松本ななさん(東洋所属)について、H31年3月中の渋谷道頓堀劇場での公演模様を、演目「旅人」を題材にして、「踊り子は旅を生業にし、旅に生きる」という題名で語りたい。
H31年3月中の渋谷道頓堀劇場に顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①美月春(道劇)、②金魚(道劇)、③みと小鳥美(道劇)、④花音芽(道劇)、⑤JUN(西川口)、⑥松本なな(東洋)〔敬称略〕。今週は、みと小鳥美さんのデビュー週。
松本ななさんとはお正月の池袋ミカドぶり。ちょっとお久しぶりになる。
今週は、1,3回目ステージは演目「むすんで」、2,4回目ステージは演目「旅人」の二個出し。演目「旅人」はお正月のミカドで初出しで私はまだ観ていなかった。
初めて、この演目「旅人」のステージを拝見したとき、正直よく分からなかった。演目名が「旅人」と聞いて、すごくかっこいいタイトルとは思ったが、はて、どのへんが旅人なのかな?と思った。ななさんの作品は全て観劇レポートを書いているので、もちろん今回も書こうと思う。しかし、どう書けばいいか見当がつかない。そこで、書くネタを探すために、ななさんに「この演目のテーマはなに?」と確認してみた。
そうしたら、私の質問が唐突だったのか、ななさんが一瞬考え込んでいた。次のポラコメに「この『旅人』のテーマはなんだろう・・・まさしく旅人がテーマかも? なんの旅人かはご想像におまかせします。」とあった。ななさんも真面目な性格から、私の質問に対して十分な回答になっていないと考えたのだろう。次のポラ時に丁寧な手紙が入っていた。「たしかに、ざっくりとしたテーマすぎましたね。私にとっては『旅人』は出会ったお客さん達に3周年前ありがとうと伝えたくて作ってしまいました。こんな言い方をするとまるで引退するみたいな言い方になっちゃうけど違うよー!!笑。 『旅人』だなーって思ったのは、4,5曲目の歌詞のイメージからそういう演目名にしてみますた。去年は初めての大連投があったりして、本当にお客様達に支えられて踊れていることに感謝ができる年だったので、私にとって2018年は『旅』な一年だったのかも? テーマが深いだけに語るのはちょっと恥ずかしいですが笑。『明日も頑張ろう』って思える演目にしていけたらと思います。」
このお手紙のお陰で、漸く本レポートのとっかかりができた。
まずは、本作品の内容をおさらいしてみる。
最初に、白いドレスに紫の布をかぶせた感じの衣装で登場。上半身は肩出しで、コルセット状の服に右肩から紫の布を羽織っている。下半身は白いスカートが足元までおおう。右側に紫の布切れが垂れる。頭には白い花飾り。アクセサリーが身体のあちこちに光る。金のイヤリング。首には金のネックレス。手首にも金のブレスレット。スカートの裾に金線。右足首にはガラスのブレスレットが見える。
音楽に合わせて、裸足でワイルドでセクシーに踊る。
一曲目は、島谷ひとみの「Garnet Moon(ガーネット・ムーン)」。彼女の17枚目のシングル。2005年1月26日発売。avex traxよりリリース。作詞:六ツ見純代/作曲:迫茂樹/編曲:前嶋康明。PS2版ゲーム『Another Century's Episode』のオープニング・テーマとして使われた。「Garnet Moon」は、ゲームの世界観を意識してか、疾走感のあるエレクトリック・ダンス・チューンとなっており、トランスや民族系も効かせたメロディを島谷は淀みなく情熱的に歌い上げている。
この曲の歌詞に、旅のことを「孤独の海」と表現し、「旅人よ 傷あと痛むのなら 私の胸で眠りなさい」「旅人よ 明日に迷う夜は 私の胸に還りなさい」とある。旅人のイメージが浮かんでくる。
音楽が変わり、白い衣装を脱ぐ。下には上下セパレートの軽装。金のブラ。紫の肩掛け。スカートはギザギザ状に緑や黄色や紫の三角巾が垂れる。アクセサリー類がより一層の輝きを示す。
二曲目は、LiSAの「Catch the Moment」。彼女の11枚目のシングル。2017年2月15日にアニプレックスから発売。作詞:LiSA、作曲:田淵智也、編曲:江口亮。『劇場版 ソドアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌。2017年2月27日付のオリコン週間シングルチャートでは初動2.7万を売り上げ4位を獲得。オリコンデイリーチャートでは2月18日、2月19日の2日間連続で第1位を獲得した。 LiSAのシングルが同ランキングでトップ10入りするのは通算9作目。トップ5入りは2014年12月発売の「シルシ」(最高3位)以来、約2年2カ月ぶりで通算5作目となった。 2017年度オリコン上半期シングル女性ソロ1位を獲得した。
私は今回初めてLiSAを知る。ソリッドなロックからキュートなポップスまで、スタイルにとらわれず体現できる女性-ヴォーカリストだね。
ここで一旦、暗転。
音楽が変わって、着替える。
上下セパレートの白い衣装。金の星型が散りばめられている。上半身は左肩から胸に流れる感じ。スカート部も布が流れる感じ。
三曲目は、TVアニメ「四月は君の嘘」の曲「アゲイン」。『四月は君の嘘』は、新川直司による日本の漫画。ネットであらすじを読んだら嵌りかけた(笑)。
そのままベッドショーへ。
ベッド曲は、同じくLiSAの「シルシ」。LiSAが作詞、カヨコが作曲を手がけた。彼女の7枚目のシングルとして2014年12月10日にアニプレックスから発売された。テレビアニメ『ソードアート・オンラインII マザーズ・ロザリオ編』エンディングテーマ。
LiSA(リサ、1987年6月24日- 現在31歳)は、アニソン界の女王的な存在だね。岐阜県関市出身。現所属レーベルはSACRA MUSIC、オリジナルブランドは「YAEVA MUSiC」、事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。血液型はB型。本名は織部 里沙(おりべ りさ)。
立ち上がり曲は、家入レオの「僕たちの未来」。すごく元気になれる曲だ。彼女の12枚目のシングルとして2016年5月11日にリリースされた。日本テレビ系テレビドラマ『お迎えデス。』主題歌として書き下ろされた楽曲で、希望にあふれる歌詞と壮大なコーラスワークを特徴とするポップ・チューン。家入は本曲について、「今まで内省的で孤独な歌詞を作ることが多かった私から、自然と『僕たち』という前向きな言葉が出てきたように、ドラマの出演者のみなさん、この曲を聴いていただいたみなさんと一緒に未来を築いていきたい、という強い想いが伝わったら嬉しいです」と話している。
本作品は、最近の踊り子さんに多く見られるように、アニメやTVドラマ、ゲーム等で使用された楽曲を用いている。ここから、テーマである『旅人』のイメージを捉えていかなければならないが、おじさんには結構きびしいかもね(笑)。
シアター上野の狭い通路に貼られている、雑誌「月刊ヌード劇場通信」の旅女というコラムに出演中の踊り子さんがよく載っている。(来週の出演時に見たらいいね)
私は、この記事の題名「旅女」というのが好き。そこに「旅を生業にし、旅に生きるストリッパー」として踊り子さんを紹介している。この言葉が気に入った
踊り子は全国津々浦々の劇場を回る。まさに旅人である。先にあった、昨年のななさんの大連投の気持ちがよくわかる。踊り子という仕事は旅が好きじゃないとやってられない。
同じように、熱心なストリップファンも好きな踊り子さんを追いかけて遠征する。これは踊り子さんと同じ。
私はときに渡り鳥になった気分になる。各地の劇場に立ち寄り、たくさんの踊り子さんの元に行く。男は女を求めて旅をする存在。好きな女を求めるためには苦労は惜しまない。そもそも、男というのは常に女を求めて、じっとしてはいられない存在なんだ。はるばる地方に行き劇場に立ち寄り、好きな女の子の笑顔を見ると、心が休まる。まるで鳥が羽根を休めるために止まり木にとまっている気分になる。「ストリップって止まり木かな」と感じる。たくさんの止まり木に恵まれることがストリップファンとしての幸せである。
人生は旅人かもしれない。私も田舎で生まれたが、故郷を離れ、大学に行き、就職し全国を転々とした。今はストリップで全国を転々とする。たくさんの人と知り合い、いろんな土地で酒を呑むのも楽しい。そんな止まり木がたくさんあればいいなと思う。
平成31年3月 渋谷道劇にて