今回は「素人大会の楽しみ方」という話をしてみたい。
H23年11月中、京都DX東寺に遠征した。ロックの成島りゅうさんが関西ラストということで是非ともステージを拝見したくなった。
本公演は、DX東寺の年一回の金銀銅杯にあたり、全国の各劇場専属の代表的な踊り子が出演していた。①虹歩、②匠悠那、③白雪恋叶、④HIKARU、⑤成島りゅう、⑥真白希実(敬称略)という豪華メンバー。
もうひとつ、私のお目当ては、金曜日・土曜日のみ限定の素人ユニット。チラシには顔をぼかした四人が掲載。その中の一人は髪型を見てレイさんだ!と分かった。これは絶対に観に行かないといけない。ということで、土曜日に合わせて東京から京都に向かった。
土曜日なので三回公演。素人ユニットは一回目と二回目のラストに出番。
予想通り、レイさんが出演していた。素人ユニットは結局三人になっていて、しかもレイさん以外の二人はアイマスクをしていた。そのため、二人は完全にレイさんの引立て役。これは、まさにレイさんを売り込むためのユニット。もしかしたら、レイさんの踊り子デビューの布石かもしれないとピンと来た。
素人ユニットではポラタイムもあったので、挨拶代わりにポラを買い、レイさんに用意してきた手紙を渡す。来週の土日の素人大会に出演する予定を確認できた。
レイさんと素人ピンク遊びが出来るのも、もう僅かかもしれない。あの夢のようなひとときをもう一度味わいたくなった。私は次の土日にレイさんに会いに行くことを決意していた。
ちなみに、今回はストリップ公演ではあったが、素人の三人については、素人大会のときと同様に、ラウンジに呼び出してお喋りすることができた。10分1000円支払えばいい。私は応援していない踊り子さんのときはラウンジで手紙を書いたりパソコンを打っていたので、彼女たちがお客さんと談笑しているのを見つけていた。レイさんとは目が合って会釈。他の二人のうちの一人はラウンジでアイマスクを外していた。名前はあんなさん。もう一人はDX歌舞伎所属の子で、ラウンジでもずっとアイマスクを付けたまま。
さて、11月結の週は土日が一回しかない。11月26日(土)と27日(日)に遠征し、最初の土曜日に京都DX東寺へ。夜行バスで京都駅に着いて、すぐ京都タワー地下三階の銭湯でさっぱりしたところで、劇場には早朝九時過ぎに到着。熱心な客がすでに並んでいて私は七番目。大きな盆の左右席に座りたかったがすぐに埋まってしまい、私はやむなく真正面の席にした。ストリップの場合は真正面席が一番人気だが、素人大会では人気がない。
約束通り、レイさんは朝から出演していた。前回は途中からの加入だったので、今回は朝からの出演というだけで私は嬉しくなる。最初のパラパラのときにステージ真正面に座っている私と目が合い、ステージの上からニコッと微笑んでくれた。私はそのときからハイテンションになる。
私はレイさんしか興味がなかった。また、ラブリーズしか関心がなく、他の出し物に参加する気にもなれず漫然と時間を過ごした。前回は初めてだったので興味深々に観られて楽しかったが、今回は二度目なので興味が薄れている。ストリップならば関心のない踊り子さんの場合はラウンジで手紙を書いたりパソコンを打ったりで時間を潰せるが、素人大会ではラウンジは素人さんと客との会話でいっぱいになっており、そうもいかない。実際退屈することもあったが、ラブリーズのときめきは退屈を吹き飛ばしてくれた。
一回目のラブリーズが13時頃に始まる。レイさんが舞台前方の左側から降りたため、真正面の席で待っていても無理と判断。席を立ち、レイさんに向かう。すでにレイさん目当ての客数人が順番待ちの状態。自分の順番を待ちながら、レイさんが他の客とピンク遊びしているのを横目で眺めるのが正直苦痛になる。致し方ないことだが、レイさんを好きになればなるほど、ますます感じる。自分の番になり、挨拶もそこそこにKISS。待ちに待った夢のような一瞬。立ったままでは、それ以上のピンク遊びはできない。2000円を払って終わり。レイさんに後で会話したいので時間があったらいつでもいいので声をかけてほしいとお願いした。本日最初の25分間のラブリーズは結局レイさん一人、一分少々の遊びで終わってしまった。
ラブリーズが終わって、少しして席に座っていた私にレイさんから声がかかる。レイさんは人気者だから会話もけっこうな順番待ちになる。レイさんは先週の素人ユニットのときに預けたポラを持参してくれた。私も手紙と童話を渡す。開演前に書いた長い自筆の出紙を喜んでくれた。素人ユニットのことやストリップの話をした。私がレイさんの踊り子デビューを信じているよ!と話したら、今度東洋に見学に行く!と言っていたので、踊り子デビューもそう遠くない予感がした。また私は今回の素人大会はレイさんしか関心がないので、ラブリーズのときには是非来てね!とお願いした。
次は14時半頃にショートタイムのラブリーズ。私のところに来てくれるかなと期待したが、レイさんは他の客につかまり、短い時間は無情にもあっという間に過ぎる。私はレイさんを待ちながら、他の娘とも遊べず、近くの客が楽しそうに遊んでいるのを漫然と眺めていた。
一部ラストの三回目ラブリーズが16時頃に始まる。ようやくレイさんが私の席に来てくれた。レイさんが私の膝の上に座り抱きついてくる。「いい香りがするわね」私は口臭ガムと香水だけは気を使っている。フルコースでお願いして、楽しい夢の世界を彷徨う。7000円を支払う。
二部が始まり、18時頃に四回目のラブリーズ。このときも、レイさんは私のところに回って来れなかった。人気者だから仕方がない。万遍なく客に挨拶して回るのがレイさんのお勤め。まだ二回目の私がレイさんを独占することなんてもちろん出来ない。そのとき、私は素人大会を楽しむためには、レイさん一人に執着していてはダメなんだろうなと悟った。30人も女の子がいるのだから、レイさん以外にも気に入った娘を見つけどんどん楽しんだらいい。レイさんに気を使う必要もなく、割り切って遊べばいい。先ほどレイさんと会話したときも「今日はレイさんだけをお目当てに来た」と話したら「他にも気に入る娘が見つかるわよ」とレイさんはニコッと笑っていた。
私の近くの客は、素人大会の常連らしく、次から次へとかわいい娘と遊んでいる。どうすれば、こうやって楽しく遊べるのだろうか。常連だから女の子が声をかけてくるのだろうが、おそらく事前に自分のところに来てくれるように頼んでいるのではないかと思えた。実際、ラブリーズ以外で、ラウンジで何度も女の子と会話している。そのときに次のラブリーズの予約を頼んでいるのだろうと推測された。
私は、素人大会を楽しむ方法を自分なりに整理した。
ひとつ目は、ラブリーズ以外のゲームに積極的に参加すること。なにせお金がかからないわけだから、遠慮や羞恥心をかなぐり捨てて遊ぶことだ。
ふたつ目は、なんといっても素人大会の目玉であるラブリーズを最大限楽しむこと。その場で適当に女の子を選ぶことも可能だが、人気のある子は予約があるためかなかなか自分まで回ってこない。レイさんだけというのではなく、気に入った娘を数人決めておいたら効率的に遊べる。
そのためには事前の準備が必要のようだ。まず最初に、ステージに登場した女の子のうち、気に入った娘の名前をチェックする。受付で名前を告げ、ラウンジに呼んでもらう。お喋りして仲良くなって、次のラブリーズの予約をする。できるだけ、気に入った娘に最初に来てもらうと、その後が遊びやすい。中には、ラウンジでアイマスクを取ってほしいとお願いすると、素顔を見せてくれる子もいるようだ。このへんは上手に対応すればいい。
四回目のラブリーズが終わった後、レイさんから声がかかり、ラウンジで二回目のお喋りをする。レイさんが「四回目のラブリーズで行けなくてゴメンね! 次のラストのラブリーズでは必ず行くからね!」と話す。もちろん最後はレイさんとのラブリーズを楽しみたい。
私は先ほどの素人大会の楽しみ方を話してみた。レイさんはそうそうと頷いていた。
そのとき、素人ユニットのパートナーであるあんなさんの話をした。彼女のステージを観ていると、動きがぎこちないので、彼女が一番の新人さんだと分かった。私は素人ユニットでステージを拝見し、顔も知っていたので、あんなさんに親近感を覚えた。かわいいし、ストリップの父を自認している私としては父性本能をくすぐられた。レイさんと、あんなさんの話をすることで、彼女がバレエをやっていたこと等いろいろ教えてもらった。
そこで、レイさんとの会話が終わった後に、すぐさま受付であんなさんを指名した。ちょうど他の客と話していたので、しばらく待った。終わったのを見計らって声をかける。あんなさんは嬉しそうに応対してくれた。
「今日は、よく目が合いましたよね」とあんなさんが言う。私がステージの上のあんなさんを注目していたので何度か目が合っていた。「ラブリーズで声をかけたいと思っていたのだけれど、私も初めてで要領が得なくって」と言うと「私も要領を得ないので、お客さんの方が(こっちって)私の服をひっぱってきますよ」と笑って話してくれる。新人らしい初々しさを感じさせ、すごく話しやすい子だなと思った。私は気にいって「次のラブリーズに来てほしいんだけど」と話すと快く受け入れてくれた。
ラスト五回目のラブリーズが20時15分から始まる。
あんなさんがすぐに私のところに来て「最初に予約が入っているので、終わったらすぐに来るわね」と言って離れる。そして私はレイさんを目で追う。私のすぐ近く、真正面の席の端で客の相手をしていた。あらっ! あんなさんとかち合ったらまずいなぁ~と心配になる。順番を決めておくんだったなと後悔するが後の祭り。なるようになるしかない。
レイさんが最初の客の後すぐに来るかと思いきや、その隣の客もレイさんに声をかけたために結局私は三番目になる。流れにまかせるしかない。レイさんとの楽しいひとときはすぐに終わる。余韻冷めやらぬところで即、あんなさんから声がかかる。きっと、私がレイさんとのピンク遊びが終わるのを横で待っていたんだろうな。無性に申し訳ない気分になる。
ともあれ、細かいことを気にする暇もなく、次はあんなさんとの楽しいひとときが待っていた。「フルコースでお願いね」と告げると、ニコッと微笑んでコンドームを指にはめる。彼女の秘部はすでに濡れており私の指を待っていた。私の動きに素直に反応してくれ、無性に愛おしく感じられた。慣れない感じだが、逆に初々しい一生懸命さに激しく惹きつけられた。彼女自身まだ時間の感覚をつかんでいないのか、少し長く楽しめたような。本日の素人大会、最後にすごく満足できた。ストリップと同様、ある程度通い慣れた常連さんにとっては、こうした新人さんとの新鮮なやりとりが素人大会の遊びの醍醐味なのかもしれない。
レイさんと毎回遊べなかったというもやもや感も、あんなさんのお蔭ですっきり払拭された。あんなさんからまた遊びに来てほしいと言われる。私も是非また会いに来たいと思ったので、次は翌月の12月21日から1月10日までの素人大会に来るつもりと告げた。
私はあくまでストリップ・ファンではあるが、たまには素人大会も楽しみたいと思うようになった。また、これまでレイさんだけに固執してきたが、そんなにこだわらずに気軽に遊んだらいいのかも。その方がお互いにとっていい。この次はもっと積極的に遊ぶぞー!!(笑)
平成23年11月 京都DX東寺にて