今回は、浅葱アゲハさん(フリー)について、H30年11月中の京都DX東寺での公演模様を、演目「ギャツビー」を題材に語りたい。
H30年11月14日(水)に京都DX東寺に顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①望月きらら(晃生)、②左野しおん(道後ミュージック)、③中条彩乃(ロック)、④浅葱アゲハ(フリー)、⑤小宮山せりな(ロック)〔敬称略〕。
先週の栗橋空中大会の余韻を引きずりながら、京都で浅葱アゲハさんと再会する。
実は、私は初めてDX東寺でアゲハさんの演技を観た。噂では聞いていたが、DX東寺でのアゲハさんの空中演技は半端じゃない。劇場が広い、なにより天井が高いので空中演技がめちゃくちゃ映える。迫力が違う。正直、あまりにも高いところで演技するのでハラハラするほど。万一のことを考えたら怖いくらいだ。
アゲハさんは空中ショーの第一人者。仕事に対する姿勢が違う。人間もできている。彼女ならNHK番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演できると私は密かに考えているほどだ。(笑)
DX東寺はポラが一律1000円。アゲハさんの場合は、他の劇場では今まで500円で買っていたので割高になるが、ここDX東寺で観るなら1000円は納得である。
ついつい先週のMIKAさんとのチームショーを思い出す。ここでチームショーが観れたら最高だろうなー。ふと、ロックの小宮山せりなさんのアラビアンの演目でリング演技を見ながら「あっ! そうか、MIKAさんがここに乗ったらアゲハさんとのチームショーが可能だなぁ~」なんて思っちゃう。空中大会はDX東寺でこそ企画すべきだーと考えてしまう。
さて、今週のアゲハさんは三個出し。「今週は、1回目のリングが『ギャツビー』、ポールが『フェアリー』、ティシュが『ハンドメンズテイル』です。だいたい四回目もギャツビーをしてます。」
全部観たことのある演目だが、『ギャツビー』だけレポートしていない。ついつい気になって曲名を確認する。
まずは、内容を私なりに書いておく。
この作品は、2013年頃に出した作品である。というのも、2013年の映画『華麗なるギャツビー』をモチーフにして作られたものだから。
最初に、アゲハさんがリングの上に乗って演技するところからスタートする。
旅芸人の恰好をしている。「映画ギャツビーをモチーフに、旅芸人をイメージして作った出し物ですー。」とのコメントなので、映画の中に出てくる、ギャツビーの館で毎夜催されるショーに出演しているイメージかな。
金色の上着、赤い腹巻、左右の丈が違う膝丈の水色のズボンを履いて、腰から赤や金色の布がたくさん垂れている。黒いバレエシューズのような靴。
音楽は「Young and Beautiful」。ドラマチックなメロディが一気にステージを盛り上げる。この曲は、アメリカ合衆国のシンガーソングライターであるLana Del Rey(ラナ・デル・レイ)が2013年の映画『華麗なるギャツビー』のために書いた楽曲。同映画のサウンドトラック『ミュージック・フロム・バズ・ラーマンズ・華麗なるギャツビー』からのシングルとして2013年4月23日に発売された。オルタナティヴ・ロック・バラッドであるこの曲はデル・レイが映画の監督であるバズ・ラーマンと共同で作詞した。
エリザベス・ウールリッジ・グラント (Elizabeth Woolridge Grant、1985年6月21日 - 現在33歳) は、ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)の芸名で知られるアメリカ合衆国、ニューヨーク州、ニューヨーク・シティ出身のシンガーソングライターである。 自らを「ギャングスタスタイルのナンシー・シナトラ」だと名乗っており、彼女がリリースする曲には全体的に悲しみを表現しているものが多い。そのため、自身のジャンルは「サッドコア」だと公言している。2012年1月30日には、メジャーデビューアルバム『Born to Die』がリリースされており、アメリカ合衆国やイギリスを初めとした世界各国でアルバムチャート上位を獲得した。
すぐに曲が変わる。二曲目は、Pitbullの「International Love ft. Chris Brown」。ノリのいいラップ曲。リングから降りて舞台で踊る。
ピットブル(Pitbull 1981年1月15日 – 37歳)は、アメリカ合衆国 フロリダ州 マイアミ出身の歌手、ラッパーである。身長171cm。本名は「アルマンド・クリスティアン・ウリア・ルイス・ペレス(Armando Christian Uria Ruiz Pérez)」。「Mr. Worldwide(ミスタ・ワールドワイド)」としても知られる。 他の歌手とフィーチャリングする事が多くなった為、エレクトリック-ハウス、ヒップ-ハウス、ダンス-ポップ系の曲も歌う。最近ではヒップホップとレゲトンのミックススタイルの音楽プロデューサーとしても活動している。
両親はキューバ人で、「マイアミで最もキューバ人が多く住む」と言われるリトル ハバーナ地区で育った移民二世。英語とスペイン語のバイリンガルで、キューバの詩人ホセ・マルティ(José Martí)と、Miami Bass(ブーティ・ミュージック)の影響を受けて育つ。 エンジニアリングの高校に通っていた時から歌手としての才能を感じ、何か目立つ音楽のジャンルをと、「ダーティ・ラップ(汚いフレーズを使うラップ曲)」を選んで、曲を書き出した。歌い始めた時、ある人から「歌っている様子がまるで犬のピットブルみたいだ」と言われた事から、「ピットブル」と名乗るようになった。
その後、スヌープ・ドッグ等のヒップホップに強く影響を受け、本格的に活動を開始。後に、プロデュース・チーム「“The Diaz Brothers”」との仕事を経て、その才能を人気ラッパーの「リル・ジョン」(Lil Jon)に認められ、2002年に発売された彼のアルバムで歌手としてデビューする。
2004年のデビューアルバム『M.I.A.M.I (Money Is A Major Issue) (El dinero es un problema importante)』でメジャーデビューを果たす。これが、全米で50万枚以上をセールスし、ゴールドディスクを獲得するヒットを記録、一躍スターへ。
三曲目はJason Walkerの「Echo」。ここで黒・金の上下セパレートの軽装に着替えて、またリング演技。
Jason Walker(ジェイソン・ウォーカー)は、米国ペンシルバニア州キャノンズバーグ生まれのシンガー・ソングライター(ダンスポップ系)。2004年「Foolish Mind Games」,2005年「Set It Free」が米国ダンス1位を記録、2011年末までに同チャートで6曲がチャートインしています。
リング演技の途中で音楽が変わる。四曲目は一曲目と同じ「Young and Beautiful」で今度は長く流れる。
曲の途中で、リングを降りて舞台で着替える。衣装を全て脱いで、全裸になり、金の鎖を身体に羽織り、白と茶の羽毛がふわっとしたマラボーを身体に巻き付けてベッドへ移動。
ベッド曲は、Fergieの「A Little Party Never Killed Nobody (All We Got) ft. Q-Tip, GoonRock」。激しいテンポの音楽。Q-TipとGoonRockをフィーチャーしたこの曲は「華麗なるギャツビー」のサウンドトラックに収録。
「小さなパーティーは誰も疲れさせたりしない」→「ちょっとしたパーティーでは誰も疲れたりしない」の意味です。party は「パーティー」の意味で、kill はこの場合「疲れさせる」の意味。
ファーギー・デュアメル(Fergie Duhamel、1975年3月27日 - 現在43歳)は、アメリカ合衆国の女性歌手、ソングライター、俳優である。彼女はヒップホップグループブラック・アイド・ピーズの女性ボーカリストで、世界中のチャートで成功を収めている。彼女のソロデビュー・アルバム「プリンセス・ファーギー」はチャート上で大成功を収め、「ロンドン・ブリッジ(英語版)」、「グラマラス(英語版)」、「ビッグ・ガール・ドント・クライ」という3つのBillboard Hot 100チャート1位獲得シングルを生み出した。
ファーギーは子供番組「キッズ・インコーポレイティッド(英語版)」とガール・グループワイルド・オーキッド(英語版)のメンバーだった。2001年に彼女はグループを辞め、翌年にはブラック・アイド・ピーズとチームを組むようになった。ブラック・アイド・ピーズでは、2006年9月にソロデビュー・アルバムを発表する前に、ヒットを連発した。グループは、2009年にアルバム「ジ・エンド」で、更なる成功を収めた。2009年から2010年にかけてグループと共にツアーを始め、2010年5月にエイボンの下で彼女初のプロデュース香水「アウトスポークン」を発表。その後、3つの香水を発表した。
すぐに、2013年の映画『華麗なるギャツビー』をレンタルして観た。正直、映画そのものにあまり惹かれなかった。そのせいか、この映画の中で、たくさんの音楽が流れているがすーっと聴き流してしまう。曲自体に大きなウエイトを置いていない感じもして、曲そのものに感動することもなく、あまり印象に残らなかった。しかし、同じ曲をアゲハさんのステージで聴くと、めちゃくちゃいい曲に聴こえてくる。なんでかな(笑)。
他の踊り子さんにも以前この映画をモチーフにして演じていたのを記憶しているので、女性にとってこの映画は興味深いようだ。主演のレオナルド・ディカプリオに興味を持つかどうか、つまりレオマニアな女性にはたまらない映画なのかもしれないね。
それにしても、この演目において、この映画の曲も、他の曲も、アゲハさんの選曲はほんとにいいね。前回のレポートで「音楽の玉手箱」のようだと評したけど、アゲハさんの全てのステージに共通しているね。
平成30年11月 DX東寺にて
【参考】2013年の映画『華麗なるギャツビー』
『華麗なるギャツビー』(かれいなるギャツビー)(原題: The Great Gatsby)は、2013年のアメリカ合衆国の恋愛・ドラマ映画(英語版)である。F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説『グレート・ギャツビー』を原作としており、バズ・ラーマンが監督・脚本を務めている。出演はレオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー、ジェイソン・クラークらである。
撮影は2011年9月5日にオーストラリアのシドニーで始まった。元々は2012年12月公開予定であったが、2013年5月10日に延期された。また、第66回カンヌ国際映画祭でオープニング作品として上映される。日本では、6月14日から公開。
『華麗なるギャツビー』(The Great Gatsby)は1974年制作のアメリカ合衆国の映画。F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』の映画化作品。アカデミー賞衣裳デザイン賞、編曲賞を受賞した。
<あらすじ>
ニューヨークの郊外、ロングアイランドのウェストエッグにあるその大邸宅では毎夜、豪華絢爛な饗宴が繰り広げられていた。近隣から、ニューヨークから着飾った大勢の男女が訪れ、軽快な音楽に合せてダンスを踊り、シャンペンが何本も抜かれ、何人ものコックが大量のご馳走を作り、給仕達が忙しく、大広間、芝生の庭、プールの回りを駆け回っていた。ニック・キャラウエイはある夜その喧騒が静まった静寂の中、じっと佇み、海の向こうの緑色のランプを見つめる男を見かける。その男はギャツビー、かつての恋人デイジーに再会するために盛大なパーテイを毎夜繰り返していた。
数年前、大富豪の娘であるデイジーと軍人のギャツビーは愛し合うようになるが、ギャツビーは戦場に行き、帰ってきても無一文の貧乏青年。デイジーはギャツビーをあきらめ、大金持ちのトム・ブキャナンと結婚してしまう。1920年代の繁栄するアメリカの中でギャツビーは成功を収め巨万の富を得て、デイジーの愛を取り戻そうとする。
ギャツビーはニック・キャラウエイの手助けによりデイジーとの再会を果たす。夫への愛が冷めていたデイジーも過去の愛を思い起こしていく。デイジーの愛を再度得たギャツビーはトムと別れることを望むが、デイジーは決心がつかず、ギャツビーとトムの口論に取り乱し、部屋を飛び出す。後を追うギャツビー。その帰り道に事故が起きる。愛のため自分を犠牲にすることを厭わないギャツビーだったが、悲劇は事故だけでは終わらず、思わぬ方向へと展開していく。果たしてギャツビーの思いは遂げられるのだろうか。