今回は、H29年8月結の大阪晃生ショー劇場での、晃生の踊り子・浜崎るりさんのステージ模様を、新作を題材にしてレポートします。

 

 H29年8月結の大阪晃生に初日から顔を出す。

今週のメンバーは次の通り。①花音芽(道劇)、②神崎雪乃(晃生)、③はな(フリー)、④新條希(道劇)、⑤浜崎るり(晃生)〔敬称略〕。当初トリに予定されていた浅葱アゲハさんが体調不良で、神崎雪乃さんが先週から引き続き8/21~23、蘭あきらさんが8/24に入り、アゲハさんは8/25から出演予定。

浜崎るりさんが初日からトリを任され必死で頑張っていた。

 

浜崎るりさんも、もうすぐ10月1日で三周年になる。三年とは早いものである。

るりさんと言えば一周年作「峰るり子」に代表されるセクシー路線がはまり役で、このままいい女路線→熟女路線で突き進むかと思いきや、最近のるりさんの出し物はアイドルっぽいものが多い。まだまだ若いのよ!といったところか。

今週初めて観る演目は、先のまさご座にて初披露されたもの。まだ演目名を決めていないらしい。

次のような内容である。

るりさんがレインボー色の大きな輪(リング)をもって現れる。頭にもレインボー色のヘアバンド。色彩豊かな小道具に合わせ、衣装もカラフルで可愛い。肩出しのワンピースドレス。胸元には緑の葉が付いた赤・青・ピンクの花が華やかに飾られている。膝上丈のスカート部は白・ピンク・青の布が交互にふわふわと重なる。後部はその布が長く垂れるという前上がり後下がりの形。山本リンダのカバー曲「どうにもとまらない」に合わせて、裸足で明るく楽しく踊る。リングをフラフープにでも使うのかと思ったが特にリング演技はなかった。

小さな花駕籠をもって、盆の上にたくさんの花々を散らす。

別のかわいい衣装に着替える。肩出しドレスで、首に銀のネックレス。上半身は白い花をポイントに置き、コルセット状の胴回り、そしてピンクのスカートが裾広がり。頭に白い髪飾り。裸足で華麗に踊る。

盆の上に散らばる花を花駕籠に戻す。

ここまでは、お花畑を舞い踊る少女のイメージである。

次からガラリと雰囲気が変わる。

るりさんが怪しげな白い縦縞のフード付きマントを羽織って登場。白いフードを深々とかぶり顔を隠し、妖しい雰囲気を漂わせる。マントの形が斬新で、右肩から斜め下に銀の線に沿ってカッティングされ、左肩が露出している。そして裸足の足元まで布がだふっと流れる。

浜崎あゆみの名曲「M(エム)」が流れる。

白いフードの中に隠れた顔を覗き見ると、るりさんがAyuに見えた☆ 浜崎あゆみ(Ayu)の大ファンであるるりさんの、Ayuになりきりたい!という気持ちが伝わって来た。

この「M(エム)」という曲は別れの唄。Mは歌詞に出てくる'MARIA'、キリストの母であるマリア様の頭文字のMを指す。Ayuは歌詞の中で、恋の切なさを訴え、「これ以上辛い想いをしたくない、これが最後の愛であってほしい」と願っている。

Ayuはあるインタビューで次のように話している。「マリアはキリストの母で 神を産んだとされるそんな凄い人でも、みんなと同じに 恋愛したり傷ついたりしていたと思う。泣いたこともあると思う。でも、きっと 強い祈りや信念が人々の希望(キリスト)を生んだ。だから マリアは凛としているんだと思う。 私達も、信じる事を忘れちゃいけないと思う。」

TOKIOの長瀬智也との恋の破局を迎える直前の作品とされ、Ayuの心の叫びは奥深い。曲ラストのフレーズ「理由なく始まりは訪れ 終わりはいつだって理由をもつ…」は胸に突き刺さるような恋の哲学だね。

改めて、るりさんが今回の演目に込めた真意を考えてみた。

前半部で、花を散らし花を摘む・・花盛り恋盛り。いくつもの恋を経験し、出会いの喜び、別れの悲しみを繰り返しながら、人は最後の愛を求める。いつも「これが最後の恋になれば」と思いながらもそうはならない。花は咲いては散るをいつまでも繰り返すごとく。

・・・私だったら今回の演目名を「恋花」と付けたいね。(⇒最終的に「女神」に決定!!!)

 

平成29年8月                         大阪晃生ショー劇場にて

 

【参考】.浜崎あゆみさんの曲『M』の歌詞

 

'MARIA' 愛すべき人がいて キズを負った全ての者達…

 

周りを見渡せば 誰もが慌ただしく どこか足早に通り過ぎ

今年も気が付けば こんなにすぐそばまで 冬の気配が訪れてた

今日もきっとこの街のどこかで 出会って 目が合ったふたり 激しく幕が開けてく

それでも全てには 必ずいつの日にか 終わりがやって来るものだから

今日もまたこの街のどこかで 別れの道 選ぶふたり 静かに幕を下ろした

 

'MARIA' 愛すべき人がいて 時に 強い孤独を感じ

 だけど 愛すべきあの人に 結局何もかも満たされる

'MARIA' 愛すべき人がいて 時に 深く深いキズを負い

 だけど 愛すべきあの人に 結局何もかも癒されてる

'MARIA' 誰も皆泣いている だけど信じていたい だから祈っているよ

 これが最後の恋であるように

 

理由なく始まりは訪れ 終わりはいつだって理由をもつ…