H30年1月中の大阪東洋ショー劇場における、松本ななさん(東洋所属)の二周年週

の模様を、二周年作を題材に語りたい。

 

 

 本題に入る前に、ひとつ話しておきたい。

 晃生の青山はるかさんと東洋の松本ななさんとは、お互いを母親「おっかぁ」と娘「うちの娘、なな松」と呼び合える、仲良しの間柄である。この二人、偶然ではあるが、周年週が同じ。今週は青山はるかさんの六周年週であり、松本ななさんの二周年週に当たる。私としては今週大阪に遠征するということは同時に二人の周年のお祝いができることになる。ということで初日から三日連続で東洋と晃生の間をせっせとハシゴし続けた。もちろん二人に公認。そこで二人から御遣いを頼まれる。青山はるかさんから松本ななさんへ、逆に松本ななさんから青山はるかさんへ、また青山はるかさんの周年幹事から松本ななさんへと、運送係を担う。翼の無い、愛のキューピット(天使)ならぬ、愛の配達人。二人に喜んでもらえて喜ぶ私。

 

ということで、H30年1月中の大阪東洋ショー劇場に、初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①松本なな(東洋)、②山口桃華(TS)、③中条彩乃(ロック)、④かんな(ロック)、⑤水元ゆうな(東洋) 〔敬称略〕。中条彩乃さんが東洋初乗り。

 

初日トップ、なんともいえない緊張した空気が張りつめる。

その中で、松本ななさんの最高の周年作を目の当たりにし、感動で身体が震えた。

さっそく内容を紹介しよう。

 

舞台中央に大きな白い十字架が掛けられている。

ひとりの修道女が現れる。改めて、修道女(修道尼、シスターともいう)というのは、キリスト教で、清貧・貞潔・服従の三つの修道誓願を立て、修道院内に共同生活をする女性のことを云う。彼女が漂わせる厳かさが一気に舞台に漲(みなぎ)る。

修道女の服装は、一般的な修道服。紺色のゆったりしたローブ状の衣装でトゥニカと呼ばれる。衣装正面には上から下に白い縦筋が入り、その白地下の裾部に十字架の紋章が記されており、また白筋に沿うように金の線が入り豪華かつ厳かさを増す。頭巾はウィンプルと呼ばれ、色は白く、髪を全て収めた上でバンドーと呼ばれる布で縛ってぴったりと着用する。そして、頭巾の上に紺のベールを被る。ウィンプルは中世前半に既婚女性が付けるものとされた頭巾であり、ベールは結婚式の時などに被るものであった。これらの衣装は、一説には神と結婚し純潔を守ることを示したものであったとされる。足元は黒いブーツを履いている。

賛美歌(バッハの「主よ、人の望みの歓びよ」)が流れる中、深くお祈りを捧げる。

花道に移動し、大きな聖書に挟んでいた一本の白い羽根を出す。その羽根をそのまま花道に置き、舞台に戻り、袖に帰る。

最初の場面は短いものの、とても強烈なインパクトがあり、本作品を厳かに引き締める。

ここで暗転。

鐘の音が聞こえる。音楽が女性ボーカルCarly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェフセン)の曲「Wrong Feels So Right」に変わる。

かわいい天使が大きな白い翼をつけて登場。

衣装は、袖なしの青いワンピース状でTシャツっぽく被る感じ。金の線が入り、裾部に十字架が描かれる。スカートの裾には下に付けている白いスカートが見える。膝上丈で、素足には金の紐をクロスしている。

頭には白い花輪を付けていて白い羽根が立っている。袖部に白い腕カセを付ける。

裸足で軽快に舞い踊る。

音楽が女性ボーカルMandy Rain の曲「Just Want To Love Tou」に変わる。

青い衣装を取ると、上下セパレートな白い衣装が現れる。ブラ部は白と金が混ざり、スカート部はベルトの下に白・金・白の生地が層になっていて、白と金の色合いが神々しさを増す。銀の首輪から白い数珠が腹部まで長く垂れる。袖部に白い腕カセ。天使のイメージがよく出ている。

得意のポール演技が始まる。大きな翼を付けたままでポールを回るので、まるで空を飛んでいる感じ。足の振りがとてもいい。翼を付けてのポール演技を初めて観たが、視覚効果が最高だね♪ 天使の軽やかさがよく表現されている。

Vuducru演奏の名曲「G線上のマリア(バッハ)」に変わり、盆へ移行。花道の途中に置いていた白い羽根を拾い上げて、それをベッドショーで使う。白いパンティを左足首に巻く。手のマニキュアがピンク色に光り、足のマニキュアが金色にきらきら輝く。

立上りは女性ボーカルBeverlyの曲「Never Ever」で締める。

 

前半の修道女の厳かさ、後半の天使の華やかさ、まさに一服の西洋キリスト教絵画を観ているような気分にさせられた。最高の満足感。

ところで、私は前半と後半には特別なつながりは無く、全体として、シスターと天使という一つの絵になっているものと感じたが、ななさんから次のコメントをもらう。「今回初めてテーマ性のある演目に挑戦してみました。最初はまず、東洋のポールで天使が舞ってる、みたいなことをしたくて・・・ストーリーとしてはシスターさんが天使になって・・という感じです。」

 そうか、聖書を開いて羽根を取り出すシーンは、翼を得る意味なのか。少女の信仰心は神のお近くで直接奉仕できる天使に向かったのだろう。だから神から特別に翼を与えられる。今回の演目はその喜びを表現しているのだと思えてきた。

 

 その点から、未だ決まっていないという演目名を私なりに考えてみた。

 シスターから天使への変化がポイント。

英語だと、トランスフォーム(transform。変化、変換、変形という意味。)という単語が最初に頭に浮かぶ。ちなみに冒頭で述べた私の運送係から、トランスポート(transport。輸送という意味。)という単語も連想された。この接頭辞トランス(trans-)というのは‘~の向こう側、~を変える、~を超える’という意味をもつ。また、綴りの違う名詞トランス(trance)は入神状態、恍惚状態という意味がある。この二つを兼ねて単に「トランス」というのも候補かな。

 日本語で表記するなら、単純に「シスターから天使へ」「シスターと天使」というのも考えられる。また「トランス~シスターから天使へ~」と副題的に使う方法もある。あるいは、天使が空を舞うイメージを強調して「天翔(てんかける)」「飛翔(ひしょう)」というのもありかな。

 と、まぁ、いろいろ思いつく候補を並べました。ご参考まで。

 

 

平成30年1月                         大阪東洋ショーにて