平成22年10月結の渋谷道頓堀劇場の観劇レポートです。

 

この週は夢中で通っているうち、結果的に11日間で8日も観劇した。しかも、8日間のうちの半分は朝一から居たので、かなりのステージ回数を拝見できたことになる。

香盤は次のとおり。

1.多岐川美帆さん(道頓堀所属)

  2.華野るるさん(大阪東洋所属)

3.翔田真央さん(道頓堀所属)

4.小沢アリスさん(道頓堀所属)

5.目黒あいらさん(大阪晃生所属)

6.匠悠那さん(道頓堀所属)

 

香盤を見るに、道劇所属4人の構成が面白い。翔田真央さんと匠悠那さんというベテラン勢に、三年目に入り人気・実力とも若手のエースとなった多岐川美帆さん、そして今回デビュー二週目となった期待の大型新人、小沢アリスさん。

振り返ってみれば、この週は、これからの渋谷道劇の未来を示唆する公演だったのかもしれない。

 

私のお目当てはデビューから応援している多岐川美帆さん。今公演ではトップのため、会社帰りでは4回目ステージしか拝見できなかったので、休日3日間と平日1日有休をとって出来る限り朝からの応援にシフトさせた。

今回は、早くも周年作から新作に切り替えていた。先月のTSで「怪我の治り次第ですが10月結は新作?!」と予告していた通り。いろんな自分を見てほしいと新作に取り組む彼女の真摯な意欲が伝わってくる。

今回の作品も彼女らしさがよく表れていた。一曲目は、キョンシーの女性版といった雰囲気の赤いチャイナ衣装で登場。左右二つに丸めた赤い髪飾りがよく似合う。カンフーぽい感じで軽快に踊る。美帆さんの踊りは切れがいい。もともと日本舞踊を習っていたらしく、踊りに対する素養があるのだろうが、手足の指先まで神経が行き届いている。納得いくまで先生について練習したという成果がよく出ている。いい踊りを見せてくれると何度見ても飽きがこない。

次の衣装は、黒い下着の上に、パープルのガウンを羽織って登場。透け透けのガウンには濃い紫の線が入っている。しかも、黒い下着が艶かしい。黒い下着を脱いで、そのままベッド・ショーに入っていく。

そのとき、美帆さんらしさとは「線の美しさ」なんだ!と直感した。

 美帆さんの外見は、切れ長の眼差し、そして美しい体の線が観客を魅了する。ステージ中は表情を変えないクールな顔立ち。またステージ中はクーラーを切って、爽やかな汗を流すシェイプ・アップされたボディライン。「実際は大食いなんですよ」と言いながら、食べても太らないという身体にエネルギーが満ちている。外見だけではなく、内面も踊りに対する熱い信念を初め、強い芯を感じさせる。そのうえ、切れのいいダンス。それらが総合された「線の美しさ」が美帆さんの持ち味なんだと感ぜずにいられない。

 今回の出し物の立ち上がり曲は中国語のもの悲しげな歌。きっとステージ構成は、出会いから恋の芽生え、そして別れへとドラマチックに流れているのだろう。前にポラ文通の中で「高校の時は中国語部でなぜか部長に推薦され、三年間も部長をやりました。歌なら中国語で歌えますヨ」と言っていたので、美帆さんは歌詞を理解して演じているのだろうな。そう言えば、美帆さんのポラに記されている字体は女性らしい美しさで、かつ私の文章に対する反応がいい。内面の知性・教養にまで切れのいい「線の美しさ」を感じてしまう。

 私は美帆さんの魅力に完全にはまっている1人である。そうそう、今回の公演中、同じ美帆ファンの1人、みっちょんと仲良くなれたのが嬉しい。美帆さんの公演で彼をよく見かけるなぁと思っていたので一度話してみたいと思っていた。今回私が席を譲ってあげたのを機に挨拶する仲になれた。つい最近は、美帆さんを追いかけて遠く広島・福山まで遠征した話をしてくれ、熱心なファンなんだと感心した。こういういいファンに囲まれることが、同じファンとして嬉しいことである。

  美帆さんがこれからの渋谷道劇を支える踊り子の一人であることは疑いない。

 

 もうひとりのお目当ては初顔合わせになる小沢アリスさん。

 7月結にここ渋谷にてデビューした彼女は、三ヶ月ぶりの二週目。私はデビュー週は観れなかったので今回は逢えるのを楽しみにしていた。

 ステージに現れた瞬間、ストリップの妖精が舞い降りてきたように、パーッとステージが明るくなった。この娘は天性のオーラ(華)をもっている。

 周りの客の反応や声を聞いていると、アリスさんを見たくて足を運んできた人が多いようだ。彼女はここ渋谷道劇の人気復興の鍵を握るシンデレラ・ガールだと感じた。

 アリスさんの最大の魅力は、20歳を迎えたばかりという若さはちきれる容姿の美しさ。西洋のお人形さんを彷彿する華麗なルックス。実際、アリスさんはクオーターらしい。バストも外人らしい巨乳で、しかも美しい。色白で、豊満なヌードは我々ストリップ・ファンを一目でノックダウンさせる。サービス精神たっぷりにヌードを披露してくれ大満足。

 完璧なまでの外見に加え、愛嬌たっぷりな笑顔が効果的に客に届く。大きな瞳で視線を合わせられた客はメロメロ状態♪ 「私は目線をできるだけ見つめてくれている方にしています! たまにそらされると・・悲しいですが・・・。」

 私もアリスさんの視線に参った1人。私はご存知のように気に入った踊り子さんと手紙でコミュニケーションを図りたがるタイプ。今回、初日にアリスさんから丁寧なお手紙を頂いて感激の坩堝にハマったものの、返事は一度きりで、それ以降、手紙への反応はほとんど無かった。ただ、私の手紙を読んでくれているのはポラ・タイムでの短い会話から窺えた。ポラ・サインでの文通はできなかったが、ステージからの目でのコミュニケーションに満足。「今日も来てくれてありがとう。逢えてとても嬉しいわ」というのが毎回伝わってきた。私は手紙に反応してくれない方は応援しなくなるのだが、彼女は唯一の例外になるかもしれない。(今ではたくさん文通してくれる大切な踊り子さんになった!!)

 デビュー週にもアリスさん目当てで通ったという渋谷常連さんから話を聞いた。アリスさんは初日からしばらく、恥ずかしくてベットでもパンティを脱げず、中日くらいから徐々にオール・ヌードを披露できるようになったらしい。なんと初々しい話だ。今でも、ポラはヘア・ヌードまでしか撮影できないが、ベッドやオープンでは段々サービス精神たっぷりに見せてくれるようになっている。デビュー週もさぞかし新鮮だったろうなと思うが、やっぱりストリップはたっぷり見せてくれないと私としては満足できないな(笑)。そういう意味では二週目から見たお陰で、すぐにアリスさんに夢中になれたのかな。(笑)

 ともあれ、アリスさんは確実に成長している。しかも、次は早くも一ヵ月後にここ渋谷道劇にのると云う。いかに劇場側が彼女に期待しているかが分かる。渋谷復興は彼女の活躍にかかっているような気がする。ちなみに、小沢アリスという名前は事務所が勝手に命名したようだが、似ている名前として、ロック系の看板である小澤マリアという有名AVを意識してしまう。マリアさんもハーフで神々しい美しさを誇るが、親しみやすさという点で、私としてはアリスさんの方が一枚も二枚も人気を上回ると感じた。

 今年に入って、渋谷道劇の新人さんを私はとても気に入っている。白鳥美羽さん、桐生綾さん、香坂玲依寧さんと素敵な新人さんのデビューが続き、みなさん仲良くしてくれる。天音空さんと猫目渉恵さんが一週だけしか続かなかったのがとても残念。最近では、先週11月中の有馬美里さんが仲良くしてくれたので是非とも頑張ってほしい。そして、今回の小沢アリスさんへの期待は大きい。

 渋谷道劇の新人さん達がストリップ界に新しい風を起こしてくれるのを楽しみにしている。

 頑張れ!! 渋谷道頓堀劇場!!

 

平成22年10月                           渋谷道劇にて