今回は、H30年1月頭の大阪晃生ショー劇場における、寿恋花さん(晃生所属)のお正月公演模様を、演目「本能寺の変」を題材に語りたい。
H30年1月頭の大阪晃生ショー劇場に新年のご挨拶に伺う。
今週の香盤は次の通り。①望月きらら(晃生)、②神崎雪乃(晃生)、③平野ももか(道劇)、④寿恋花(晃生)、⑤浜崎るり(晃生) 〔敬称略〕。
みなさん、新年早々、新作を披露して楽しませてくれた。お陰で、新春一発目の寿恋花レポートを書いてみたいという気分になる。
早速、寿恋花さんの演目「本能寺の変」の内容を紹介しよう。
今回の演目は映画『信長協奏曲』(のぶながコンツェルト)をテーマにしている。「大好きな映画です。インストは信長協奏曲という映画のサントラだよ。」
最初に、インスト曲が流れる。
恋花さんが華やかの中にも凛々しさのある着物姿で登場。長い袖。赤を基色にし銀の花柄が描かれる。黒い帯には金の斑模様。帯の裏地は緑で、緑のリボンがワンポイントで帯に付いている。
髪は黒と赤の花飾り。黒い首輪には銀のキラキラが付いている。
柴咲コウの曲「漆黒、十五夜」(彼女の2枚目アルバム『ひとりあそび』に収録曲。2005年12月14日発売)に合わせて華麗に舞う。ちなみに、映画『信長協奏曲』で、柴咲コウは小栗旬演ずる信長の妻・帰蝶を演じている。
3曲目のインストになり、黒い帯を取ると赤い帯、それも取る。内掛けを脱ぐ。
下には赤い襦袢。丈が膝上の短い型でとても斬新。しかもコルセット状の黒い帯。足元は膝上丈の黒いロングブーツ。
金銀の扇子を持ってカッコよく踊る。
次に、松田聖子の「薔薇のように咲いて 桜のように散って」(松田聖子通算82枚目のシングル。2016年9月21日発売。) に変わる。X JAPANのYOSHIKIが作詞作曲編曲を手掛け、TBS系火曜ドラマ『せいせいするほど、愛してる』の主題歌として起用された。
ここで衣装を着替える。先ほどの打掛け、赤襦袢を羽織って盆に移動。
アクセサリーを目で追う。最初にあった黒い首輪に銀キラキラ。純金の鎖のイヤリング、薬指に宝石が輝くマニキュア。
立上り曲はインストで締める。
新春早々、恋花さんのカッコよさ、華やかさが詰まった演目を拝見。彼女の今年にかける意気込みを感じた。
平成30年1月9日 大阪晃生ショーにて
【参考】
■『信長協奏曲』(のぶながコンツェルト)は、石井あゆみによる日本の漫画。『ゲッサン』(小学館)創刊号(2009年)から連載中。第57回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」、7位。
2014年からはフジテレビ開局55周年プロジェクトとしてテレビアニメ・実写テレビドラマ・実写映画の3媒体を同時企画・随時展開する。
2014年7月よりテレビアニメが放送された。
2014年10月期より実写テレビドラマ化された。
2016年に、テレビドラマ版と同一キャスト・スタッフで実写映画公開。
<ストーリー>
勉強が苦手な高校生のサブローは、ひょんなことから戦国時代、天文18年(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った本物の織田信長に、瓜二つの容貌をしていたことから、病弱な自分の代わりに信長として生きてくれと頼まれ、信長として生きていくこととなる。
当初は、周囲から困惑され裏切りや暗殺されかかるも、偶然が重なり飄々と切り抜ける。そうしたことから家中や領民に支持され、家臣の平手政秀の死をきっかけに本気で天下統一を志す。室町幕府第13代将軍の足利義輝との謁見をはじめ、尾張、美濃を制覇し京に上洛後、敵対した足利将軍家・朝倉家・浅井家・武田家など隣国大名を打ち破っていく一方、楽市楽座・産業振興・兵農分離などを推し進め、領地経営も成功し、安土城を築城して、史実の通りに天下人へ駆け上がっていく。
<映画>
上記テレビドラマ版と同一プロジェクトにて2016年1月23日に公開された。主演の小栗ほか、主要キャストは実写ドラマ版と同じ役者たちが演じた。ストーリー面ではドラマ版の直接的な続編として「本能寺」に至るサブロー(信長)の物語に一つの区切りを付ける「最終章」となる。