童話『ウェディングドレス』
ある山里に、仲のいい三姉妹がいました。
なにもない山里でしたが、いつも三姉妹の明るく元気な声がこだましました。
山々も、草木も、動物や鳥たちも、みんな三姉妹が大好きでした。
三人は小さい頃から、町の教会で素敵なウェディングドレスを着て結婚式をあげる夢を語っていました。でも、お家が貧乏なので、ウェディングドレスを買うことができないのは分かっていました。
三人はお年頃になり、とてもとても綺麗になりました。
長女の結婚が決まりました。
でも、山里なのでウェディングドレスなんて着れません。
二人の妹が神様にお願いしました。
「優しいお姉さんにウェディングドレスを着せてあげて下さい」
すると、白いたくさんの花びらが舞い上がり、空の一か所に集まりました。
そして、真っ白い花のウェディングドレスになって降りてきました。
長女は、そのウェディングドレスを着て結婚式をあげました。
次に、次女の結婚が決まりました。
姉と妹は、次女のために神様にお願いしました。
「明るいお姉さんにウェディングドレスを着せてあげて下さい」
すると、たくさんの鳥が集まってきて、空の一か所に集まりました。
そして、真っ白な羽毛のウェディングドレスになって降りてきました。
次女は、そのウェディングドレスを着て結婚式をあげました。
最後に、三女の結婚が決まりました。とても寒い冬でした。
姉たちは、三女のために神様にお願いしました。
「かわいい妹にウェディングドレスを着せてあげて下さい」
すると、たくさんの雪が舞い上がり、空の一か所に集まりました。
そして、真っ白な雪の結晶が煌めくウェディングドレスになって降りてきました。
三女は、そのウェディングドレスを着て結婚式をあげました。
山里に、三姉妹の子供たちのにぎやかな声がこだまするようになりました。
おしまい
童話『ピノキオの鼻』 -現代版ストリップ「ピノキオ」物語-
ピノキオがストリップを観劇していた。
ステージの上には踊り子のメイミンが華やかなダンスを披露。ピノキオはメイミンの美しさに一目で参ってしまい、夢中でメイミンを眺めていました。
ピノキオがストリップ劇場にいるのは、ゼベットじいさんがピノキオを立派な男の子にしようと行かせたのが事の発端でした。ピノキオはゼベットじいさんに本当の恋をすれば人間になれると云われていました。
ピノキオは踊り子のメイミンの魅力に完全にはまり、毎日劇場通いするようになりました。
「メイミンはきれいだなぁ~♡ 女の人のヌードを見るとすごくドキドキしてくるよ♡」
ピノキオは今日も盆のセンター席でかぶりついて観ていました。ピノキオの鼻の下がびょ~んと伸びていました。
「あなたはピノキオなんだから、鼻の下を伸ばすんじゃなくて、鼻を上に伸ばすんでしょ!?」とメイミンは言いました。
「メイミンが綺麗だなぁと思って観ていたら、無意識のうちに鼻の下が伸びていたんだよ」とピノキオは答えました。
メイミンは嬉しくなって、ピノキオをからかいました。
「こちらも、無意識のうちに伸びているのかしら!?」と言って、ピノキオの股間を触りました。しっかり反応していました。ゼベットじいさんがいかにピノキオを精巧に作ったかよく窺えます。「立ってるー!?」メイミンは大きな声をあげて驚きました。ピノキオは恥ずかしげに笑いました。
ピノキオは、ストリップが大好きになり、いろんな劇場を観て歩きました。すぐに、ピノキオは踊り子さんの間で人気者になりました。
メイミンはピノキオがなかなか会いに来てくれないので淋しく思いました。
久しぶりに会いに来てくれたピノキオに、メイミンは言いました。
「ずっと待っていたのに~! どこか他の劇場に行ってたんでしょ!?」
ピノキオは困惑気味に「どこにも行ってないよ!」と答えました。するとピノキオの鼻は伸びました。焦ったピノキオは「メイミンだけしか応援していないよー!」と付けくわえました。そうしたらピノキオの鼻は長くなり天井を突き抜けました。
「ごめんなさい。嘘をついちゃったね。でも、本当にメイミンのことが好きなんだよ」
鼻がするすると元に戻りました。
メイミンは「分かったわ。私もピノキオを大好きよ」とピノキオにキスをしました。
その瞬間、ピノキオは人間の男の子になりました。
おしまい