今回は、H29年9月結の広島第一劇場への遠征を「これが最後の広島かなぁ」という題名でレポートします。

 

 今年H29年1月末で閉館が決まっていた広島第一劇場が一旦閉館したものの、来年H30年2月20日までという条件で4月からの再開を発表した。閉館が決まってからの客入りが良かったことと熱心なファンの嘆願により閉館延期が決まった形。但しH30年2月20日以降は建物を取り壊して新しい仕様が決まっているので、これ以上の延期はない。これが本当の最後になる。一年という期間限定ではあるが、劇場延命は踊り子にとってもファンにとっても嬉しい限り。

 私は機会があったらもう一度広島を訪れてみたいと考えていた。

 そうしてH29年9月25日(月)に、私は広島に遠征することを決めた。いい香盤だった。そして当日は広島第一劇場祭りと称して終日入場料3000円とお得になっていた。

その週の広島第一劇場の香盤は次の通り。 ①左野しおん(道後)、②雪乃舞(小倉A級)、③六花ましろ(道劇)、④若林美保(ロック)、⑤倖田李梨(ロック)〔敬称略〕。

 

広島に行くにあたり、できるだけ交通費を安くあげたいので直通の夜行バスにした。東京駅を夜20時に発車、翌朝7時半到着予定。実際には夜間交通渋滞があって8時過ぎに到着した。なんと12時間ものバス移動になった。大変だったかというとそうでもない。一度トイレ休憩で起きたものの、後はずっと寝ていた。よくまぁ、ぐっすり寝れたものだ。よほど疲れていたのかな。(笑)

広島駅新幹線口に到着してタクシー870円で広島第一劇場へ。平日なので誰もいない。荷物(新聞紙)で場所取りをして、すぐに100mほど離れた定宿カプセルのニュージャパンへ向かう。劇場横にあったコインランドリーが閉まってて廃墟の状態になっていた。劇場閉館を待たずに、こんな状態になっていて、無性に悲しく感じた。

 ニュージャパンでは、当日の宿泊は午後3時から受付のため、一旦早朝サウナとして1200円で入場。夜行バスの疲れをとってさっぱりした。

 11時から劇場前に並ぶ。まだ誰もいない。11時半頃に劇場スタッフがやってくる。そして11時40分頃にようやく二人目の客が来て、開場12時までに私を含め三人。

 五人香盤だと開演が1時半からなので、それまで食事をしたりで時間をつぶす。

 

 一回目のステージが始まる。やはり入場料金3000円が効いているのかお客の数が増えだす。常時20~30名ほどいる。いつもの平日なら10名前後。(翌日がそうだった)

 私の顔見知りの常連は一名のみ。「あれっ⁉ どうしたんですか?」と声をかけられる。

 ポラも毎回5名以上は売れていた。

 

 さて、私を知っている踊り子は一様に私の顔を見て驚いていた。

 トップの左野しおんさん。しおんさんとは7月結のミカドから二カ月ぶり。実はしおんさんと初めてお会いしたのは一年前のH28年6月中のここ広島だった。広島が思い出の場所。あの懐かしさにもう一度浸りたかったんだよ!という気持ちを伝える。「広島まで来てくれてどうもありがとう。たぶん私にとってラストの広島になると思うので精一杯頑張ります。」

 

 二人目の雪乃舞さん。先々週9月頭の大阪晃生でお会いしたばかり。「あちこちの劇場に行かれるんですか?」「そうですね」「(私の自小屋の)小倉には行かないんですか?」「さすがに小倉までは行きませんね」と会話する。

 

 三人目の六花ましろさん。ましろさんとも7月結のDX歌舞伎から二カ月ぶり。「太郎さんのポラロイドにサイン書くの不思議(笑) まさか広島でお会いできるとは・・!! びっくりです~」いつもデジにサインを書いてもらっているのでポラロイドは初めてだね。

 私としても、ましろさんの1000円ポラはお初になる。(なお広島ではポラ一枚1000円なので基本的に一人一枚にさせてもらった。)

 

 ラス前の若林美保さん。美保さんとは今年のお正月のDX歌舞伎から約9カ月ぶり。「わー!! まさか広島でお会いできるとは思わず、びっくりしました。ラストの広島になるかもとのことで、楽しんでいって下さいね。」美保さんとはデビューから18年以上のお付き合いになるが最近は殆どお会いする機会がなくなった。広島での再会が嬉しかった。

 1,4回目のステージで緑のレーザービームを使っての演出は凄かった。広島のような広い劇場で、しかも左右に大きな鏡が貼ってあるため壮観だった。また相変わらずの宙吊り演技も素晴らしい。広島は天井が高いので空中ショーは本当に映えるね。

 

 ラストの倖田李梨さんとは初顔合わせ。事前にネット検索で経歴などをチェックしていたが、合わせて色々と質問したら丁寧に答えてくれてすごく嬉しかった。彼女については書きたいことがたくさんあるので別稿にする。

 

 初日は、二回目終了後に一旦劇場を抜けて、ホテルでチェックイン手続きをし少し休憩したうえで、広島の夜の街に繰り出した。

広島に行けば必ず行くお好み焼き屋「越田」に顔を出す。いつもの店員さんがいるものの、私は滅多に来ないため素っ気ない対応。これは仕方ないね。新米の店員さんが淡々と私の対応をしてくれた。これが最後の広島焼きになるかなと思うと味も格別になる。

 二日目も、正面のかぶり席で観劇。客は10人前後。

 改めて感じたのが、広島は劇内が広く天井も高いため踊り子さんが伸び伸びと踊りやすそう。そのためか全員三個出し以上。皆さんやる気満々で本当に見応えがある。

 こうして、最後になるかもしれない広島第一劇場と広島の夜を満喫することができた。

 

平成29年9月                              広島にて