晃生の青山はるかさんの、H24年10月頭の京都DX東寺の観劇レポート「愛を浴びる」(その11)をメモリアルしておきます。

 

H24年10月頭に、青山はるかさんが二度目の京都DX東寺公演。

予定通り、10/6(土)~8(月、体育の日)の三連休に関西遠征。

初日10/6(土)は、まずはお目当てのはるかさんに会いに京都へ向かう。

さて、最初に今回の香盤を記す。①白雪恋叶(DX歌舞伎)、②神崎雪乃(晃生)、③カンナ(DX東寺の素人さん)、④神夜姫乃(DX歌舞伎) 、⑤若林美保(ロック)、⑥青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

 

トップの白雪恋叶さんはこの年末に引退予定。8月結の池袋ミカドぶりで、この時に「次は東寺で会おう!」と話していたので約束通りの京都再会。いよいよ7年目の引退カウントダウン・モードになってきた感じ。

新作「黄色のハンカチーフ」は、DX東寺の先輩・きらら☆姐さんから譲ってもらった作品とのこと。

 同じDX歌舞伎の神夜姫乃さんは、来週のDX歌舞伎で引退を迎える。引退前に会えて良かった。彼女ともH19年8月頭のDX歌舞伎デビューからずっと仲良くしてもらっている。前回の6月頭のDX東寺公演以来なので三ヵ月ぶりになる。

思えば、前回の6月頭の東寺公演の時も、若林美保さんと神夜姫乃さんのチーム「DEVIL」が一緒だった。私がストリップ通いを始めた当時にデビューした若林美保さんとは、もう13年以上のお付き合いになる。

はるかさんとの縁で彼女たちと再会できたんだなぁ~としみじみ感慨深くなる。

来週引退する神夜姫乃さんだけでなく、年末に引退する白雪恋叶さんとも、おそらく今回の東寺が最後になる。今回京都でお会いでき、長く仲良くして頂いたお姐さん方にこうした懐かしさを感じられたのも、はるかさんとの巡り合わせ。はるかさんに夢中になっていなかったら今回のお姐さん方に会えていないと思えばストリップというのも因果なものである。

 

さて、肝心のはるかさんの話をしよう。

前回の東寺では愛を浴びれなかったので、今回の東寺はリベンジ・マッチというとこかな(笑)。今回はどうかな?

早朝6時半に深夜バスで京都駅に到着し、いつものように駅前の銭湯で一風呂浴びて、8時半にDX東寺に着く。もちろん一番乗り。

前回のDX東寺では、回転盆のステージに向かって左端に座ったが、はるかさんの潮は逆の右端の方に飛んだ。だから今回は迷わず右端に座った。今回の期待は大きかった。

二回目ステージ、本日初の潮吹きショーが始まった。結果的には、予想が完全に外れ、逆の左側に飛んだ。今回は新作の「シェエラザード千夜一夜物語」だったので、前回と同じわけにはいかなかったようだ。東寺の盆は大きいので、的が外れると、ガッカリ感がいつもより大きい。四回目ステージも同じ方向に飛び、当日は愛を浴びれなかった。

広い劇場のせいか、今回のはるかさんの潮は思いっきり激しく飛んだ。いつもより量も多く、飛ぶ勢いも強く感じた。頭から潮を浴びた客は満足げにタオルで顔を拭いていた。たまらなく羨ましかった。

無性に、はるかさんの潮を独り占めしたい気分になる。そして一滴残らず飲み干したい衝動に駆られた。この時の感情が童話に大きく反映された。

 

三連休初日のはるかさんのポラ・コメントに「今回のシェエラザード千夜一夜物語の童話はいつごろかな?」という私の童話への期待の声があった。私は、その晩、童話のイメージを膨らませた。そうして『ハルとの千夜一夜物語』が出来上がった。

この三連休中、一旦これを書き上げたが、すぐに渡さずに、もう少し推敲してみたくなった。この後、関東公演が続くので、その時に渡そうと思う。

 

三連休二日目は東洋と晃生へ顔を出す。

そして三連休三日目にまた東寺へ。東洋を一回目ステージ観劇してから京都に移動した。東寺は二回目の半ば、若林美保さんと神夜姫乃さんのチーム「DEVIL」ショーから見れた。

はるかファンのTさんが居たので、私は彼に挨拶しつつ彼の隣に座った。彼は、ステージに向かって左側の盆周りに座っていた。まさに一昨日はるかさんの潮が飛んだところ。私も狙っていた席だが、昨日から来ているというTさんも同じ狙いのよう。

しかし、その日潮吹きショー一回目 (二回目ステージ)は全く逆の右側に飛んだ。なんと一昨日私が座っていた席のところ。あらあら、はるかさんがまた小悪魔に見える。

 

二回目ステージが終わり、客が何人か帰ったので、私は席を移動。ステージに向かって、盆のセンター席とTさんが座っている左側真横の席の、ちょうど中間地点の席に座った。ここは一昨日の二回目潮吹きが飛んだところ。無心で観なければと思いつつも、どうしても期待しちゃうので、過去のデータからなかなか抜け出せない。(笑)

そして、最後の最後に、愛が飛んで来た。ドキドキしながらステージを眺めていたら、私の席を過ぎたところで始まった。Tさんのところでピークになったが、私の方向にも潮は飛んで来た。ただ、量が少なかったので私もTさんも浴びるほどではなかったが腕に少しでもかかって感激は大きかった。それだけで十分に幸せになれた。

ポラの時、「これで気持ちよく深夜バスで眠れるよ。ありがとうね。」とはるかさんに挨拶した。

終わり良ければ全て良し。満足できる三連休だった。

 

平成24年10月                         京都DX東寺にて 

 

 

 

ハルとの千夜一夜物語』~潮を求めて幾千里~

 

 中国のある若者が、遠いアラブの世界に行くことを夢見ていました。

そこには、飲むと永遠の生命が得られる水があるという噂がありました。若者はどうしても、その永遠の水を手に入れたくなりました。

 そして、意を決して、シルクロードの旅に出かけました。

 

 シルクロードの旅は厳しいものでした。何日も続く日照りの中を、本当に生きるために水を求めながら流離(さすら)いました。途中、過労や病気で何度も倒れました。皮肉なことに、生命の水を求めるために生命を落しかねません。

 それでも、若者は諦めずに旅を続けました。

 

 もうすぐ三年が経とうとしています。旅を始めてから、ちょうど千日目のこと。

 若者はすでにアラブの国の中に入り、永遠の生命を与える水の噂を確認して歩いていました。

 ある日、若者は、路上でアラビアンダンスを踊っている女性を見つけました。お腹と腰を妖しくくねらせ、とても魅惑的、幻想的、エキゾチックなものでした。なによりも、彼は彼女の容貌を一目見て、その美しさにまいってしまいました。「こんなに美しい女性を見たことがない」心からそう思いました。

 踊りが終わっても、呆然と彼女のことを見つめていました。すると、女性の方から彼に声をかけました。「永遠の水を求めて中国からやってきた方とはあなたですか?」

 若者は驚きました。彼女は「わたしもあなたのことを探していました」と言いました。

 

彼女の名前はハルと言いました。

若者はハルに誘われるままに一夜を共にしました。ハルの身体からたくさんの潮が吹き出しました。若者は必死でその潮を一滴残らず飲み干しました。若者は幸せに満たされ、身体の奥からエネルギーが漲るのを感じました。

ハルは言いました。「あなたは私の愛を全て受け入れて下さいました。潮は、母なる海に通じます。あなたは永遠の生命を得られました。」

朝、若者が目を覚ましたときには、ハルは消えていました。まさに千夜一夜物語です。

 

「永遠の生命なんていらない。もう一度ハルに会いたい!」

 ハルに会ったことで、若者にとって、永遠の生命も、魔法のランプも空飛ぶジュウタンも何も魅力を感じなくなりました。只ひとつ「ハルに会いたい」それだけを念じました。

その日から、若者はハルを探し続けました。もう幾千里歩いたことでしょう。

 若者の旅は今でも続いています。

 

                                    おしまい