今回は、TSの踊り子/時咲さくらさんの三周年記念に観劇レポート「ストリップは心のふるさと」を語ります。
H27年3月1日、TSの時咲さくらさん(以下、愛称「おときさん」と呼ばせてもらう)が三周年を迎えた。おときさんの後に新人がなかなか定着しないため、ずっと新米。まぁ、新人好きの私にとっては、おときさんは永遠の新人という存在か(笑)。
周年週の池袋ミカドには行けなかったが、翌週の大阪晃生で顔を出し、3月結のシアター上野にたくさん通う。その週の香盤は次の通り。①神崎雪乃(晃生) 、②朝倉さりな(晃生)、③多岐川美帆(道劇)、④羽音芽美(晃生)、⑤時咲さくら(TS)〔敬称略〕。なんと、おときさんはトリ。今では堂々とトリを張るくらいに成長した。嬉しい限りである。
今週は、周年作「田舎のセレブおときさん」と「目覚ましおとき」の二個出し。
最初はどちらが周年作か分からなかった。演目「目覚ましおとき」は、AKB48の曲に乗り、明るく華やかな作品。最初こちらが周年作で、「田舎のセレブおときさん」の方はジョークの乗りで創ったものかなと感じた。おときさんから、「田舎のセレブおときさん」の方が周年作だからね!間違えないでね!と言われる。(笑)何度も観ているうちに、なるほどと納得させられる。
さて、周年作をたっぷり味わってみよう。
麦畑♪の曲にのって、田舎娘が登場。防災ずきんのようなかぶりもの。肌色のシャツに、下はもんぺという恰好。黒い腹巻き、ピンクの腕カバー。白いシューズを履いて踊る。
「麦畑」この曲じっくり聴くと名曲だなぁ~♪
次に、かわいい恰好に着替える。髪はツインテール。上下セパレートの衣装。緑色をベースにしたキラキラした色柄、白いフリルが付いている。下のパンツにはサイドにリボンがあり、後ろはなんと褌ルック。
ピ・ピ・ピ♪と軽快な曲で踊る。
一転、田舎らしい水の音、虫の音が聞こえる。
白い薄地のドレスで登場。髪を解いて、背中まで垂らす。裸足で盆へ。ベッドショーが始まる。
アクセサリーとしては、純金のネックレスと左手首のブレスレット、そして右手人差し指のダイヤが眩しい。セレブな感じかな(笑)
すてきなベッドショー。現代版にアレンジされた童謡「ふるさと」が流れる。周年作のテーマが「ふるさと」であることは一目瞭然。
おときさんは自分のことを「田舎のセレブ」と呼んでいる。ポラにもスナック「セレブ」と書いてある。ポラ時、今回の周年作について尋ねたら「私は、福島のド田舎出身。実家は原発で農業ができなくなっちゃった。」と話してくれた。私も秋田のド田舎出身。同じ東北人の血が騒ぐ。おときさんをよめこにしたくなるのは血のせいか(笑)
おときさんの下の顔にもすごく懐かしい田舎の風景を感じて惹きつけられるんだ(笑)
私にとって「ストリップはふるさと」なんだと思う。こんなに安らげる場はない。それは、ストリップが母なる古里であることに通じる。エロスもあるが、やはり自分が生まれた懐かしいルーツがそこにある。それを自然のままに求めているのだと思う。
平成27年3月 シアター上野にて
【閑話休題】童謡『ふるさと』は同じ作詞作曲者の手による『朧月夜』『春の小川』等と共に、文部省唱歌を代表する曲として今でも歌われている。1998年2月の長野オリンピック閉会式で、杏里をメインボーカルに、開場全体で合唱されたのが記憶に新しい。また、この曲はたくさんの歌手にカバーされている。最近ではサザンの原由子(2011年)、EXILEのATSUSHI(2012年)、薬師丸ひろ子(2013年)など。
童謡『ふるさと』(作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一)
<私流の訳詞>
兎追いしかの山 * 踊り子を追いかけた、あの頃
小鮒釣りしかの川 * いい新人を釣り上げた(?)、あの劇場
夢は今もめぐりて忘れがたき故郷 * 今でも思い出される忘れる事のできないストリップ
*
如何にいます父母 * 引退された踊り子さん、どうしていますか
恙なしや友がき * すぐに辞めた新人さんも無事に過ごしていますか
雨に風につけても思いいずる故郷 * 雨が降っても、風が吹いても、ストリップを思い出す
こころざしをはたして * こうやって文筆で自分の夢を果たして
いつの日にか帰らん * いつかきっとストリップ界に貢献したい
山はあおき故郷 水は清き故郷 * 山のようにふくよかなおっぱいの踊り子さんよ
清き水が溢れる故郷のような踊り子さんよ