今回は、榊なちレポート『オーラの輝き』の続編として、新たに『エロスの世界~清楚&淫靡~』という題名で書かせて頂きます。

 

 

TS初公演の最中、私はスト仲間と、なちさんのオーラについて語った。

私のスト仲間が、私がなちさんに感じるオーラに共感してくれた。そして、このオーラはなちさんの自信から発せられるものだろうと彼は言う。では、なちさんの自信とは何だろう?

自分の容姿に対する自信もあるだろうが、もっと内面的なものか。これまでのなちさんの体験(AVも含め)から得られた自信ではないか。いずれにせよ、なちさんには匂い立つエロスの炎を感ぜずにいられない。

 

さて、TS公演の楽日12/20(火)に感動が待っていた。

私はついに皆勤。なちさんはとても喜んでくれた。「10日間、本当にありがとう! 皆勤とか☆本当にすごいよ。太郎さんのお蔭でなっちゃん頑張れた。ありがとね。」

改めて思う。“皆勤は愛だ!”と。皆勤は、大好きな踊り子さんに自分の10日間を捧げること。しかし、仕事やら私用やら色々な障壁があり簡単にはできない。今回も忘年会や残業などがあったものの、どうにか乗り切った。皆勤は、愛を貫こうとする熱い意思表示である。もちろん踊り子とファンとしての愛である。

毎日通っている間に、私のストリップファンとしての要望がなちさんにどんどん伝わり、自然のうちに、なちさんがそれに応え始める。そのひとつがオープンショーで表れる。私は、かぶりつきが大好き。遠慮なくオープンで興奮するつぼを求め、また、なちさんは私の喜ぶ顔を見て、刺激のつぼを知る。

ポイントは一人一人の客の目の前でオープンすること。前後左右の客にまとめてオープンサービスをするのが一般的だが、それでは効果は薄い。一人一人の客に対し、できれば鼻先をかすめるような近さが効果的。ロックのトップスターである水野美香さんは、私が仙台に単身赴任していた頃、仙台ロックのラストで残っている客によく肩車オープン(客の両肩に自分の両足をかけて客の目前に迫るMオープン)をしてくれた。これには鼻血ブー!

立ちバックも客の顔の真上でやること。エロス爆弾を落とす要領がいい。

今回の公演の後半には、ラスト4回目、なちさんのオープンは圧巻だった。深夜24時過ぎに数人しか客は残っていない。しかし、全員なちファンなので熱い雰囲気が渦巻き、なちさん自身ハイテンションになる。「今日は、なっちゃん、はっちゃけちゃうから♪よろしくね☆」さらに「太郎さんがいるオープンショー大好き♡」とまで言ってくれる。

この10日間でなちさんのステージは進化した。ストリップの本質はエロスにある。私がエロスをストレートに求めたため、なちさんも「ストリップの本質はエロスにある」ことを見抜いた。TSは観せる劇場ではなく、感じさせる劇場だよと私は話す。すると「『感じる劇場』目指して、なっちゃん頑張るねっ!」と言ってくれる。

 

10日間毎日会うことで、なちさんと私の間には、踊り子とファンとしての信頼関係みたいなものが出来上がっていく。いつも会えるという安心感みたいな。だから、楽日を迎えると、嫌がおうにも、もう会えなくなるという淋しさが漂う。ただ今回は次週から東洋公演が続いているため、すぐに会いに行けると思えば淋しさを感じなかった。「うん↑ TSさん終わっても次は東洋で会えるよね。」

ところが、楽日の翌日TSに足を運び、従業員達から「今日は11日目ですね」とからかわれながら、今日はなちさんと会えないんだなと思うと無性に寂しさを覚えた。そのことを東洋でなちさんに話すと「なっちゃんも、TSさんでは毎日、太郎さんに会ってたから、東洋来てから、ちょっと淋しかったよ。」と言ってもらえる。これは一種のバーチャル恋愛感覚だね。幸せこの上ない♡

 

感動のクライマックスは楽日ラストに来た。

なちさんは泣かないものと私は勝手に思い込んでいた。女神は泣かないと考えていたかな。なちさんが泣かなかったら、私が代わりに泣いちゃうぞ!と思っていたくらい(笑)。 手紙で、「ラス前の豊田沙希さんは初関東の楽日ラスト、ここTSで感激の涙を流しました。そして泣かしたのは私でーす!」と書いた。(当時TSの従業員しげちゃんに「豊田沙希を泣かせた男」としばらくからかわれたのが懐かしい。) しかし、なちさんが泣くとは思ってなかった。

4回目のステージが始まると、なちさんの目が潤っているのが分かった。瞳が涙できらきらし出す。ベッドでは完全に泣き顔になっている。私は感激で胸が詰まった。

ポラタイムで最初に花束を贈った。なちさんの涙がたまらなく愛おしかった。今回は花束を贈ったのは私だけだったので、おいしい思いをさせてもらった。

ラストポラのコメントには私も泣かされた。「10日間ありがとうございました。太郎さん、覚えてる?  東洋でお手紙をくれた時、『いつかTSのってね。私が支えます』ってお手紙くれたよね☆ まさに、10日間、なっちゃんは太郎さんに支えられました。本当にありがとう。」 感動的な楽日を味わった。

 

 

さて、次の土日に大阪東洋に向かった。

12/24(土)、夜行バスで来たので朝一番のり。ステージ真正面の席をGET。今日は楽しむぞーと張り切る。

なちさんはステージ正面にいる私にすぐ気づく。喜んでくれた。「お待ちしてました~。」

なちさんは、新作を披露していた。一目見て、なちさんのエロスの質が変わってきている。前作の‘神々しいエロス’から、今回は‘妖艶なエロス’に変貌。エロスの質がより濃厚になっている。

何度もステージを拝見しているうちに、私なりにストーリーが見えてきた。題名をつけるとすれば「エロスに堕ちていく花嫁」というところか。少し細かく描写してみる。

最初は、白いウェディング・ドレスで登場。白いベールをかぶり、マドンナの曲「ライク・ア・バージン」にのって、楽しくダンスを踊り始める。次の二曲目は、短いドレスで軽快なダンス。真っ赤な髪飾りが印象的。ダンスで盛り上げた後は、一変して幻想的なステージへ。ベッド入りの前に一旦幕が下がる。幕のスクリーンが真っ赤に染まり蜘蛛の巣が浮き出る。左右からうごめく蜘蛛が映る。そして幕が開いてなちさんが登場。まるで蜘蛛の糸にかかったなちさんを蜘蛛が襲うといった感じ。なちさんの迫真の演技に妖しいセクシーさが漂う。

私はこう解釈した。髪飾りが白いベールから真っ赤に変わることにより、処女が散るシーンを想像。花嫁は性の喜びに目覚め、どんどんエロスの深みにはまっていく。抜けようにも抜けられないエロス地獄。

なちさんのベッドの決めポーズも、よりエロスが鮮明になっている。客が求めるエロスにしっかり応えようとする気持ちがひしひしと伝わってくる内容。まるで先週からの私とのTSでのやりとりの延長線のような気分にかられる。

ステージのラスト、なちさんはシルエット越しにポーズを決める。これが幻想的な作品の締めくくりに相応しい。私にはノルウェーの有名な幻想画家エドヴァルド・ムンクの名作「接吻」のシーンをイメージさせられた。花嫁は優しく抱擁されることで、この出し物は終演を迎える。

大阪遠征二日目に以上の感想を手書きして、なちさんに渡す。この感想に辿り着けて、私自身すごく気分が高揚し、感動が味わえた。

 

なちさんに接していると、清楚なお嬢さんの雰囲気を感じる。京都出身で、茶道やピアノが趣味というプロフィールを拝見すると品があるのも頷ける。

そんな清楚ななちさんが淫靡なエロスの世界を楽しませてくれる。この清楚と淫靡というパラドックスに我々は倒錯し、ますますなちさんのエロスの魅力に溺れていきます。

ストリップの世界に現れた女神さまに感謝あるのみです。

 

 

平成23年12月                            大阪東洋にて