大好きな楠かほさんが2019年12月頭の渋谷道頓堀劇場に急遽出演が決まった。私は嬉しくてたまらない。かほさんとはなかなか会えないのだから当然である。
なお、今年はラッキーなことに年5回もお会いできることになった。振り返れば、1月頭の渋谷道劇、2月頭の大阪晃生、5月頭の渋谷道劇、8月頭の岐阜まさご座、そして今回の12月頭の渋谷道劇となる。
そもそも、かほさんとは今年のお正月の渋谷でほぼ一年ぶりに再会し、2月の大阪晃生で仲良くなれた。会いたくてたまらなくなるも、かほさんの出演は極めて少ないのでなかなか会えず、毎日一日千秋の思いで待ち続けているところ。
ともあれ、今回の12月頭の週は、かほweekにしようと事前に決めた。
さて、楠かほさんに会いにいくための事前準備として、前回の2019年8月頭のまさご座公演でのステージ模様を思い出す。そのときに頂いたポラコメや手紙、そして私自身の書きかけの観劇レポートをもう一度読み返した。レポートはあのときの演目「-germer-」(ジェルメ)を題材にしている。
合わせて、これまで拝見したステージを思い返し、過去の観劇レポート二つを読み返し、改めて「楠かほのステージの特徴と魅力」についてまとめてみたくなり、さっそく取り掛かった。
最初に、2019年8月頭のまさご座公演でのステージ模様から話します。
2019年8月頭のまさご座公演に8/6と8/7の二日間顔を出す。
その週の香盤は次の通り。①橋口美奈(フリー)、②かすみ玲(フリー)、③楠かほ(道劇)、④葵マコ(DX東寺)、⑤浜崎るり(晃生) 〔敬称略〕。
かほさんとは5月頭の渋谷道劇以来となる。かほさんは出演頻度が少ないので、今回でまだ13日目になる。2018年のお正月デビューなので二年間で13回目とは少なすぎる。
間隔が空きすぎているせいか、かほさんの作品がどれだけあって、今回のがそのどれに該当するのか分からなくなっていた。かほファンとしては情けないこと。勇気をもって本人に確認したところ、「作品は全部で四作品です。」 そして、今回の作品は演目名「-germer-」(ジェルメ)で、芽生えるという意味。丁寧に教えてもらう。曲名を聞いて驚いた。そこで、中の曲名が入れ替わっているために、私がどの作品か混乱しているのがよく判った。「全部、バラバラでスミマセン」との本人のコメント。今回の作品は次のとおり選曲が入れ替わっていた。
1曲目. 中島美嘉 「sakura」・・・去年の2月、晃生
2曲目.「ピアノソナタ第8」・・・RE.MiND ORCHESTRA Reception
3曲目.「G線上のマリア」・・・2,3は作り直しました
4曲目. 手嶌葵「the rose」・・・4,5は今年、晃生、渋谷で出しました
5曲目. 手嶌葵「虹」
まずは今回、これをベースにして、作品「-germer-」(ジェルメ)を記録しておきたい。
最初に、すらりとした水色のドレス姿で登場。裾広がりのワンピースドレス。ポイントは肩掛けのような白い羊の毛(?)。両手に白い手袋。頭には白い羽毛状の髪飾り。
音楽に合わせて、優雅に舞う。途中で白い肩掛けを外す。下には白い肩紐がドレスを吊るしている。
一曲目は、中島美嘉の「SAKURA~花霞~」(サクラ はながすみ)。かほさんの持つ優雅さを最大限生かしている。作詞:MONA、作曲:長瀬弘樹。中島美嘉の25枚目のシングル。2008年3月12日にリリースされた。
この曲は、旅立つことへの期待と不安を表現した春バラード。桜が舞い散るかのようなピアノと春風を彩るカルテット・ストリングスが美しい。「桜色舞うころ」以来の桜ソング。「花霞」は、「花が満開の時に遠目からは霞がかったように見える」という意味。パナソニック「カード愛情サイズ おまかせキレイ篇」CMソング
音楽がクラシックに変わり、着替える。
白い上下セパレート衣装。白いブラと白いパンツに白いふわふわとした布が巻かれたスカート。裸足で踊る。
最初のクラシックは、RECEPTION/RE:MIND ORCHESTRA/リマインドオーケストラの「ピアノソナタ第8」。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したピアノソナタ。作曲者の創作の初期を代表する傑作として知られる。
次は、「G線上のマリア」。ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したもの。
音楽が変わって、赤いガウン姿で登場。下にはピンクのパンティのみ。
そのまま、ベッドショーへ。ピンクのパンティを脱いで左手首に巻く。
ベッド曲は、手嶌葵が歌う「the rose」。誰もが一度は耳にしたことのある洋画のあの主題歌を実力派ミュージシャンとともに手嶌葵が歌った2008年発表の3rdアルバム"The Rose I Love Christmas"の1曲目に収録されているカバー曲。
オリジナルは1979年公開の映画"The Rose"の主題歌でBette Midlerが歌っています。『ローズ』(原題:The Rose)は、1979年製作のアメリカ映画。マーク・ライデル監督。ヒロインのローズはジャニス・ジョプリンがモデルとなっている。 主題歌「ローズ」は主演のベット・ミドラーが歌い、数多くの歌手がカバーし、スタンダード・ナンバーになっている。 <ストーリー> ベトナム戦時中の60年代、アメリカを舞台に、酒と麻薬に溺れながらも歌いつづけた女性ロック・シンガー「ローズ」の愛と激情の人生を描いている。
そして、立ち上がり曲は、手嶌葵の「虹」。
手嶌葵のサード・シングルは、映画『西の魔女が死んだ』(2008年6月公開)の主題歌。彼女の名を世間へと広めた『ゲド戦記』のエンディング・テーマを手掛けた新居昭乃が、映画の世界観を反映して書き下ろした楽曲。優しくて透明感のあるフェアリー・ヴォイスが、美しく引き立てられています。
『西の魔女が死んだ』は、梨木香歩による日本の小説。1994年に単行本が、2001年には新潮文庫より文庫本が出版された。日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞受賞。 2008年6月に実写映画が公開された。
<概要> 主人公のまいが、自らを魔女と呼ぶおばあちゃんと過ごしていた頃を回想する形で物語は進む。まいは傷つきやすい少女として描かれ、現代社会に対しておばあちゃんが暮らす自然にあふれた生活が対照的に描かれる。また同時に一つの重要なテーマとして、人の死というものを含んでいる。 注意として、この作品に登場する魔女が使う魔法とは、ファンタジーの世界のようなものではなく、ちょっと不思議なことが分かる程度のものである。
簡単ではあるが、以上が前回2019年8月頭のまさご座公演でのステージ模様である。
さて、改めて、楠かほさんのステージの特徴と魅力について、私の感じていることを述べたいと思います。
まずは過去のデータの整理をしてみます。
かほさんは出演頻度が極めて少ない。デビューからの過去歴を調べてみる。
2018年1月頭の渋谷道劇でデビュー⇒2月頭の大阪晃生⇒7月中の蕨ミニ⇒9月頭の大阪晃生⇒12月頭の池袋ミカド、で2018年度は5回。そして、2019年度も5回。先ほど述べたように1月頭の渋谷道劇⇒2月頭の大阪晃生⇒5月頭の渋谷道劇⇒8月頭の岐阜まさご座⇒今回の12月頭の渋谷道劇となる。
私は、2019年度はコース皆勤したが、そもそもかほさんに夢中になったのは2019年2月頭の大阪晃生からなので、それ以前の記憶は殆どない。2018年度は2月頭の大阪晃生しか行っていない。実はこの時に四日間通ったが仲良くなれそうな手ごたえを感じなかったので以降は追いかけなかった。丁度一年越しで仲良くなれたのも皮肉な巡りあわせだと思う。私はこの時に「踊り子さんとの相性は一年かけなければ分からない」と実感した。それ以降は、踊り子さんのことをすぐに決めつけず、一年くらいかけてじっくりと気長に付き合ってから、応援するかどうかを評価するようになった次第である。(笑)
前回のまさご座で9週目であり、かほさんによると全部で四作品披露しているという。私が書いている観劇レポートは2018年2月頭の大阪晃生と、その一年後の2019年2月頭の大阪晃生の二つのみ。その記録と、その他のステージの記憶からまとめると次のようになる。
・デビュー作は和物。・・倉木麻衣の「渡月橋 ~君想ふ~」で始まり、手嶌葵さんの「明日への手紙」で締める
・2019年1月頭の渋谷道劇での一周年作は和物だった。
・2019年2月頭の大阪晃生での演目はたしか四作目と話していた。ラスト曲は手嶌葵さんの「明日への手紙」だった。このとき演目名はまだ決めていないと言ってたが、これが「-germer-」(ジェルメ)にリメイクされているのかな。
結果的に、四作品というのは、和物二つと洋物二つなのかな。私の頭の中では四作品の区別が未だにつかないでいる。(⇒できれば最終的な四作品名を教えてほしい!!!!)
私の理解不足で申し訳ないのだが、選曲をいろいろ入れ替えた点などから考えるに、かほさんは、それぞれの作品に対する厳密な区分やこだわりがあまりなく、作品をすごく流動的にとらえているように感じられる。だから、そのときのイメージで、こちらの楽曲の方がいいかしら、みたいに自由に変えられるのではないかな。ある意味、作品そのものは‘がらがらぽん’なのかもしれない。(言い方が悪くて失礼↓)
殆どのお姐さんは、先に作品のテーマを決めて、それに合わせてきっちりと選曲や衣装を仕上げていく。
それに対して、かほさんはテーマをがっちり決めていない。だから、これまで作品名を聞いても決めていないことが多かった。
ただ、かほさんの歌手に対する想い入れはすごく強い気がする。とくに手嶌葵さん。過去の観劇レポートを読み返すと、彼女の「明日への手紙」が別々の作品で二度ラスト曲に採用されていた。他のお姐さん方は一度使用した曲は二度と使わないので驚いた。
手嶌葵さんは、私が心酔しているジブリ作品と深く関係する方である。その点について以下に少し述べたい。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用)
手嶌 葵(てしま あおい、1987年6月21日 - 現在32歳)は、日本の女性歌手。本名同じ。ランデブー所属。福岡県出身・在住。身長174cm。
幼い頃から両親の影響で古いミュージカル映画に親しみ、趣味は映画鑑賞である。特に好きな映画として挙げているのは、『オズの魔法使い』『秘密の花園』『小公子』『ティファニーで朝食を』等。(→前に、かほさんも好きな映画は『ティファニーで朝食を』と言っていたね。)
またスタジオジブリ作品では、『紅の豚』がお気に入りであると公言している。両親が洋楽好きだったこともあり、ルイ・アームストロングやエラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリディなどのジャズ・シンガーが好きで、特に中学時代に聴いたルイ・アームストロングの「ムーン・リバー」に衝撃を受けてジャズが好きになった。そうやって日頃から慣れ親しんできた映画音楽やジャズが彼女の音楽のルーツとなった。
自身の性格として「頑固で気が強い」と自己分析しており、映画『ゲド戦記』にて自身が声を当てたテルーにも、「頑固者なところや負けず嫌いなところなど、似ている部分はある」と答えている。また、カメラが苦手である旨を語っている。
中学生の頃、対人関係の問題から登校拒否に近い状態になった。その時に心の支えとなったのがベット・ミドラーの「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバーしている。このカバーの音源がデビューのきっかけとなる。
2005年 3月、韓国で行われたイベント『日韓スローミュージックの世界』に出演。このイベントがきっかけで、後日、ヤマハの関係者からスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーにデモCDが手渡された。これに収録された「The Rose」のカバーに惚れ込んだ鈴木プロデューサーの薦めでデモを聴いた宮崎吾朗監督も彼女の歌を気に入り、当時まだ無名の新人ながらジブリ映画『ゲド戦記』のテーマソングを歌う歌手に抜擢される。また映画のテーマソングだけでなく、ヒロイン・テルー役の声優も務めることになった。
1st 2006年6月7日 テルーの唄〜ゲド戦記から〜 オリコン最高5位 作詞:宮崎吾朗,作曲:谷山浩子
4th 2011年6月1日 さよならの夏 〜コクリコ坂から〜 16位 作詞:万里村ゆき子/作曲:坂田晃一
そのため、私も、手嶌葵さんが大好き。彼女は天使の歌声であり、すごく癒される。優しく、繊細で、男として守ってあげたくなる気持ちにさせられる。そのイメージがそのままかほさんに重なる。だから、かほさんが手嶌葵の曲を好んで選曲するのがよく分かる。
今まで使われた今井美樹の曲にしろ、今回の中島美嘉の曲にしろ、みんな同じだ。
一曲一曲がまるで優しいかほさんの分身のように心に響いてくる。
そして、2,3曲目の「ピアノソナタ第8」と「G線上のマリア」に変更した点について。
言うまでもなく、「ピアノソナタ第8」はベートーベンの名曲であり、「G線上のマリア」はバッハの代表曲。こういうクラシックの名曲をさりげなく組み込んでくるところに、かほさんの知性と教養を感ぜずにいられない。
こうした選曲から、かほさんの人柄が窺われる。
優しく穏やかな性格が汲み取れる。大人の女性の落ち着いた雰囲気に酔わされる。私が思う‘本当にいい女’の雰囲気は、ぺちゃぺちゃ喋るタイプではなく、静かに寄り添ってくれるタイプ。そう、かほさんみたいな女性だと感ずる。だからこそ、一緒にいても疲れないと感ずる。
かほさんには現代っ子のような明るく愛嬌の良さは少ないかもしれない。しかし、だからこそ古風な日本女性の優しさを感じさせてくれる。私はそんなかほさんの魅力にはまってしまう。
結論を言わせてもらうと、かほさんの作品はテーマがどうかということよりも、かほさんの持つ魅力をイメージとして伝えることに重点を置かれている。だから、その時の雰囲気で曲を変えようが、かほさんの優しいイメージが正確に伝わればそれでいいということになる。
また、かほさんは一個出しが多い。ふつうは一個出しだと飽きられるからと二個出しする踊り子が多い。ところが、かほさんの場合は一個でも自分の魅力が伝われば十分なのである。そう考えれば、かほさんの場合は出演回数が少ないこともあり、他の踊り子さんのように飽きられないようにと次々と作品を出す必要もないわけだ。
以上が、今の私が感じている「楠かほのステージの特徴と魅力」である。
かほさんは出演頻度が少ないのでなかなか会えない。かほファンとしてはとても辛い。8月のまさご座のときに「次回は11中ごろの予定ですー」と言われる。ずいぶん先のように感じられた。私が「かほさんに会えないから淋しくてたまらないよー」と言うと、かほさんが「他の劇場で、別のお姐さんに逢えますよね」とはぐらかされた。(笑)
えーん、ボクはかほちゃんじゃなきゃダメなんだよぉ~(泣)
今週の渋谷道劇はたくさん通わせてもらうね。お付き合いよろしくね。
2019年12月 渋谷道劇にて