった。今回も童話のネタにならないかというつもりでステージを拝見していた。
新作となる演目「エレベーターガール」は見ていて楽しく刺激的な内容だった。
暗い中「本日はご来店頂きまして誠にありがとうございます。大変お待たせしました。ご利用階数をお申し付け下さい。」とのアナウンス。
エレベーターガールに扮した黒井ひとみさんが登場。
黒い帽子。赤い上着と黒いスカートという制服。胸元のリボンと手袋の白がまぶしい。エレベーターガールの制服なのだが、私にはどこかマジシャンの面影を感じ、これから黒井ひとみワールドに連れていかれるような錯覚にかられた。楽曲は、椎名林檎の「目抜き通り」(2017年4月20日公開 - 椎名林檎とトータス松本(ウルフルズ)とのデュエット曲)。
「5階紳士服売り場です」とのエレベーターガールの声にもかかわらず、客は降りずにエレベーターガールにセクハラ悪戯をする。
楽曲が畑中葉子の「モア・セクシー」('81年リリース)に変わる。赤い制服を脱ぐと、白いシャツ姿に。更に楽曲が畑中葉子の懐かしのヒット曲「前から後ろから」('81年リリース)に変わる。黒いスカートを脱ぐと、赤いガーターとパンティが現れる。更に、白いシャツを脱ぎ、赤いブラジャーへ。
4曲目はMONDO GROSSO(モンド・グロッソ)の曲「ラビリンズ」(2017/06/05公開、女優の満島ひかりさんのボーカル)に変わり、ベッドショーへ。
立上りは、しばたはつみの懐かしの名曲「マイ・ラグジュアリー・ナイト」(1977年7月リリース)でしっとり盛り上がる。
最後に「本日はご来店頂きまして誠にありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。」というアナウンスで終わる。
とてもステキな作品構成に仕上がっている。
平成29年10月 シアター上野にて
H29.10
~黒井ひとみさん(若松所属)の演目「エレベーターガール」を記念して~
大きなビルにストリップ劇場が入っていた。
入口からエレベーターに入ると、綺麗なエレベーターガールが立っていた。
「何階に行きましょうか?」と声を掛けられる。
ボクは恥ずかしそうに「ストリップ劇場に行きたいんだけど・・・」と返答した。
エレベーターガールは「了解しました。あなたを天国にお連れ致します。」
「天国って・・?」ボクは一瞬聞き間違えたかと思ったが、ストリップと念押しするのも恥ずかしかったので黙っていた。
エレベーターはなかなか到着しなかった。
「いったい何階まで行くのだろう?」
エレベーターガールは後ろ向きのまま何も話さない。ボクはいらいらしてきた。早く大好きな踊り子さんを観たい。気が焦った。
漸くエレベーターが止まった。
「あなたを天国にお連れしました。」とエレベーターガールは言う。
ボクはそそくさとエレベーターから降りようとした。すると、エレベーターガールがボクの手を掴んで離さない。そして、おもむろに衣装を脱ぎだした。ボクはそんな気はなかったので慌ててエレベーターから降りようとした。
しかし、エレベーターのドアは開かなかった。
エレベーターガールは一糸まとわぬ全裸になった。まるでビーナスの裸体だ。もともとストリップを観たいと思っていたので、彼女のヌードを見たら勝手に心がときめいた。
「ここは天国ですから、あなたの好きなようにして下さいね。」
そう言って、彼女はボクの服を脱がせた。ボクの身体は素直に反応していた。彼女は恥ずかしがるボクをなだめて、ボクのものを口に咥えた。ボクは思わず彼女を抱きしめた。
「前から後ろから、どうぞ!」
そのまま天国を彷徨った。
一体どれくらいの時間が経ったのだろうか?
気付いたら、エレベーターガールはそこに居なかった。
ボクは服を着た。
エレベーターの押しボタンを見て、ボクはギョッとした。
一階の次は「天国」になっていたのだ。
ボクは急いで一階のボタンを押した。
なかなか一階に着かない。
天国に来たときよりはるかに時間がかかっている。
エレベーターの押しボタンをよくよく見てみたら、一階の下には「地獄」とある。
ボクは青ざめた。きっと間違えて「地獄」行きのボタンを押してしまったのだ。「踊り子に手を出してはいけない」というストリップの掟を破ったボクに一体どんな地獄が待っているのだろう。
地獄行きの扉が開いた。
なんと、そこには黒井ひとみさんがエレベーターガールに扮して立っていた。
あぁ~彼女が一緒なら地獄でも耐えられる、彼女こそ地獄に救いだ! そう思った。
エレベーターから出ようとするボクを押しとどめるようにして、彼女が「あなたはここに来るべき人ではありません。地上に戻られた方がよろしいですよ。」と言い、エレベーターの押しボタンを「地上一階」に押し直して扉を閉めた。
少しして地上一階の扉が開いた。
そこには女房が閻魔大王のように怒った顔で待っていた。
「しばらく大好きなストリップにも行けないなぁ。こっちの方が地獄だよぉ~」
ボクはうなだれて現実の世界に戻っていった。
おしまい