今回は、目黒あいらさん(大阪晃生所属)のオシャレ・センスについて語りたい。

 

連日35℃超の猛暑が続いている。

H27年8月頭の渋谷道劇の香盤も熱いぞー。①水鳥藍(道劇)、②小町れの(道劇) 、③有馬美里(道劇)、④永瀬ゆら(林企画)、⑤香坂玲来(道劇)、⑥目黒あいら(晃生)〔敬称略〕。

 

目黒あいらさんのステージを久しぶりにじっくり拝見した。今週は「アラビア」と「インディアン」の二個出し。やはり彼女のステージは凄いなぁ~と見とれた。

「アラビア」のステージ模様を話す。

暗闇の中から高貴なアラビアのお姫様が浮かび上がる。

最初に茶色の髪型に目が行く。前髪は右から左にさらりと流す。右サイドに大きなひとつ結びが見える。よく見ると、たくさんの貴金属と色とりどりの布を髪に絡ませている。更に純金のヘッドティッカが額にキラリ。両耳には大きなリングのピアス。髪だけでも相当なオシャレが凝縮されている。

白い衣装には豪華な貴金属が装飾。衣装は上下セパレートで、上半身は胸元だけで渦巻き状に金糸が縫い付けられている。下半身は足元まで白い布に包まれる。腰周りには豪華な金コインが並ぶ。

腕も白い長い袋で包む。大きな白い幕をゆさゆさと操りながら振る。裸足で踊る。

白をベースにしているせいか清楚感が溢れ品のある出で立ちになっている。そのため貴金属のもつゴージャス感が漂うものの、派手さは感じない。あいら流のアラビアン衣装か。

 

アラビアンと云えばベリーダンス。ダンスの得意なあいらさんだから、さぞかしダンスで魅せてくれるのかと思いきや、激しいダンスはない。ダンスではなく、エキゾチックな雰囲気で押してくる。あいらさんほどのダンスの第一人者になると、立っているだけでもダンスしているような雰囲気を醸す。

あいらさんと云えばダンスが代名詞のように思われがちだが、彼女の最大の魅力は艶っぽさにあると私は感じている。だから、今回の作品でもしっかりと艶めかしい空気を醸している。それが美しい。これがあいら流のアラビアンかと唸らせられた。

白い大きな布を持って、盆に向かい、ベッドショーを始める。アクセサリーとしては首から大きな純金のネックレスを垂らす。よく見たら、手足に金銀のペインティングをしており、あいらさんの白い肌に映える。

ストリップ業界にはこれだけのオシャレ・センスを持っている方はいない。

ステージがたまらなく美しい。

 

平成27年8月                            渋谷道劇にて

 

 

 

 

 

風の妖精アイーラ』    ~目黒あいらさんに捧げる~

 

 広い砂漠の上を一陣の風が吹きぬけた。

 ジプシーの一行がその風を避けるように砂漠の道なき道を急いでいた。彼女たちはアラビアンダンスの踊り子たち。いろんな国々の王宮に招待されては自慢の踊りを披露していた。

 

 風の妖精アイーラが、雲の隙間から愉快そうにそのジプシーたちを眺めていた。先ほどの風を吹かしたのはアイーラの悪戯だ。アイーラが何をそんなに嬉しそうにしているのかと言うと、太陽と月の会話を聞いてしまったからだ。

 

 元気いっぱいな太陽は言う。「あのジプシーたちが踊るのは、私が照らしている日中だと思うね。早く私が見ているところで踊ってくれないかしら。」

 それに対して、控えめな月は言う。「そうかしら。あのジプシーたちが踊るのは、私が照らしている月夜のときだと思うわ。できれば私の下で踊ってほしいわ。」

 ということで、太陽と月は競争することになりました。

 

 太陽は明るさと暖かさを武器に、ジプシーたちの上着を脱がせて、踊りやすいようにしようと考えました。ところが、ジプシーたちは明るいところで肌をさらすのを嫌がりました。その上、太陽が張り切れば張り切るほど、砂漠の暑さは尋常でなく暑過ぎて上着を脱ぐことはできません。アイーラも協力的に、少し太陽の熱を和らげようと風を吹かせましたが、熱風になってしまい逆効果でした。

 結局、ジプシーたちを踊らせることができず、太陽が残念そうに沈んでいきました。辺りが暗くなり、そして暑さが和らぎました。そこでジプシーたちはピラミッドのそばにテントを張りました。そして、テントの中で休憩しました。

 しばらくすると、太陽と交代に、月が現れました。月は、ただ静かに、そして優しく微笑むだけでした。

 ジプシーたちがテントから出てくると、暗闇の中を月の光がジプシーたちを照らしました。まるで月の光が照明で、ピラミッドの前が大きな舞台のようになりました。

ジプシーたちはアラビアン特有の衣装に身を纏い、お供の楽器隊の伴奏に合わせて、踊りの練習を始めました。お腹と腰を妖しくくねらせて踊り、とても魅惑的、幻想的、エキゾチックなものでした。

 暗い空の上から、星たちがキラキラと拍手を送りました。

 アイーラも調子にのって、ピラミッドの周りにぐるりと涼風を吹かします。踊り子たちの長い髪や衣装が妖艶になびきました。アイーラは大喜び。

 

 今回は、太陽の熱意より、月の優しさに軍配が上がりましたね。

                                    おしまい