北原杏里さん(晃生所属)について、H30年10月結の渋谷道頓堀劇場での公演模様を、新作「銀魂~いのち~」を題材にして語りたい。

 

 

H30年10月結の渋谷道頓堀劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①多岐川美帆(道劇)、②金魚(道劇)、③桃歌(道劇)、④北原杏里(晃生)、⑤水鳥藍(道劇)、⑥中谷ののか(TS)〔敬称略〕。

 

 新作「銀魂~いのち~」は前週10月中の晃生で初披露され、私も拝見した。その時に、杏里さんから、次の解説のコメントを頂いた。「振付は“先生”と呼ばれる人です。選曲は杏里がしたよ。銀魂(アニメ)の神楽ちゃんが好きで銀魂の主題歌でダンス二曲、そして戦いといえば命が関わってくるなっと思ってベッド入りベッドは命の尊さが伝わる曲を選曲してみたよ。傘を使うのが上手になって演目が固まるように努力します!!! 頑張るからね~」

お陰で事前に勉強ができた。曲から内容を辿ったら、新しい発見と感動があり、ものすごく深かったので正直びっくりした。今回、正式に観劇レポートさせて頂きます。

 

 まずは、演目のテーマである「銀魂」について調べてみた。アニメとしての名前は知っていたが観たことがなかったので、ネットで調べてからアニメを最初から10数話観てみた。

説明するまでもないだろうが、『銀魂』(ぎんたま)は、空知英秋による初連載漫画作品で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2004年2号から2018年42号まで連載され、『ジャンプGIGA』2019 Winter vol.1より完結編を連載予定。これだけ長期にわたって連載されている漫画だから、どれだけ面白いのかなと期待してアニメを観ていた。「SF時代劇の体裁をとった人情コメディストーリー漫画。作者の空知はこの作品の属性を『SF人情なんちゃって時代劇コメディー』と表現している。」 

正直云って私は最初からのめり込まなかった。ネットによる解説では、「連載当初は誌上アンケートの結果が振るわず、打ち切りすれすれの掲載順位が続いていたが、その後少しずつ人気を博していき、単行本の国内累計発行部数は2018年8月の時点で5,500万部を突破している。」と説明されている。そこで、私としては本レポートで童話を書くレベルまで銀魂に浸かりたかったのでアニメを観続けた。最初は単にドタバタ劇かなと思っていたものが、次第にキャラクターのユニークさに魅かれて、話が進むにつれて漫画の魅力にはまっていく自分があった。

 

 さて、前置きはこのくらいにして、ステージ模様を話そう。

 神楽に扮した格好で現れる。髪はツインテールにして、金に縁取られた黒い髪飾りをツインテールの結び目に付けている。

 衣装は赤、上半身は短い袖付きの着物で、下半身はふわふわのミニスカートと斬新な姿。上半身の襟はピンク地で金色にキラキラ模様。腰に巻いている帯は黄色で、前面に赤と黒の紐を結び、背中後ろには大きい黄色のリボン、その中に黒いリボンがある。という感じで、なかなか賑やかな着物である。

 音楽に合わせて、裸足で軽快に元気よく踊る。足首に付けているガラスのブレスレットがキラキラ輝く。

 一曲目は、ご存知、テレビ東京系アニメ『銀魂』のオープニング曲である、Tommy heavenly6の「Pray」(プレイ)。(5枚目のシングル。作詞:Tommy heavenly6/作曲・編曲:Chris Walker 。Tommy heavenly6自身も原作のファンだと言う。本人は「Tommy heavenly6のダークな世界観の中では最もブライトサイド寄りで、暗さもあるけれどちゃんと光も見えててポップさもある曲」とインタビューで語っている。

 一旦ここで暗転。

 同じ衣装で、大きな和傘を持って登場。神楽のトレードマークの傘だ。赤地に、白い水玉が渦巻状に描かれている模様。

 和傘を振り回して、音楽に合わせて踊る。二曲目も、テレビ東京系アニメ『銀魂』第5期オープニングテーマである、DOESの「曇天」(どんてん)。(6枚目のシングル。2008年6月18日にKi/oon Recordsから発売された。作詞・作曲:氏原ワタル 編曲:DOES)

この曲について、ボーカルの氏原は「タイアップは意識しておらず、銀魂側のスタッフが気に入ってくれた」(要約)とコメントした。レコチョクが2011年に調査した『銀魂』の名曲ランキングでは、この曲が第1位に選ばれた。この曲は、テレビアニメ『銀魂』のオープニングテーマに起用され、前々作のシングル「修羅」に続いて同アニメのタイアップとなった。オリコンチャートでは、当時の自己最高初動および最高位を更新し、オリコンチャート初登場3位を獲得。DOESにとって、「修羅」以来となる同チャートへのトップ10入り、かつバンド初のトップ3入りを果たした。

DOES(ドーズ)は、2000年に福岡で結成された日本のスリーピースロックバンド。2006年2月に上京、3月にインディー盤「Fish For You #2」を所属事務所が運営するTRIPPIN' ELEPHANT RECORDSよりリリース。2006年9月にキューンレコードよりメジャーデビュー。 2016年、9月18日に東京・赤坂BLITZで開催するメジャーデビュー10周年記念ライブ「DOES 10th Anniversary Live『Thanksgiving!』in AKASAKA BLITZ」を最後に、無期限の活動休止に入ることを発表。

三曲目は、『大神伝 〜小さき太陽〜』(おおかみでん)。これは、カプコンより2010年9月30日に発売された、ニンテンドーDS用ゲームソフト用の音楽。ゲームソフトの『大神』の続編にあたる。前作同様、古代の日本をモデルとした「ナカツクニ」を舞台とし、日本画風の3DCGが特徴。ディレクターは松下邦臣。<あらすじ>

かつて、ナカツクニと呼ばれる地は、ヤマタノオロチという怪物によって、かつてない脅威にさらされていた。 危機的状況にあるナカツクニを救ったのが、剣士スサノオと神である白狼アマテラスだった。彼らの活躍によって、災厄をもたらす闇の元凶を倒し、信仰心を取り戻したアマテラスは、タカマガハラの安寧を取り戻すために旅立った。 そして、この平和によって、人々は以前のような平穏な生活を取り戻した。 しかし、9カ月後。両島原に安置されている菅原道真の墓が突如として暴かれたことを皮切りに、ふたたび妖怪達が出現し、ナカツクニが妖気に覆われた。 新たな脅威にさらされたナカツクニを救うために、アマテラスの子・チビテラスが旅に出る。

 次に、がらりと音楽が変わり、白い襦袢姿に着替える。袖が長く、裾も長く、帯を締める。髪は結いを解き、長い髪を垂らす。悲しいピアノというインスト曲が流れる。

 裸足で盆に移動する。

 近くでアクセサリーを目で追う。右手首にガラスのブレスレットを二本。右手人差し指に純金のリング。右足首にもガラスのブレスレット。おしゃれが可愛い♡

 ベッド曲で、手越祐也の「いのちの歌」が流れる。歌唱力のある、すごくいい歌だ。気になって調べた。

「いのちの歌」は、茉奈 佳奈の4枚目のシングル。2009年2月18日に発売。作詞: Miyabi、作曲: 村松崇継、編曲:前嶋康明

そうか、三倉茉奈と三倉佳奈のダブル主演で2008年度下半期(2008年10月 - 2009年3月)に放送されたNHK連続テレビ小説『だんだん』の劇中歌なのか。 「人と人との出会い、縁、そして共に生きていくことの尊さ」を歌った本曲は、ドラマ放送後の2009年春ころより結婚式や卒業式にて歌われる楽曲となっている。

作曲はドラマ全体の音楽も担当した作曲家・ピアニストの村松崇継。鈴木砂羽演じる育ての母・嘉子が18年間愛情を込めて育てた娘・めぐみ(三倉茉奈)を大学進学に伴って京都の産みの母・真喜子(石田ひかり)のもとへと快く送り出す、その辛く複雑な心情をイメージしながら、そんな嘉子のことを救ってあげたいという思いを込めて生み出されたメロディーとのことである。

 調べたら面白いことがだんだん、いやどんどん分かってきた(笑)。

作詞はドラマの主題歌「縁の糸」及び劇中のナレーションを担当した竹内まりやさん。「シジミジル」が作った唯一のオリジナルソングという設定のため、竹内による作詞である事実は伏せられ、Miyabiのペンネームにより詞を提供した。Miyabi=竹内まりやの事実はドラマ収録中三倉茉奈、三倉佳奈に対しても伏せられており、ドラマクランクアップ後の打ち上げパーティーの席上で竹内自身により初めて告げられたという。

 また、手越 祐也(1987年11月11日 - 現在30歳)は、日本のタレント、歌手、俳優で男性アイドルグループ・NEWS、テゴマスのメンバー。神奈川県横浜市出身。芸能誌に手越祐也は女遊びが凄すぎる超肉食系男子として騒がれているところだが、伸びやかなハイトーンボイスで、これだけの高い歌唱力を持っている人とは驚いた。

 立上り曲も感動した。半崎美子の「明日を拓こう」。2018年9月5日(水)に発売されたばかりの半﨑美子ニューシングルだ。

これはNHK札幌「北海道クローズアップ」のテーマ曲として半崎美子が書き下ろした一曲。北海道命名150年の今年、半崎自身の生まれ故郷でもある北海道を舞台に、自然と向き合いながたくましく生きる人々を思い、真冬の北海道で書かれたこの曲は、雪の下で静かに息づく命、冷たい土を持ち上げて顔を出す希望のような生命と、その命育て、護る人々を謳った楽曲。一昨年8月の北海道十勝での記録的な台風被害から丸2年、未だたくましく復興へ立ち向かっている方達へのエールという意味も込められている。

 半崎美子さんは、前作の「明日を拓く人」という曲に感銘し、いま私が最もはまっている歌手の一人でもある。まさか杏里さんのステージで聴けるとは、、夢のようだ。「いのち」という重いテーマにして、この選曲ができることに感動したよ♪

 

 

平成30年10月                           渋谷道劇にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストリップ童話『銀魂』 

~北原杏里さん(晃生所属)の演目「銀魂~いのち~」を記念して~

 

 

 どんな相談でも引き受けるという万事屋には、次の面々がいた。無気力な外見だが未だに変わらない侍魂を持った青年、その名も坂田銀時。銀時の男気に惹かれた新八。宇宙からやってきた戦闘種族である夜兎族の少女の神楽や巨大犬の定春。

ある日、劇場経営者が訪ねてきた。ストリップの人気が廃れてきて、困っているという。なんとか助けてほしいという依頼であった。ここで断っては万事屋の名が廃ると、勢いよく依頼を引き受けたはいいが、銀魂こと坂田銀時も志村新八もストリップとは何たるかをよく知らなかった。しかしまぁ~女の裸が見れる!と二人とも鼻の下を伸ばした。

何も分からない若い神楽を引き連れて、ストリップ劇場にやってきた。

女の裸を見れて喜ぶ男二人はいいものの、神楽は怒り出すかと思い気や、「私はこんなキレイなステージは初めて観たでアル」と大喜びして、完全にストリップの魅力にはまった。

「私がここで働いて、大繁盛させてみせるアル」と大張り切り。

 三人は、銀魂メンバーで綺麗どころを集めて、華々しく「銀魂イベント」を企画しようと考えた。

 最初に、新八の姉である美人の志村妙が剣術道場の維持のために意に沿わないキャバクラのアルバイトしているのを辞めさせて、踊り子にスカウト。

 次に、スナック「お登勢」に行く。お登勢は番外にしても他も大したのはいない。しかたなく、キャサリンと機械家政婦のたまをキープする。新八が「お登勢さんも踊り子になりたがっていましたよ。無視したら家賃が上がりますよ。」と銀魂に忠告した。「馬鹿!お登勢さんをステージに上げたら、お客が逃げていくだろ!」

 スナックすまいるで、双子の巫女、阿音と百音をキープ。

 かぶき町界隈を回って、火消しで活躍している少女、辰巳。鍛冶屋の鉄子。ちょっと怖いが美人の賭場師、孔雀姫華陀もキープ。吉原から月詠、日輪と綺麗どころをキープ。

 これだけのメンバーを揃えたら最強であろう。

 

 お客としても、いろいろ手を回す。

 攘夷派の桂小太郎。桂のペットであるエリザベス。外見がおばけのQ太郎に似ているので踊り子のJUNさんも参加してくれた。真選組からは、近藤勲、土方十四郎、沖田総悟、山崎退、松平片栗虎、伊藤鴨太郎と揃った。かぶき町や吉原の男衆も参加。これだけ客が増えたら大繁盛まちがいなし。

 

 踊り子がステージに上がって、万一、居眠りする客がいたら、定春が頭に噛みついて血まみれにした。非常に緊張感漂うステージであった。

 

                                   次に続く!?