白鳥すずさん(東洋所属)の、大阪東洋ショー劇場のH31(2019)年2月頭における公演模様を、新作「ハッピーシンセサイザ」を題材に、「アイドルの伝承」という題名で語りたい。

 

 

H31年2月頭の大阪東洋ショー劇場に、顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①渚あおい(東洋)、②川菜ひかる(ロック)、③小宮山せりな(ロック)、④白鳥すず(東洋)、⑤真白希美(ロック) 〔敬称略〕。

  今週の東洋は、ロックの人気娘である真白希美さんや小宮山せりなさんが出演していることもあり平日も大盛況。しかし、私のお目当ては若き東洋のアイドル白鳥すずさんと長く応援している渚あおいさん。あおいさんはつい最近、4月中での引退を発表したばかりで私としては心中穏やかではない。

 そして、今回のすずさんの新作「ハッピーシンセサイザ」はなんと渚あおいさんの二作目のアイドル作品である。事前にそのことを知っていたので、私の新作を観る目は否応なく昔の渚あおいさんのステージと比べてしまう。

 

  改めて、渚あおいさんの昔の観劇レポートを見てみたら、当時はステージ模様を殆ど書いていない。踊り子の人物像をエッセイ風に書いているだけ。それに比べ、最近の観劇レポートは選曲も含めかなり詳しくステージ内容を書いているので、今更ながら昔の観劇レポートをもっと充実しておけばよかったと後悔した。大好きなすずちゃんの作品は全部詳細に観劇レポートを残しておきたいと思う。

 ともあれ、ここで懐かしい作品の観劇レポートが書けることに感無量になる。

 

 すずさんのステージを観ながら、渚あおいさんの影が見える。こんな気持ちでステージを拝見できる機会はなかなかない。

 渚あおいさんは2011年11月11日という記念すべきゾロ目の日に大阪東洋ショー劇場でデビューした。最初は、架空あおいさんという名前だった。ずっと東洋ばかり乗っていて、初めて他劇に乗ったのは仙台ロックで、次が2012(H24)年10月中のTSだった。デビューから約一年かかっての初関東上陸だった。

 あおいさんは、東洋の伝統的なアイドルとして登場。その後、仲良しの伊吹千夏さんとチーム「イブナギオン」を結成して東洋ファンを喜ばせた。中堅どころになった当たりでアイドルからの脱却を図る。一般にアイドルからの脱却は、日舞を含め本格的なダンサーへの道、空中ショーを始めとした特殊技能の世界への挑戦(昔は花電車や本番まな板ショーなども多かった)。あおいさんは本格的なダンスの習得も図るとともに、吊り縄を中心とした空中ショーの世界に入っていった。これはチームを組んだ栗鳥巣さんの影響が大きい。その後、栗鳥巣さんと京はるなさんとチームBL(ボーイズラブ)で一世を風靡。ここで沢山の女性客を掴む。あおいさんの実力と人気は不動のものとなった。長く踊り子を続けてくれると信じていたが、一昨年H29年5月結の、仲良しの伊吹千夏さんの引退あたりから引退を意識するようになったのだろう。今回の引退発表ショックはものすごく大きい。

 

 前置きが長くなってしまったが、今回の新作「ハッピーシンセサイザ」を私なりに紹介しよう。

 今回の作品の特徴は、全曲がボーカロイド(ボカロ)による点。

 今更ながら、8年も前に、当時流行り始めたボカロを取り込み、アイドル作品を作った渚あおいさんに敬服します。今聴いても全然古くない選曲センスに脱帽です。

 すずさんがピンクのワンピース衣装で登場。右肩は肩出しで、左肩にはふわふわした肩掛けをかぶせている。頭にもピンクのリボン飾り。手首にもピンクの布を巻く。ミニスカートで、足元は白いブーツ。

 音楽に合わせて、かわいく踊る。

 一曲目は、祭屋&こめるの「Sweetie×2 (カバー)」。ちなみにsweetieとはかわいい人[もの]を意味します。

 二曲目はノリノリの曲。タイトル名にもなっている、ボカロである巡音ルカ、GUMIの「ハッピーシンセサイザ」。この曲が入っているアルバムは「EXIT TUNES PRESENTS Vocalonation feat.初音ミク」。この楽曲がモンスター級のヒット曲になり、ボカロが市民権を得ました。もう公開されて8年も経つのかぁ~!

 ここで一旦暗転して、音楽が変わり、着替える。

 よりアクティブな衣装。頭には小さな白いリボン。上半身は、金と白の鼓笛隊風の衣装。胸元のみ白で、左右の釦を紐で結んだ線が二本並ぶ。白い襟で、きらきらしたレッドとブルーのネクタイ二つが垂れる。スカート部もきらきらしたブルーとレッドの二層。足元は同じく白いブーツ。

音楽に合わせて、軽快に踊る。三曲目は、ナノウ(ほえほえP)feat.佳仙さんの『朝焼け、君の唄』。佳仙もボカロなんだね。『ナノウ』とは、VOCALOIDを使用してオリジナル曲を投稿している楽曲制作者である。P名の由来は、「もっとヒステリックにしたかったのに、ミクがすぐほえほえしてしまう」 という1作目のコメントから。

次に、音楽が変わり、袖に入り、着替える。

銀のハイヒールを手に持って、白いドレス姿で現れる。肩紐で胸から下を吊るした、刺繍入りの落ち着いた気品あるロングドレス。胸元にワンポイントとして青い花が添えられる。

四曲目は、ジミーサムP の曲「Starduster(カバー)feat. みーむ」。

途中で銀のハイヒールを履いて、盆に移動する。

ベッドショーが始まる。白いパンティを右手首に巻く。

ベッドがとても良いね。今までで一番感情移入できてるし、とても成長しているなぁと感じたよ。

立ち上がりはche:櫻井の「from Y to Y」。この楽曲も前のベッド曲と同じく、ジミーサムPの作品。最後は男性のボカロかぁと思い気や、なんとche:櫻井とは、ニコニコ動画で活動している歌い手の一人で女性。男性の歌を歌うことが多く、男性に間違われることもしばしばあるが、他の動画で女性パートも美しく歌い上げ視聴者を非常に驚かせた。

OP曲はいつものe-girlsの「クルクル」で締める。

 

すてきなアイドル作品である。いい作品を頂いたね。

今回のすずさんのステージを観ながら、アイドルだった渚あおいさんの姿とかぶって見える。東洋という風土にはアイドルがよく似合う。渚あおいさんが先輩として後輩のすずちゃんに期待を込めて、アイドルを伝承しているのだろう。今週二人の姿を観ていると胸が熱くなる。しっかりアイドル伝承を受け止めました。デビュー一年目のすずさんはアイドル全盛だ。アイドル好きの私には自然と目が垂れちゃう♡

これからは、渚あおいさんの分まで、すずちゃんを応援したいと思う。

 

 

平成31年2月                       大阪東洋ショーにて