時咲さくらさん繋がりで新人さんのことを思い出す。期待するもすぐ辞めてしまったTSの新人さんのことをレポートしたい。

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H26年GW週(5月頭)のTSミュージックは最高だった。「TS待望の新人デビュー」という題名で観劇レポートさせて頂く。

 

 

 GW週は全ての劇場でいい香盤をそろえてきている。いろんな踊り子さんに挨拶廻りしなければならないと思いながらも、初日5/1(メーデー)は予定通りTSに向かう。TS待望の新人がデビューするからね。

 

初日、まずは席取合戦からスタート。お気に入りの席で観劇できるかどうかが一日楽しめるポイント。そこで、早朝5時半にTSに場所取りに行ったら、既に一人先客の荷物が置いてあった。後で顔なじみの元若松常連の方と知る。踊り子さんにいつも小さい小物をプレゼントしている。手拍子の音がやたらと高く響く。まだ仕事をしていると思うが、けっこう高齢の方でストリップを元気の源にしている。彼にお目当ての席(ステージ向かって左側の、ポールから二つ目の一人席)を取られる。そのため私は彼の向かい側になる、ステージ向かって右側の、ポールから二つ目の席に座る。ここは二人席なので出入りが不便。

実際に座ってみると、踊り子さんの状況でお目当ての席が変わる。最終的には、今週はステージ向かって左側の、ポール真横の一人席がベストと知る。今週十日間は、この席を巡っての激しい席取合戦が続く。

 

六人香盤なので、午前11時半から開演。

今週の香盤は次の通り。①時咲さくら(TS)、②成瀬ねむ(TS)、③仁豊(晃生)、④さくら (TS)、⑤藤宮卯月 (TS)、⑥青山ゆい(東洋)〔敬称略〕。

今回は、藤宮卯月さんがトリで1000円ポラかと噂されていたが、青山ゆいさんがトリを務めることになり、藤宮卯月さんがトリ前に入る。お蔭で全員がポラ500円となり、お財布的にすごく助かった。また、後で述べるが、やはりストリッパーとしてベテランの青山ゆいさんがトリを務めることで全体の構成がしまっている。

 

トップの時咲さくらさんは元気いっぱいのステージを魅せてくれる。朝から観劇するときには、お時さんのトップはいい。元気がもらえる。

 

二番手の新人、成瀬ねむさん。

宣材ポスターからとても予想がつかなかった可愛さ♡。想定外のダイヤモンドの原石を見つけた気分。事務所がDUOエンターテイメントなので、時咲さくらさん、小森ななさん、あいかわ優衣さんの後輩にあたる。今のTSはDUOでもっているので、もっともっとDUOからデビューしてほしいもの。

最初のステージは緊張で心臓の鼓動がバクバクしているのが手に取るように伝わる。新人好きの私は、このドキドキ感を一緒に味わいたい。

新人の成瀬ねむさんの教育係として、時咲さくらさんが初日三回目まで一緒にポラとオープンを行う。三年目のさくらさんがすっかりお姉さんになって指導している。お客さんがポラで変なポーズを強要しないかと横眼でチェック。オープン時には、舞台奥でこじんまりオープンをしようとしているねむさんの手をとって、ポールの方に引っ張っていく。ねむさんは最初のうち見せ方も遠慮がちで、片膝立ちばかりで客席をぐるっと回ってオープンしていた。さくらさんが見せ方のポーズを教える。さくらさんのポーズをねむさんが見様見真似で行う。ねむさんはおしりが大きいので立ちバックがとてもセクシーで興奮させられる。

 

もう一人の新人、藤宮卯月さん。

ロリのねむさんに対して、卯月さんはいい女系。

しかも、ステージが出来上がっている。ダンスも慣れていて上手い。登別温泉でショーパブをやっているというから、ステージ度胸ができている。ベテランの味を持っているが、まだ21歳と若い。

卯月さんの場合は、トリの青山ゆいさんが教育係。初日三回目まではダブルでポラとオープンを行っていた。卯月さんはねむさんとは一味違い、オープンでは遠慮しないでどんどん前に出てきた。頼もしい限り。

 

新人二人それぞれに味がある。とにかく最高の新人二人がデビューしてくれたと、TS常連としては涙が出るほど嬉しかった。明るい展望が見えた。しばらくは二人を中心に応援したいと思った。

ねむさんはこれからも踊り子を続けたい!とはっきり言ってくれた。うれしい限り。

ところが、卯月さんの場合は完全にTS系に所属していないようで「TSにのる予定はまだ分かりません・・。しばらく北海道で踊ります。」とのこと。卯月さんほどダンスが上手ければTSの看板を張れるのに残念でならない。

 

トリの青山ゆいさん。なんか久しぶりと思ったが3月頭の東洋ぶりになる。

 今回はAV藤宮卯月さんがトリかなと思っていたが、やはり青山ゆいさんがトリを務めるのに納得。

それほどステージが素晴らしい。今回は、新作の和物と演目「クラシック」の二個出し。

初日はポールから二列目の席にいたので、ベッドではゆいさんの息遣いが聞こえるほど近くにいた。艶めかしい演技にうっとり。ゆいさんの大きなバストを眺めながら、以前、東洋メンバーを語ったポエム「白い風船」で東洋には巨乳アイドルはいない!なんて書いてしまったが、これは大間違いで、青山ゆいさんがいるわ~!

ゆいさんは綺麗になったし、踊りも上手くなったし、東洋が誇るセクシー・ストリッパーに成長した。実感である。

七年目となり貫録がでてきた。童顔なので若くみえるのが得だね。

ゆいさんがトリを務めたお蔭で、公演そのものが引き締まった感じ。

 

今週のTS新人デビューは私を夢の世界に誘った。長らく新人枯渇状態が続いたので、まるで乾いた喉を潤すみたいな爽快感を覚える。乾いた喉というより飢餓状態に近かったかな(笑)。久しぶりに心のときめきを感ずる。

他の劇場に行く気が失せ、今週はTSを皆勤することに決めた。

しかも、初日からGW六日間休日、楽日も土曜日と、計七日間を朝から晩まで四回ステージを拝見するなんて、これまでの私はストリップ歴の中でも初めて。新人二人のお蔭で全く飽きがこない。これだけ気分が高揚する十日間も久しぶりだ。

 

 もちろん、スムースに皆勤を楽しめたわけではなく、それなりの紆余曲折はある。

 初日と二日目は新人好きを中心に客入りが良かった。三日からの四連休をあえて避けて来た客も多かった。

三日目に事件が起こる。

後半のGW週に当たる5/3は当然混むだろうと思って、朝早くから場所取りをした。今日もいい席で応援できると思っていたら、開場前の10時過ぎに行ったら、私の荷物がない!やられたー!!!誰かに盗られたー!!!

ストリップの場所取りだから悪戯されることも想定していたので、もちろん金目の物は入っていなかった。ポラ袋として白い封筒を買って入れていたぐらいか。しかし、長年場所取りに使用していたカバンだったので愛着があった。損失額はなくても盗まれたこと自体にショックを隠せなかった。

仕方なく最後列に並び直す。10番目くらいだった。初日・二日目と階段の下まで並んだのに、この日は不思議に空いていた。しかも、先客が左右のサイド席から埋まっていったので真正面の席がぽかりと空いていた。出入りに不便ではあるが私はセンター席に座った。かぶりの場所としては悪くなかった。

馴染みのTS従業員にカバンを盗られた話をしたら、親切に探してくれ、同じビルの四階で見つかった。中を物色された跡があったものの、金目の物は入っていなかったのでそのままだった。たったひとつ、パンが盗られていた。あのパンは賞味期限切れで捨てようかと思っていたもの。犯人は浮浪者かな。あのパンを食べたら、きっとお腹を壊すぞー!(笑)

ともかく、カバンが戻って来てホッとした。

その日一回目ステージは正面センター席で拝見し、いつものサイド席とは違う良さがあった。新人のねむさんと目が合う。また、オープンショーもいい感じ。

ポラなどで出入りが不便なだけ。たまたま知っている常連が入ってきて、私の横に座った。お蔭で出入りを頼みやすかった。

そうこうするうちに一回目が終了。すると、私がお目当てとしていたポール横の席の客が帰った。ラッキー♪ 私は二回目からいつもの席でステージを堪能できた。全ては何もなかったかのごとく。

事件のことを面白おかしく踊り子さんに手紙で書いた。心配させちゃったがいい話のネタにさせてもらった。

正直に言うと、いい席で観れなかったら、当日は渋谷道頓堀劇場に顔を出してから、夕方からTSに来ようかと思った。結果的に、そうすることもなく過ぎ去った。ちなみに、今週の渋谷道劇は匠悠那さんと目黒あいらさんが出演していて、二人の応援客でごった返していたようだ。行けないで残念なところもあるが。

 

四日目は抽選会が二回目ステージ終了後に開催(ちなみに私はポラ券が当たる)。そのせいか、ものすごい大入り。場内はごった返した。進行上トリプルポラを実施するほど。

五日目はその反動か、空いていた。

連休最後の六日目は、けっこうの客入り。この日はいつもの席を確保できずに、ポール右側に座る。「いつもと違う席ですね」と踊り子さんに言われる。

平日も会社帰りにTSに通う。

七日目は、用事を作って早めに会社を出る。三回目ステージ・トップの時咲さくらさんにセーフ。この日は、いつもの席で拝見。

八日目は、たまたま早く会社を出て、三回目ステージ・トップの時咲さくらさんのオープンに入場。さくらさんが見つけて笑顔を送ってくれる。ねむさんの三回目に間に合う。この日は、最終的に正面センター席で拝見。

九日目は、いつも通りの時間に会社を出たので、三回目五番の卯月さんのステージに間に合う。この日は、最終的に正面に向かって右サイド席二列目で拝見。常連客が私の顔を見て席を譲ってくれるのでラッキー♪

十日目は、土曜日なので朝から一番のり。いつもの席をGET。今週は総じて、ステージ向かって左側の、ポール真横の一人席にかなり高い確率で座ることができた。大満足!

10日間でオール40回ステージがあり、40回で完全皆勤となる。今回、卯月さんが34回、ねむさんが43回となった。すごい数字を記録した。

これだけ連続で観たら大概あきるもんだが今回はこの二人のお蔭で全く飽きなかったし、驚くことに全く疲れなかった。このままもう10日間通ってもOKという感じ。

 

さて、楽日ラストステージの模様を少し記録しておきたい。

ねむさんはきっと感激してステージ上で泣くだろうと予想していた。ところが、こみ上げるものはあったと思うが、表面上淡々と演じ切った。これはこれで凄いこと。

ポラタイムに私は一番に並んで、用意していた花束をプレゼント。お客さんの拍手がおこる。ねむさんが涙ぐんだ。やったー!! しかも花束は私しかいなかったので一番おいしいところを独り占め。常連さんは私がねむさん目当てで皆勤したのを知っているので快く拍手してくれた。

最後に楽しそうにオープンをやる。この十日間でオープンがすごく上手になった。私がおしりがセクシーと言った効果があったのか、バックポーズがとても効果的になる。客が喜ぶ目線を知って身体が動いている。次の6頭TSが楽しみ。「ところでビックニュースです!6月頭決まりました。場所は同じTS!うれしいー!」

 

卯月さんはラス前のステージでけっこうウルウルしていた。ラストは必ず泣くと感じた。

予想通り、四回目の一曲目から完全に泣いていた。意外だったけど、すごく涙もろいタイプなんだね。観ている私ももらい泣きし、気持ちが重なる。本当は彼女にも花束をプレゼントしたいところだったが、今回はねむさんだけにした。

新人さんの楽日ラストステージはいいなぁ~。感動するなぁ~。もっともっと新人さんが出てきてほしいなぁ~。

従業員に聞いたら、もう新人デビューの予定は無いと冷たく云われる。(泣)

 

さて、私は、このレポートを現在進行形で書き綴っている。TSが入っているビルの2→3階の階段でパソコンを叩いていた。すると、踊り子さんがトントンと階段を行き来する。どうしたのか。

なんと現在、TSのお風呂が故障中とのこと。そのため、1階上にある日焼けサロンのシャワーをひとつ貸切っている。踊り子さんが階段を上ったり下りたりと大変。

 私は階段のところで手紙を書いているので、よくすれ違った。タイミング的に新人の藤宮卯月さんとよく会う。初日は私のことを誰だろうと思っていたようだが、顔を覚えてもらってからはよく挨拶するようになる。私が階段のところで何をしていたか、このレポートを読んで納得してくれることだろう。

 

 

平成26年5月                       TSミュージックにて