今回は「STRIPでTRIPする」という話。

 

 渋谷道劇に有名AVの小沢アリスさんがデビュー。彼女の若さと美貌に一目で虜になる男性が後を絶たない。まさに絶世の美女である。

 私はそんな彼女と運よく仲良くなれて手紙交換ができた。そのやり取りの中で、我ながら驚き考えることがあったのでストリップ日記に記しておきたい。

 

 私がアリスさんのステージを拝見したのはH22年10月の二週目。彼女のもつ若さと美貌に一目で魅了させられた。落ち着いたステージに貫禄まで覚えた。彼女にはストリッパーになるべくしてなったと思わせられるオーラが漲っていた。

 ところが、彼女からの手紙を読むと、踊り子として全く自信なげ、これには驚かされた。「私とっても恥ずかしがり屋なんです・・・実は。いつもそういうと『え?』って言われ、うそだと思われますが・・・。」「私はコンプレックスの塊です。美しいとは思えない(自分のこと)・・・。すごくマイナスシンキングで自信がない女の子です。」

最初は謙遜かと思ったがどうも本音のようである。「本当に人っていうのが難しいから、怖いというか・・・。なので・・・今もポラの時とか、人と目を合わせるのが…不安。」「とくに友達もいなく、いつもひきこもりなの」とまで話してくれる。たしかに、アリスさんはH22年8月に渋谷道劇でデビューした時、初日から中日位までベッドでも下着が取れなかったと聞く。だから、AVとは言え、恥ずかしがり屋であるのはあながち嘘ではなさそう。

では、そんな彼女がどうしてステージに立てるのだろうか。しかも我々男性をひれ伏すほどのオーラを発散させて。

「でもステージに立つと、あ! 大丈夫!!ってなるんです・・・。それは、自分が、小沢アリスとなった自覚なのでしょうか??  私自身はシャイ、Butアリスという女の子はおてんばでエロくて、というスイッチがあるんです!  AVでもそう! スイッチon!」

 へぇ~、そんな心境になるんだ!

 ふつうの女の子が見事にストリッパーへ変身するときには、そんなトリップ感覚になるのか。まさに、‘STRIPでTRIPする’んだ!

 

 ストリップの世界というのも超現実的な空間。私のようにストリップ通いしている者にとっては感覚がマヒしてしまってるところだが、冷静に考えれば、若い女の子が大勢の男性の前で裸を見せるわけだから、ふつうの女の子では勤まらない。踊り子として入ってくる女の子の感覚は完全にトリップしているのだと思う。

 一方、我々もてない男がキャバクラや風俗で綺麗な女性に相手してもらい、もてている錯覚を得るのも、これまた男のトリップ感覚か。私のように過去に失恋が多すぎて美人コンプレックスをかかえた男が、こうして絶世の美女と仲良くなりたい夢をかなえられるのもストリップのお陰。

 こうした男と女のトリップ感覚を同時に叶える場として、ストリップの意義があるのかもしれない。

 

 アリスさんは、こうした私のトリップ論がとても気にいってくれたようだ。

「ストリップ=トリップというお話がすてき! 響きもすてき!」

 アリスさんが興に乗って「私も余裕ができたらトリップたっぷりドリップしてみたいです」と言ったのには笑えた。DRIPと言えばドリップ・コーヒーを連想するが、‘しずく’とか‘したたり’という意味もある。すごく意味深(^0^)

「ステージに立つと魅了しなきゃ! 人々を! っていう勇気がわいてきます。やはりドリップマジックですかね」

「ポラはとってもシビアですね。あそこ写せない分、私はステージで魅せなきゃっ、というプレッシャーがきます! 」

 手紙の中に、アリスさんのステージに対する真摯な心意気を感じた。

 そして、それはステージにおける着実な変化(成長)として表れている。

「初めの頃は照れていて、見る事も見せることもできなかったけど。今ではバッチリ太郎さんを見つめることができます!」

 更にアリスさんは、自分の最大の武器である美しいルックスと大きな瞳を効果的に使い出した。盆前のお客の眼前に顔を近づけ、笑顔爆弾を投下する。「近くてすみません。私もキンチョーします! あのシーン!」これは破壊力抜群である。

 かぶりつきファンに喜んでもらえるよう、できるだけ客に近い盆の縁(ヘリ)で演技するようにしている。「あと大きいので身体が・・・。盆からはみでてきてしまう~」それがエロさの迫力になるのです。

「天井に手が当たったりします!」 アリスさんは身体が大きいことをコンプレックスに感じているようだが、とんでもない勘違い。肉感的なエロスを感じさせるには身体が大きい方がベター。ロックで最も長身な水野美香さんの言葉を借りて「大きい女は大きく生きるしかないの!」と私が話したら、「大きく生きるよ! アリンコも。」と頼もしい言葉が返ってきた。(笑)

「踊り子としてもっともっと成長したいのです!」

 アリスさんは応援し甲斐のある踊り子さんです。

 

平成22年12月