今回は、ロックの踊り子、赤西涼さんと柏木由紀奈さんのチームショー「柏木涼太郎(仮)」を「桃娘、食べ頃よん♪」と題して語ります。
H26年10月頭に大阪東洋ショーに遠征。
その週は土日が一回しかなく、H26年10月4日(土)に顔を出すも、台風18号が近づいており、泣く泣く、その日に夜行バスで帰京するしかなかった。
赤西涼さんと柏木由紀奈さんの二人は15日まで出演。私は翌週10月11日(土)に再び大阪東洋ショーに遠征。11(土)~13(月、体育の日)の三連休。三日間、観劇したいところ。ところがまたもや台風19号が近づいていた。
二週連続で台風かよぉ~台風がストリップの邪魔ばかりするなぁ~!
この時期は踊り子さんも台風の心配ばかりさせられるという。
13日は完全に危険暴風圏内。最大二日観劇して12日の夜行バスで帰れるかどうかがポイント。私はあらゆるケースを想定して11日と12日の二枚の夜行バスを予約。台風の状況を見て最終判断しようと考えていた。
10月中の香盤は次の通り。①渚あおい(東洋)、②川越ゆい(東洋)、③吉沢伊織(ロック)、④柏木由紀奈(ロック)、⑤赤西涼(ロック)〔敬称略〕。2.4回目は柏木由紀奈さんと赤西涼さんのチームショー「(仮)柏木涼太郎」。
今回、赤西涼さんと柏木由紀奈さんのソロステージとチームショーを観ていて、無性にレポートしたくなり二日間観劇することを決意した。まさに前週のリベンジ。今度は台風の好きにはさせないぞー!と意気込む。
チームショーは前週一度だけ拝見したが、今週は二度目をじっくり拝見した。
「柏木涼太郎(仮)」というのはお二人の名前に桃太郎を掛けているのが分かる。お二人は桃太郎というより桃娘(ももむすめ)。私流にいえば「桃娘、食べ頃よん♪」というタイトルが思い浮かぶ。
内容を紹介する。
出だしがとてもユニーク。二人が大きな桃のぬいぐるみで登場。桃の下に葉っぱが付いている。頭には、桃の缶詰と桃のネクター缶の帽子をちょこんとかぶる。二人でひっくり返ったり、二人でお互いの桃の皮を剥いたりしてはしゃぐ。皮の下に、小さい乳首状の桃が現れる。曲が童謡「桃太郎」に変わる。二人はきび団子を取り出し、盆周りの客に配る。
次は、サンバ風の衣装。頭に鶏のトサカのような帽子。キラキラした赤い衣装に、フリフリした赤いスカート。金のシューズを履いて二人で軽快に踊る。
次は、ソロ。最初に柏木由紀奈さんがピンクのラグジュアリードレスを着て登場。かわいく決めている。ハートのクッショッンを抱いて、ベッドショーへ。次は、赤西涼さんがジュディオング風の赤いドレスで登場。しっとりと決める。そしてベッドショーへ。二人の持ち味の違いが分かる。
最後は、月の砂漠が背景。裸体の上に、赤い腰巻を付けてベッドショーへ。二人の色香が場内を渦巻く。
チームショーの醍醐味は「組み合わせの妙」。一人一人が持っている個性が組み合わされることによって、単にプラス効果ではなく、相乗効果となって、変化に富んでくる。各人の個性がソロ以上に光り輝く。
もちろん演出は難しい。ソロの比ではない。しかし、だからこそ面白さは桁違い。演出する方も演じる方も一度チームショーの魅力にはまると抜け難いという。
一般に、ダンスがハイレベルで均衡しているチームは、ダンスでぐいぐい押し、左右対称形のシンクロナイズされた動きが見せどころ。
それに対し、今回の赤西涼さんと柏木由紀奈さんのチームショーは二人の個性の違いを前面に出している。二人はストリップ歴が長くはないが自分のステージ・スタイルをしっかり持っている。先ほど、内容紹介のところでも触れたが、ソロ部分は二人の別々の特徴を活かして演出している。他にも、二人をじっくり眺めると、柏木さんの白肌に対して赤西さんは小麦色肌。柏木さんのショートヘアに対して赤西さんはロングヘア。柏木さんの鮮やかな赤いマニュキュアに対して、赤西さんが白いマニュキュアだったらいいなと思いきや何も付けていない(笑)。
それぞれの個性が光る赤西涼さんと柏木由紀奈さん。その二人のチームショーだから、あれあれこれこれと楽しんでいるうちに、あっという間に終わってしまう。
今回は、二粒で三つも四つも美味しいステージであった。
平成26年10月 大阪東洋ショー劇場にて