楠かほさん(道劇所属)について、2019年12月頭の渋谷道頓堀劇場での公演模様を、新作「ラプソティー」を題材にして、「ステージの中に真実の愛を見つける」という題名で語りたい。

 

 

2019年12月頭の渋谷道頓堀劇場に二日目から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①(TS)、②楠かほ(道劇)、③夢乃うさぎ(晃生)、④MINAMI(まさご座)、⑤Kuu(フリー)、⑥宇佐美なつ(道劇)〔敬称略〕。

 

今週も一個出し。私がいつも一個出しだねと話したので、かほさんから次のコメントがあり。「二個出しは課題でもあって、いつになるかは未定ですが、今後の目標としています。新しいものも、もちろん好きですが、一つのものを踊り込んで、更に新たな発見があったりすることも好きなコトです。」

ステージを拝見した瞬間に「新作だー☆」と分かったよ。今週の公演が始まる前に、かほさんの全演目をおさらいしていたのでね。しかも、私が初日にお渡しした観劇レポート「楠かほさんのステージの特徴と魅力」がそのままだった。思わずニヤリとしてしまった。かほさんからのポラコメ「新作は、太郎さんに読まれています(笑) 完全に・・・(笑)」には私も笑ったよ。すぐに演目名「ラプソティー」と選曲を教えてもらう。

 

私が初日に提出した、まさご座での観劇レポートに対して、かほさんから丁寧な長文のお返事を頂いた。その中に、「選曲は一番重要視しています。なぜなら、(自分自身が)心に響く音楽を使いたいので!! 大好きな曲で踊りたいのです。」とあり、この言葉に沿って、今回の新作についても、選曲を中心に私の感想を書いていきたいと思います。

 

作品内容に触れる前に、本作品のタイトル名「ラプソティー」について話しておきます。

この言葉をネットの辞書で調べてみた。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等より引用)

狂詩曲(きょうしきょく)またはラプソディ(英: rhapsody、独: Rhapsodie、仏: rhapsodie、伊: rapsodia)は、自由奔放な形式で民族的または叙事的な内容を表現した楽曲。異なる曲調をメドレーのようにつなげたり、既成のメロディを引用したりすることが多い。

19世紀半ばにフランツ・リストが作曲した『ハンガリー狂詩曲』(全19曲)がおそらく最も大規模かつ有名な作品であり、後年の作品はそれに何らかの影響を受けたものと考えられる。 またガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』は知名度が大変高く、ポピュラー音楽の分野にも影響を与えている。

もう少し詳しい解説を見ると、・・・

ラプソディは、狂詩曲(きょうしきょく)とも言います。19世紀初めから器楽曲の標題に用いられるようになりました。形式は決まっておらず、楽器や演奏形態も自由です。民族的、叙事的または愛国的な内容を表現した音楽で、民族音楽など既成のメロディーを引用したり、異なる曲調をメドレーのようにつなげて構成することが多い曲です。

「狂詩曲」は、クラシック音楽にかぎらずポピュラー音楽や小説、ドラマや映画のタイトルなどにも使われています。

狂詩曲には、なぜ「狂う」という言葉が使われているのでしょうか。「狂」という字は、仏教用語では「面白おかしい」「絵空事」という意味があります。江戸時代中期以後に流行した、漢詩体で滑稽を主とした詩、他愛もなく空想的で、その土地の民話的な詩の事を「狂詩」といっていました。

また、芸術上の自由な展開を「狂う」といいます。明治維新後にクラシックの楽曲が日本に紹介されるときに、当時の翻訳者が頭を絞って「狂詩曲」という訳語を考えついたといわれています。

 

狂詩曲とよく似た言葉に「狂想曲」があります。この違いは何か気になるな。・・・

狂想曲(きょうそうきょく)はクラシック音楽における楽曲の一形式で、奇想曲(カプリッチョ)のこと。音楽用語としては自由な楽曲を意味する。

転じて特定の出来事に対して人々が大騒ぎする様子を比喩する際に用いられる言葉。対象となる現象を冠して「○○狂想曲」と表現し、ルポルタージュやエッセイ、小説、ブログなどの題名として用いられる。一連のブームが去った後で用いられ、本質を見失った議論になっていたことを皮肉って使われることが多い。

この際副題や当て字としてしばしば「ラプソディ」が用いられるが、ラプソディは狂詩曲を指す用語であり、狂想曲(カプリッチョ)とは異なる。

 

以上の解説文を読んで、かほさんの言う「ラプソティー」は英語のrhapsodyなので「ラプソディ」と表記するのが正しいようだ。ネットを見ていると、例えば曲名「ボヘミアン・ラプソティー」と表記しているものもあるが、正式にはやはり「ボヘミアン・ラプソディ」が正しい。一曲目の「恋愛ラプソディ」に繋がっているなら、作品タイトル名は「ラプソディ(or 英語名でRHAPSODY)」とした方がいいようだ。

この点を初日に気づいて、二日目の朝に手紙でかほさんに話す。かほさんからすぐに「ラプソディ=狂詩曲なので、本来は何かと組み合わせて使うのでしょうね~色々、調べて頂いてありがとうございます。」と返答が来る。

 

さて、前置きが長くなったが、さっそくステージ内容について語りたい。

最初に、清楚なピンク系のロングドレス姿で登場。頭には白とピンクの二つの花飾り。白い真珠の首輪。肩出しで、袖につながる上着で、下には裾広がりのスカートがふわふわと流れる。ピンクの衣装には更にピンクの花びらが散在している。両手に白い手袋。

かほさんには淡いパステルカラーがよく似合う。落ち着いた上品さ、清楚さ、清潔感が溢れる。かほさんの好みなんだろうけど、まさしく、かほさんの性格から来ているんだね。

音楽に合わせ、優雅に、ゆったり踊る。

一曲目は、「純愛ラプソディ」。竹内まりやの名曲を「ろん」がカバーしている。

音楽が変わり、暗転し、着替える。

今度は上下セパレートの白い軽装で登場。白いブラと、白い花柄のミニスカート。髪飾りや首輪はそのまま。

その軽装の上に、白いマラボーを巻く。(ちなみに、マラボーとは、もともとハゲコウ(アフリカ・インド・東南アジア産の大形コウノトリの総称)の事、またはその羽毛の事ですが、この業界では七面鳥(turkey)の羽毛の事をマラボーと呼んでいます。羽毛ショールに使用するマラボーは、ほとんどがアメリカ産です。) 白の中に金線が混じっている。

マラボーを巻いたまま、音楽に合わせて裸足で踊る。

二曲目は、デズリーの「Life」。 デズリーの声、本当に強く優しくて素敵だね。自然とテンションが上がりそう。自分自身はどこにでもいる普通の、むしろ苦手な面や臆病な面の多い人間だけど、真剣に物事に取り組むことは忘れてない。だから人生を楽しく思えている。そんな歌詞です。この曲を選んだということは、どこか、かほさんの生き方と通じているのかな。

この曲「Life」は日本では1999年にテレビドラマ『to Heart 〜恋して死にたい〜』のオープニングテーマに起用され、オリコン洋楽シングルチャートでは1999年8月9日付から8週連続1位を獲得した。

『to Heart 〜恋して死にたい〜』(トゥハート こいしてしにたい)は、1999年7月2日から9月17日まで毎週金曜日21:00 - 21:54に、TBS系の「金曜21時」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は堂本剛。平均視聴率は15.0%。プロボクサーを目指す青年・時枝ユウジ(演・堂本剛)と彼に思いを寄せている少女・三浦透子(演・深田恭子)の純愛を、片思いの切なさを通して描いていくストーリー。かほさんは、このドラマを観たのかな?

デズリー(Des'ree、本名:Desiree Weeks、1968年11月30日 - 現在51歳)は、イギリス・ロンドン出身のポップ/ソウル歌手、シンガーソングライター。代表曲は「Feel So High」、「You Gotta Be」、「Life」など。

<来歴>

イギリス・ロンドンで生まれ育った彼女は、バルバドス出身の父とイギリス領ギアナ(現在のガイアナ)生まれの母にレゲエやカリプソ、ジャズ音楽を教わる。家族と共にバルバドスで過ごした3年間の後、14歳の時に音楽の世界に入る決心をする。10代から作詞・作曲をし始め、23歳の時に初めて作成したデモテープがきっかけで音楽プロデューサーであるアシュリー・イングラムと知り合い1991年デビュー。1992年にシングル「Feel So High」がイギリスでチャート13位に、オーストラリアでは28位を記録。

1994年、シングル「You Gotta Be」が大ヒット。イギリスのみならず、アメリカでもビルボードで80週連続でチャートインするなど世界中にその名を知られるようになる。

セカンドアルバム「I Ain't Movin' 」は全世界で160万枚を超えるセールス。1995年に行われたシールとのアメリカツアーも成功に収める。1996年には、映画「ロミオ&ジュリエット」のサウンドトラックに「Kissing You」が収録される。

1998年、シングル「Life」がヨーロッパで大ヒット。

1999年、ブリット・アワードのイギリス女性ソロアーティスト部門を受賞する。2003年にはアルバム「Dream Soldier 」をリリースした。

音楽が、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したクラシック「G線上のマリア」に変わる。この曲は演目「-germer-」(ジェルメ)に引き続き使用されている。

上のブラを脱ぐ。ミニスカートを取ると下にも薄いスカートが。緑の葉と茶色の花の模様がプリントされている。

音楽が変わり、一旦暗転する。

ピンクの薄いガウンを羽織って登場。下には白いパンティのみ。盆に移動。

白いパンティを取って、左手首に巻く。かわいいヘアがこんにちは。

音楽は、ここから定番の手嶌葵が二曲続く。かほさんは手嶌葵が本当に好きで多用してくれるので、手嶌葵好きな私としては手嶌葵のいろんな曲が聴けてめっちゃ嬉しい。手嶌葵は天使のような歌声でとても癒される。それがそのままかほさんのイメージと重なる。

四曲目は、手嶌葵の曲「オンブラ・マイ・フ~Ombra mai fu」。手嶌は映画「永い言い訳」の挿入歌として、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲のオペラに登場する楽曲「オンブラ・マイ・フ」を歌唱。

2016年10月14日に全国公開された映画「永い言い訳」は西川美和監督が自らの小説を映画化した作品で、妻を亡くした男と母を亡くした子どもたちとの出会いから動き始める物語が描かれる。妻を失った主人公を本木雅弘が演じるほか、深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華ら実力派俳優が脇を固める。

西川監督は手嶌について「冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版『オンブラ・マイ・フ』は、すべてを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な『最終兵器』となってくれたと感じています。自分の作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です」とコメントしている。

かほさんは、この映画を観たのかな?

 ラスト曲は、手嶌葵の歌う「瑠璃色の地球」。手嶌葵の2012年に発売した『image 12 douze emotional&relaxing』に収録されている。   

もともと「瑠璃色の地球」は、1986年に発表された松田聖子の楽曲。初出は13thアルバム『SUPREME』。その後、合唱用に編曲され、日本国内で広く歌われるようになった。作詞は松本隆、作曲は平井夏美。松田が妊娠中にレコーディングされた曲であり、その時の子どもが神田沙也加である。沙也加は「この曲を聴くと、いつも不思議な気持ちになる」とコメントしている。

以上が、ステージの模様である。

 

 先のレポートにも書いたように、かほさんが選曲する歌はすべてかほさんの分身のように思えてくる。

 その中でも、今回の作品名「ラプソティー」からして、メインとなる曲は最初の「純愛ラプソディ」なのかなと感じた。

 ところが、「純愛ラプソディ」と云えば竹内まりやなのに、あえて「ろん」のカバー曲を選んでいるのが気にかかる。

この曲が竹内まりやの代表曲であり、彼女の声を聴けばすぐに分かるが、今回の「ろん」のカバー曲は一瞬原曲を忘れさせてしまうほどにアレンジが変わっている。私はいったい誰が歌っているのだろうと気になって、かほさんに尋ねて「ろん」という歌手を教えてもらった。そのときに「太郎さん、鋭い質問でした。」というコメントが付されてあって、それもなんとなく気になった。

かほさんの好みからすれば竹内まりやは好きな歌手だと思うのだが、あえて竹内まりやを使わず、「ろん」のカバー曲にしたのは何故だろうと気になった。

「ろん」をネットで調べてみた。

ろん(生年非公開 10月10日 - )は、日本で活動する歌手。性別は非公開。主にニコニコ動画の「歌ってみた」カテゴリで活動するWEBアーティスト。活動の場によって「ロン」「Lon」の表記がある。2011年のエグジットチューンズ所属を経て、2015年からはワーナーミュージック・ジャパン所属。

ニコニコ動画のカテゴリ「歌ってみた」で再生回数No.1を獲得し人気となった歌手。ろんという名前の由来はニコニコ動画への初投稿時にロンドン在住だったことから。生年や年齢は非公開であるが、2016年現在で20代半ばの女性であると推察されている。また血液型はAB型、身長は152㎝と公言されている。

2015年8月26日に自身初のJ-POPカバーアルバム『ろんかば-J-POP ZOO-』を発売し、オリコン週間10位を獲得して脚光を浴びる。自身のTwitterは約23万フォロワーと中高生を中心に絶大な人気を誇る。

2016年春に発売の角川ゲームス新作PlayStation®4、Vita用ソフト『√Letter ルートレター』のテーマソングを担当した。楽曲は竹内まりやの不朽のノスタルジックソング『純愛ラプソディ』をろんがカバー。アレンジャーは『ろんかば-J-POP ZOO-』でも参加した鈴木Daichi秀行が担当している。

『√Letter ルートレター』とは、地方の文化や歴史を土台にした人間ドラマをテーマとするアドベンチャーシリーズ「角川ゲームミステリー」の第1弾作品で、美しい自然と歴史に彩られた島根県を舞台に、15年前に返信が途絶えたペンフレンド文野亜弥を探して謎を解く、ミステリーアドベンチャーゲームである。ちなみに、竹内まりやは島根県出身。

以上の情報を知り、もしかしたら、かほさんがこのゲームをやって「ろん」を知ったのかなとも思った。しかし、もう少し深堀したくなる。

 

実は私は竹内まりやのデビューからのファンなんです。

竹内まりやは1955年生まれ。私の四歳上。私が大学に入って最初に買ったLPレコードが彼女のデビュー作だった。まさに竹内まりやは私の青春の憧れの君。だから山下達郎と結婚したときには正直ショックでした(笑)。

結婚後には家庭に入って、表舞台にはほとんど出演しなくなりましたが、シンガーソングライターとして多くの歌手に楽曲提供し、かつ自身でも歌っている。通称「シンガーソング専業主婦」。

私が竹内まりやの楽曲の中でとくに印象深いトピックスを挙げたくなった・・・

1986年に中森明菜へ提供した楽曲「駅」。これを1987年に自身でセルフカバーしたら大ヒットして広く知られる。また『火曜サスペンス劇場』の主題歌になった「シングル・アゲイン」(1989年)と「告白」(1990年)。こうした一連の曲のドラマ性に感動した。その延長として1994年発売の「純愛ラプソディ」は、自身現時点で最大のヒット曲となった。

2008年9月29日から放送が開始された、竹内の故郷である島根県を舞台としたNHK連続テレビ小説『だんだん』では主題歌「縁の糸」とナレーションを担当、また劇中歌「いのちの歌」をヒロインを務めた茉奈 佳奈へ楽曲提供している。この「いのちの歌」にもしびれた。

また、竹内まりやが50代を迎えて作った曲「人生の扉」もいい。2007年8月に35枚目のシングルとしてリリース。50代も終わりにさしかかった私がこの曲と出会った時には涙が出た。

そうこう見てくると、竹内まりやは私の憧れの君だったが今や天才ソングライターである。それもこれも山下達郎と結婚したからだとつくづく思う。ほんと男の価値は顔じゃないよなぁ~。(笑)

 

ここで、竹内まりやの「純愛ラプソディ」をもう少し調べてみる。

1994年5月にリリースされた「純愛ラプソディ」は、竹内まりやの24枚目シングル。

累計895,500枚突破、竹内まりや史上最も売れた楽曲となりました。

この楽曲は1994年4月クールで放送された日本テレビ系ドラマ「出逢った頃の君でいて」の主題歌に起用されました。陣内孝則×酒井法子主演、テーマは不倫でした。かほさんは、このドラマも観ていたのかな?

その主題歌ということもあり、「純愛ラプソディ」はポップなメロディですが歌詞の内容はOLの不倫をテーマにしています。

後に夫でプロデューサーの山下達郎は「死生観が織り込まれていること」と「アレンジが上手くいった」とし「純愛ラプソディ」をまりや作品のNo.1に挙げています。

この歌詞を味わうとよく分かりますが、明るいメロディはこの歌の主人公の心の裏返しです。この歌の真意は悲しい一人の女性の失恋ソングです。

 

 竹内まりやさんの歌声なら年齢相応に艶っぽくて不倫の味わいがあります。ところが20代の「ろん」では、明るいメロディのまま歌い切り、不倫の味わいが消えてしまいます。

 もしかしたら、かほさんは意図的に「ろん」のカバー曲を使ったのか。気持ちとしては不倫を表現したかったが、あえて曖昧にしたのか。

 そう考えると、逆に、楠かほという踊り子は、たまらないほどに不倫が似合う女に見えます。落ち着いた、控えめな性格は、不倫にドンピシャはまります。私のようなおじさんが惹かれるかほさんの魅力の中には、そんな許されない忍ぶ恋の似合う艶やかさがあるのかもしれません。

 私自身のことを少し書かせてもらいます。私は小さい頃に小児麻痺にかかり左足が不自由になって、自由恋愛を楽しめませんでした。運よくお見合いで結婚できましたが、叶わなかった恋の残り香をずっと引きずってきました。子供三人に恵まれ絵にかいたような平和な家庭を持ちながら、ストリップにはまり家庭を壊してしまいました。会社も定年し、いまや好きなストリップ三昧ができます。今が私にとっての青春のような気にもなっています。

 そんな中で、ストリップを通して楠かほさんに出会い惹かれました。そういうめぐり逢いなのかもしれませんね。

 勝手に不倫が似合う女なんて、失礼なことを言ってごめんなさいね。でも、そういう魅力をもつかほさんと私のようなしがないおじさんがストリップという場で出会うなんてドラマですよね。物書きを趣味とする私としては無性に小説にしてみたくなります。(笑)

 

 これが正直な感想です。レポートを書きながら、こういう結論になってしまいました。

「太郎さん、鋭い質問でした。」というかほさんのポラコメ、また「ラプソディ=狂詩曲」という主題は「狂ったこと=不倫」を裏テーマにしていると感じました。

 竹内まりやが不倫のことを歌い上げているのと同様、楠かほさんが踊り子という表現者であれば、それを表現せずにはおれなくなるのかなと感じます。

 私の解釈があっていれば、他の曲も相対的につながってきます。不倫もlife=人生です。「G線上のマリア」のG線というのは、もしかしたら社会的に許されるかどうかの境界線に思えてきます。手嶌葵という歌手も切ない恋を歌い上げて慰めてくれます。とくに「オンブラ・マイ・フ」は讃美歌に聴こえてきて、不倫を懺悔しているように思えちゃう。

 でも、「純愛ラプソディ」と言うからには、不倫も純愛なのだと思います。私自身、家庭を壊し、妻との愛を切ってしまいましたが、一方でストリップの中に真実の愛を探してこうして劇場通いしています。ご存知のように、私は執筆を通して「真実の愛」を探しています。それが時に「サイコパス」になったり「ちんぽ三兄弟」になったりしていますが。(笑)

 まぁ、私の場合は、離婚していますから不倫にはなりませんのでご安心を。(笑)

 

 以上、脱線だらけの私の勝手な感想(妄想)でした。たいへん失礼しました。

 ちなみに、私の解釈が的外れじゃなかったら、タイトル名は正しいからと「ラプソディ」にしないで曖昧なまま「ラプソティー」でいいかもね。

 

 

2019年12月                                 渋谷道劇にて