今回は、東洋の踊り子 青山ゆいさんの5周年を記念して、「美しく変貌するダンサー 青山ゆい」と題して観劇レポートを報告します。
今回、レポートを書くにあたり、言葉を飾ったり、オブラートに包むような表現は止めて、思ったことをストレートに述べたいと宣言する。また、それが失礼にあたらないと確信して。
では最初に大きな声で叫んでおく。
ゆいさんは痩せたー! めちゃ×2スリムになったー!!!
ゆいさんはキレイになったー! めちゃ×2美人になったー!!!
ゆいさんはダンスが上手くなったー! 最高のダンサーになったー!!!
H25年2月頭のTS公演のトリを、青山ゆいさんが飾った。
ステージに現れた瞬間、今までゆいさんに感じたことのないオーラを覚えた。強烈な色香を放ち、信じられないほどに美しく変貌している。また一段と身体を絞っている。
長い髪をアップに結い、右側に黒い花飾りで留める。大きな白いリングのイアリングが妖しく揺れる。衣装はフラメンコらしく、腕とスカートの先が裾広がりになっている。ドレスの色がブルー系なのが特徴。一般的なフラメンコの衣装では赤と黒を基調にしたものが多いので。靴は黒いフラメンコ用シューズ。
ステージの最初に、一輪の赤いバラを高く持ち上げ、それを捨て去ったところから、踊りが始まる。
今回のゆいさんの凄いところは容貌より、むしろダンスの方だ。
踊りが始まった瞬間のフラメンコ独特の手拍子と甲高い靴のリズム音に場内の時間が止まった。観客は固唾を呑んで、その動きに見とれ、音に聞き惚れた。
一曲目のフラメンコが終わると、次は、黒いワンピースという軽装にし、髪をポニーテールのように後ろにまとめ、軽やかに舞う。
三曲目には、赤いロングドレス、赤いシューズに着替える。髪の結いを取り、長い髪をなびかせる。大人の妖艶さを醸し出しながら、ベッドへ移る。
私は、このフラメンコのステージに、そしてフラメンコに挑戦した青山ゆいさんに大きな拍手を贈りたい。
踊り子をある程度続けると、是非とも挑戦してみたくなる踊りのひとつがフラメンコ。
ただ、この踊りは簡単にはマスターできないほど奥深い。だからこそ魅力を覚えるのだろう。当代ストリップ界でもっともダンスが上手いと私が感じている晃生の目黒あいらさんと東洋の星川音々さんが昨年フラメンコの演目を出していた。たまたま二人がH24年12月中のTSに一緒にのったときに、即席のチームでフラメンコを踊り、観客の拍手喝采を浴びた。これはファンの間で凄い評判になったほど。
今回のゆいさんのフラメンコも相当練習した跡が見受けられた。私が「かなり練習したね」と声をかけたら、嬉しそうに頷いた。
フラメンコをインターネットで調べると次のような記載がある。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
「フラメンコは、スペイン南部のアンダルシア地方に伝わる芸能で、歌、踊り、ギターの伴奏が主体となっている。フラメンコの歴史と発展にはヒターノ(スペインジプシー)が重要な役割を果たしている。さらにさかのぼると、ムーア人の影響もみられる。」
フラメンコというと踊りという印象が強いが、フラメンコはトータル芸能なんだ!まずカンテ (Cante) といわれる歌が重要。そして、バイレ (Baile) という踊り。トケ (Toque) というギター演奏で成り立つ。その他にも、パリージョ (palillos)という 踊り子が両手に持つカスタネット。ハレオ (Jaleo) といわれる掛け声、『オーレ!』(アラー由来?といわれる掛け声)、『ビエン!』(good、いいぞ、の意)などの掛け声が場を盛り上げる。また、パルマ (Palma) という手拍子。基本的に観客席からは手拍子(パルマ)を打たないほうが良いと言われる。リズムが難しく、曲調によってリズムがさまざまに変化するので、素人が手拍子を打つとかえって音楽の妨げになってしまうというのが、その理由である。逆に掛け声(ハレオ)は歓迎される。・・・なるほどほるほど。。。
「フラメンコという踊りは、つま先やかかとで床を踏み鳴らしてリズムをとる(サパテアード)、また手の動き(ブラッソ)はフラメンコの命である。」
今回のゆいさんの特徴はサパテアードを強調した踊り。おそらく、このサパテアードが一番難しく、一番フラメンコらしい。ゆいさんが次のように語ってくれた。「‘フラメンコ’は私が2年くらい前から5周年の時は絶対にと思っていた演目です。なので周年でこれを出せて夢が叶ったという感じです。そして、一度やったらハマりました。なので次はカスタネットを使ってやりたいと思います。フラメンコは奥が深くちょっとやそっとではできないですが努力を怠らず頑張りたいと思います!」
ゆいさんはいつの間にかストリップ界を代表するスーパー・ダンサーの仲間入りをした。
ゆいさんとは2008年(H20年)1月結デビューの新宿ニューアートでお会いしてから、もう5年になる。ずっと応援しているし結構頻繁にお逢いしている(このレポート書いている時点で66日会っている)ので、もうお友達感覚。
正直に書いちゃうけど、巨乳AVアイドルとして売り出したデビュー時のゆいさんは全体的にぽっちゃりしていた。本人もそのことを気にしてかなりダイエットに取り組んだと察せられる。私は、デビュー当時からゆいさんのかわいさと愛嬌たっぷりの笑顔が好きで、ずっと応援してきた。
ゆいさんは会うたびにスリムになり、それに比例して、ますます綺麗になっていき、しかもダンスがめきめきと上達した。あっ、ちょっと書く順序が違うかなぁ~。
ゆいさんはダンス好き。だから、ダンスでどんどん身体を動かした。そのお蔭で身体が締まり、お顔もすっきりして、美しく変貌してきた。身体が締まれば、動きがよくなり、より高度なダンスに挑戦できるようになる。そして、ますますダンスが上手くなるという好循環に入っていく。ゆいさんの五年間はまさにこのサイクルにうまく乗った五年間なのだと感じる。お蔭で、いまやどこに出しても恥ずかしくない最高のダンサー&ストリッパーに成長した。
人の成長や進化をどう図るか? それは変化率である。
ゆいさんの変化は目を見張るものがある。外見は超スリム化し、今では最高のナイス・ボディになった。これだけでも凄い‘努力の人’と云える。しかも、それをダンスの練習で成し遂げたところが素晴らしい。このダンス・ダイエットは、痩せられ、綺麗になり、ダンスが上達するという一石三鳥の効果をゆいさんに与えた。
普通の踊り子さんは、容姿にコンプレックスを抱くと「私のヌードなんか見たって詰まらないわよね」と辞めてしまう方が殆ど。そうした不安を払拭し、スーパー・ダンサーへの道に駆り立てた要因はなにか?
もちろん応援してくれたファンがいたからではあるが、一番大きい要因は東洋の仲間たちの存在ではないかな。今の東洋には踊りの上手い方がたくさんいる。例えば、川村あいねさん、星川音々さん、昨年引退した篠崎ひめさん等。ゆいさんの話では、その中でも特に川村あいねさんの存在が大きいようだ。「私が東洋のお姐さんの中で目標としている方は、チームも一緒にやったあいね姐さんです。新作を出す度にお勉強させて頂きます。」あいねさんとはH23年末にチーム名「肉食☆女子」を結成している。クリスマスの出し物と演目「都会のオアシス」、二つとも素晴らしい作品に仕上がっていた。このあたりから、ゆいさんはトップ・ダンサーとしての地位を確立していった。
そして、今回のフラメンコで、スーパー・ダンサーとしての名を不動にした。自信をもって誇り高く踊る青山ゆいさんに、私は惚れ直した。これからの彼女のステージがとても楽しみになった。
平成25年2月 TSにて