虹歩さん(蕨ミニ所属)の、大阪東洋ショー劇場の令和元(2019)年9月頭におけるステージ模様(第二弾)を、演目「レインボーガガ(パート1)」を題材に、「レディーガガの魅力」という題名で語りたい。
今週の虹歩さんの演目は、1,3回目ステージは21周年作、2,4回目ステージは演目「レインボーガガ(パート1)」。前者は今年3月結の渋谷道劇で21周年を迎え披露された。後者は、私はたしか6月結のシアター上野で拝見している。
私は、レディー・ガガの演目を観たとき「あっ!」と思った。実は私はレディー・ガガのことを全く知らなかった。ところがつい先日に、DVD試写室で無料放映されていた映画『アリー/スター誕生』を観たばかりだった。めちゃめちゃ感動した。この映画でレディー・ガガのファンになった。歌手というよりは最初に映画俳優としてファンになったわけだ。
実際、彼女のことを何も知らない私は、この映画がレディー・ガガの実話かと思って観ていた。『アリー/ スター誕生』(A Star Is Born)は、ブラッドリー・クーパー監督による2018年のミュージカル・恋愛・ドラマ映画であるが、1937年の同名映画の4度目のリメイクであることを知る。主役の主演女優レディー・ガガも、相手役の監督兼主演男優のブラッドリー・クーパーも最高に名演技だった。
ここでレディー・ガガに興味を持ったところに、虹歩さんの作品が登場したのである。そのとき、このレディー・ガガの演目を是非レポートしたいと思った。次に、この作品が演じられたときに選曲を確認してレポートさせてもらおうと機会をうかがっていた。そしてついに時機到来!!!
何度も言うようだが、私は歌手としてのレディー・ガガを全く知らない。しかし、曲を聴いたら何となく聴いたことがある。たくさんの踊り子さんが採り上げているからね。自然と耳に残っている。たしかにいい曲が多い。
今回、虹歩さんの作品に触れ、すぐにネットでレディー・ガガを検索。曲ばかりではなく、ファッションや彼女の人生、生き方にめっちゃ感銘した。
しかも、映画のアリーにダブって見える。だから映画でこれだけの演技ができたのだろう。まさにアリーはレディー・ガガそのものなのだ。
「世界は私を必要としてなかった」という言葉からはじまるこの映画『アリー/ スター誕生』は、周りから容姿を否定され、自分の才能にも自信がない歌手志望のウェイトレス、アリーの物語。何ともレディー・ガガにピッタリな役どころ。監督・主演はブラッドリー・クーパー。自信がなかったアリーが歌の才能を見出され、戸惑いながらも前進しスターの階段を駆け上がっていく。ステージで“SHALLOW”を披露するシーンは、レディー・ガガ自身の周囲から疎外され、いじめられ、もがいてもがいて這い上がってきた人生とも重なり、深い感動を呼ぶ。
ここで、レディー・ガガの生い立ちを紹介する。(ネット検索から)
1986年、アメリカ合衆国のニューヨーク(マンハッタン)で裕福なイタリア系一家に生まれた。伝統的な富豪の令嬢達に囲まれて生活する中で、個性的過ぎる彼女は周囲から浮いてしまい激しくイジめられる。
17歳で、難関であるニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・アートに入学した才女っぷりで順調な一歩を歩き始めると思いきや、やっぱりそこでも周囲の生徒達と馴染めなくて嫌われ者になり苦しむ。
勿体ないことに結局1年で退学し、19歳で親元離れてデフ・ジャム・レコーディングスと契約。
その傍らストリップクラブで働く事で生計を立てていた。
その頃ドラッグ中毒になったが、自分の意志で辞めて音楽活動に専念するようになる。
その頃関わりのあった音楽プロデューサーのロブ・フサーリが、ステファニー(レディー・ガガの本名)の声はフレディ・マーキュリーに似ていると感じ、彼女を見るたびクイーンの "Radio Ga Ga"を口ずさんだ事からそれを文字って "Lady Ga Ga"と呼ばれるようになる。ガガ自身も "ステファニー"を捨て "レディー・ガガ"で生きることになる。
21歳でインタースコープ・レコードとソングライター契約し、ファーギー、ブリトニー・スピアーズ等...有名どころのアーティスト達に楽曲を提供することになる。
アメリカ合衆国のR&Bシンガーソングライター、音楽プロデューサー、実業家であるエイコンがその才能に目を付け、自身のレーベルとアーティスト契約させた。
そして21歳で遂にデビュー。
ここで私が注目した点を少し述べさせてもらうね。
ひとつは、これだけ派手な演出をするレディー・ガガは元々いじめられっ子であったという事実。
ガガが通っていた聖心女子学院はいわゆる「お嬢様学校」であった。伝統的な富豪家庭の令嬢が多く通うなか、自身は一代の成り上がりの家庭であったため周囲に馴染めなかった。さらにガガは変わった性格で、話し方も大胆で芝居じみていたためいじめに遭い、ロッカーには悪口が書かれ、廊下では常に「売女」と罵られたという。街で男子に同級生の目の前で抱え上げられ、ゴミ箱に捨てられたこともあり、「あんた泣くわけ?かわいそ」などと笑われ、ガガも自分自身を笑うしかなかったという。(by『ウィキペディア』より)
個性と言うのは時に嘲笑やいじめの対象になるが、一皮むけば大スターの素養でもある。目立つ杭は叩くのではなく、いかに伸ばすかが大切なことを、改めてガガの人生は教えてくれる。
また、私はストリップファンとして、ガガがストリッパーだった事実に興奮した。うう~ガガのストリップが観たいよ~♪
ガガは19歳のとき、(デフ・ジャム・レコーディングスとの間で契約を結んだころ)、親元を離れストリップクラブで働き出す。このことは特に隠さず、「ストリップクラブで働いていた。私のような裕福なイタリア系の家庭の出では珍しいことだ」と述べ、ストリッパーとして生計を立てていたことを明かしている。ストリッパーとして人気があったようで、ステージでヘアスプレイに火をつけて、狂ったように踊ったという。家族の助けなしに生活することで自由を実感したと語るが、家族は認めてくれなかった。そのほか、ドラァグ・クイーンとゴーゴーダンサーとパフォーマンスを行うためにクラブに出入りしており、このことを知った父は大変なショックを受け、ガガ本人も「あのとき、2、3か月の間父は私を直視することができなかった」と認めている。(by『ウィキペディア』より)
まぁ、お嬢さん育ちでありながら、お嬢さんになりきれず、ガガとしての個性を突っ走っていくわけだ。ここが一般人とは一味違うね。
デビューから後のスターダムはいまさら述べるまでもない。
出す曲やアルバムが全て世界的大ヒットを続け、グラミー賞を何度も受賞し、音楽記録を塗り替えている。2010年5月、アメリカの雑誌『タイム』の世界でもっとも影響力のある有名人を選出する「タイム100」のアーティスト部門の1位に選ばれた。 そして、Twitterのフォロワー数は2019年現在7,000万人を超えている。
彼女がこれだけ影響力の強い理由を私なりに述べたい。
ひとつは、ファッション。ガガはファッションについて「何よりも大切なもの」でまた「私のすべて」であると話している。
日本の浜崎あゆや安室奈美恵を例にとるまでもなく、音楽はファッションとともに時代をつくる。今や音楽はさまざまな分野の情報を取り込こんで爆発する。音楽単体での良さも当然にあるだろうが、時代を作るパワーはやはり総合的なものであることをガガの実績が示してくれる。
もうひとつは、ガガの心根(本心からの言葉)にある。
ガガは自らをバイセクシャル(男性も女性も愛す)であるとカミングアウトしている。だからゲイの人権平等を訴える集会でスピーチしたりする。
ボーン・ディス・ウェイ財団を設立したことは有名。2011年、レディー・ガガは、イジメを苦に14歳の若さで自ら命を絶った "ジェイミー・ロードマイヤーの自殺事件"に心を痛めて "ボーン・ディス・ウェイ財団"を設立し、イジメ撲滅運動に力を注ぐ。ジェイミーはゲイである事からイジメを受ける。その時レディー・ガガの "Born This Way"を聴いて救われていたそうです。”生まれたまま、あるがままでいいの。自信を持って堂々と生きて”というメッセージを込めた曲です。
彼女自身、10代の頃は個性的過ぎてイジメにあっていたので身につまされたのでしょう。
ガガにとっては他人ごとではなかった。オバマ大統領にも掛け合ったそうです。
彼女の心根はとても優しく正直だ。そんな彼女の言動が多くの人の心に響いた。だから、Twitterのフォロワーが激増したわけです。
さて、最後になってしまったが、本作品「レインボーガガ(パート1)」のステージ内容をおさらいする。
まず、タイトルがいいね。「レディー・ガガ」を虹歩さんらしく「レインボーガガ」とするなんて洒落たネーミングだね。(パート1)ということは、レディー・ガガのシリーズを続けたいという趣旨かな。たしかに彼女には名曲もファッションもたくさんあるから、なかなか一演目には収まらないと思う。
最初に、シルバーヘアのウィッグに、赤みのサングラスをして、白いコートを着て颯爽と登場。白いコートは、二つの白い胸ポケットを付け、白いベルトで巻き、なんと云っても透けて見えるのが特徴。
黒いロングブーツをはき、音楽に合わせナイスダンスを披露。
一曲目はノリノリな「BOYS BOYS BOYS」。作詞: GERMANOTTA STEFANI、作曲:KHAYAT NADIR。
爽快な旋律に乗せて好みの男について語るが、最後に"君みたいな男の子は私に惚れるから気をつけな"と上目線で締めるのがガガらしい。
「Boys Boys Boys(ボーイズ・ボーイズ・ボーイズ)」は2007年にRedoneとLady Gagaによって書かれた曲です。この歌は、ガガのデビューアルバム「The Fame」に収録されました。実は、この歌は「Paparazzi 」の次のシングル曲としてリリースされる予定でした。しかし、キャンセルされて、その代わりとして、アルバム「The Fame Monster」がすぐにリリース。そして、その中から、「Bad Romance 」が次のシングル曲として選ばれました。なんと、「Boys Boys Boys」はシングル曲になるかもしれなかった、幻の曲だったんですね~
ガガは「Boys Boys Boys」について、次のように話しています。「私は、Motley Crue(モトリー・クルー)の代表作『Girls Girls Girls(ガールズ・ガールズ・ガールズ)』の女性バージョンを書きたかったの。でも、結局自分流に作っちゃったわ。だって、私は、ロッカーが好きだということを、ポップソングの中に書きたかったもの。」
*Motley Crue(モトリー・クルー)…1981年にアメリカロサンゼルスで結成されたロックバンド。「セックス、ドラッグ、ロックンロール」などゴシップを騒がせている。全世界でアルバム5000万枚以上も売り上げている、有名なロッカーである。
次に、音楽が変わり、サングラスをとり、白いコートを脱ぐ。下にはキラキラした銀のエナメル服。半袖で、黒いベルトをする。下半身はぴったりした黒いズボン。黒い警帽を小粋にかぶる。黒いロングブーツでかっこよく踊る。
二曲目は、ヒット曲「Bad Romance」。センセーショナル!このリズム感が最高♪
ガガオリジナルのビートに乗せて響き渡る、ガガの美しく力強い歌声。サビではとても美しいメロディー部分が入ります。
ガガ2枚目のスタジオアルバム「ザ・モンスター(英語名:THE FAME MONSTER)」に収録。アルバムの1曲目を飾る華やかで勢いのある曲。アルバムのリリースが2009年なので、もう10年近く経っているけど、新鮮なリズムとメロディー、色あせない名曲です。
シングルはイギリス、アイルランド、カナダ、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、デンマークで1位を獲得。アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで最高2位だった。ミュージックビデオはスーパーモデルによって白い浴場からガガが薬物を投与されて連れ去られ、性的奴隷としてロシアン・マフィアへの見世物になるという設定である。批評家はビデオが斬新で革新的だと評価したが、抽象的でその狂気性にも注意した。
ここで一旦、暗転。
音楽の曲調が変わり、着替える。
黒いキラキラしたガウンを羽織る。下には黒い紐パンのみ。最初は裸足で出てきて、途中から踵の高い赤いハイヒールを履く。
音楽は、なんとガガの歌う「Your song」。「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」は1970年にリリースされた、誰もが知るエルトン・ジョンの代表曲。昨年11月に『ダイアモンズ~グレイテスト・ヒッツ』がリリースされた際に英ITVが放送した特番「Elton John: The Nations Favourite Song」(=イギリス国民が好きなエルトン・ジョンの曲)でも堂々1位に選ばれています。
2018年デビュー・シングルから50周年となるエルトン・ジョンの名曲の数々を、エド・シーランやサム・スミスなど今のシーンを代表するアーティストがカヴァーしたアルバム『ユア・ソング~エルトン・ジョン ベスト・ヒッツ・カヴァー』から、レディー・ガガの「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」が先行リリースされました。
レディー・ガガは自身のSNSに“時代を問わず最高に素晴らしい曲の一つ、エルトン・ジョン&バーニー・トーピン「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」。これが私のカヴァー・ヴァージョンです!この曲をレコーディングできて、なんて光栄でしょう。ピアノを弾いているのも私!これがあなたへの歌!”と歌詞を引用したコメント(”this one’s for you”=これが君への歌)をポストしています。
エルトン・ジョンとレディー・ガガは、コンサートで共演したり、2016年に洋服/アクセサリーのコラボ・ブランド“LOVE BRAVERY”を立ち上げるなど、公私ともに深い交友があることでも知られています。2010年の第52回グラミー賞授賞式では、レディー・ガガのオープニング・パフォーマンスにエルトン・ジョンがゲスト参加し、ガガの「スピーチレス」とエルトンの「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」をデュエットでメドレー演奏しました。この時はガガがエルトンに一緒にやってほしいと依頼したそうです。
今回収録されるレディー・ガガの「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」について、エルトンは“僕と強固な絆で結ばれている曲をカヴァーするのは度胸が必要だったはずだが、ガガは見事に自分のスタイルで歌い上げている”と絶賛しています。
いやー、この曲「Your song」をもってくるのは渋いなぁ~。
そのままベッドショーへ。黒い紐パンを左太ももに巻く。赤いハイヒールが妖しい。
近くに来たのでアクセサリーを目で追う。黒い首輪の下に純金のネックレス。銀のへそピアス。マニキュアはなし。
ベッド曲は、「Disco Heaven ( ディスコ・ヘヴン )」。2009年5月20日リリースのデビューアルバム「ザ・フェイム(The Fame)」の収録曲。
全体を通して、なるほどガガの初期の曲ばかりだね。パート1にしたはずだ。ということは、今後レディー・ガガのシリーズが期待できるね。楽しみだ。
2019年9月 大阪東洋ショー劇場にて