H26年GW週(5月頭)、TSミュージックでデビューした成瀬むねさんの観劇レポート「君の笑顔は僕を天国へ連れていく」を語らせて頂く。
H26年5月1日、私はストリップの天使に出会った。彼女の名前は成瀬ねむ。
お顔を見ているだけでこんなに幸せな気分にさせられたのは初めてだ。
正直に言っちゃう。私は、一目でねむさんに恋に落ちた。・・・
久しぶりに、ホームTSミュージックで新人がデビューするというので期待に胸を膨らませていた。最初に蒼乃ミクさん(途中から改名して藤宮卯月さん)の名前が出ていた。彼女はAVで名前を知られている娘らしいと耳に入る。もうひとりの成瀬ねむさんは全く前情報がなく、宣材ポスターを見るだけでは若くて可愛い感じはあるも、正直よく分からなかった。だからあまり期待もしていなかった。
初日に朝から劇場前に並んでいたときに、ねむさんが入口を探して階段を上がって来た。彼女の姿がちらりと目に入る。私服姿なので、その普通っぽさがたまらなく可愛く見えた。そのときに期待が爆発した。久しぶりに大きな目標を前に臨戦態勢に入る(笑)。
一回目のステージ。
二番手に、新人の成瀬ねむさんが登場。
緊張しているのが手に取るように伝わる。顔が強張っていたし、動きもぎこちなかった。かなり緊張して心臓のドキドキする音が伝わってくるほど。私は新人さんのこういう初々しい場面が大好き。一緒になってドキドキ感を味わいたい。
ステージ衣装を着ると、私服とはちょっと違った感じかな。でも、やはりチャーミングな顔立ちは変わらない。
かわいい顔立ちを見て、TVに出てくる誰かに似ているよなぁ~と模索。最近TVを殆ど見なくなったので思い浮かばない。本人に聞いたら、「深田恭子とか、きゃりーぱみゅぱみゅとか、いろいろ言われます(笑)」と答えてくれた。他のTS常連から、AKBの島崎遥香(ニックネーム「ばるる」)に似ているとか、いまソフトバンクのCMに松坂慶子と一緒に出ている橋本環奈に似ている、という意見が出た。私的に比較すると、顔立ちは橋本環奈が一番近いような気がする。それにしても典型的な美少女ばかりの名前があがるなぁ~私がメロメロになるのも我ながら頷ける。ちなみに、ストリップ界でいえばロックの桃瀬れなさんによく似ているなぁ。ただ、れなさんは小柄だが、ねむさんは身長が164㎝と高いので、全体としては晃生のRinさんのイメージかな。Rinさんは私が以前「半眼の魅力」というレポートを書いたように、眠そうな瞼をしているので、ねむの名前に通じるかもね。(笑) ちなみに、ねむという名は自分で命名したと本人から聞いた。
ねむさんの可愛さに触れたお蔭で、可愛い娘はすべてねむさんに見えてくるから不思議だね。ふと、代表作「がんばれ元気」「龍馬が行く」の漫画家小山ゆうさんのくノ一物語「あずみ」の主人公に似ていると思った。「あずみに似てる?! 嬉しいっっ!!」
ねむさんの瞳は、眠そうではなく(失礼!)、とてもパッチリしている。澄んだ瞳がとてもキレイ。これがねむさんの最大のチャームポイント!ちなみに視力はいいのかなと聞いたら0.02位とかなり悪いらしい。
また、髪型がかわいい。前髪を額が隠れるように垂らし、サイドを小さなツイン・テールに結び、ストレートに肩まで流している。ねむさんに聞いたら‘ハーフツインテール’と云うらしい。今どきの若い女の子の流行の髪型だろうか、とてもかわいらしく決まっている。本人はもう少し髪を伸ばしたいようで、たしかに身長があるので長い髪が似合いそう。ますます可愛くなっちゃうかもね♡
かわいさだけでこんなに紙面を割いてしまった。私がどれほど彼女にメロメロか、これだけで分かるね。(笑)
今回の出し物を紹介しておく。
演目名は「ねむのデビュー作」とのこと(本人に確認した!)(笑)。
ダンスの振付は先生と考え、選曲は自分でしたようだ。
一曲目はかわいい曲「曲名を忘れちゃった!ケラケラさんの曲」で楽しく踊る。
ねむさんは青山や原宿によくいるコスプレを得意としたお洒落な女の子タイプ。
最初の、青いチェック柄の衣装がよく似合っていた。衣装のポイントとして、胸元に、周りが白く中央がオレンジ色の大きな花がひとつ。ひまわりのような、ダリアのような。(?)また、髪飾りのリボンと両手首の輪も、同じ青のチェック柄。
スカート部分は膝上が見える短かさ。銀のハイヒールを履いている。
曲が変わる。これもアニメソング中島愛の「星間飛行」。
白いブラと白いスカートのセパレート衣装で登場。白いブラはラメが入っていてキラキラ輝く。
アニソン(アニメソング)が続く。
最後は曲「愛・おぼえていますか?」。これもアニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌で、1984年に飯島真理が発表した三枚目シングル。
ねむさんはラグジュアリーな白いドレス姿で登場。この歌に合わせた手の仕草がたまらなくかわいい。ねむさんの可愛さをとてもうまく引き出している曲だ。
同じTSの若手、小森ななさんと神野瑞希さんは大のアニメファン。香盤情報によると、ねむさんは今度6月頭に小森ななさんと一緒にTSにのるようだ。ななさんのツイッターに「新人さんとアニソンの曲がかぶっちゃったぁ」と書いていたな。いずれにせよ、きっと彼女たちと気が合うと思うよ。TSファンとして彼女たちを応援するためには、私もアニメを勉強しないといけないね。
ダンスについては、今回は先生に教えてもらった振付を一生懸命にやっている感じ。ダンス経験は無いようだ。振りが飛んだり、動けなくなるシーンはなく、立派にこなしている。新人デビューとしては十分な内容だ。
ダンスセンスは悪くない。ステージはまず慣れが大切なので、どんどんうまくなっていくだろう。後は自分でダンスに興味をもてれば、もっと上達するだろう。これからを期待したい。
ねむさんの最大の魅力は、かわいいルックスにある。これは絶対の武器だ。しかし、他にも魅力はたくさんあるよん。
私はねむさんの色白で若さはじけるヌードが大好き。今どきの娘らしくT164㎝と背が高い。B88・W62・H88というプロポーション。
なんとパイパン!天然なのか気になって聞いたら「もともとパイパン。少ししか生えないです。」
私はおしり好きなので、ねむさんの大きなおしりにうっとり♡ すると「実は大きいおしりはねむのコンプレックスです。だから褒めてもらえて、うれしい」と言う。なんと! こんなにステキなおしりがコンプレックスだなんて!それなら、おしりだけでもお土産にお持ち帰りしたいよぉ~と思っちゃう私。そんな話をしたせいか、ねむさんが意識的におしりを見せてくれて興奮する私。(笑)
初日からの、ねむさんとのやりとりをメモしておく。
いやぁ~なんて可愛いんだろう~♡ 何度お顔を見てもうっとりする。
初日は彼女の左側真横の席で、かなり近くで横顔に見惚れていた。
私はかなり真剣に彼女を見つめていたはず。その視線を感じたのか、ちらりとこっちを見ては、ねむさんがにこっと微笑んでくれた。私は初日のその笑顔に一発で参った。
二日目は、もっと正面からお顔が見たくて、ポール真横に座った。ねむさんの右前方になる。たくさん目線が合い、そのたびに笑顔が返って来た。三日目は正面センター席に座った。ますます目が合い幸せに包まれた。
むねさんの潤んだ眼差しが眩しい。そこで視力を確認したら0.02位とかなり悪い。なんだ! 私の顔は見えてないのかな。「大丈夫!コンタクト入れてるんでパパの顔よーく見えてるよ♡ パパのニコニコ笑顔にホッとして笑顔になれます。ありがとう」
目が合うだけで私をこれだけ天国に連れていける娘は初めて。私は三日目にして皆勤を心に誓った。実は今週は仙台か大阪に遠征しようと思っていて夜行バスの切符やホテルの予約をしていたが全てキャンセルした。今週はTSで、ねむさんの側に骨を埋める覚悟ができた。「今週は、ねむweekにするね!」とねむさんに手紙を書く。すると「ねむweekだなんてすごく嬉しい!! 幸せ」と返事がくる。こんな可愛い娘とこんな文通ができるなんてストリップ冥利に尽きる。生まれてきた甲斐があったよ~♡
どんなに可愛い新人さんでも、その外見だけで夢中になって皆勤することはない。ねむさんの笑顔も、毎回一番に並んでポラを買ってくれる客に対する商売上の挨拶と考えられなくもないだろう。しかし、私にはそう思えなかった。
少しずつでも仲良くなれそうな気配を覚えた。ストリップの父を自認する私としてはそれだけで十分に満足していた。恋人になりたいなんておこがましいことは言わないが、ストリップのお父さんにはなりたい。「これからファンとして応援するから、ストリップの父になっていいかな?」と書いたら「パパ♡」とすぐ返事が返って来た。「パパが笑顔で観てくれてると安心するし、ポラのとき一番に並んでくれてるのも嬉しい。」なんて言われたらメロメロリン♪
一種のデート気分で、ねむさんに会いたくて毎日通うことができれば皆勤できるだろう。そのためにも、最低限、会いに来てくれて嬉しいという笑顔は必要。また多少なりともかまってもらったり意識してもらわないと恋の高揚感は冷めていく。これが上手にできると‘ねむ隊’という追っかけファンができるだろう。こうして固定ファンができることがこの仕事を長く続けていける秘訣である。
ねむさんの場合は、典型的なロリ系であり、おじさんとしてはほっとけない魅力に満ちている。これが最大の武器になろう。
ストリップを通じて、お客さんの気持ちを上手にコントロールし、自分も客もストリップを楽しめるようにすることである。
私が一番心配するのは、ねむさんが踊り子を続けてくれるかどうか。
一般に新人さんが辞めちゃう理由は、トップは楽屋の雰囲気、二つ目はエロポラにある。特にTSはエロポラ客が多く、過激なポーズを要求するので有名。「エロポラ名人」「エロポラ大王」などが徘徊する。
今回は時咲さくらさんが一番近いTSの先輩として、ねむさんの教育係を担当しているようで、ステージでも楽屋でも楽しくやっている雰囲気が伝わる。合同ポラのときも、時咲さくら姐さんに合わせて声が出ていた。楽屋は修学旅行の乗り。こういう雰囲気を楽しめればOK。この点、ねむさんは大丈夫そうかなと感じる。
問題のエロポラはどうか。素人の子はエロポラにかなり抵抗を覚えるようだ。ねむさんは素人っぽいので、最初すごく心配した。ところが意外に平気でエロポラに対応している。オープンもOKしている。ねむさんに聞いたところ、AV経験がある(出演名は違うようだ)とのことで、この点も心配なさそうだ。
TSでは受付で「今日は誰をお目当てできましたか」とアンケート調査をしている。最初のうち、ねむさんは知名度がないので全く票が入ってなかったが、五日目の朝にはリピートがいて三票入っていた。徐々にファンが増えているのが嬉しくなった。
いずれにせよ「太郎さんが私のファン一号!」と言ってくれるので最高の気分♪
今週は間違いなく、ねむさんで皆勤する!
また、ねむさんの次の香盤は6月頭のTSと決まった。
今年の私のストリップLIFEは彼女を中心に回ることだろう。
平成26年5月 TSミュージックにて
〔事後談1〕
このレポート、というよりラブレターに近いか。六日目の朝に渡す。
ねむさんのお返事が次の回に返って来る。内容がうれしかったよん。「レポート読みました。すごくすごく嬉しい。こんなに細かく、丁寧に書いて頂けて、とても幸せです。感激のあまり、うるうるしちゃいました。宝物にするね!」
〔事後談2〕
いらぬお節介かと思ったが、楽日にひとつアドバイスした。ねむさんにたくさんのファンができ、そして彼らは電話番号やメール・アドレスを聞きたがる。また中にはアフターに誘う人も出てくるだろう。
踊り子を長く続けたかったら、客(ファン)との距離感が大切。新人のうちは、あくまでステージで応援して下さい!と言ったらいい。一年くらい経ち、他の姐さんたちの状況も確認し、一応ファンを見る目を養ってから、こうした対処を考えたらいいね、とコメントを送った。すると「アドレスとかの件、ちょうど困ってたから勉強になる! ありがとう♡」とタイミングよく返って来た。
〔事後談3〕
楽日ラストステージの模様を少し記録しておきたい。
ねむさんはきっと感激してステージ上で泣くだろうと予想していた。ところが、こみ上げるものはあったと思うが、いつものように淡々と演じ切った。これはこれで凄いこと。
ポラタイムに私は一番に並んで、用意していた花束をプレゼント。お客さんの拍手がおこる。ねむさんが涙ぐんだ。やったー!! しかも花束は私しかいなかったので一番おいしいところを独り占め。常連さんは私がねむさん目当てで皆勤したのを知っているので快く拍手してくれた。
最後に楽しそうにオープンショーをやる。この十日間でオープンがすごく上手になった。私がおしりがセクシーと言った効果があったのか、バックポーズがとても効果的になる。客が喜ぶ目線を知って身体が動いている。
次の6月頭TSが楽しみ。「ところでビックニュースです!6月頭決まりました。場所は同じTS!うれしいー!」
童話『ねむの木』
~成瀬ねむさん(TS所属)に捧げる~
10mもある大きな「ねむの木」がありました。
合歓(ねむ)と書きますが、「眠りの木」とか「ねんねの木」と呼ばれることもあります。字のごとく、この木は夜になると眠るという不思議な特徴がありました。合歓の木の葉は20~30㎝ほどに大きく見えますが、実際は2~3㎝ほどの小さい葉がシダ状に組み合わさっています。この大きい葉が夜になると、手を合わせるごとく葉が閉じ、下に垂れ下がります。
合歓という字には、ともに喜びを楽しむこと、男女が共寝するという意味があり、中国においては「ねむの木」が夫婦円満の象徴とされています。
ねむの木には薄紅色の花が咲きます。針状の花が20個ほど集まって一つの花を形成します。ふわふわして、とてもかわいらしい花です。梅雨時から夏にかけて咲き、花言葉は「歓喜」。
一組のつがいの鳥がねむの木に巣を作っていました。
もうすぐヒナが孵ります。雌鳥が卵を温め、雄鳥が巣を行ったり来たりして働いていました。
お日様が優しく日差しを投げかけます。そよ風が鳥の巣を優しく撫でました。ねむの木にすむ、たくさんの鳥たちが祝福しました。
そして、とうとう六羽のヒナが誕生しました。ピーピーと鳴いています。
つがいの鳥はヒナたちにせっせとエサを運びました。
あるとき、親鳥の留守中に、そのヒナの一羽が巣から落ちてしまいました。藪の上だったから命は助かりました。そのヒナはピーピー鳴きました。
ちょうど、そこに一匹の老犬が通りかかりました。老犬はヒナに気づき、近づいて、ヒナの傷口を舐めました。
老犬は高いねむの木を見上げました。ねむの花がふわふわしています。ヒナはまるでねむの花が落ちてきたみたいでした。ねむのかわいい目に見つめられ、このヒナをほっとけないと感じ、自分のねぐらに連れて行きました。
老犬とヒナの生活が始まりました。
ヒナは「ねむの木」から落ちてきたので「ねむ」と名付けました。
時に、ねむを狙って野良猫や蛇などが近づいてきました。老犬は身体を張って命がけでねむを守りました。
ねむは老犬のことを本当の父だと思いました。側にいるととても安心しました。
老犬はねむに子守唄を歌ってあげました。
ねむねむは ぼくのむねで ねむねむ・・・♪
半年が過ぎ、ねむは立派な成鳥になりました。老犬はもうすぐねむと別れなければならないことを悟りました。
ねむが旅立つ日がやってくる。老犬は、ねむが落ちた「ねむの木」の下にやってきました。そして、ねむに向かって「さあ!飛び立つんだ!仲間のもとに帰りなさい!」と叫びました。
ところが、むねは老犬から離れようとしません。老犬は牙をむいて、ねむを睨み付けました。「もう一緒に住むことはできない!自分の世界に戻りなさい!」
ねむが空に舞い上がると、仲間の鳥が迎えてくれました。
老犬はそれを見て「これでいいんだ」と自分に言い聞かせるようにつぶやき、ねむの木を後にしました。
しばらくして老犬は病に伏し、自分の死期を察しました。
ふと、ねむのことが気になりました。
老犬の魂は「ねむの木」に向かいました。
「ねむ、ねむ、かわいいねむよ。
わたしはもう天国に行く。一緒にいてあげれなくて、ごめんよ。今度生まれるときには一緒の世界で側にいてあげたいな。
ただ、このことを知っておいてほしい。わたしの魂はいつまでもねむのことを見守っているからね。」
老犬は深い深い眠りに入りました。
おしまい
〔事後談4〕
私は、次に会える6月頭のTS公演を夢見心地で待っていた。予定していた大阪遠征も止め、6月頭はまたTSを皆勤しようと万全の心構えでいた。
TSの香盤情報にしっかりねさんが載っていた。ところが、突然5月半ばに香盤からねむさんの名前が消えた。私は目が点になった。他のTS系劇場に変わったのかと思い、シアター上野や池袋ミカドも確認したが無い。どうしたと云うのだ!
私は、ねむさんに童話を書いてあげるよと約束していて、いつもポラの裏に書いてくれる「ねむの鳥」の絵からイメージを膨らませていた。童話「ねむの木」はほぼ出来上がっていた。ただ、ラストがハッピーエンドでないのが気になって、別のシチュエーションを考えようと思っていた矢先。
ところが、ねむさんが飛んでしまった今となり、まさに童話の世界のように別れが訪れた。童話の老犬はまさに私自身であった。童話はエッセイのタイトルのとおり「君の笑顔はぼくを天国に連れていく」になってしまった。いや、天国から地獄に突き落とされた気分。
いまだに信じられない・・信じたくない・・
ねむ、お願いだ・・・もう一度、ステージに現れてくれないかな・・