今回は、ロックの踊り子、赤西涼さんの演目「マシュマロDAY」を観劇レポートします。
H26年10月上旬、大阪東洋ショーに二度遠征。
15日間出演していたトリの赤西涼さんの演目「マシュマロDAY」を拝見し、ステージのカラフルさが私の童心を激しく揺さぶった。久しぶりに、ステージを観ながら童話のストーリーが勝手に頭の中を流れた。台風19号が近づいてきていたが、この童話を書き上げて、涼さんに渡すまで帰らない!と、私は決意した。
まずは作品「マシュマロDAY」の内容をご紹介。
最初に、盆前で、四つの白い風船をもってカラフルな衣装で登場。鮮やかな色彩が目に飛び込む。金と黒がまだら模様になった蛇柄(?)のワンピースで、スカートの裾はふわふわオレンジ。特徴的なのが、腰のベルト部に赤・青・紫・黄・緑の五色の布が挟まれている。赤い帽子にも五色の布が付いている。白いシューズにもカラフルな花が縫い付けられている。
舞台の上に、赤・青・黄・緑の四つの椅子が置いてある。椅子には鮮やかな色彩の花が取り付けてある。なんか折り紙で作ったようなかわいい椅子である。涼さんはこの四つの椅子にそれぞれ白い風船を括り付ける。
次の衣装もカラフル路線で押してくる。パープル系のドレスと帽子、スカートの裾が黄と黒のまだら模様。これに五色のマントで色付けされる。
不思議にも、このカラフルな色彩が私の琴線に触れてくる。折り紙の世界を連想、それはファンタジーの世界。折り紙を作る少女のイメージが湧く。この演目の本来の趣旨と違っているかもしれないが、私はストーリーを駆け巡る。
選曲が全てミスチルなのが効果的。ベッド曲の「君に会いたい」が心に沁みる。童話の中に歌詞を引用させてもらった。分かるかな?
以前、赤西涼さんは小仏顔だという話をして涼さんが喜んでくれたが、その小仏顔の微笑みを見ていると私の胸はキュンキュン高鳴る♡
童話「折り紙の好きな少女」をプレゼントさせて頂きます。
平成26年10月 大阪東洋ショー劇場にて
【事後メモ】赤西涼さんからのコメント
「テーマの一つが『色とりどり』なので、折り紙に近いものがあるかもっ!」
「『君に会いたい』の「自分が思ってるよりずっとキレイ」って言ってる曲、大好きなのです!! 同じ言葉を気に入ってくれて感激です!!」
~赤西涼さんの演目「マシュマロDAY」を記念して~
中南米のある街に、折り紙の上手な少女がいました。
最初に、少女がどうして折り紙が好きになったのか、お話しましょう。
少女の家の近くに、日本人の老夫婦が住んでいました。少女は小さい頃に、その老夫婦の家の出窓に、色とりどりの折り紙を見つけました。
「なんて、かわいらしい置き物!」
老夫婦は、折り紙に興味を示している少女を家の中に招き入れました。
少女は家の中にある折り紙に目を輝かせました。
そこには、動物園がありました。水族館もあります。大好きな遊園地もあります。
少女は夢の中にいる気分でした。
老夫婦は帰りに、少女に鶴の折り紙をプレゼントしました。鶴の折り紙は少女の宝物になりました。ずっと眺めながらつぶやきます。「一枚の紙切れがどうしてこんなキレイな形になるのかしら。すごく不思議。そして、すごくファンタステック♪」
少女は毎日のように老夫婦の家に遊びに行って、いろんな折り紙を教えてもらいました。
いつしか少女は自分でイメージしたものは何でも折り紙にできるようになりました。
そこには空がある。鳥が飛ぶ。
海がある。魚が泳ぐ。
緑の森がある。たくさんの生き物がいる。
星があり宇宙がある。
今度はたくさんの子供たちが少女の家にやってきました。
少女は子供たちが求めるものは中でも折り紙にしてプレゼントしました。
いつしか、彼女の評判は国中に広まりました。
王子がその評判を聞きつけて彼女を訪ねました。
少女はいつものように沢山の子供たちに囲まれ、彼らの要求に応えるべく、せっせと折り紙を折っていました。
「私にも折り紙を折ってもらえるかな?」と王子は少女に話しかけました。
少女は驚きました。少女はハンサムで有名な王子のことを知っていました。その王子が自分のところにやってくるなんて信じられません。王子に優しく見つめられて少女は胸がときめきました。
「あなたの美しい心を折ってほしいな」と王子は言いました。
少女は王子を目の前にして、上がってしまい、いつものように軽やかに手が動きません。そんな彼女の様子を見ていて、王子は優しく微笑みました。そして、真っ赤なハート・マークの折り紙を少女に差し出しました。
「あなたが子供たちに接している様子を垣間見て、あなたこそ、この国の王女に相応しい方と分かりました。私のお嫁さんになって下さい。」
少女は「私はお姫様になるほどキレイではありません。」と断りました。
王子は言いました。「あなたは自分が思っているより、ずっとキレイですよ。あなたの美しい心があなたを王女に相応しい美しさにしているのです。」
王子は少女の手を強く握り、城に連れて行きました。
おしまい