今回は、東洋の踊り子・川越ゆいさんについて、H30年4月結の大阪東洋ショー公演模様を、新作「Jungle Tiger」を題材に語ります。
H30年4月結の大阪東洋ショー劇場に初日から顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①上野綾(東洋)、②川菜ひかる(ロック)、③川越ゆい(東洋)、④神坂ひなの(TS)、⑤鈴木千里(ロック) 〔敬称略〕。上野綾さんの9周年週。神坂ひなのさんが東洋初乗り。
川越ゆいさんは前回12月結の東洋ぶり。というか、その前の10月中から半年ぶりと言うべきか。ゆいさんは東洋限定で半年に一度の出演ペースを基本にしていて、前回の12月結はたまたま仲良しのみおり舞さんが出演したので友情出演した形。
半年に一度のペースだから、いつ見ても新鮮。新人好きの私の心をいつも躍らせる。
今回は初めてのショートヘアかな。かわいく若返った感じで、すごく似合っている。パーマをかけているので、激しい動きで汗をかくと、艶っぽい濡れ髪になるのがまたいい。
今週は、新作「Jungle Tiger」を初披露。土日からスタートしたが来場した客が口々に「川越ゆいさんの作品が素晴らしい!」と絶賛している。この作品を観たくて足繁く通ってくるファンも多い。(なお、三日目から1,3回目にデビュー作と二個出しになる。)
本作は間違いなく川越ゆいさんの最高傑作である。
スタートから一瞬にして作品の世界に引き込まれる。ゆいさんに確認したところ「選曲は全て自分。三曲目のトラを演じているところだけ振付を依頼したが、それ以外は振付・構成・衣装すべて自分でしました。」とのコメントを頂く。
今週はこの作品に出会うために東洋に来た想い。この作品を味わい尽くすまでは帰らない気分でおります。
早速、新作「Jungle Tiger」の内容を紹介します。
舞台の両サイドに、たくさんの樹の蔓が垂れ下がる。そこはジャングル。
一人の探検家が藪をかき分けて登場。黄土色の帽子をかぶり、黄土色の探検服を着ている。上着は長袖で胸ポケットが二つ。左腕にマークが添付。半ズボンに、足元は白いソックス、黄土色の靴を履く。肩紐で丸い水筒をぶら下げる。
小猿を連れている。(モンチッチのぬいぐるみを抱いている)
地図を片手に、黒い双眼鏡をのぞく。
さて、彼女は何を探しているのか?
盆の上に置いてあるトラを見つける。どうもジャングルに棲むトラを探していた模様。
音楽はインスト曲で、「ドンキーコング64」のBGM。ジャングルの雰囲気を醸し出す。「ドンキーコング64」(Donkey Kong 64)は、レアが開発したNINTENDO64用ソフトである。
二曲目も、「SE」(サウンド・エフェクトの略。音響効果の意。) 一般に、映画やテレビなどの画像に合わせて付加する効果音や短い音楽のこと。
ここで暗転。
次の音楽は、Fabian の「Tiger」(1959年リリース。なんと私の生まれた年ではないか)。懐かしの50~60年代ロックンロール音楽。Fabianは1943年2月6日 生まれ、現在75歳。出身地:フィラデルフィア。配偶者:Andrea Patrick (1998年〜)。身長:183 cm。
黄色に黒い縞というトラ模様の衣装で登場。フード付きの上半身。裾部分のみ黒いミニスカート。手かせと長い足かせ。裸足で、トラを演じる。
次の音楽がメイン曲になる。ケイティ・ペリーが2013年10月22日にリリースしたアルバム『プリズム』に収録されたシングル「Roar(邦題:ロアー ~最強ガール宣言!)」。トラの鳴き声や人間の叫び声も入っている。同曲は、全米ビルボード・シングルチャートにおいてケイティ8作目の1位を獲得したことで話題となった。
「ジャングルの女王」というタイトルがつけられたミュージックビデオを観たら、ケイティがターザンのような恰好を見せていた。まさしく、これが本作のモチーフ。
ミュージックビデオの内容は次の通り。ケイティが飛行機事故に遭い途方に暮れる。恋人と共にジャングルで生活することになったが、こんな局面でも恋人は記念撮影に励み、挙句の果て、トラに食べられてしまう。1人困惑していたケイティは、トラやワニなど野生動物の出現に怯えながらも、飛び交う無数のホタルや、実際は心優しい動物たちに次第に溶け込み、ポジティブに自分らしく生きていく、というもの。
原題の「Roar」というのは”ほえる”という意味であり、歌詞の内容は「虎のような、戦士のような瞳で、踊りながら炎の中を突き進む。わたしは王者 あなたにわたしのうなりを聞かせてあげる。ライオンよりも大きなうなりを。」という感じ。
トラに威嚇されても威嚇し返すなど、ジャングルで吠えまくるターザン姿のケイティには、怯えていた弱い彼女の面影はない。また、ハイヒールで槍を作ったり、ゾウのシャワーを浴びたりとすっかりジャングル生活をエンジョイする強くたくましい“最強ガール”に生まれ変わったケイティの姿が描かれている。
ゆいさんのポラコメに「10日間経った頃には私も“最強の女ターザン”になっているわ。」とある。(笑) まさしく、この「ジャングルの女王」をイメージしている。
その意に沿って、衣装が女ターザンとなる。ブラはブルーの生地に白いフリルが波状に付く。下半身はブルー、ピンク、ブラウン、ホワイトの布がふわふわと重なるスカート。緑の葉が点在している。頭には、真珠入りの黄色い花輪を巻く。特徴的なのが、肩に黄色い小鳥をとめ、スカート部に緑のトカゲ(カメレオン?)がくっついている。
盆に移動し、そのままベッドショーへ。
盆の上に置いてあるトラに跨る。トラにはピンクの首輪(リボン)が付いているので、既に飼い慣らしている様子。
近くで見たら、アクセサリーがきらり。首に純金のネックレス。右手首に純金のブレスレット。
ベッド曲は、ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のサントラ曲「タイトロープ(Tightrope)」。”タイトロープ”というのは、綱渡りに使う張り綱。危険を冒すこと、危ない橋を渡ることのたとえに用いる。人生を綱渡りに例えたこの曲は、グレイテストショーマンの中でもじっくり意味を噛み締めて味わいたい一曲。『グレイテスト・ショーマン』(原題: The Greatest Showman)は、2017年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ・伝記・ミュージカル映画。主演はヒュー・ジャックマン、マイケル・グレイシー(英語版)初監督作品。
立上り曲は、マルーン5の「Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera (ムーブス・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ)」。じっくりと歌い上げて幕を閉める。マルーン5(英: Maroon 5、マルーンファイヴ)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたバンド。1994年から4人組バンド「カーラズ・フラワーズ」(Kara's Flowers)として活動していたが、5人編成になった2001年からバンド名を「マルーン5」(Maroon5)と改名して活動開始。2002年(日本盤は2003年)リリースの、1stアルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』(Songs About Jane)はロング・セラーとなり、『第47回グラミー賞』最優秀新人賞など数々の賞を受賞し、一躍有名になった。2012年から2017年時点にかけてさらに2人がメンバーとして加入し、7人編成となっている。
本作は間違いなく川越ゆいさんの最高傑作である。
これだけの作品を作れれば、誰が何と言おうと、東洋の看板である。他にもたくさんの素晴らしい作品があるが、半年に一度のペースだと常に新作になり、一度作品を見逃すと二度と見れなくなる。それはあまりにも勿体ない・・・。
今回の作品「Jungle Tiger」を武器に、今後は関東にも再上陸して川越ゆいのタイガー旋風を是非とも巻き起こしてほしい。
私はどうしても川越ゆいさんを東洋の看板に据えたい。ゆいファンの一人として、この衰退している東洋を、“最強ガール”の決意をもって、(荒木まいさんとの二枚看板で)盛り返してほしいと心から願うばかりである。
平成30年4月 大阪東洋ショーにて
【川越ゆいちゃんからのお返事】
・レポさんきゅー!!! じっくり読んだけど、本当によく見てくれてる! うれしい!!
去年までエロい演目作ってみてたから今回は楽しい演目作りたかったの。
周年は「売女」だけど、2018年は「ジャングルの女王」常に強い女をイメージしていのかなぁ・・・意識はしてないけど(笑)
・インディアンの話、おもしろかったよ。さんきゅーだぜ。今日も楽しんで。
・読んで泣いちゃったよー。トラが死んで毛皮にされるところが可哀そうで~!
『トラとインディアン娘』
~川越ゆいさん(東洋所属)の新作「Jungle Tiger」を記念して~
森の中に小さな湖がありました。
透き通った清い水をたたえ、月夜に照らされた湖面はきらきらと輝いていました。
ひっそりと静まりかえった中、一人のインディアン娘が湖で水浴びをしていました。つぶらな瞳、日に焼けた小麦色の素肌、長い黒髪、張りのあるバスト、小股の切れ上がったヒップ、そしてカモシカのようにすらりと長い脚。まるでビーナスの美しさ。彼女のヌードは月影に映え、静かな水浴びの音は森から流れる木々の葉擦れの風音と共に心地よい旋律を奏でていました。
彼女は、ふと気配に気づき、対岸に目を移しました。
一匹の大きなトラが彼女のことをじーっと見つめています。彼女は一瞬、恐怖で湖水の中に身体を縮めました。小さな湖なので、トラに襲われたらひとたまりもありません。
彼女は恐る恐るトラの目を見ました。不思議なことに、怖い気配は感じず、むしろトラの瞳には優しさが宿っていました。動物好きの彼女は、まるで猫に接するごとく、おいで!おいで!と手招きをしました。
すると、トラは優しい眼差しを湛えたまま、静かに森の中に去って行きました。
彼女は、あのときのトラの優しい眼差しが忘れられませんでした。
そして、なぜか、いつでも自分は、あの優しい眼差しに護られているような気分になりました。トラのことを思い出すたびに心が安らぎました。
インディアン娘には病気の母親がいました。
生活費と薬代を稼ぐために、彼女は都会に出てヌード・ダンサーになろうと決心しました。プロポーションには自信があったし、多少の踊りもできました。
彼女は懐かしい森に別れを告げるために、あの湖に向かいました。
事件はそのときに起こりました。
巨大なグリズリー(ハイイログマ)が彼女の前に現れたのです。彼女の背丈の何倍もあります。グリズリーは彼女に襲いかかろうとしました。そのとき一匹のトラが森の茂みから現れ、グリズリーに飛びかかりました。グリズリーは驚き、手でトラを払いのけました。そしてトラに向かって大きな声で威嚇しました。グリズリーの身体の大きさはトラをはるかに凌いでいました。しかし、トラも怯まずに、牙を剥き出しにして吠えました。
グリズリーは巨体でトラを圧倒しようとしました。トラはグリズリーの脇腹に飛びかかり噛みつきました。グリズリーは大きな腕の爪でトラに反撃しました。死闘が続きました。
最後は、トラの気迫に押され、グリズリーが森の中に逃げていきました。
グリズリーが見えなくなったことを確認した途端、トラは倒れ込みました。グリズリーの爪で致命傷を負っていました。トラは命をかけてインディアン娘を護ろうとしていたのです。
倒れたトラに、インディアン娘が駆け寄り、抱きつきました。
「ありがとう。私のために本当にありがとう。」彼女は死にかけているトラにしがみついて泣きました。
トラは以前のように優しい眼差しで彼女を見つめ、そして静かに息を閉じました。
インディアン娘はトラの強い愛を感じました。これまでも、いつも自分のことを護ってくれていたことを確信しました。
インディアン娘は、ストリッパーになって、今ステージの上にいます。
華麗なインディアン衣装を纏い、トラとの思い出を演じています。
ベッドショ―では、トラの頭部がついた大きな毛皮を盆のうえに敷きます。彼女はトラの毛皮のうえに寝そべり、愛おしそうに毛皮を撫でる。指先をトラの頭部にはわせ、自分の方に顔を向けさせ、トラの顔をじっと見つめます。トラは生きているかのように優しい眼差しを湛えています。心の窓である目を通じて、二つの魂が重なり合いました。
「初めて湖で出会ったときに、あなたの素敵なヌードに憧れました。この世にこんなに美しいものがあることを初めて知りました。あれから、ずっとあなたのことを想っていました。」トラの目はそう語りました。
「ありがとう。わたしは動物にも心があることを知っていたので、あなたの気持ちはしっかり通じていましたよ。あなたのお陰でずっと安心して暮らしてこれました。本当にありがとうね。」と言って、トラの顔にキスをしました。
インディアン娘は、トラの優しさに包まれながら、素晴らしいステージショ―を披露しました。
おしまい